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8年見つめた人材業界の課題に挑む AI×データ活用で新しい転職の形を

今回の「ストーリー」は8年の人材業界経験を経て2023年3月に入社した、両面型人材コンサルタント兼ビジネス開発担当の鈴木に話を聞きました。

人材業界に長く身を置き、リアルな課題の中で日々キャリアに向き合っていた鈴木に、XAION DATAが目指す世界はどう映り転職に踏み切ったのか。そのキーワードは「人」でした。人による縁に導かれ、人の課題を解決し、人から成長を得る。XAION DATAの特徴を集約したような入社ストーリーです。

鈴木 智也/Tomoya Suzuki
大学を卒業後、当時ベンチャーとして新進気鋭だった人材採用支援会社に入社。約8年間リクルーティングアドバイザーとして、累計500社以上の企業様の採用活動をご支援する中で会社が大規模になるのを支えたメンバー。新領域の立ち上げやプレイングリーダーとしてメンバーのマネジメントにも携わる。2023年3月より現職。


新卒初仕事から続いた「人」の縁が今の会社に導いた

ーーー鈴木さんは新卒で入った会社からずっと人材畑でキャリアを積んでいるのですね。

就職活動の時は、難易度の高そうな営業をやりたいと思い、無形商材に挑戦したいと考え、人材業界を選びました。元々コミュニケーションが苦手ではないタイプだったので、自分を活かせる場所を探していたんですよね。周りは地銀など手堅いところに入社を決めている人が多い中、私は人材でベンチャーと真逆。「攻めてるな」と言われていましたね。

ーーー前職はベンチャーだったのですね。

そうですね。成長中で勢いがあり、規模も100名ほどと、まだ中規模にもなっていない状態で入社しました。事業は人材紹介がメインで、企業の採用活動をご支援するリクルーティングアドバイザーのポジションでした。幅広く色々な業種を担当しましたし、新規営業や求職者側のご支援をするキャリアアドバイザーを兼務していた時期もあり、網羅的に勉強させてもらいましたね。

私が退職する時には社員が1,000人になっていて、企業が大きくなっていくのを肌身で感じられたというのも貴重な経験でした。

ーーーほぼ10倍!すごい。

8年弱在籍する中で、内側が整備され組織が変わる様を間近で見られたのは財産ですね。

ーーーそんないわゆる「イケイケ」の状態の会社から、XAIONに入社したのはどういう経緯なのでしょうか。

私は、もともと転職意欲があったわけではないんですよね。

XAION DATAを知ったのは人の縁です。現在XAIONでコーポレート本部長を勤めている塩澤は、前職時代にお客様だったんです。しかも私がはじめて商談し、その後プライベートで飲みに行くほど仲良くなった相手でもあるんです。塩澤が転職先から私を指名してご縁が続くような間柄で。

塩澤がXAIONに入社した時に「面白い会社だよ」と、代表の佐藤に引き合わせてもらい話を聞かせてもらったのがはじめてでした。

「人」にまつわる仕事の中で感じた業界課題とXAIONがもたらす革新

ーーーでは、転職ではなくビジネス的なご縁が始まりだったのですね。イチ人材業に携わる人として、XAIONのビジネスにどういう印象を抱きましたか?

はじめはピンと来なかったのが正直なところです。こんなことをやっている会社が他にないので。ですが、AIなどのテクノロジーやデータ活用には漠然と興味がありましたし、プロダクトはもちろんのこと、ミッションやバリューを聞くとすごく面白いことをしている会社だと感じました。

そして同時に、自分が人材業界に身を置く中で感じていた課題とマッチを感じて共感もしたんですよね。

少しサービスの解説にもなるのですが、例えば人材を採用するためスカウトを送る場合、『ビズリーチ』ならビズリーチにログインして、人材を検索してマッチしそうな人にスカウトを送ります。『リクナビ』『AMBI』など、どの媒体でもこの図式は同じです。

これは企業だけではなく、人材エージェントのような求職者を探している企業も同じで、スカウト専任のチームを持っていることも珍しくありません。規模が大きいところは媒体ごとにチームが分かれていることも。

ですが、XAIONのサービス『AUTOHUNT』の場合、Web上に公開されているオープンデータなら、媒体を横断して1つのプラットフォームで見ることができる。ひとつひとつの媒体にログインして検索をかけていたところから考えると、かなり効率化が進む、革新的なツールです。

課題の話に戻るのですが、人材業界はまだまだ人の手に頼っているレガシーな業界です。テクノロジーに頼って効率化する考えが薄く、属人的になっていることも少なくない。XAIONのサービス内容を聞いて、これが大幅に解決できるのをリアルな業務単位でイメージできました。

これだけではなく、すでに転職意欲のある顕在層だけではなく、潜在層の方に向けてアプローチをするというコンセプトもいいなと感じましたし、可能性の広がりが見えますよね。

実際私は転職意欲の無い潜在層の状態から、人を介してこの会社に入っています。意欲が芽生えずとも縁さえあれば人は動く。その機会提供にフォーカスしているのってコンセプトとして面白いですよね。

ーーーなるほど。入り口としてはXAIONのビジネスに共感していたんですね。実際に転職に踏み切ったのはどうしてなのでしょうか?

人材業界のレガシーな部分とは反対の、テクノロジーに触れる環境に興味を持っていたので、まずその部分がマッチしました。

加えて、XAIONは人材業界出身のメンバーがまだあまりいなかった時期で。私がこれまで人材業界で培ったものを活かせる土俵があると、代表との食事会を通してリアルに感じられたのも決め手のひとつでした。

あとは、スタートアップの環境ってやはりいいなと思っていたんですよね。

ーーーそれはどんなところが?

