「一人ひとりの変化に寄り添い、その人らしい人生を支えたい」 そう語るのは、ニューロリワーク 西船橋センターで支援員として活躍する傳田 光樹さん。
新卒で知的障害者支援施設に入所し、その後一度は異業界であるアパレルやWEBの世界へ。多様な働き方を経験した彼が、なぜ再び「福祉の世界」へと戻ってきたのか。そして、ニューロリワークの提供する支援のどのような点に魅力を感じているのか。
これまでの歩みや支援にかける想い、そしてニューロリワークで体感する支援の質の高さについて、お話を伺いました。
傳田 光樹 / 生活支援員
大学で児童福祉を学び、保育実習での出会いをきっかけに新卒で知的障害者支援施設へ入社。生活支援員として経験を積む。アパレル業界に転身し、販売・接客業務に従事した後、ECサイトやSNS向けの撮影・コンテンツ編集業務にも携わる。
その後は再び福祉業界で働きたいという想いからインクルード株式会社へ入社し、西船橋センターの立ち上げメンバーとして参画。現在は生活支援員として支援業務に携わる傍ら、オリジナルプログラムのファシリテーターを担当。また、これまでの経験を活かし、チラシやニュースレターなどの広報物の制作や、広報・マーケティングチームと連携したnoteでの情報発信にも取り組んでいる。
児童福祉、知的障害者支援、そして異業界へ。挑戦の中で見つめ直した「福祉」
――まずは傳田さんのキャリアのスタートについて教えてください。
はい、元々は大学で児童福祉を学んでいました。高校生のときに進路を考える中で、「人と関わり、誰かをサポートできる仕事に就きたい」「子どもが好きなので保育士として子どもたちを支えたい」と思ったのがきっかけでした。
転機となったのは、大学時代に行った保育実習です。規定により、保育園だけでなく障害者福祉施設でも実習を行うことになり、そこで初めて知的障害のある方々と関わる施設にお邪魔しました。
最初は正直、すごく大変だったんです。言葉によるコミュニケーションが難しかったり、急に大きな声を出されたり、ときには感情が高ぶって手が出てしまうような利用者さんもいらっしゃり…。どう接すればいいのか戸惑う毎日でしたね。
ですが、現場のスタッフの皆さんの姿を見て、考えが180度変わりました。
――現場のスタッフの皆さんは、どのように関わられていたのでしょうか?
支援員と利用者さんという枠組みを超えて、一人の人間として対等に、健常者の方と何ら変わらない温かさで接していたんです。そして、その接し方に応えるように、言葉は交わせなくても利用者さんの表情や行動に少しずつ良い変化が生まれていくのを目の当たりにしました。
「言葉が通じなくても、丁寧に関わることでこんなにも人は変化するんだ」と深く感動し、障害者支援に強い興味を持つようになりました。そこから「自分にはこの分野が合っているかもしれない」と感じ、新卒で知的障害者の支援施設に入職したんです。
――施設ではどのような業務を担当されていたのですか?
