当社では、iU(情報経営イノベーション専門職大学)の学生3名が、必修科目「臨地実務実習」として4か月間の長期インターンに参加しています。
インターン生が開発したツールにより、社員の無駄な業務が削減されました。驚くべきは、この素晴らしい成果を成し遂げた彼らはAIやプログラミングの経験が学校で習う程度だったという事実です。当初は「AIは使わない方がいい」とさえ考えていた彼らが、どのようにしてこの目覚ましい成果を生み出したのでしょうか。今回は、本記事ではインターンに参加している3名の学生の仕事や学びについてまとめます。開発の裏側にあった奮闘やチームワークの秘訣、そしてこのインターンを通じた経験から得た学びについて、詳しく語ってもらいました!
◾️「AIなんて無理」―。知識ゼロの学生が業務改善の仕組みを構築するまで
―皆さんは当初、「AIは使わない方がいい」「プログラミングは自分には無理」といった不安を抱えていたと伺いました。そんな中で、現場のリアルな課題解決に挑んだ1ヶ月だったと思いますが、まずは皆さんが取り組んだ具体的な業務内容と、どのように開発を進めていたのかを教えていただけますか?
「社員の方々が業務を効率的に進められるように、ツール開発やヒアリングでサポートするのが僕たちの役割です。具体的には、『日程調整に手間がかかる』『クライアント業務の費用対効果が見えにくい』といった課題を可視化するツールを開発しました。
開発にあたっては、ユーザーである社員さんの声が不可欠なので、ヒアリングを重ねて、求められているものを形にしていきました。」
「ツール開発では、3人それぞれが違うプロンプトで同時にコーディングを始めることが多いです。人によってエラーが出たり、逆にうまくいったりするので、うまくいった部分のコードを共有し、合体させながら、より良いツールを目指して協力し合っています。」
「私たちのチームは、計画性がある人、細かい部分に気づける人、と個性が良い意味でバラバラなんです。だからこそ、ディスカッションをしながら目標設定や具体的な進め方を決め、課題の解決策を話し合いながら進めています。」
◾️なぜなんだろう?、「疑う力」という最強の武器
― 未経験からのツール開発、特に生成AIを使ったコーディングでは、多くの壁にぶつかったのではないでしょうか。チームが直面した課題と、それをどのように乗り越えていったのか、当時のリアルな奮闘について教えていただけますか?
「生成AIにコードを作ってもらうバイブコーディングでは、エラーがたくさん出たり、イメージと少し違うものが出力されたりして、うまくいかないことが多かったです。特に一番苦戦したのは、Zoomとの連携機能でした。何週間も試行錯誤して、最終的にはDoooxの社員さんにも手伝ってもらったのですが、蓋を開けてみると実はアカウントの権限設定という根本的な問題で実現不可能でした(笑)。しかし、その事実にたどり着くまでに、私たちは色々な可能性を考えながら、ChatGPTやGemini、Claudeなど複数のAIに同じ質問を投げかけ、『何が原因なんだろう?』と仮説を立て続けました。この経験を通して、AIが出す答えを鵜呑みにせず、『このAIは嘘つきかもしれない!』と疑う視点、つまり情報を多角的に捉えて判断する力が身についたと思います。」
◾️「プログラミングは、もう魔法じゃない」―。常識が崩壊した瞬間
― 数々の壁を乗り越え、自分たちが作ったツールが実際に誰かの働き方を変えるという、大きな成功体験を手にされたのですね。その手応えは、皆さんが当初抱いていた「AI」や「プログラミング」に対する価値観を覆すほどのインパクトがあったかと思います。インターンシップが始まって最も衝撃的だったことについて、三者三様の視点から教えてください。
「やっぱりバイブコーディングですね。AIにコードを出力させてWebアプリケーションを作るという発想自体がありませんでした。Webアプリ開発は、自分で一からコードを書いていく面倒な作業で、専門的な勉強が必要だと思い込んでいたので、自分たちのような初心者でも、ものの数分で作れてしまうことに一番衝撃を受けました。」
「周囲の友人から『AIは使わない方がいい』、『AIに頼るのはダメだ』といった意見をよく聞いていました。でも、DoooxでAIを使いこなし、バイブコーディングを実践する中で、考え方が180度変わりましたね。AIは『使った方がいいもの』なんだと確信しました。」
「プログラミングなんて一生縁がないと思っていた私でも、たった1~2週間で、会社の業務を効率化する便利なツールを開発できたことには本当に驚きました。実際にヒアリングしてみると、自分たちが開発したツールによって、日程調整に使う時間を削減できることがわかったんです。生成AIのすごさを改めて実感しましたし、会社全体で生成AIを当たり前に使いこなしているDoooxの環境は本当にすごいと思います。」
◾️学びは自信へ、自信は選択肢へ
― この1ヶ月で、技術だけでなく、物事の捉え方や仕事への向き合い方においても大きく成長されたのですね。この経験が未来の選択肢を広げる確かな学びになったことと思いますが、インターンシップ開始前の自分と比べて、最も変わったと感じる点を教えていただけますか?
