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【代表インタビュー】テックオーシャン起業への道のりと、未来の仲間へのメッセージ

初回インタビューでは、代表の長井社長に起業に至った経緯や、仕事に対する考え方、そして未来のメンバーに向けたメッセージを伺いました!

代表取締役社長:長井 裕樹プロフィール

京都大学大学院卒、三菱化学株式会社入社。その後、大学院生採用支援を行うベンチャー企業にて取締役に就任。

年間約1万人、累計4万人以上の上位校理工系大学院生に就活指導を行う。並行して産学協同による教育エコシステムの必要性を感じ、一般社団法人知的人材連携センターを創設。

上記ベンチャー企業から株式会社キーエンス子会社、株式会社イプロスへ転社。

社長直轄部署にて新事業創出に取組み経営貢献賞を受賞、その後、「若者に気付きと刺激とフィールドを」を合言葉に株式会社テックオーシャンを創設。

好きな言葉は「おもつらい」


ーはじめにテックオーシャン設立に至るまでの経緯を教えてください。

私は大学時代、植物のバイオテクノロジーに関する研究をしていました。世界中の砂漠を減らして緑を増やしたい、という志はありましたが、当時その経験を直接生かせるような就職はなかなか難しい時代でした。

就職氷河期のなか、なんとかある食品メーカーから内定をもらい、アグリビジネスで世界展開を目指す優良企業で自分も活躍していこうと決めました。しかしその2か月後、同社にて食中毒事件が起こり、私の就職活動は振出しに戻ってしまいました。

そのようなタイミングで、途中で選考辞退していた三菱化学株式会社の人事の方から、ある夜に心配の電話をいただき、再度選考に乗せてもらえることになりました。

正直当時は、もう三菱化学に受からなければ留年でもしてしまおうと思い、最終面接前日までインドを旅していました。

インドからの帰国直前に顔と眼に黄疸が出て、このまま最終面接はまずいなと感じるような、その後を危ぶまれるようなこともありましたが、なんとか現地の薬を街角のキオスクで飲んで回復し帰国。

無事三菱化学から内定をいただけました。総じて、自分の就活は強烈な経験だったと思います。


ー社会人になってからはどんなことをされていたのですか?

入社後は、製造現場で基礎を身に着け、その後研究開発部門にて生産プロセスのスケールアップ検討、化学実験等を通じて一から仕事を覚えていきました。

その後、製造現場に戻り、生産技術職として生産効率の向上を目指し、時には特許を申請する手続きに従事するといった、THE技術者でしたね。

しかし、自分自身が人の役に立てているという手ごたえを感じにくい立ち位置でもあり、自身の将来と人生の時間の使い方について自問することが少しずつ増えてきました。上司の姿から、自分の5年後、10年後の未来もなんとなく見えていました。

本当の自分の志として、学生時代に考えていたような、社会問題の解決に携わりたいという想いを忘れられない自分にも気付いていました。

そのような中、三菱化学で約6年在籍し、丁度管理職への昇進タイミングで最初の転機がありました。

とある友人から、博士課程に進んだ人達の就職難の話と友人の起業の話を聞き、日本は地下資源のない国であることから「知的な人材を社会につなげ、能力を発揮できるようなインフラが必要」という考えにいたりました。

自らもこの社会問題の解決に取り組みたいと思い、結果、友人の会社にJOINすべく上京することにしたのです。



ー思い切ったキャリアチェンジですね!上京後のベンチャー企業では何をされていたのですか?

はじめはビジネスサークルのような感じだったのですが、このままでは収益化が難しいと思い、これまでの大手企業で身に着けてきたノウハウをもって、組織づくりにも励みました。

また強い商材作りに取り組むべきと判断し、理系学生の就職支援にフォーカスしました。日本全国飛び回って年間約1万人の学生に対し就職セミナーも開催していました。

気がつけば約4年ほど経ち、会社としては35名ほどの規模に成長していました。

その後、学生と企業人を繋ぐための社団法人「知的人材連携センター IPAC」を立ち上げました。

実際に企業人を大学の授業のゲストスピーカーとして呼んで、社会や技術について講話してもらうなかで、学ぶことの重要性や、自分の学んでいることがいかに世の中につながるのか、ということを学生に伝えたいと思っていました。

今で言うところの、フリーランスや副業で参画してくれていた方たちと、社団法人を運営することで経営の基礎を学ぶこともできました。

そんなことをし始めたタイミングで次の転機が訪れたんです。

こうした社団法人での活動をSNSで告知していましたら、当時の株式会社イプロスの社長(岡田社長)からお声掛けいただき、イプロスに入社することになりました。

岡田社長はキーエンスが30名程のころの新卒1期生として入社し、叩き上げで成長され、社内ベンチャーであるイプロスを立ち上げてこられた方でした。

入社後は社長直轄の経営企画部門にて既存事業の拡大を図り、さらには新事業創出にも取り組みました。

ここでは、どうすれば高収益事業を創り上げられるか、ビジネス創出とは何たるや、ということを、壁打ちを繰り返す中で学びました。


ー当初のキャリアからは考えられない激動のキャリアですね。そしていよいよテックオーシャン設立に取り組まれると…?

