「管理職なんて、なりたくない」が、若手の本音
いま、Z世代を中心とした若手の間で、「管理職離れ」が加速している。各種の信頼できる意識調査でも、その傾向ははっきり現れている。
リクルートマネジメントソリューションズが2026年に発表した調査では、一般社員のうち管理職に「なりたい(どちらかといえば、を含む)」と答えたのは、わずか18%。逆に「なりたくない」とした層は6割を超えた。パーソル総合研究所の定点調査でも、20代の管理職希望は2021年の約36%から2024年は約28%へと、右肩下がりに落ち込んでいる。
「なりたくない理由」は、だいたいこの3つに集約される。
- 責任が重くなるのが嫌(精神的な負担)
- 業務量は増えるのに、給与が見合わない(タイパ・コスパが悪い)
- プレイヤーとして、現場で成果を出し続けたい
若手のリアルな声を借りるなら、こう。
「上司を見ていても、いつも社内調整やトラブル処理に追われていて、楽しそうに見えない。それなら、個人のスキルを磨いてプレイヤーとしてバリバリ成果を出し、インセンティブやフリーランスで稼ぐ方が、圧倒的にコスパが良いし、スマートでカッコいい」
マネジメント経験は、ビビるくらい価値がある
ここで、ひとつだけ立ち止まって考えてほしい。
みんなが「面倒くさそう」「割に合わない」と背を向けている。だとしたら——いまマネジメントを学ぶことには、他のどんなスキルをも凌駕する「先行者利益」があるんじゃないか
世間のイメージとは裏腹に、これからの時代、マネジメントこそが「最も稼げて、最も市場価値が高い仕事」になる。そう言い切れる、確固たる理由が3つある。
理由①:マネジメントには、「値段」がついている
確かに、一部の超優秀なプレイヤーは、個人でも高く稼げる。でも、忘れてはいけない事実がある。1人が1日に働けるのは、どれだけ頑張っても24時間まで。個人の労働を切り売りするプレイヤーには、いつか必ず「収入の壁」が来る。
一方で、マネジメントの本質は、「他人の力を借りて、1人では絶対に届かない成果(レバレッジ)を生み出すこと」だ。5人のチーム、50人の組織を動かす人間は、1人で10倍働くプレイヤーよりも、はるかに大きな利益を生み出す。だから結果として、市場価値(年収)も跳ね上がる。
それは、数字にもはっきり表れている。同じ「営業」という仕事でも、自分で売るプレイヤーと、人を動かすマネージャーでは、平均年収が約1.7倍違う(日経転職版の会員データ/2020〜2022年)。金額にして、年間で約286万円。市場は、マネジメントという行為そのものに、確かに値段をつけているのだ。
理由②:「AIに代替されない」最強のスキル
生成AIが爆発的に進化しているいま、何が起きているか。
データ分析、資料作成、プログラミング、さらには一定のマーケティング戦略の立案まで——「個人が机の上で出す成果」、つまりプレイヤー業務の多くが、すでにAIに代替され始めている。
※このストーリーも半分ほどはAIが書いています。
では、AIに代替されない仕事は何か。米ゴールドマン・サックス等の労働市場データを基にした最新の調査(2025年発表)によると、「AI耐性スコア」(対人接触度と自動化リスクから算出)を見ると、ホワイトワーカー上位10職種のうち、半分が「人を束ねる仕事」だった。人事マネージャー、統括・運営マネージャー、現場監督……。人を動かし、組織を回す仕事ほど、AIの波に強い。
なぜ、そう言えるのか。マネジメントを分解してみると、はっきりする。
仕事の始まりから終わりまで、流れで並べると、マネジメントは4つに分解できる。
① 目標を決める(意思決定し、責任を引き受ける) ② 分析・計画する(誰に、何を渡すか) ③ 進捗を管理する(計画通りに進める) ④ 人を動かし、育てる(本気にさせ、伸ばす)
このうち、真ん中の②と③——分析や進捗管理は、AIがどんどん肩代わりしていく。データを集計し、計画を立て、進み具合を追う。こういう作業は、むしろAIの得意分野だ。
人に残るのは、最上流と最下流。①の「正解のない中で決断し、結果を背負う意思決定力」。④の「信頼をつくり、対立を捌き、可能性を引き出す人間力」。世界経済フォーラムやMcKinseyの2025年の分析でも、リーダーシップ業務の約80%は人間に残るとされている。
中流は機械に明け渡し、上流の意思決定力と下流の人間力を磨いた人間に、価値が集中していく。これが、これから起きることだ。
理由③:この力は、ごまかせない。「生き様」そのものだから
そして、これが3つ目の、そして一番大きな理由。
①の決断する力も、④の人を動かす力も、付け焼き刃では身につかない。テクニックで飾れるものじゃない。なぜなら、これは「生き様」が、そのままにじみ出るものだからだ。
正解のない場面で、どう決めるか。人にどう向き合い、どう信頼されるか。そこには、その人がこれまでどう生きてきたか、何を大事にしてきたかが、隠しようもなく表れる。だからこそAIには決して代替できないし、一夜漬けでも手に入らない。
裏を返せば——時間をかけて、本気の場数を踏んだ人間だけが手にできる、希少な力だ、ということ。そして希少だからこそ、早く始めた人ほど、深く、確かに積み上がっていく。
だから——「学生のうちに」が、とてつもない武器になる
ここまで読んで、こう思った人もいるかもしれない。「でも、マネジメントなんて、社会に出て何年も経たないと任せてもらえないんじゃないの?」
その通りだ。大手企業なら、本物のマネジメント——チームの目標を決め、人を動かし、結果を背負う経験に手が届くのは、だいたい40〜50歳。
つまり、もし学生のうちにその経験を積めたら、それは20年、30年の「先取り」になる。みんなが管理職に背を向け、同世代がまだプレイヤーの入り口に立っている間に、あなたは頭ひとつどころか、いくつも抜け出している。
KANPAIヒュッテの長期インターンが提供しているのは、まさにこの「先取り」の場だ。法人営業からスタートし、力をつけた人間が、やがてチームを持ち、支部の運営や採用、マーケティングを担っていく。
実際に、名古屋・福岡・新潟の拠点は、学生が自分たちの手で立ち上げ、学生だけで運営している。これは「マネジメントごっこ」じゃない。本物の目標と、本物の責任と、本物の裁量が、ここにはある。
本気で語り合える仲間と、目標をやり切った夜に交わす KANPAI は、きっと一生ものになる。