こんにちは。アチーブメント株式会社 取締役経営管理本部長の髙橋優也です。

弊社の採用活動では、人事部の採用担当だけではなく、現場で働いている社員も積極的に学生に関わることで、より高いレベルのマッチングを図っています。
現場社員に沢山の質問ができる機会を用意し対話重視の選考をすることで、一人ひとりが自らアチーブメントへのマッチングを自己評価できる環境を用意しています。

今回は弊社の採用活動のなかで、実際に現場の社員が学生の方から受けた質問について、答えたいと思います。多くの学生の皆さまの参考になれば幸いです。

“社会人になってから活躍するために、学生時代に行うべきことは何ですか”

沢山あると思いますが、特に重要なのは二点だと思います。

一つ目は「何か決めたことをやり遂げるという達成経験」、
二つ目は「働く目的の明確化」です。

■「何か決めたことをやり遂げるという達成経験」について

一つ目の「何か決めたことをやり遂げるという達成経験」ですが、社会に出て必ず求められることは「自分の選んだ職業や事業において成果を出すこと」です。

どんな仕事でも顧客や仲間から期待されているパフォーマンスがあり、期待以上のパフォーマンスを生み出すことによって、周囲の信頼を勝ち得ることができ、自身の付加価値を高めることができます。さらにはそのような達成経験による周囲からの信頼獲得によってポジティブなチャンスが巡ってくるようになります。例えば昇進昇格、新規プロジェクト、抜擢人事、事業の立ち上げなど、具体的に次の成長や挑戦の機会も何かをやり遂げたことによって得られることは良くあることです。

なぜなら「この人間は決めたら必ず達成する人間だ」ということが周囲が「この人間に任せたい」と思ってもらえる最も確かな方法だからです。「何をいつまでにどのレベルで達成するべきか」という明確な期待や成果から逆算した行動をとり続け、達成する力があるのかを社会では評価されます。だからこそ、学生時代からどんなことでもよいので「何をいつまでにどのレベルでやり遂げるのかを決めて達成する」という経験を積むことは必ず役立つと思います。

例えば
・資格試験の点数や学校の成績や論文における表彰
・部活動やクラブ活動の成績
・アルバイトの成績、稼いだ収入
・インターンの成績、稼いだ収入
・難関受験での合格、留学選抜試験の合格
などが明らかに秀でた成績を得たということであれば、もちろんそういったものがあることはとても誇らしいことだと思います。

ただ、それ以外にも日々の生活習慣レベルでも目標達成を積み重ねることはできます。
・毎日朝5時に起きて1時間勉強した
・毎日寝る前に日記を書くということを4年間続けた
・毎月の貯金を月1万円ずつ続けて50万円貯金した
・毎日の食生活や日々の運動習慣を徹底して実行することで〇キロのダイエットに成功した
など達成の単位が小さくてもコツコツと継続できていることがある人とない人では、社会に出てからも、セルフコントロール能力という点で大きな差が生まれていきます。

いくら有名な大学に入学をしたり、強い部活に入部したりしたとしても、日々明確な目標もなく、漫然と過ごしており、自分自身で望む未来を能動的に手に入れる行動を起こせていないようでは、何かを自らの力で達成したとは言い切れないでしょう。

是非、今からでも挑戦して達成を目指すことや、日々の積み重ねの中で習慣化できることを考えて、行動を起こしてみるとよいかもしれません。

■「働く目的の明確化」について

二つ目は「働く目的の明確化」です。

「あなたは何のために働きますか」と聞かれたら、どう答えますか。

例えば「沢山お金を稼ぐために、働きたい」と考えている学生がいるとします。お金を稼ぎたいという気持ちそのものは、決して悪いものではありません。経済的な自由を得ることは、自分自身の人生や、大切な人の人生を豊かにするためには必要なものです。ただ、より深く考えるならば「どのような手段で」お金を稼ぎ、稼いだお金を「何に使いたいのか」ということを考えてみるとよいと思います。

「何に使いたいのか」を考えてみるのは、まさに自分自身の幸せのイメージにもつながる部分かもしれません。

例えば
・自分自身の身なりを整えるために服にお金をかけたい
・洗練された地域で素敵なタワーマンションに住みたい
・結婚してパートナーと世帯で収入を稼ぎ、世界一周旅行に行きたい
・海外の大学院に入学して博士号をとりたい
・両親に恩返しのため毎年旅行に連れて行ってあげたい
・こどもに将来良い教育を提供するために留学できるレベルの資金を貯金したい
・キャンプセットを買って毎年友人たちとキャンプを楽しみたい
・将来経営者として会社を上場させ、巨額の富を得て自分の私財を投げ打ち45歳で学校を設立したい
のようなことかもしれません。