「AIに関する知識が一番変わりました。以前はChatGPTを調べ物で使う程度でしたが、ここに来てからはGeminiでバイブコーディングをしたり、Claudeを使ったりと、あらゆるAIを使い分けるようになりました。作業に応じて指示の出し方を変えるなど、AIを使うコツのようなものが掴めてきたのが、1ヶ月前と比べて成長した部分です。」
「これまでは大きな目標に対して、まず突発的に行動してしまうタイプで、何事も『自分でやった方が早い』と一人で突っ走っていました。でも、バイブコーディングは自分一人ではうまくいかない。みんなで協力することで、よりスピーディーで質の高いものが作れるという成功体験を通して、チーム連携の重要性を実感しました。ユーザーという自分とは違う視点を取り入れながら、多角的に物事を組み立てていく力が身についたと感じています。」
◾️進化はまだ終わらない。iU生が起こす、次のDo
― インターンシップはまだ続くとのこと、この1ヶ月で得た学びと自信を胸に、これからどんな「Do(挑戦)」を巻き起こしてくれるのか楽しみです。最後に、今後個人として、あるいはチームとして挑戦していきたいことについて聞かせてください。
「これまではやりたいことが見つかっても、リスクを先に考えて挑戦できない人間でした。でもこれからは、失敗を恐れずに自分から仕事を取りに行き、『自分にしかできない仕事』を任せてもらえるようになりたい。『自分から動く』という一歩を踏み出す勇気を持ち続けたいです。」
「今後は新たな視点で課題を見つけられるように頑張りたいです。ヒアリングを重ねる中で、課題を探すこと自体の難しさも感じています。だからこそ、もっと多角的に物事を見て、正しい課題を発見し、みんなでツール開発を頑張っていきたいです。」
「このインターンで学んだ『バックキャスティング思考』を自分のものにしたいです。そして将来的には、自分でビジネスを立ち上げたい。大きな目標を立て、そこから逆算して今やるべきことを考え、地道に進んでいく力を身につけたいです。また、生成AIの面白さをまずは身近な人たちに楽しさを伝え、もっとみんなで面白いことを仕掛けていきたいです!」
◾️編集後記
「プログラミングは自分には無理」、「AIは使わない方がいい」。そんな苦手意識や固定観念を抱えていた3人の学生が、当社のインターンシップを通して見違えるような成長を遂げました。たった1ヶ月。しかし、その密度は非常に濃く、彼らの言葉の端々からは、リアルな課題と向き合い、チームで壁を乗り越えた者だけが持つ確かな自信と熱量が溢れていました。
彼らが開発したツールは、業務効率化という目に見える「成果」を生み出しました。しかし、それ以上に価値があるのは、この経験を通して「自分にもできる」という自己肯定感や、「もっと挑戦したい」という次なる「Do」を見出したことではないでしょうか。
当社が大切にする「Do(行動・挑戦)」の精神。それを体現し、自らの可能性を大きく広げた彼らの物語が、この記事を読んでくださったあなたの「一歩踏み出す勇気」に繋がれば、これほど嬉しいことはありません。彼らの挑戦は、まだ始まったばかりです。