IIJエンジニアリングは、ITインフラの運用保守やサポートセンター運営のみならず、自社サービスの開発やSI開発など、上流から一貫したシステム開発も手がけています。
そういったサービス開発において、私たちが何よりも大切にしているのは「サービスはリリースしてからが本番」というポリシーです。作って終わりにせず、リリース後の運用・改善にまで主体的に関わることで、エンジニアとして本質的な手応えを感じられる環境があります。
今回は、運用の強みを活かしながら自社開発の領域に挑戦し続ける、当社の開発部の業務内容などについて詳しく解説します!
サービス開発における組織の在り方と連動の仕組み
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当社にはサービス開発本部という、自社の情報システム部門の機能も内包した、開発側と運営側の両面を併せ持つ戦略的部門が存在します。最大のミッションは、コンピューターシステムを用いた業務の「合理化と生産性向上 」、そして「枠にとらわれない新しいビジネスの創出」にあります。
インフラの運用保守や長期にわたるメンテナンスを主体とする業務では、どうしても「運用は前例を変えたくないもの」という固定観念が生まれがちです。しかし、変化の激しいIT業界において運用フローそのものを常にアップデートし、内製化や自動化によって合理化を進めることは、組織の持続的な成長や利益の創出に不可欠な取り組みとなります。
そのため当部門は、新規のサービスニーズや、迅速に行動を起こさなければならないビジネスチャンスに対して機動性高くアプローチし、小さく始めてみる「プロトタイプ型のビジネス」を自社で展開する役割を担っています。ここには、「最初から絶対の成功を義務付けるのではなく、まずはスモールスタートさせて試してみればいい」という、現場のアイデアや挑戦を後押しするカルチャーが組織の土台として息づいています。
開発部を構成する2つのチーム
サービス開発本部は、開発部とシステム部に分かれており、今回取り上げる開発部は大きく2チームに分かれています。ここでは各チームの特徴・役割を解説します。
◼︎サービス推進チーム
サービス推進チームは、新たなソリューションの種を市場から見出し、ビジネスのプロトタイプを創出する役割を担っています。
技術面では、プログラムを1から構築するスクラッチ開発よりも、既存のベンダー製品やルーター、スイッチなどのネットワーク機器を最適に組み合わせるアプローチが主力です。まずは現場にプロトタイプを展開し、顧客のリアルな反応や運用性を検証しながらサービスの骨組みを模索していきます。現在開発チームが手がけている法人向けサービス『Starlink Business』も、元々はサービス推進チームが現場で重ねてきた検証やノウハウをベースに仕様を定義し、開発チームへと引き継がれて正式なサービスとして結実した代表例です。
▼『Starlink Business』についてはこちら!
◼︎開発チーム
サービス推進チームが現場で検証を重ね、育ててきたソリューションを引き継ぎ、仕様を厳密に定義して「均一な品質での大量提供」が可能な自社サービスへと発展させるのが、今回の記事でフォーカスする開発チームです。
このチームの最大の特徴は、一般的なIT企業のように「開発」と「運用」を組織的に分断せず、一気通貫で機能する「開発運用の体制」をとっている点にあります。自ら企画・設計したシステムをコーディングしてリリースし、その後の運用・保守・改修まで同一のチームで一貫して面倒を見続けます。自分たちが作ったシステムを自分たちで動かすからこそ、運用の自動化、セキュリティ対応、合理的なジョブフローの構築など、長期的な視点に基づいた精度の高いシステムエンジニアリングを追求する体制が整っています。
エンジニアの知的好奇心と技術力を刺激する5つの業務領域と具体的な業務内容
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開発チームが向き合う具体的な開発・運用業務は、防災インフラから最先端インフラ、大規模受託にいたるまで、大きく5つの領域に分かれています。エンジニアとしての知的好奇心を存分に刺激する、各領域の具体的な業務内容を紹介していきます。
1. 防災情報を24時間365日安定配信する『EqCare』の開発・運用業務
気象庁が配信する緊急地震速報や台風、洪水などの防災情報を、法人向けに中継・データ配信する自社サービスを手がけます。開発の主役はWeb画面ではなく、バックエンドで常時動き続けるLinuxやWindowsの常駐プログラムの構築です。1990年代後半の古い電文・通信仕様を正確に解釈し、現代のWeb APIで扱いやすい形式へリアルタイム変換する仕組みを、Python・C言語・Ruby・Node.jsなどを用いてスクラッチで開発・運用します。電文仕様の切り替えや脆弱性対応など、社会的意義の大きな防災インフラを正確なデータ処理で支える業務です。
2. サーバー環境を外部から常時監視する『A.i.s.e』のチューニング・開発業務
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お客様のサーバー環境が正常に稼働しているかを外部から監視する自社システムにおいて、監視の核となるエンジンの制御とWeb画面連携を行います。