最初の2年間は、自立度の高い方や自閉症・強度行動障害をお持ちの方々の軽作業サポートを担当しました。外部から受注したガチャガチャのカプセル仕分けや消しゴムの組み立てなど、就労継続支援B型に近い作業の伴走です。こだわりが強い方やパニックになりやすい方の気持ちに寄り添いながら、見守りとサポートを行っていました。
3年目からは重症心身障害のグループへ移動し、医療的ケアが必要な方々の食事・排泄・着替えといった介護全般に携わりました。
まったく異なるアプローチが必要な現場でしたが、共通していたのは「小さな変化」を見逃さない喜びです。「昨日までできなかったことができるようになった」「周りの人とうまく関われるようになった」といった変化を一番近くで見られることが、支援員として何よりのやりがいでしたね。
――その後、一度福祉を離れて異業界へ転職されたそうですね。
4年目の後半に転職しました。ネガティブな理由ではなく、ちょうどコロナ禍になり、利用者さんが一時的に通所できなくなったり在宅支援が増えたりして、自身のキャリアをじっくり見つめ直す時間ができたんです。
20代後半というタイミングもあり、「学生時代に4年間バイトをしていたアパレルの仕事を、一度正社員として経験してみたい」と思い、転職しました。
アパレル業界では店舗での接客販売からスタートし、自ら手を挙げてSNSの撮影やECサイトのレビュー作成などに挑戦しました。その後、ご縁があってEC販売を専門とする会社へ移籍し、Photoshopを使った画像編集や商品撮影にも携わりました。
まったく異なる領域に飛び込んだことで、ビジネス視点やデジタルでのスキルなど、多くの学びを得ることができた数年間でした。
インクルードとの出会い。西船橋センターの立ち上げメンバーとして復帰した理由
――異業界を経験された後、再び福祉の業界へ戻ろうと思った理由は何だったのでしょうか?
30歳を手前にして「自分はこれからどう生きていきたいか」を突き詰めたとき、やっぱり福祉の仕事が好きで、自分の強みや得意を一番発揮できる場所だと実感したからです。アパレルの仕事も楽しかったのですが、天秤にかけたときに「誰かの変化や成長をダイレクトに支えられる仕事」に強い情熱を感じました。
また、社会人経験を重ねる中で、メンタル不調に悩み苦しむ方を何人も目にしてきました。「次は精神障害やメンタルヘルスに課題を抱える方々を支える『就労移行支援』に挑戦したい」と考えるようになり、具体的な職場を探し始めました。
――数ある就労移行支援事業所の中で、インクルードを選ばれた決め手は何ですか?
理由は大きく3つあります。
1つ目は、情報発信やコンテンツの質の高さです。YouTubeの「ニューロチャンネル」をはじめ、業界内でも圧倒的にコンテンツ展開に力を入れている印象があり、信頼感を持ちました。
2つ目は、提供しているプログラムの面白さです。特に自己理解や価値観を深掘りするFINDプログラムは、私が以前個人的に読んで好きだった書籍がベースになっていて、「さまざまな切り口からアプローチをしている会社なんだ!」と感動しました。
そして最後の決め手は、「人」と「社風」の温かさです。現在、取締役に就任にした小島さんとの最終面接を受けた際、良い意味でとてもカジュアルで、こちらの考え方にじっくり耳を傾けてくださったんです。堅苦しい枠組みにとらわれず、利用者さん一人ひとりに向き合おうとする姿勢が自分の考えと重なり、「ここで働きたい」と強く確信しました。
――西船橋センターにはオープニングスタッフとして参画されたのですね。
はい。選考の段階で「西船橋に新しくセンターが立ち上がる予定なので、立ち上げメンバーとして入ってみませんか」とお声がけいただきました。
1から事業所を作り上げていく過程を間近で学べるのは非常に貴重な経験ですし、ワクワクする気持ちで挑戦を決めました。
ニューロリワークの支援|ファシリテーターとして体感する支援の質の高さ
――実際にニューロリワークで支援を行ってみて、どのような点に良さを感じていますか?
ニューロリワークの最大の強みは、科学的根拠に基づいたブレインフィットネスプログラムを始め、オリジナルのプログラムが多数確立されている点です。
- ブレインフィットネスプログラム: 運動・食事・睡眠などの生活習慣を見直し、脳と身体の健康を土台から作っていくプログラム。
- FITプログラム : 認知行動療法に基づき、ストレスの対処法や思考の癖を整えるトレーニング。
- FINDプログラム: 「自分はどうありたいか」「どんな働き方をしたいか」という根本的な価値観を整理・再発見するプログラム。 など
就労移行支援やリワークの目的は「就職・復職すること」だと思われがちですが、本当に大切なのは「社会復帰した後も、安定して働き続けられること」です。
ニューロリワークで学ぶプログラムは、たとえ2年間の利用期間が終わって卒業した後でも、その方の人生において一生の「財産」として残り続けます。一時的な就職テクニックではなく、長期的に自分を支える土台を提供できている点に、支援の質の高さを実感しています。
――ファシリテーターとしてプログラムを担当する中で、印象的なエピソードはありますか?
