Workfully. |Manager of HR and Labor Management|佐藤諒
― 仕事を通して、豊かに生きる ―
こんにちは。クラウドリンクグループ 編集部です。
クラウドリンクグループでは、メンバー一人ひとりが自分らしく働くということを大切に、年齢も経歴もさまざまなメンバーが、それぞれの強みを活かしながら前向きに仕事に取り組んでいます。
「働くことそのものが、人生を豊かにしていく」——そんな文化が、日々の現場から生まれています。
この企画 Workfully. は、クラウドリンクグループの社員たちが語る
バックグラウンドや大切にしているポリシー、また挑戦のストーリーを紹介します。
仕事を通してどんな「豊かさ」を体現しているのか。
今回は、コーポレート部で活躍する 佐藤さん にお話を伺いました。
佐藤 諒|コーポレート部 人事労務セクションマネージャー
中央大学経済学部卒業後、みずほ証券にてリテール営業を経験。その後、AIG損保で法人営業を経て、ベイカレント・コンサルティングに入社し、約6年間にわたり人事労務領域で制度運用から現場実務まで幅広く推進。2025年2月、クラウドリンクグループに参画。上場を見据えた人事労務基盤の構築を推進している。
―― Cloud Link Group(以下クラウドリンクグループ)ではコーポレート部の人事労務セクションマネージャーとして活躍している佐藤さんですが、約6年勤めたベイカレント社を離れ、クラウドリンクグループにジョインした経緯を教えてください。
前職では、人事労務領域の中で、法令対応を軸に制度運用から現場実務まで幅広く担当してきました。社員が安心して働ける環境づくりに向け、基盤となる労務施策の運用と改善を約6年間一貫して進めてきました。
私のキャリアの原点は、新卒で入社したみずほ証券でのリテール営業でした。
経済学部出身ということもあり、日本経済に興味を持ち、広く関われるような仕事がしたいという想いで、証券業界を志望しました。
2年間、証券営業の現場でお客様と直接向き合う仕事を経験し、「人に信頼されることで成果を出す」営業職の魅力を感じていました。
その後、結婚を機に転勤を伴わない働き方を求め、AIG損保へ転職。法人向けの損害保険営業に従事しました。
保険を通じてお客様の課題を解決できることにやりがいを感じながらも、「保険が必要になる前の仕組みづくりが重要である」と感じ、より根本的な組織課題の解決に携わりたいという想いが芽生えました。
そんな中で出会ったのが、前職のベイカレント社でした。
「未経験でも人事・労務領域に挑戦できる」珍しい求人で、コーポレート部門の仕組みづくりに携われる点に強く惹かれました。
入社当時は、すでに上場企業でありながらもベンチャーの勢いと柔軟さが残っており、一人ひとりが裁量を持ち、スピード感をもって動ける環境でした。
ゼロから制度を整備していく過程は非常に刺激的で、自分の意志を反映しながら仕組みをつくる楽しさを実感できました。
ただ、入社4年目を過ぎた頃には、会社の急速な成長に伴い、組織のフェーズも「挑戦とスピード」から「整備と安定」へと大きく変化していきました。
標準化やルール整備が進む中で、個人の意思よりも組織全体の統一性が優先されるようになり、「裁量を持って働く」という原点から少しずつ離れていく感覚がありました。
それは企業としての自然な進化でもありますが、私は“ゼロから創り上げる”フェーズに自分の強みとやりがいを感じるタイプ。
「もう一度、自分の意思で動き、組織と共に戦っていける環境で働きたい」と思い、転職を決意しました。
クラウドリンクグループとの出会いは、転職サービスで偶然届いたスカウトメールでした。普段スカウトメールは基本スルーしていたのですが、その時はなぜかたまたま気になって開いたんです。
会社概要を見てみたら、前職のオフィスから歩いて行ける距離にあって、なんとなく親近感が湧いたんですよね。また、会社について詳しく知らなかったものの、森ビルに拠点を構えていると知り、「きっとしっかりした会社なんだろうな」と安心感を覚えたのも正直なところです(笑)。
初めての面談は梅野社長との1時間ほどの電話。会社のことやビジョンを丁寧に語ってくださり、その熱量に強く惹かれました。
最初の印象は「圧倒的なスピードと熱量」。
目指す方向が明確で、全員が同じベクトルで動いている。勢いだけではなく、ビジョンと実行が噛み合っている組織だと感じました。
その後、社長と池畑さんに直接お会いし、組織づくりに対する考え方を伺って、「この会社は本気で成長していく」と確信しました。
入社を決めた一番の理由は、会社の進む方向と、自分が進みたい方向が完全に一致していたことです。
私は、自分の専門性を高めながら、与えられた範囲を超えて「自分の考えが会社に良い影響を与える」働き方を大切にしたいと考えています。
クラウドリンクグループは、個人の力を集約し、社会に価値を生み出していく組織。
その考え方に深く共感し、「ここなら自分の力を最大限発揮できる」と感じて入社を決めました。
―― クラウドリンクグループでのご自身のミッション(役割)は?
