株式会社BUZZ Consultingで働くメンバーの素顔に迫る連載『MEMBER'S VOICE』。今回は連載の原点として、代表の【吉田孝治:Yoshida Takaharu】のストーリーをお届けします。クリニック特化のSNS運用会社を率いる25歳の代表は、大学に行かず、就職もせず、社会人経験ゼロのままこの世界に飛び込みました。貧乏だった幼少期、30万円の情報商材詐欺、登録者150人の「底辺YouTuber」時代――。遠回りの全部が伏線だった創業までの道のりと、これからの野望を聞きました。
プロフィール
- 【吉田孝治:Yoshida Takaharu】 株式会社BUZZ Consulting 代表取締役
- 2019年 天理高校卒業。
- 2020年 YouTube・TikTokで動画投稿を開始
- 2021年 ショート動画に転換し1ヶ月で登録者3万人増・急上昇ランキング12位を記録。
- 2023年 2つ目に立ち上げたTikTokアカウントは開設2週間でフォロワー1万人、1ヶ月で5万人。最高1,000万再生・平均200万再生を達成。同年、個人事業主としてSNS運用支援を開始。
- 2025年 株式会社BUZZ Consulting創業。現在はクリニックを中心に30以上のクライアントのSNS運用を支援。
1.「同じステージに立てれば、自分の方ができるはず」――劣等感から始まった
――まず、どんな子ども時代・学生時代だったのか教えてください。
一言でいうと、劣等感の強い子どもでした。母子家庭で、実家は裕福ではなくて。ご飯が食べられないという貧しさではなく、「友達が当たり前に持っているものが、自分にはない」という感覚がずっとあったんです。みんなが自転車で遊びに行くのを、自転車がないから走って追いかけたり。「Wiiのコントローラー持って集合な」と言われても、家にゲーム機がないから行けなかったり。
――具体的に印象に残っている場面はありますか?
中学の卓球部時代ですね。卓球のラバーって消耗品で、安くても1枚3,000円、高いと6,000円くらいする。両面で2枚必要なので、普通の部員でも2〜3ヶ月に1回は張り替えるんです。僕はそれが買えなくて、半年に1回とかでした。ラバーが劣化すると回転はかからないし、ボールも弾まない。体感でいうと、サッカーの試合に一人だけ裸足で出ているようなものです。
そんな状態で練習試合に出て、11対0、1点も取れずに負けたことがあって。そのとき顧問の先生に「なんでお前はそんな中途半端な卓球をするんだ」ってこっぴどく説教されたんです。道具のせいにはしたくない。でも明らかに影響はしている。「これは俺に何か変えられたんだろうか」「そもそも俺は、同じフィールドに立ってすらいないんじゃないか」って。思いましたね。
――その悔しさが、進路の選択につながっていく。
はい。勉強も得意ではなかったし、家にお金もなかったので、大学には行かない選択をしました。その時に思ったんです。スタート地点が周りと違っただけで、同じステージに立てれば自分の方ができるはずだ、と。だったら大卒の同級生より先に、高卒で稼いでやろう。それが社会に出る前に決めた、最初の覚悟でした。
――高校を卒業してから、最初に何をしたんですか?
2019年当時、フリーランスエンジニアがすごく流行っていて、まず独学で1日10時間プログラミングを勉強しました。結果、3ヶ月で「自分はデスクワークでカチャカチャやるタイプじゃない」と気づいて挫折。これが最初の挫折です。
その直後に、今度は詐欺に遭いました。ちょうどコロナの給付金で10万円が入って、貯金の20万円と合わせて30万円で「ブログアフィリエイトで稼げる」という情報商材を買ったんです。蓋を開けてみたら、当選者を出す気のないプレゼント企画でフォロワーを集めて、アプリのダウンロード報酬を稼がせるような、詐欺まがいの中身でした。しかもそれを「あなたも代理店として売れば何割か入る」というマルチのような仕組みで。中身を知ったとき、すごく絶望して。「これで稼いでも、親に自慢できない」と思って、その日にやめました。地に足をつけて、正攻法で稼ごうと決めた瞬間です。
2.「100万再生を出しても月15万円。俺のスキルは求められてないと思った」
――そこからYouTubeの世界に入っていくんですね。
次に独学で始めた動画編集が、初月で5万円稼げたんです。「これだ」と思って編集の仕事を受けていくうちに、「自分で作った方が面白いものを作れるんじゃないか」という気持ちが湧いてきて、YouTuberとしての活動を始めました。最初はモッパンやASMRというご飯を食べる動画が流行っていたので、そういった動画を1年間出していました。それで1年間で増えた登録者は150人。完全に底辺YouTuberでした。
――そこからどう跳ねたんですか?