特定の誰かというよりも、通所される多くの利用者さんに目に見える変化が起きています。
通い始めたばかりの頃は、どうしても気持ちの落ち込みが強かったり、「こうあるべきだ」という思考に縛られて苦しんでいたり、周囲や環境に理由を求めてしまったりする方も少なくありません。
しかし、FINDプログラムで自己理解を深めたり、FITプログラムで自分の思考パターンを客観視したりしていくうちに、どんどん内省(自己対話)が深まっていくんです。
「自分にはこういう考え方の癖があったんだ」「こういう価値観を大切にしたいんだ」と気づき、表情が明るくなったり、他者と柔軟にコミュニケーションが取れるようになったりしていきます。
プログラムに参加された方が「今まで知らなかった自分の一面に出会えました」「自分の考えに気づけました」と晴れやかな顔で話してくださる瞬間は、何物にも代えがたいやりがいですね。
――支援を行う上で、傳田さんが大切にしている姿勢は何ですか?
「指導者」ではなく、フラットな立場での「伴走者」であり続けることです。
支援員側から「こうしてください」「これが正しいですよ」と答えを与えるのは簡単ですが、それでは「指導」になってしまい、本当の意味での変化にはつながりません。
あえてフラットな距離感を保ち、質問や対話を通じて、利用者様ご自身が「自ら気づく」ためのサポートに徹する。本人が自発的に得た気づきこそが、卒業後も自分を支える強固な力になると信じて支援にあたっています。
自分らしい支援を追求できる場所
――今後、ニューロリワークでどのような挑戦をしていきたいですか?
これまで以上に利用者さんの気づきを促せるような支援技術を磨いていきたいですね。型通りの支援をするのではなく、目の前の方に合わせた柔軟なサポートを提供し続けたいと思っています。
また、インクルードの素晴らしいところは、「現場の想いやアイデアを柔軟に受け止めてくれる風土」がある点です。
以前いた規模の大きい法人では、組織が大きい分、新しい取り組みを始めるまでに多くのステップやリスク検討が必要でした。しかしインクルードでは、「こういうワークシートを作って試してみたい」「こんなアプローチをしてみたい」と提案すると、マネージャーやチームがまずはしっかり話を聞いてくれ、「ぜひやってみよう!」と背中を押してくれます。
実際に私も、担当する利用者さんに合わせた独自のワークシートを作成・提供させてもらったことがあります。自分の「こう支援したい」という情熱をカタチにできる環境は、支援員にとって大きな魅力です。
――最後に、福祉の仕事に熱意を持ちながらも悩んでいる方や、ニューロリワークへの参画を考えている方へメッセージをお願いします。
福祉の現場で働いていると、「もっと本質的な支援がしたい」「利用者さんの変化にしっかり寄り添いたい」と思いつつも、日々のアプローチに悩むことがあると思います。
ニューロリワークには、科学的根拠に基づいた確かなプログラムと、それを活かしながら一人ひとりに温かく伴走できる環境が揃っています。そして何より、現場の「やりたい」という挑戦を応援してくれる仲間と組織があります。
「本当に意味のある支援を追求したい」「自分の手で利用者様の確かな変化を生み出したい」と感じている方は、ぜひ私たちと一緒に歩んでいきましょう。あなたからの挑戦を、心よりお待ちしております!
ありがとうございました!後編では、事業所の広報担当として活躍する傳田さんに、広報活動に取り組む理由や、「やってみたい」という想いを後押しするインクルードの組織風土について伺っています。
インクルードでは、共に支える仲間を募集しています。少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお気軽にエントリーしてください!