現在は、グループ全体の人事労務領域を横断的に統括し、上場を見据えた経営基盤の強化を推進しています。
採用の実務から評価制度の設計、労務コンプライアンス対応、ガバナンス体制の整備まで、現場と経営の両面をつなぐハブとして、一気通貫で組織づくりを担っています。
今期からは本格的に上場準備フェーズへと移行し、労務デューデリジェンスや監査基準に耐え得る統制環境の構築が、目先の大きなミッションです。
単に制度や運用を整えるのではなく、経営判断のスピードを損なわずに、法令遵守とガバナンス要件を両立させる労務体制を実現することを意識しています。
また、私が考える「持続的な成長を支えるコーポレートインフラ」とは、就業規則や賃金規定といった制度の整備にとどまりません。
一人ひとりが「仕事を通して得たいもの」を実現できるように、多様な選択肢を持てる働き方の仕組みを整えることも含まれます。
人によって、働く目的や大切にしたいことは違います。だからこそ、枠に縛られずに個々の価値を最大限に活かせる“柔軟性のある制度”が必要だと思っています。
その柔軟性を支えるルールを整えることで、社員一人ひとりが自分の選択のもとで働ける環境をつくり、結果として会社全体の生産性と成長につなげていく。
会社と従業員の双方が納得できるバランスを制度の中で実現していくことが、私のミッションです。
―― 入社して驚いたこと、また入社後のギャップなどはありましたか?
まず驚いたのは、メンバー一人ひとりのレベルの高さと意思決定の速さです。
ディスカッションの密度が非常に高く、全員が「会社を良くする当事者」として意見を出し合う。
単なる指示待ちではなく、自分の領域を越えてでも動く人が多く、スピード感と当事者意識の高さは前職までの大手企業ではなかなか得られなかった環境だと感じています。
印象的だったのは、“まずはやってみよう”という姿勢が組織全体に根づいていることです。
大手企業においては、何かを進める際に関係各所への根回しや段取りを綿密に行い、慎重に合意形成を取ってから動くのが当たり前でした。クラウドリンクグループでは、まずアクションありき。考えすぎず、スピードを優先してトライする文化がある。最初はそのテンポの速さに驚きましたが、同時に「責任が伴う自由」としての緊張感もあり、労務としての立場からもやりがいを強く感じています。
アクションと改善を繰り返しながらPDCAを自ら回せる環境は、今の私にとって大きな刺激です。
ギャップという意味では、良い意味で想像以上に整っていなかったことですね(笑)。
業務フローや制度もまだまだ発展途上で、最初は「これで会社ってちゃんと回るんだ…」と本気で驚きました。
でも、何もないからこそ、自分たちの手で形にしていける。
整いすぎた環境では味わえない“創る楽しさ”とダイナミズムを日々実感しています。
―― 大切にしている仕事観・価値観や、ポリシーは?
まず大切にしているのは、誰に対しても平等に接することです。
社内外を問わず、相手が社長であってもチームメンバーであっても、立場に関係なく意見を交わすようにしています。
言うべきことはきちんと伝え、相手の言葉にもフラットに耳を傾ける。
同じプロフェッショナルとして真摯に向き合うことが、相手に対してできる最大限の誠意だと思っています。
また、自分の考えを“既存のルールの中だけ”で処理しないことも意識しています。
「決まっているから」「そういうものだから」と思考を止めてしまった瞬間に、成長も価値も限界値が決まると思うんです。
枠の中だけで考えていたら、新しい発想も生まれないし、個人としての存在価値も発揮できません。だからこそ、ルールを理解した上で、どうしたらより良くできるかを常に考え続ける姿勢を大切にしています。
そしてもう一つは、固定化しないこと。
「これが正解だ」と決めてしまった瞬間に、組織も個人も成長が止まってしまう気がしています。状況も人も常に変わるからこそ、思考を止めず、議論を止めず、より良い形を追い続ける。その積み重ねこそが、自分らしい働き方にも、組織の進化にもつながっていくと思っています。
―― クラウドリンクグループでの仕事を通じて、どんなことに「喜び」や「働く豊かさ」を感じますか?
採用においては、新たなメンバーを迎え入れ、入社後は彼ら彼女らが成長していける環境を整える。そして実際にそのメンバーが活躍をし、会社がさらに大きくなり、また新たな仲間が加わる。
そのポジティブな循環の中に、自分の仕事が確かに組み込まれていると実感できる瞬間が、一番の「喜び」です。
自分の関わる一つひとつの仕事が、会社全体の成長や、働く人それぞれのキャリア形成に直結している。その手応えを日々感じながら働けることこそ、私にとっての「働く豊かさ」だと感じています。
―― 自分が大切にしている仕事観を守る中、また「働く豊かさ」を形にする中で、難しさや葛藤を感じるのはどういう瞬間ですか?