2021年、YouTubeショートが実装されたタイミングで「あるある動画」や「クスッと笑える寸劇動画」をショート動画に出したら、1ヶ月で登録者が3万人増えて、急上昇ランキング12位。100万再生の動画が月に10本出るような伸び方をしました。広告収益と案件で、月10〜15万円ほど稼げるようになったんです。
――順調に見えます。でも、やめてしまった。
僕がYouTuberになりたかった理由は3つあって「お金」「影響力」、そして「友達と働けること」でした。だから伸びてきたタイミングで高校の同級生を誘ったんです。そうしたら「自分は有名になりたくない」と断られてしまって。一人で登録者100万人までやり切る自信はない、と自覚もしていたので、そこで一気に光が途切れた感覚がありました。喪失感のある挫折でしたね。
このとき学んだのは、「他人の人生を、自分の人生計画に組み込むな」ということです。自分が動かせる範囲でしか、計画を立ててはいけない。いまでも大事にしている教訓です。
――そこからどうやって立ち直ったんでしょう。
半年から1年くらいは迷走期間でした。案件だけこなしてお金を稼いで、動画はあまり投稿しない時期が続いて。そんなとき、YouTubeのおすすめに、僕と同い年の大学生がTikTokの運用代行で成功しているインタビュー動画がふっと流れてきたんです。それを見て「これは自分にもできるんじゃないか」と思いました。
僕はそれまで、100万再生を月10本出しても14〜15万円しか稼げない、バイト以下という経験をして、「自分のスキルはお金にならない。社会から求められていない」と思い込んでいました。でも世の中には、専門的なスキルを持っているのに誰にも知られていない、埋もれた専門家がたくさんいる。その人たちに、僕の「認知を獲得するスキル」を掛け算したらどうなるか。専門家にとっては自分を広めてもらえるWIN、世の中の人にとっては知らなかった良いものに出会えるWIN。これは自分のスキルで成立させられるんじゃないか――そう気づいた瞬間に、起業を決意しました。
3.「1,000通送って返信ゼロ。だからライブ配信のコメント欄を営業所にした」
――決意してすぐ、会社を立ち上げたんですか?
いえ。高卒でそのままYouTuberになったので、僕には社会人経験がないんです。だからまず1年間、下積みをしました。前半の半年は、広告代理店や運用会社から業務委託で仕事をもらうだけ。後半の半年は下請けを続けながら、自分の直案件を取る営業を始めました。
――営業経験もゼロですよね。どうやって?
最初は会社のホームページの問い合わせフォームに営業文を送りました。500通、1,000通と送って、返信はゼロです。おそらく開封すらされていない。世の中そんなに甘くないんですよね。正直へこみましたが、「どうすれば確実に読んでもらえるか」を考え抜いて、目をつけたのが当時流行り始めていたTikTokライブでした。
当時はまだライブを見る人が少なくて、有名な社長さんの配信でも視聴者は10〜30人。ここのコメント欄なら、開封率100%だと思ったんです。まずは一視聴者として配信を楽しみながら普通にコメントでやり取りして、僕のスキルがお役に立てそうな方にだけ、後からInstagramのDMで「先ほどライブでコメントした者です」と実績を添えてご連絡する。このやり方が大当たりしました。最初に契約してくださったのが美容外科の先生で、その先生とは2年半経ったいまも、継続してご一緒しています。
――そこから「クリニック特化」になった経緯は?