大切なことは自分が本音でどのようなライフスタイルやライフデザインを望んでいるのかを明確にすることです。それによって、お金をどの程度稼ぐべきかということも必然的に答えが出てきます。しかもこれは、20代、30代、40代、50代、、、と常に時間と共に自分のライフステージも変わっていきます。しっかりと将来から逆算して設計して事前準備していくことが大切になるでしょう。

ただ、それと同等もしくはそれ以上に「どのような手段でお金を稼ぐか」を考えることはとても大切です。

例えば「望む生活をするためにお金はそこそこ稼げるが、仕事の内容は自分の価値観に合っていない」とした時に、それが一生続くとしたらどうでしょうか。それではかなりの時間を費やす仕事も含めた人生全体の充実感がなかなか得られないのではないでしょうか。

だからこそ「どのような手段でお金を稼ぐか」が重要になってきます。

「どのような手段でお金を稼ぐか」ということを考えるためには「どのような価値を提供している組織に属するのか」また「どのような価値を提供できるプロフェッショナルになるのか」ということを考えることが大切です。事業とは人々の問題を解決するために「商品サービス」を開発し、購入いただくことによって対価を得ることです。企業に属するということは何かの事業活動にジョインすることになります。

・乾いた喉を潤したい（飲料業界）
・安心と安全な空の旅（航空業界）
・美しい自分で居続けたい（化粧品業界）
・いつでもどこでも人と繋がりたい（SNSメディア）
・企業の業績を向上させたい（企業コンサルティング業界）
・志望校に合格したい（学習塾業界）
など、世の中には沢山の業界・業種がありますが、全てに共通することは「誰かの問題解決＝価値」を提供することで「対価」をいただいているということです。

「価値観」という言葉がありますが、世の中のどのような活動に強く「価値」を感じるかは人によって違います。だからこそ、自分が共感する「価値提供」をしている組織に属することや提供価値に共感する職業を選ぶことが大切なのです。

事業（商品サービス）を提供して対価をいただくわけですから、自分が「これは間違いなく人に喜んでもらえる事業・商品サービスだ！」「これはとても人の問題解決の役に立つ大切な職業だ！」など自分自身が「価値あり」と確信を持てる職業に従事し、そこに後ろめたさや、嫌々やっているという苦痛な気持ちがない状態こそが社会人として誠実なあり方です。そして、成果を出す社会人は皆そのような誠実さを持ち合わせています。（もちろん達成の努力の過程で苦しい場面はあるかもしれませんが）

その状態であれば仕事そのものの充実感は働ければ働くほど高まっていきます。そうなることで「仕事＝お金を稼ぐ手段」ではなく「仕事＝人生の充実をつくる手段」になるのです。

「あなたは何のために働きますか」と質問されたときに、自分の職業や事業に誇りをもって回答する社会人になりたいと思いませんか。「仕事＝人生の充実をつくる手段」となるとはそのような状態のことです。

例えば
・目の前のお客様の人生設計のパートナーとなりその実現のお手伝いをしたい
・日本の中小企業の変革や成長のパートナーになりたい
・教育の力で世界を変えたい
・不満足な人間関係に起因するあらゆる不幸をこの世の中から無くしたい
など、あなたが何のために働くのかを、明確に答えられる状態こそが仕事を通じて自己実現を目指している状態なのです。

しかしながら、その充実感は周囲の誰かが決めることではありません。皆さん自身の主観によって判断することです。

なんとなくでも魅力を感じる会社や職業に出会ったときに、
・なんでカッコいいと思うのか
・なぜ素敵と感じるのか
・何にやりがいがありそうなのか
・どんなところに職業の魅力を感じたのか
といったことを言語にしてみると、それは全て「自分の価値観」から来ているということが分かると思います。

この「価値観」というものは誰にでもあるものです。自分の価値観に沿った選択をしていくことで、人は日々の充実度も変わりますし、もちろん仕事の充実度も変わっていきます。

■最後に

アチーブメントの選考では、まず皆さんの「価値観」や「理想の人生」をともに明確にしていくことから始まります。弊社が人材教育コンサルティング事業を通じて、これまで55万名以上の社会人の方々に向けてお伝えしてきた人生設計のエッセンスを学生の皆さまにも提供しています。

選考に参加した上で「アチーブメントではなく別の業界がやはり自分の道だ」となることは全く問題ありません。選考を受けてくれた学生が、価値観や人生の目的が明確になり、より充実した仕事を選べるのであれば、私たちは心からその選択を応援します。

「社会人になっても活躍したい、もっと自分自身の将来をトコトン描いてみたい」

そのような想いのある学生は、ぜひ弊社の採用担当に問い合わせてみてください。
皆さんの活躍を願っています。