葛藤を感じるのは、自分のポリシーと、会社としての判断がぶつかる瞬間です。
私は「誰に対しても平等に接すること」を大切にしていますが、会社の一員として判断を求められる場面では、単に気持ちだけでは決められないことがあります。
たとえば、誰かの悩みを聞くと、すぐにでも行動を起こしたいと思います。でも、一人だけを優先するわけにはいかない時もあります。そんな場面で「公平とは何か」を、自分に問いかけ続けています。
また、できるだけ広い視野で物事を考えたいと思っていても、会社として今はそのタイミングではない、というケースもあります。
“正しいこと”と“最適なこと”が一致しない瞬間があるというか。そのズレに気づくと、やはり迷いは生まれます。
ただ、葛藤があるからこそ成長できるとも感じています。
個人と会社、理想と現実の間で揺れながらも、そのバランスを探っていく過程にこそ学びがある。そうした経験の積み重ねが、最終的には会社の成長や組織の成熟につながるのではないかと思っています。
―― 佐藤さんが捉える、クラウドリンクグループで働く醍醐味を教えてください。
一番の醍醐味は、組織の大きな成長の波の中で、自分自身も同じスピードで成長していけること、そして、その成長を“受ける側”ではなく、“つくる側”のひとりとして一翼を担えることです。
クラウドリンクグループでは、日々新しい挑戦が次々と生まれ、仕組みやルール、環境のすべてが進化を続けています。
その変化にただ適応するのではなく、自分の意思で動かし、形にしていける。
この「自分の手で会社を前に進めている」という実感こそが、ここで働く最大の魅力だと思います。
また、個人と会社のベクトルがしっかりと重なり合っているのも、この組織の大きな特徴です。だからこそ、変化を他人事として眺めるのではなく、「自分たちで未来をつくっていく」という感覚を日々の仕事の中で肌で感じられる。
このスピード感と熱量の中で働けることが、クラウドリンクグループで働く何よりの醍醐味です。
―― 業務を通じて、この先どのような社会・未来にしていきたいと考えていますか?
私が目指したいのは、「主体性が尊重される社会」です。
働くことを「与えられたもの」ではなく、自らの意思でつくり出していくものとして捉えられる人が増えてほしいと考えています。
組織の中で思考を止めず、自ら価値を生み出していく人が増えれば、企業も社会ももっと創造的で、前向きなエネルギーに満ちた場所になる。一人ひとりの意思が集まって組織を動かし、その組織がまた社会を動かしていく——。
そんな個の力が社会を変えていく循環を、クラウドリンクグループから生み出していきたいと思っています。
―― 最後に、今後の個人の目標について聞かせてください。
目の前の業務をただ“こなす”のではなく、常により良い形を模索しながら、仕事も自分自身も磨き続けていきたいと考えています。
制度や仕組みを整えるだけでなく、そこに関わる「人」や「カルチャー」も含めて、自分の手で支え、動かしていく存在でありたいです。
その積み重ねの先に、「自分が関わったことで、この組織が一段上のステージに進んだ」と胸を張って言えるような成果を残すこと。
それが、今の自分にとっての目標であり、クラウドリンクグループで働く意味でもあります。
Bonus Episode
―― 人生を楽しむための五か条を教えてください!
1. 自分の人生の主導権は、常に自分が持つ。
誰かの決断に委ねるのではなく、自分で選び、自分で動くこと。
幼少期から「自分のこだわりは自分で守る」ことを大切にしてきました。
社会人になってからも、会社や環境に人生を握られるのではなく、
常に自分でキャリアを選択できるような環境に身を置くよう意識しています。
それが、人生を制限しないための一番の鍵だと思います。
2. 信頼できる人たちと、心から楽しめる時間をたくさん共有する。
仕事もプライベートも、人との関わりが原動力。
尊敬できる人、信頼できる仲間と過ごす時間が、自分を前向きにしてくれる。
結局、誰と働くか・誰と生きるかが、人生の質を決める気がします。
3. 他人からの評価より、自分の納得感を大切にする。
「どう思われるか」より、「自分がどう思えるか」。
納得して選んだ道なら、結果がどうであれ後悔しない。評価は後からついてくるものだと考えています。
4. 迷ったときに、止まらない。
不安があっても、動きながら考えるタイプです。
これまでの様々な人生の節目でも、不安や迷いがあってもまずは行動しました。
止まって考え続けるより、動いて見える景色の中で選んでいく方が、自分には合っています。
5. 執着せず、手放した先にこそより良い未来があると信じる。
変化を恐れず、リスクを取ること。
手放すことは怖い反面、チャンスを掴むための前提でもあります。
行き当たりばったりではなく、思考した上で手放し、進む。
そうやって選択を重ねていくことで、人生がより豊かになっていくと感じています。
ありがとうございました!
佐藤さんの話には、一貫して「自分の意志で選び、動く」という強さと、その選択を通して周囲をより良くしていこうとする温かさがありました。
制度やルールを整えることを仕事の中心に置きながらも、その根底には常に“人の可能性を信じる”まなざしを感じました。
どんな環境でも、枠の中にとどまらず、より良い形を模索し続ける。その姿勢は、クラウドリンクグループが掲げる「仕事を通して豊かに」という言葉をまさに体現しているようでした。
これからも、佐藤さんのように自らの意志で行動し、組織と共に成長していく人たちのストーリーを、Workfully. ではお届けしていきます。