最初の先生で大きな成果が出て、同業の先生をご紹介いただいて、それが連鎖していきました。気づいたら「クリニック特化」と名乗れる状態になっていた、というのが正直なところです。ただ後付けの戦略もあって、下積み時代の取引先が士業特化の会社で、業界特化が案件獲得で有利に働くことは知っていました。だから広告予算の大きい市場――士業か、美容医療か、夜職か――のどれかに特化しようとは決めていて、最初にご縁があったのが美容外科だった。だからそこにフルベットした、という流れです。
――創業してから、一番きつかった出来事は?
1年前、2025年の春です。ご紹介でクリニックとは違うジャンルの案件をお受けして、それまで育ててきた業務委託のクリエイターに、初めて全面的に任せてみたんです。結果、うまくいきませんでした。いま振り返ると、本人が一発目に挑むには難易度が高すぎるジャンルだったし、そもそも僕自身が「仕事の任せ方」をわかっていなかった。クライアントの期待値も高くて、動画のOKが出ない、出しても1万再生に届かない。その状態が3ヶ月続いて、最終的に100万円以上の費用を全額返金する対応を取りました。
「人に任せる難しさ」と「組織としてスケールする難しさ」を、いちばん濃く味わった挫折です。そこから、誰がやっても再現できるように、動画の伸ばし方・作り方のマニュアル整備を徹底しました。いま入社してくれた社員が「創業2期目でここまでマニュアルが整っているんですか」と驚いてくれるのは、あの失敗があったからだと思っています。
4.「カジュアルにポジティブに、数字至上主義」――事業と組織のいま
――改めて、いまの事業内容を教えてください。
クリニックに特化したSNS運用支援です。病院には、国が費用の7〜8割を負担してくれる「保険診療」と、患者さんが全額を負担する「自由診療」があります。美容クリニックに代表される自由診療はビジネスの側面が強く、集客が欠かせません。ただ、広告は競合が増えるほど獲得単価が上がり続けます。一方SNSは、毎月かかる費用は変わらないまま、資産として積み上がっていく。広告なら月1,000万円かかるような集客を、半分以下から10分の1のコストで実現できるのがSNSの魅力です。
僕たちは、いわば「ゴーストライター」です。先生やスタッフさんが話す内容の台本づくりから、撮影、編集、投稿まで丸ごと代行して、クリニックの認知と来院数を増やす。それを30以上のクライアントに提供しています。
――会社の転機になった出来事はありますか?
2つあります。1つは、営業を外部のプロに任せたことです。外資系企業出身のフリーランスの営業の方にお願いしてみたら、びっくりするくらい案件が取れた。クライアントは10以上増えて、売上は約130%になりました。それまで紹介だけでやってきたので、「自分のビジネスは、知ってもらえさえすれば需要がある」と確信できて、アクセルを踏みやすくなった転機でした。
もう1つは、正社員の採用です。2026年2月に1人目、6月と7月に1人ずつ、いま3名の正社員がいます。それまでは僕と業務委託だけの組織で、会社の仕事を自分ごととして動いてくれる人がいない、いつまでも個人事業の延長線上でスケールしない、という悩みがありました。正社員が入ってくれたことで、会社の未来のための仕事を一緒に進められるようになって、僕自身が経営に集中できるようになった。これは本当にいい決断でした。
――いま、代表として何に時間を使っていますか?
採用が6割です。IndeedとWantedlyでクリエイターの採用に注力していて、今後はInstagramやYouTubeでの会社発信も開始して、積極的に求人活動を行っていきます。2割が社員と業務委託クリエイターの教育・クリエイティブのフィードバック。残りの2割で商談や先生方とのやり取り、会社の細かい業務などをやっています。
――どんな組織にしたいですか?
「カジュアルにポジティブに、数字至上主義」でありたいです。SNSは良くも悪くも数字が出やすい世界です。だからこそ数字にとことん向き合って、試行錯誤して、それをお互いに教え合える組織にしたい。成果がわかりやすくて、正解を自分の手で取りにいける。自分次第でいくらでも結果を出せる。これがこの仕事の一番面白いところなので。
もう1つは「相手目線」です。たとえば日程調整ひとつでも、候補日を1つしか出さない人と5つ出す人では、やり取りの回数がまったく変わりますよね。クライアントに対しても、社内に対しても、相手の状況を考えて動ける人でありたいし、そういう人の集まりにしたいです。
――採用で重視していることは?
