なにをやっているのか
南米コロンビアで日本の焙煎事業者さんと現地の生産者を繋ぐオリジントリップにて
飛騨高山エリアに今年オープンした2号店
私たちは日本を拠点に、スペシャルティコーヒーのインポート業務を主軸として事業を行っています。
現在扱っている生豆は、コロンビア産のスペシャルティコーヒーのみ。あえて一国に特化しているのは、品質の追求だけでなく、サプライチェーンそのもののオルタナティブを現場から探るためです。
コーヒーの買付、エクスポート、インポート、加工(焙煎)、提供(コーヒーショップ)。
私たちは、コーヒーサプライチェーンのほぼすべての工程に、実務として関わっています。
生産者と向き合い、輸出入の現場に立ち、焙煎し、店舗で提供する。
この一連をすべて自分たちの目で見られることは、決して一般的なことではありません。
多くのインポーターは、消費国側にポジションを取り、産地とは取引関係に留まります。
私たちはその前提を問い直し、より産地に近い場所で、輸出事業者としての役割を担うことを目指しています。
現在コロンビアでは、現地パートナーとともに、輸出拠点、倉庫、オフィス、買付拠点を共同で立ち上げる準備を進めています。
これらは2026年からの稼働を予定しており、産地への継続的な投資の一環です。
こうした取り組みの中で、私たちは「決められた正解を実行する」仕事はしていません。
効率や最適化とされてきた仕組みが、誰にとっての正解なのかを問い直し、
フェーズや状況に応じて、選択を編み替えていく。
それが、私たちの仕事の基本姿勢です。
コーヒーショップの運営も、私たちの重要な活動の一つです。
生豆としての品質だけでなく、焙煎や提供の現場を通じて、
コーヒーがどのような体験として受け取られるのかを自分たちで確かめる。
インポーターでありながら、提供の最前線にも立つことで、
判断の精度と視点は大きく変わってきました。
また近年、その延長として日本茶事業にも取り組み始めています。
抹茶やほうじ茶といった日本茶プロダクトをインドネシアへ卸し、来年以降はタイやアメリカへの流通拡大も計画しています。
コーヒーショップやお茶の専門店についても、ジャカルタやアメリカでの展開を視野に入れ、具体的な話がいくつか進行中です。
コーヒーの生豆については、来年は、コロンビアから台湾へのエクスポートを行い、韓国や香港へ市場の参入を計画しています。
今後はアジアを中心に、市場をさらに広げていく予定です。
チームは少数精鋭です。
年齢や肩書き、職種に縛られず、必要だと思えば立場を越えて動く。
買付から店舗までを一気通貫で見ているからこそ、
判断と責任は一人ひとりに強く紐づいています。
仕事と生活を無理に切り分けることよりも、
好きなことに没頭し、創造性の限界に挑む。
呼吸をするように考え、手を動かし、試し続ける。
その積み重ねが、今の事業を形づくってきました。
コーヒーを、産地から提供までを含む構造として捉えること。
役割や立場を越えて、実務の中で問い続けること。
私たちは、その姿勢のまま、次の仕事へ進んでいきます。
なぜやるのか
インポート事業
時代や環境が大きく変わっているにもかかわらず、
コーヒーのサプライチェーンは長い間、大きく変わってきませんでした。
そこに違和感を感じたことが、すべての始まりです。
もっと最適で、もっと三方よしなやり方があるはずなのに、
その前提自体を問い、現場に入り込んで検証しようとする人は多くありません。
私たちは、その問いを立てるために、
輸入事業者という立場にとどまらず、産地の現場に近づく道を選びました。
店舗事業
産地での買付から流通、焙煎、提供まで、
サプライチェーンの全体を見渡せる立場だからこそ、
現場でしか生まれない問いやインサイトがあると感じています。
また、スペシャルティコーヒーも日本茶も、
市場としてはまだまだ小さく、
その価値や面白さを十分に知られているとは言えません。
広げる役割、伝える役割が、まだ足りていない。
そう感じたとき、自分たち自身がその担い手になる必要があると思いました。
消費される量が増えることは、
産地や流通、価格といった多くの課題を動かす起点になり得る。
店舗は、そのための重要な接点だと考えています。
日本茶事業
日本茶、日本のプロダクト、日本の文化を、
もっと自然な形で世界に届けたい。
それが、日本茶事業を始めた理由です。
これまで私たちは、外国人という立場で、
外国のプロダクトの生産現場や文化に深く関わってきました。
その経験があったからこそ、
日本人として、日本のプロダクトでも同じことをやりたいと思うようになりました。
外から来た人間として現場に入り、関係性を築いてきた経験は、
日本茶の文脈においても活かせることが多いと感じています。
日本にいるからこそ見えにくい価値を、
あらためて外へ向けて編み直していきたいと考えています。
どうやっているのか
私たちは、決められたルールや役割に従って動く組織ではありません。
その時々の状況に対して、何が最適かを自分たちで考え、判断し、動くことを前提にしています。
仕事の起点は、常に現場です。
日本国内だけでなく、産地や流通の現場、海外の市場にも実際に足を運び、
数字や資料だけでは分からない違和感や手触りを確かめる。
そこから得た気づきを、次の選択につなげています。
チームには外国籍のメンバーがおり、
海外には日常的にやり取りを行う生産パートナーや事業パートナーがいます。
また、国内外にリモートで関わるメンバーも複数在籍しています。
国籍や居住地、働き方の違いは特別なことではなく、
事業の性質上、自然にそうなってきました。
拠点は現在、富山県をベースとしていますが、
2026年春には東京オフィスの立ち上げを予定しています。
一つの場所に集約するのではなく、
現場や市場に近い場所に拠点を持ちながら、
必要に応じて連携する形を取っています。
組織は少数精鋭で、裁量は大きく、判断と責任は個人に紐づいています。
職種や国籍、立場、働き方よりも、
「今それをやるべきかどうか」が優先される。
必要であれば役割を越えて動き、
必要がなければやらないという判断も含めて選び直します。
失敗は避けるものではなく、前提です。
うまくいかなかったことは共有され、
責めるためではなく、次の判断の精度を上げるために使われます。
多様な背景を持つメンバーやパートナーがいるからこそ、
一つの正解に固まらず、別の見方が常に差し込まれます。
制度や仕組みは、文化を支えるための手段にすぎません。
形だけのルールを増やすより、
現場で話し、考え、決めることを優先する。
その積み重ねが、国や距離を越えて仕事を進める土台になっています。
私たちは、完成されたやり方を持っているわけではありません。
問い続けながら、選び直しながら、
分散した拠点と多様な人のあいだで、
今のフェーズに合ったやり方をつくり続けています。