はい(笑)。前置きがかなり長くなりましたが、42歳の頃、起業しました。

起業に至る2年ほど前のある日、突然の体調不良で病院に行くことになり、そのまま緊急入院することになりました。様々な検査をしましたが原因は不明、しばらく休養を取ることになったんです。

その時、改めて自分を見つめ直し、自分と向き合いました。

どんなに時間があっても、身体という資本がなければやりたいことは何にもできないではないか。仮に3か月後に自分が死を迎えるならいま何をする?と。

そして、好きな小説家の言葉をふと思い出しました。

明日、世界が滅びるとしても

今日、君はリンゴの木を植える(開高 健)

自分が明日死ぬとしたら何をするかを考えました。まだ自分の子供も幼く、そんな子供たちの笑顔を守りたい、そんな未来を創りたいというシンプルな答えにたどり着きました。

今自分にできることは、大学に企業人を呼んで将来どんなふうに知識を社会に還元できるかを伝えること。

子供たちが学びに失望することの無い、明るい未来を作りたい。学びを社会につなげたい、今自分がやるしかない、と腹落ちしたんです。

そして、知人のエンジニア2名に声をかけ動き始めました。新宿のジョナサンが最初のオフィスでしたね(笑)。

当初イプロスに所属しながらという、社団運営を含めて「三足のわらじ状態」でサービス立ち上げに取り組んでいました。

いよいよ本気でやれる、という段階でちゃんと起業しようと決意しました。

実は、社内のメンバーにも内密にどんな事業をスタートさせようとしているか相談していて、こっそり壁打ち相手にもなってもらっていたんです。当時のキーエンス文化としてはかなりレアだとおもいますが(笑)。

そして約2年間の準備期間を経てテックオーシャンを起業。社団法人や、ベンチャー時代にお付き合いのあるクライアントにあいさつをして回りました。そこからは紹介に紹介を重ね、ありがたいことに創業の翌月から受注が決まり、半年後やっとサービスがカタチとして立ち上がりました。

もちろん山あり谷ありではありますが、予想通りある程度学生の母集団形成に成功し、雪だるま式に会社を少しずつ成長させ、ここまできました。



長井社長のお人柄だからこそのお客様のようにも感じますね!社長になられた現在、「成長」についてどうお考えですか?

成果を出すために、「彼を知り、己を知れば百戦危うからず」という言葉を大事にしています。

どんな役職になろうが、どんな立場であっても常に謙虚さと学ぶ姿勢は忘れてはならないと思っています。

事実、社長になってみて非常に感じたことは、何にも守ってもらえない、誰も守ってくれないということです。

すべての責任はすべて自分にあります。

すべて自分の力で稼がないと前進できません。
また、仕事に関わって下さる方は、「自分自身の行いが反映される鏡」だとも感じました。

他人は自分を映し出す鏡なのだから、お客様一人一人、メンバー一人一人と本気で向き合い、謙虚さを忘れないことで自分なりの最高の成長体験につなげられると信じています。



ーテックオーシャンの強みと課題点についても教えてください。

強みとしては、良いマーケットと強いサービス展開があること。またそれらを大きくする優秀なメンバーと仕組が整っていることだと思います。

今後、よりニーズの増してくる理系学生の採用において、その就職支援をすることは間違いなく世の中の社会問題を解決することにつながります。

また、未来を担う学生に対し、これまでの知識・経験を社会に還元させていく機会創出の場を生むことで、自分らしい船出を実現できると考えています。

今集まっているメンバーに共通することは、誠実さ、そして工夫と努力を積み重ねることで成長につながる姿勢を持っていることです。

激動の状況の中、頑張ってついてきてくれています。少しでも事業を良くしよう、と一人一人が小さな努力を怠りません

どんなことがあっても基本的には前向きで、なんでも吸収しようという素直な人ばかりですよ。

一方で、採用力は自社の大きな課題の一つです。まだまだ会社としては未成熟な部分もありますし、今後私たちのサービスをさらにドライブしていくには、1人でも多くの仲間が必要です。

個人的に、大雑把に仕事を振るところが私自身の課題だと思っていますが、そんな私と一緒に常に前を向いてくれている最高のメンバーが揃っています。

一人一人が経営視点を持って、自身の成長を感じながら自分の手で会社を大きくしていく感覚を一緒に味わっていきたいですね。

ー最後に、候補者様へのメッセージをどうぞ。

みんな、人生の貴重な時間を使って仕事をしています。

これからの世の中、自分の能力が自身の財産になっていくわけですから、会社が与えられることができる仕事の報酬は成長だと考えます。

テックーシャンには、そのための成長環境があり、若者、子供の未来につながるような非常に重要なテーマにつながることを事業としています。

こういった想いに共感してくれる方に、ぜひ仲間になってほしいです!

ありがとうございました。

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