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国内だけで終わらない。世界中で「つくる人が、いきる世界」を実現する

人材スキルシステム「SKILLNOTE」を提供する株式会社Skillnote。開発チームでは他社で経験を積んで高いスキルを身につけたエンジニアが活躍しています。今回はプロダクト開発グループGMの安藤大輔さんに、開発チームの現状や課題、これからの展望について伺いました。

(プロフィール)
プロダクト開発グループGM
安藤大輔

2002年にSIer企業へ入社し、公共事業の受託開発を担当。2006年にベンチャー企業に転職。大学の研究室が使用するアカデミックなシステムの開発に携わる。2009年にECサービスを展開している事業会社に転職。フルスタックエンジニアとしてインフラの整備から開発まで一通り担当。2019年9月にSkillnoteに転職して現在に至る。

PMFしているからこそ、腰を据えて開発できる

――まずはSkillnoteのプロダクトの状況について教えてください。

人材スキル管理システム「SKILL NOTE」は、すでに製造業のお客様から高い評価をいただいているPMF後のプロダクトです。今年に入りシステムのリニューアルを行い、過去のシステムではできなかったサービスを提供できるようになりました。現在は運用をスタートしつつ、海外向けプロダクトの開発や協力企業と進めている新規サービスの開発などを同時進行で進めている段階です。尚、PMFを達成したというのは2つある顧客ターゲットのうち、1つの顧客ターゲットに対してのみです。

Skillnoteには、現場で実際にシステムを使用する現場ユーザーと、導入の意思決定をする経営層の大きく2つの顧客層があります。PMFを達成したのは現場ユーザー向けのサービスです。

現在注力しているミッションは、現場ユーザーがより使いやすい仕様にすること。SkillnoteのユーザーはITリテラシーがまちまちなことが特徴的です。ITに詳しい方もいれば、現場一筋でPCの操作が苦手な方もいます。どんな人でも使いやすいサービスを作ることを大事にしています。また、今後はシステム導入を決める経営層にも響く機能の開発を本格的に進めていく予定で、現在着手し始めた段階です。

――PMFしているサービスを開発することのメリットはありますか?

すでにPMFしている状態なのは、エンジニアにとってやりがいが大きいと思いますね。PMF前だと、どの方向に進むか定まっておらず、突貫工事をしたシステムに張りぼてを重ねていく経験や、時には作ったものを全部白紙に戻す経験をしたエンジニアは世の中に多く存在すると思います。

SKILL NOTEはPMFを終えているため、腰を据えて設計から保守まで携わることができます。将来的に保守・運用をする前提のもと、開発をする姿勢が浸透していますね。たとえば、はじめてコードを見た人でも何をすべきかすぐに理解できるような設計・開発をしています。「担当者が退職して、誰も動かせる人がいなくなった」などの事態を防ぐためです。

私自身、Sler時代に経験したクライアントが言っているからという理由だけで本質的な問題解決にはならない開発は一切なく、「ユーザーが抱えている課題を本当に解決できているのか?」本質的な問題解決能力を試される、挑戦しがいのある環境だと思います。


組織としてどうパフォーマンスを上げるか

――開発チームの特徴を教えてください。

裁量権が非常に大きいですね。開発の流れとしては、代表の山川さんを中心にロードマップを引いて、この時期にこのような機能をリリースしようとざっくり決めます。その後、実際に機能の開発に着手する際には、エンジニアがヒアリングから入ります。お客様にどんな目的で入れたいのか、どんな機能が欲しいのかを細かく確認しながら、自らが主体となって方針を決めていきます。言われたことをやるだけでなく、自分で考えて挑戦したい人にはぴったりな環境だと思います。

メンバーも、フルスタックエンジニアとして活躍するプロフェッショナルな意識を持ったエンジニアが揃っています。加えて、仕様から携わるため、ビジネスサイドと議論しながら進めていけるメンバーです。開発力だけでなくコミュニケーション力も高いメンバーばかりで、裁量権を持てることを楽しんで仕事をしている。刺激のある環境ですね。

また、Skillnoteではビジョンとして「つくる人が、いきる世界へ」を掲げているのですが、社内のエンジニアも「つくる人」という考えが根づいています。「これ作っておいて」とだけ言われて、ユーザーニーズも分からず、曖昧なまま開発するのではなく、ユーザーニーズを深く理解した上で、目的意識をもって開発することを重視しています。そのため、ユーザーの声を近い場所で聞き、本当に必要なものは何か?ユーザーが求めているものはこっちでは?と常に考えながら開発しています。実際にエンジニアがユーザーインタビューを行うこともありますね。チームのカルチャーとして、目的意識を持った開発が浸透しています。このカルチャーに魅力を感じていただける方であれば、ご活躍できるのではないかと思います。

――エンジニアにとって魅力的な環境ですね!逆に課題はありますか?