1つは、規模ですね。前職のサイズが変わっていく中で、大規模なチームの中で自分の意見が聞こえにくい環境よりも、経営層の近くで自分が直接的に改善や提案に関われるサイズ感が自分に合っているなと感じていました。

2つ目も近いのですが、まだ人数が少なくてこれから拡大していくぞ、という時のあの勢いあるワクワク感が最近感じられず、物足りないと感じていたんです。

これから何がどうなって、どう拡大していくんだろう、とか、そういう感覚です。未知な方が楽しいですし、分からないから自分で作っていく!みたいな楽しさですね。

ーーーベンチャーの醍醐味ですね。
前職で色々なフェーズを経験できたから気づけたことで、感謝しています。入社して8年が経とうとしていて、会社のフェーズも変わり、30歳を前にキャリアを考えるタイミングでもありました。

新しい転職の形のきっかけも「人」

ーーー実際に入社して感じたことを教えてください。

組織のサイズ的に、どうしても未整備な部分が多くなるのですが、だからこそ提案や改善に関わることができましたし、自分が声をあげて取捨選択に携わることができます。

また、コンパクトなチームなので、メンバー1人1人のカバー範囲が広くなるんですよね。意思決定に関わる機会も多いです。経営層との距離が近い場所でこうした動きができるのは勉強になります。

同時に伴う責任も大きくなるのですが、自分のアクションや動きがダイレクトに事業や会社、お客様に影響するのでやりがいに感じますね。

ーーーまだ小さい組織ゆえの環境ですね。

事業の面で言うと、転職”潜在層”の方に向けて自分がしたアクションが、キャリアアップや良いご縁につながっているのを間近で見られることも喜びです。

ーーー転職を考えていない状態から、転職成功まで導いている、ということですよね。

はい、『AUTOHUNT』からアプローチした方の9割が「良い案件があれば」「現職に大きな不満はない」といった温度感でスタートします。それでも、転職をした未来やキャリアについてコミュニケーションを重ねるうちに、私の提案したキャリアや企業に魅力を感じてくださり、転職と入社を決意いただいております。

私は、入社決定をした求職者の方とお食事に行くことが多いのですが、「まったく転職に向けた活動をしていなかった中、鈴木さんからのメッセージをキッカケに次のステップにつながったんです」と聞けたりして。こういう本音の後日談とか聞くと、あぁ自分がきっかけを作れたんだなぁ、っていうのが、すごくやりがいと面白さがあるなっていうのは、めちゃくちゃ感じましたね。

ーーー不満を持って転職するような形ではなく、舞い込んできた良いご縁を掴んでいく、って本当に良い形の転職ですよね。

業界全体、もっと言うと労働者全体が転職に対してフラットにカジュアルに接することができる文化がもっと広がって欲しいです。そしてそれが我々のプロダクト拡大だけでなく、業界構造の変革に繋がってくと思うので。

ーーー逆に課題や壁を感じている点はあるでしょうか?

前述したような転職の形はまだまだマイナーです。SNSなどのプラットフォームを使って、転職を考えていなくても情報収集したりアクションを取るような文化が日本に浸透していないんですよね。

プロダクトの知名度も併せて考えると、企業側・求職者側ともに、転職の新しい形やデータ活用を浸透させるにはまだ壁は高いと日々感じています。

優秀な「人」が集まり織りなす成長環境

ーーーおっしゃるように、日本の転職観念はまだまだ旧来的で、しみついた慣習をひっくり返すような必要がありますよね。

そうですね。認知度拡大を強化して、私たちがパイオニア的な存在にならないといけないと思いますし、文化の醸成もすべきと考え邁進中です。

そのために代表が厚生労働省に提言をし、行政から働きかけなどもしています。2023年には活動を評価いただきHRアワードを受賞しました。今はメンバーがどんどん増えていて、加速度を高めている時だと思います。

ーーー鈴木さんから見て、XAION DATAのメンバーはどんな印象でしょうか?

世の中にはこんなに優秀な人がたくさんいるのかと驚いているのが正直な感想ですね。メンバー1人1人の能力値がとても高く、どんな環境でもパフォーマンスを出すであろう人が集まっている。この1年一緒に働いて、肌身で感じています。

ーーーそれは吸収することも多そうですね。

そうですね。メンバーの豊富な知識に触れ、行動と経験を重ね続けているので、思考する力が高まったと自分でも思います。

代表や上長は目の前の成果はもちろん、会社の売上や数年後の社会まで見据えてビジネスをしています。今やるべきことと未来のためにすべきことを同時に考えているんです。この影響から自分の価値観や視点が鍛えられていると感じますね。

ーーーなぜそんな優秀な人が集まってくるのだと思われますか?

まずは代表の佐藤とCTOの石崎の人柄ですね。そして、XAIONが高い視座で見据える人材業界の課題と、データを活用したユニークなプロダクトが人を引き寄せていると思います。

このやりがいある事業にこのフェーズで関われるというのは何より面白みが強く、同志が集まってきているような感じですね。

ーーーありがとうございます。鈴木さんが今後、目指していることを教えてください。

まずは、教育や採用などマネジメントへのチャレンジや、AI×データなどのテクノロジーに携わった経験をより積んでいきたいですね。また、先になるとは思うのですが、新規の事業の立ち上げもやってみたいです。

XAIONはチャレンジを申し出てもNGとは言われず、キャリアにも向き合って一緒に考えてくれる会社です。チャンスをもらえる環境なんですよね。

こうして経験の幅を広げたり、領域問わず得られるものを吸収してどこでも活躍できる人材になりたいです。

(取材・文:橋尾 日登美/撮影:田中 愛樹)



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