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街中でウワサになってる「上昇している」「いい会社」かどうか自己分析、不景気にも動じない38期連続増収、地方BtoB企業のビジネスモデルとは

「丸信いいよ、上昇してるし、良い会社みたい」ーー。

これは工場で働く社員がお子さんから聞いた話。お子さんが勤めるバイト先の先輩たちが就活状況を話し合っている中から聞こえてきて、それを丸信で働く自分のお母さんに報告してきたとのこと。その社員はお子さんからの報告に対して「近所の若い子たちに、そう思ってもらえる会社に勤めていることが嬉しい」と話してくれましたが、きっとお子さんも、お母さんが勤める会社が褒められて、誇らしく感じたことでしょう。

こんにちは、丸信グループで広報を担当している田中です。このエピソードを聞いて、広報担当者としては飛び跳ねるほど嬉しかったのは言うまでもありません。すかさず、最大の功労者と思われる新卒採用担当者にもシェアしました。

当社では昨年から広報と採用が連携して情報発信を行っていて、その情報を活用して新卒担当者が地道に新卒説明会などで伝えてきたことが、目に見える(聞こえる)形で実を結んだのかな、と勝手に思ってしまいました。まさに採用冥利、広報冥利に尽きるエピソードです。

せっかく良いエピソードを聞かせていただいたので、実際に「本当にいいの?」「本当に上昇しているの?」かを自己分析しながら分かりやすく解説してみたいと思います。

たくさんの新入社員をサポートする仕組み

就活中の学生さんや転職を考える人が就職先・転職先として選ぶポイントの上位は、「働きやすさ」「やりがい」「研修や教育の充実」などがあります。これらのポイントが「良い会社」の条件になるかともいます。4月1日に行われた入社式で、先輩社員が選ばれるポイントの一つを話してくれました。新入社員にエールを送ったのは入社10年目でマネージャーに昇格した本社営業部のN氏。。

「入社当時は不安もあったけど、ここまで成長させてもらいました。皆さんをサポートする仕組みや体制が会社にたくさんあるので、皆さんが一日でも仕事を楽しめるように全力でサポートしていきます」

そうです、意欲があれば誰でも成長できるサポート体制が当社にはたくさんあるのです。

例えば、新入社員の疑問点や悩みの相談に乗るチューター制度や、気づいたこと・改善したいことを自由に発信できる気づき提案制度、社長に直接意見したい場合は「直接申告書」を提出することもできます。また、新人でも経営課題の解決に参画できる委員会制度や資格取得制度も成長をサポートする仕組みと言えます(福利厚生や社内制度は別のストーリーで公開予定)。

社歴や年齢、部門や職種を問わず、いつでも誰でも成長でき、活躍できる環境が整っていることは間違いないです。


「本当にいいの?」かどうかは、SDGsの取り組みも見てください。社会や環境や従業員にとって良い会社でありたいという思いを込めた取り組みばかり。これについても別のストーリーで紹介したいと思います。

https://www.maru-sin.co.jp/csr/carbonzero/

景気の影響を受けにくい事業環境で、売上は20年で2.3倍

では「本当に上昇している」はどうでしょうか。これも、つい先日発表した決算から見て取れます。当社は2月決算ため先月に速報値を発表しましたが、2024年2月期の売上高は前期比5.7%増の119億4000万円となり、38期連続増収を記録しました。創業以来、黒字も続けています。これだけでも「上昇している」ことがご理解いただけると思います。

「38期連続増収」ということは、バブル崩壊でも、リーマンショックでも、コロナ禍でも売り上げを伸ばしてきたということ。不景気でも動じなかった理由は、は当社の事業環境や経営方針などにあります。

乾椎茸を入れる進物用の籠・木箱の製造をルーツとする当社は、歴史的に食品業界と深く関わってきました。食品スーパー向けの包装資材から、スーパーに並ぶ精肉・鮮魚・惣菜などに貼るシール類、お酒のラベル、お菓子やお土産品などのパッケージ(紙器)などへと製品の幅を拡大してきた歴史があります。景気の良し悪しにかかわらず人間は常に一定のカロリーを摂取するため、食品関連の資材を数多く取り扱っているために、不景気の影響を受けにくい事業環境だと言えます。

「上昇している」要素としては、この他に、4月に竣工したばかりの新シール工場や、過去最多の入社数となった今年度の新卒社員の数にも現れています。

※新工場(上)と入社式の様子(下)(新卒は前列の20名)