開発状況としては、人数が増えて開発スピードが上がっているものの、まだまだシステムとして改善の余地が多く、Skillnoteが実現したい世界観を叶えるため、開発ロードマップを順調に進めていくことが必要です。開発スピードやクオリティを上げるために体制を整えていくことも急務ですね。加えて本稼働が始まったため、運用保守も並行しています。お客様からのフィードバックがモチベーションになる傍ら、耳が痛いと感じる言葉をいただくときもありますね。スピードを上げていかねばと感じています。

チームとしては、自走できる優秀なメンバーが揃っているので、「自走」が「暴走」にならないように仕組みづくりは意識しています。例えば、裁量権が大きいチーム体制の場合、自分の方針ですべて決めてしまい、ほかのエンジニアが後で運用に入った時に分からないシステムになりかねないというリスクは生まれてしまいます。現在は問題なく進められていますが、組織規模が拡大する過程でコントロールの難易度は上がってくるはずです。新型コロナウイルスでリモートワークが増えている分、気軽な雑談もしづらい現状があります。ですので、Skillnoteではどうチームとしてパフォーマンスを上げていくかは強く意識しています

――課題解決のため、安藤さんが取り組んでいることを教えてください。

開発においては「使いやすさ」をキーワードとして周知しています。使いやすいシステムやサービスはシンプルで無駄なものが少ないと考えています。要件定義や設計段階で仕様を聞いて理解が難いサービスは、客様にとっても使いづらいサービスになると考えています。

現場のペインをしっかり取り除けているかを吟味し、徹底的にユーザーにフォーカスしています。保守のしやすさも大事です。誰が見ても理解でき、保守できるシステムになるように相互レビューを欠かさずに行っています。これは組織文化の形成にもつながっていますね。

技術選定においても、開発者がアプリケーション開発に集中できることを意識しています。フルスタックのメンバーが揃っているものの、やるべきことを見極め、本質的な部分をチャレンジする環境をつくれる選択を心がけています。

――組織作りのために注力していることはありますか?

まず採用の段階で、ハードスキルだけでなくコミュニケーション力といったソフトスキルも重視しています。エンジニアであれば、成長したいといった内発的動機付けでハードスキルは補えます。しかしソフトスキルは容易ではありません。

ただ設計通りに開発するだけであれば、人と話すのが苦手でも技術力で重宝されるかもしれません。しかしSkillnoteでは、仕様設計から関わることのできるメンバーを求めています。自分で考えた仕様をビジネスサイドのメンバーや代表の山川さんを納得させる力が必要だからです。非常に難しい領域であることは事実です。なので本当に面白味を感じて、主体的に議論をできる人材を採用するようにしています。

――採用時の見極めも大事にしているんですね。入社後についてはどうですか?

入社後は、自己開示の機会を設けたり、積極的にウィンセッションと呼ばれるメンバー同士で褒め合ったりする機会を作っています。チームワークにはお互いの信頼関係が重要だと考えており、リモートワークが多い分、話す機会を強制的に作っています。そうすることで、仕事の際に顔色を窺ったり、忖度したりしなくてもいい雰囲気を作っています。

ウィンセッションでは、その週に開発したデモの共有や、処理の速いコードの書き方の共有、インフラ管理機能の共有など、お互いにとってプラスになるような情報を伝えつつ、メンバーの功績を称えています。自分自身、これまでの経験でエンジニアとして褒められることは多くありませんでした。エンジニアあるあるの1つですが、システムは動いて当たり前と思われてしまうんです(笑)

だからこそ、皆で褒め合い、認め合うことが重要であり、モチベーションアップにつなげられると考えています。

――相互レビューにも力を入れているとのことですが、詳しく教えてください。

よく「他の開発者が見ても理解できる?」「半年後の自分が見ても分かる?」と問いかけますね。スキルを持ったエンジニアが揃っている分、その人にしかできないコーディングになってしまえば、保守性が失われます。そうやって相互レビューを積み重ねることで、メンバーに共通認識が生まれ、全員が同じ発想で開発できる文化が培われると思います。これができていけば、チームワークも強まり、自然とアウトプットの質も高まっていくと思います。


世界に通用するサービス

――課題を解決した先にどんな未来があると考えますか?

現在少しずつ事業を展開し、国内の大手企業にも多くご利用していただいています。実際に「スキル/教育管理にかかる工数が1/6になり、現場が大変助かってます」「育成計画一覧の詳細版ができたことで、目的の育成計画が探しやすくなりそうで嬉しいです」といったの喜びの声が届いています。本当に嬉しい限りです。

しかし私は、Skillnoteの市場は国内だけに留まらないと感じています。

Skillnoteのミッションは、日本を問わず海外でも通用すると思います。海外でも同じように現場の人材管理をしていて、同じような課題感を抱えているからです。ISOなど国際規格が多数存在しており、現在の「SKILL NOTE」はこの規格に対応していることも、ユーザーニーズを満たしている理由の一つです。

つまり、海外においても大きなカスタマイズなしに、SKILL NOTEで課題を取り除いていけるんだろうなという期待感を持ています。

地球規模で「つくる人が、いきる世界へ」を実現できると、本気で思っています。夢は広がりますね。

――最後に、ここまで読んでくださった方へのメッセージをお願いします!

Skillnoteはこれから大きくなる組織です。コアメンバーとして未来を作っていくための仕組みづくりに関わるのは、貴重な経験になると思います。成長する組織で活躍したい方、ぜひお話ししましょう。

また、海外展開に興味のある方も大歓迎です。Skillnoteは海外戦略で成功できる理由が大きく2つあります。1つ目はプロダクト。製造業にはISOなど世界共通の国際規格があるため、日本で成功すれば、大きなローカライゼーションなしで海外に進出できます。日本の製造業は世界でもトップなので、世界進出のハードルも低いです。

2つ目は販路。ERP大手のSAPとパートナーシップを組んでいるのが強みです。SAP経由でお客様を紹介してもらえるため、英語版ができたらすぐに共同提案が可能です。すでに欧州の大手電力会社やビールメーカーなどから引き合いがあり、いいスタートを切れそうです。

少しでも興味を持っていただけた方は、是非お気軽にご連絡ください!

「つくる人が、いきる世界へ」の実現に向け、一緒に取り組んでいきましょう!

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