シンプルに「素直な人」と「線引きをしない人」です。プライドが高くて価値観が凝り固まっていると、新しいことを学ぶスピードがどうしても遅くなる。クリエイティブのトレンドは移り変わり続けるので、素直さは伸びる人の絶対条件だと思っています。そして「これは自分の業務じゃないから」とやる前から線を引く人は、自分のポテンシャルの上限を自分で決めてしまっている。逆に言えば、線引きをしない人の成長は無限大です。そういう人と働きたいですね。
――いまのメンバーについても聞かせてください。
正社員の3人と、フルコミットの業務委託が1人いるので、全員自慢させてください(笑)。1人目の社員の天野さんは僕の10歳上で、クリニックのショート動画に関しては僕より詳しいんじゃないかと思う瞬間が何度もある、クリエイティブのプロフェッショナルです。1本の動画で100万再生を超えて、2ヶ月でフォロワー1万人を伸ばした案件もあります。2人目の齋藤さんは僕と同い年の25歳。すごく論理的で柔軟で、クリエイティブと並行してAI活用や社内の仕組み化を、僕の手を離れてどんどん進めてくれています。3人目の安達さんは前職が秘書で、自分の担当アカウントを持ちながら採用業務まで行ってくれている、僕とは正反対のまめさで支えてくれる存在です。
そして業務委託の田島さんは、もう2年のつき合いです。最初は月8本の動画編集からのスタートでしたが、台本、企画、撮影、クライアントとのやり取りまで一つずつ覚えてもらって、いまは10アカウントを見るクリエイティブディレクターです。トライアル1ヶ月・動画10本の案件で、田島さんの企画・台本の1本目が150万再生を出して、そのまま継続のご依頼をいただいたときは、僕が言うのもおこがましいですが、本当に感慨深かったですね。
5.「ベンチャーなら、ボールは均等に回ってくる」――これからの話
――会社を今後どうしていきたいですか?
まず2年以内に、クリニック特化のSNS運用でNo.1を取ります。ただしクライアント数だけのNo.1は営業ゲームになってしまうので、目指すのは「この会社に頼めば一番結果を出してくれる」と業界内で思われていて、結果としてお客様の数も一番、という実態の伴ったNo.1です。その次は、SNSに限らず複数のソリューションを持つ「医療業界の広告会社」としてのNo.1。医療の集客といえばBUZZ Consulting、という状態にしたい。また同時並行して、SNSマーケティングの力を最大限使ったtoC事業も仕掛けていきたいと考えています。
――いまこの会社に入る人は、何を得られますか?
最先端のSNSのクリエイティブ力とマーケティング力です。クリニック向けショート動画でクオリティNo.1の自信がある会社の、最前線のクリエイティブとマーケティングを学べます。ありがたいことに、うちが作った動画はたくさんの同業さんに真似されていて、それが1つの成功例になっている。加えて、数十人規模の業務委託クリエイターやクライアントと関わりながらプロジェクトを回すので、ディレクションとマネジメントの経験が自然と身につきます。
また大手とベンチャーの違いって、サッカーに例えるとわかりやすいと思っていて。強豪校で経験者の中に素人が1人混ざったら、ボールはなかなか回ってきません。でもチームができたばっかりで少人数だったら、必然とボールは均等に回ってくる。創業2期目のいまのフェーズは、まさに全員にボールが回ってくる状態です。ルールや仕組みを自分で作れるし、やる気のある人には無限にチャンスがあります。
――最後に、この記事を読んでいる人へメッセージをお願いします。
僕自身、学歴も、社会人経験も、営業経験もないところから始めました。だからこそ、スキルよりも「やる気」と「素直さ」と「線引きをしない姿勢」があれば、ここは最高に成長できる場所だと言い切れます。SNSのクリエイティブ&マーケティングを本気で学びたい人にとって、これ以上ない環境を用意して待っています。僕と一緒に、業界No.1のSNS運用会社を作りましょう。
株式会社BUZZ Consultingでは、一緒に働く仲間を募集しています。少しでも興味を持った方は、ぜひ「話を聞きに行きたい」ボタンからご連絡ください。