三方良しを実践する多彩なお役立ちサービス

恵まれた事業環境以外に、増収を続けて来られた要因をもう一つ挙げるとするなら三方よし経営です。売り手良し、買い手良し、社会良しの考えですが、最近では全てのステークホルダーが「良し」の状態であることを指したりもします。

当社は先代社長が創業10年ほど経った頃、事業が拡大し社員が急増するなかでマネジメントに悩んだことから、取引先の紹介で「道経一体経営」を導入しました。これは「道徳がなければ会社は滅びる」という考えで、先代社長自ら「社員は家族」という意識で道徳的に従業員と接していくことにした経緯があります。現在では、三方良しを実現するために誰に対しても誠実で道徳的であることを、研修等を通じて、幹部社員のみならず一般社員にも求めています。

三方良しの精神は実用の中でもしっかり生かされています。当社が提供する主力製品(シール・ラベル、パッケージ等)は一定の利益を確保できないような安売りはしません。無暗な価格競争をしてしまうと、従業員の給料や仕入先などにしわ寄せが行き、さらに将来に向けた投資もできなくなるからです。そのため主力製品である資材やシール・パッケージ等は原則、適正価格で提供することを基本としています。

とは言え、コストが上がり続けている昨今、多くの企業がより安いものを求めるのは仕方ないことです。価格で他社に切り替えられるケースも実際にはあります。そこで、お客様が別の会社から安価に仕入れるより、当社から適正価格で仕入れたほうがメリットを感じられるように、お客様のお悩みを解決する「お役立ち」と呼ばれるサービスやソリューションの開発に注力してきました。例えば以下のようなラインアップです。

  • 採用支援(Indeed、人材紹介、タイミー、RPO等)
  • 食品表示アドバイス(ポータルサイト運営、お客様製品の表示チェック等)
  • 食品衛生(HACCP取得支援、菌検査、衛生パトロール等)
  • 通販支援(ECサイト構築、通販出品支援等)
  • PR支援(プレスリリース制作代行、オウンドメディア掲載等)
  • Web制作(コーポレートサイト、求人ページ、LP制作等)
  • 販促支援(売り場提案、販促物、LINE集客等)
  • 海外輸出サポート
  • 補助金申請サポート
  • ブランディング支援 など

https://www.maru-sin.co.jp/solution/

実はこのサービスは、ほとんどを専任スタッフにより完全内製化しています。内製化すると固定費は上昇しますが、提供スピードを格段に上げることができ、また本業ではないためある程度料金を下げられます。その結果、お客様に対して真のお役立ちができるようになり、本業で価格競争に巻き込まれることなくお客様と持続的な取引ができる関係性を築くことができました。

※食品検査室、WEB制作部門、撮影スタジオなどお役立ちサービスを集約した本社別棟

食品業界という比較的景気に左右されにくい事業環境にあること、経営方針を実践し続けていること、これが当社が上昇し続けられている大きな要因と言えます。

ちなみに、「上昇している」=「安定している」ではないことを、ここに付け加えておこうと思います。飛行機も上昇している時は、激しく揺れたりして安定してないはず。でも水平飛行になると途端に安定する。それと同じで、丸信は上昇しているけど安定している会社ではありません。かといって安定するための水平飛行は求めていません。だから安定志向を求める方はミスマッチの可能性があるのでご注意ください。逆に少々、振り幅が大きくて安定感に欠けたとしても、上昇志向を持った人や、チャレンジ精神が旺盛な人は、きっとは当社で生き生きと、そして伸び伸び働けると思います。

何か一つ秀でる武器を、誰でも会社を変えられる

とは言え、「良い会社」「上昇している」もまだ道半ば。社内制度や福利厚生、設備面などあらゆる面を充実させて、働き方改革も本気で取り組んできた自負はありますが、改善すべき点はまだまだ沢山。もっと良い会社になれるように、もっともっと上昇していけるように、一丸となって、引き続き改善・改革に取り組んでいく次第です。

最後に、入社式で当社代表・平木洋二が新卒社員に送ったエールで、この記事を締めくくりたいと思います。

「丸信も大きなってきましたが、規模が大きくなると、自分の得意なところだけで貢献できるようになります。何か一つで良いので秀でることが大事です。1人では到底提供できないことを、みんなで役割分担して、お客様に対して、また地域に対して、大きな貢献ができるようになります。誰でも会社は変えられるし、誰でも意見が言えるような会社でありたいし、その仕組みが丸信にはあります。皆さんと、いい会社を作っていきたいと思います」


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