PING通信やSNMP、シスログなどを用いた機械同士の通信プロトコルを深く解釈し、遅延の揺らぎや非対称経路による障害判定の精度低下を防ぐための徹底的な最適化(チューニング)を行います。インフラ・ネットワークの知識をコードに落とし込み、24時間365日の安定稼働を支える業務です。
3. 衛星回線の管理・運用基盤を構築する『Starlink Business』の基盤開発業務

最先端の衛星ブロードバンド回線『Starlink』の国内展開において、お客様が契約管理や回線制御をWeb上で行うための管理画面や運用基盤を自社で開発・運用する業務です。
SpaceX社側の仕様や方針が高頻度で変わっていくため、通常のインフラ開発のペースでは対応できない臨機応変な仕様変更に対し、持ち前の機動性を活かして柔軟に対応します。現場のネットワーク展開とも密接に連携しながら、リアルタイムに仕組みをデザインしていくスピード感が求められます。
4. 一次請けとしてシステムを牽引する「SI開発」
自社サービスの開発に加え、受託形式でシステムの開発・保守も行っています。実務面すべてを取り仕切る「一次請け(元請け)」と同じ立場で参画し、お客様の抽象的な課題に対して複数のアプローチを自ら提案・折衝しながら進めます。
使用する開発言語(Java等)の選定から仕様定義、品質を保証する入念な試験、納品後の運用フローにいたるまで、プロジェクトリーダーとしてシステム開発の全工程をコントロールできる業務です。
5. ゼロからビジネスモデルを立ち上げる新規サービスの企画・基本設計業務
新しい自社サービスを生み出す最初の立ち上げフェーズに携わる機会もあります。
ここでは、リリース後にランニングサービスとしてどう機能させるかという「ビジネスモデルの設計」からアプローチしていきます。サービス名も決まっていない初期段階から参画し、サーバーを複数台組み合わせた全体のアーキテクチャ設計や上流工程を真っ新な状態から自分の手で組み立てていく、挑戦的な業務です。
▼新規サービスを紹介した記事はこちら!
原理原則を知るシステムエンジニアとしての成長環境
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開発チームの一気通貫の開発環境は、エンジニアに圧倒的な成長と市場価値の向上をもたらします。ここでは、IIJエンジニアリングだからこそ成長できる理由を4つのポイントにまとめ、紐解いていきます。
【成長ポイント①】クラウドの裏側にある「インフラ・OSの原理原則」を本質から理解できる
AWSなどのクラウド利用が主流の現代において、当チームではあえてゼロベースから物理サーバーの組み合わせ、OSのインストール、ネットワークのルーティングを自ら行う環境を豊富に用意しています。そのため、上辺のクラウドを叩くだけでは見えにくい「システムが裏側でどう動いているのか」を原点から理解することが可能であり、ソフトウェアとインフラの境界線を無くした本質的な知見が養われます。
【成長ポイント②】設計と実装を区別しないからこそ、実装力とアーキテクチャ設計力の両方を身につけられる
IT業界にありがちな「設計を行うSE」と「コードを書くプログラマー」の分断が当組織にはありません。Java、JavaScript、Python、C言語、Ruby、Node.jsなど、プロジェクトに応じた最適な言語で誰もが見やすい綺麗なコードを実装しながら、システム全体のアーキテクチャ設計までを同一のエンジニアが担います。技術調査から基本設計、コーディング、テストにいたる全工程を網羅することで、市場価値の高いエンジニアへと成長できます。
【成長ポイント③】開発から運用までを一気通貫で支えることによる品質意識と試験スキルのレベルアップ
設計・構築した自社サービスやシステムを、リリース後も長期間にわたって自分たち自身で運用・保守し続けます。そのため、サービス・システムに対する当事者意識がより一層強まり、それによって設計段階から解釈が一意になるようドキュメントを徹底的に作り込んだり、テスト工程でもテスト用プログラムを組んで入念にバグを潰したりするなど、一流の品質保証スキルが自然と身につきます。
【成長ポイント④】未知の領域に挑む過程で「仮説検証」をもとに課題を突破する力が身につく
ネットに情報がない古来の通信仕様の解釈や、発展途上の最先端技術など、開発の現場では数多くの未知の壁にぶつかります。当チームには原理原則を深く理解したベテランエンジニアが多数在籍しており、チャットはもちろん、隣の席で直接話しながらフランクに相談できる環境があります。また、海外の技術ドキュメントの翻訳や複雑なパラメータ調整には最新のAIを壁打ち相手として活用するなど、チームで試行錯誤を重ねて答えを導き出す仮説検証の力が圧倒的に磨かれます。
IIJエンジニアリングでは、自社サービス開発から一次請けのSI開発にいたるまで、エンジニアが主体性を持って挑戦できる環境が豊富に揃っています。自らの手でサービスをデザインして育てていきたいという熱意を持った方、「作って終わり」の開発に物足りなさを感じている方、設計と実装の境界線を無くして一気通貫で自分の力を試してみたい方は、ぜひ一度お話ししましょう!
現在、IIJエンジニアリングでは新卒・中途ともに採用を強化中です。この記事を通して、少しでもIIJエンジニアリングにご興味をお持ちいただけましたら幸いです。カジュアル面談も常時受け付けていますので、ぜひお気軽にご応募ください!
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