1
/
5

「起業からの10年間」暗雲と波乱を辿って理念から未来を変えてきたコーボーの歴史

ご挨拶

はじめましての方も、日頃よりお世話になっている方も、
ストーリーをご覧いただき、ありがとうございます!
株式会社コーボーの代表取締役、成田聖です。

当社、株式会社コーボーは、
2022年1月10日(月)にて起業から10年間が経過致しました。

10年間という一つの区切りの時期ということもありまして、
事業や組織の変化に対して向き合い続けたことを振り返りながら、
過去と現在、また2025年に向けて書き残したいと思う次第です。

株式会社コーボーのことを、そしてそこで輝く仲間の一人一人を、
1人でも多くの皆様に知っていただき、その中から願わくば、
新たな出会いやご縁、何かのキッカケが生まれたのなら、
そんなにも嬉しいことはありません。

まずはじめに、コーボーは、2021年の1年間を通じて、
社内外の変化に適応しながら堅調に成長することができました。
事業、組織成長し続ける中、いくつか痺れる場面に直面しながらも、
皆と課題に対し丁寧に向き合い解決してきたからこその成果と振り返ります。

10年間を振り返るテーマのため、読み進める中で、少々不安に思われる方も多いかと思いまして、
目下の事業成長については先んじて触れさせて頂きました。

今回のストーリーは文字数(約8,000文字)という長い内容となってしまいました。
途中からテンポが悪くなったと感じたら、適度に飛ばしつつご覧になって下さい。笑
これでも一部でまとめきれておりません。反響を頂けたらまた何か記したいと考えています。

さて、今回のテーマは「起業から10年間の道のり」です。
時を遡りまして、コーボーの歴史をご紹介させていただきます。

1. 2011年1月11日起業~フリーランスから法人化時代

フリーランスからコーボー社起業のキッカケや志については、
3年前に公開させて頂いた内容を下記に一部引用致します。

【Wantedlyストーリー】創業ヒストリー(2018/01/17)より
URL:https://www.wantedly.com/companies/cooboo/post_articles/96660

創業のきっかけは、フリーランスを通じ、優秀な企業に携わる数年の間で徐々に生まれていきました。そこで働いている素敵な方々と一緒にプロジェクトを進めていく中で、いつか私も経営者として、そのような社員(タレント)が集ってくれる会社を作ってみたい、共に同じビジョンを描いて事業を創ってみたら楽しいだろうな・・・というイメージからでした。
順調に売上が伸びていた背景から、個人で仕事していき、自由な時間やいい暮らしをすることも自分の幸せなのかとイメージもしました。 しかし、自分にとっての幸せは、仲間と喜怒哀楽を共にすることだと確信して、2011年1月11日、株式会社コーボーを創業しました。コーボー社の創業のきっかけもまた、「人とのご縁」だったのではないかと思っています。

フリーランスマーケッターの時代を経てから、10年前の2011年1月11日に起業することとなります。

私にとっての起業は、ココロオドル仲間と経営を通じて付加価値を生み出していくこと。

その道中、さまざまな喜怒哀楽を共にしていきながらも、日々を積み重ねていくこと。
その積み重ねの先に「幸せに通ずるもの」があるのではないかと想像していました。

また「サービスを仲間と共に世に放ち影響を生み出したい」という想いも強く持ち、
現在も尚、自社メディアやサービスを大成功させたいという野望は根底にあり挑戦しています。

起業した場所は、できる限り固定費を下げるべく、生まれ故郷の横浜市(実家)に戻りまして、
レンタルオフィスを契約してフリースペースで毎日仕事していました。

横浜都筑ビジネス&コミュニティ
URL:https://business-community-sq.org/

こちらのレンタルオフィスには、その後、数年間お世話になるのですが、
オフィスオーナーもそこに集う方々も非常に良き人ばかりで、
それはそれは楽しい日々で「幸運なご縁」だったと振り返ります。

起業時に立ち上げたメディアは、「クチコミィート」という、
通販商品の大規模なデータベースと商品のツイート情報をキュレーションさせたメディア。
主にアフィリエイト収益と広告を軸に順調に伸びていましたが、
Yahooの検索エンジンにGoogleが搭載されてからSEO集客が低調となり撤退へ。

続いては、JOYLIFE賃貸という不動産メディア。
高級賃貸を扱うもので、空室後に内覧予約に先着制限を付けて、
その中からすぐに契約してくれたら新たにフリーレント期間を追加してもらうという、
注目を集めていたフラッシュマーケティングの活用モデルとして展開してみました。
こちらも途中、営業活動が思うように進まずに撤退へ。

自宅でテレアポして訪問営業したのも。外部に依頼するお金が全くなく、
HTMLとCSSを勉強してコーディングしたのも、イラストレーターを使ってみたのも。
誰かがやるしかなく、自分しかおらず、まずは挑戦していました。

これらの精神と学んだ技術は追々大きな収益の果実を生むこととなるのですが、
振り返ると無駄なことなど一切無かった。非効率で不器用であったとしても、
目の前の事にどれだけ集中して必死に創意工夫を思考しながら取り組むこと。
それらは必ず自身の糧になっていき、早かれ遅かれ、一寸先の未来を変える、
さまざまな「幸運」を呼び込んでいくことに繋がると確信するようになります。

そして、この頃には信用金庫で初めての法人口座を開設しました。
その時に借入相談したら、起業当初は駄目と言われ意気消沈。苦笑
半年後に50万円が限度額として、コーボー初の借入でした。
当時は、どれだけ自身と会社の信用がないものかと天を仰ぎましたが、
とはいえ、社会に少しでも認められたという、
些細で誇らしげな感情があったのを今でも脳裏に淡く残っています。

2-1. 2012年から2015年~SEO青春時代。

この頃はまだ一人会社で仕事を不定期で頂いていました。
お客様先にフリーランスマーケッターとして常駐したり、
メディアの立上げから、SEOに関わる領域まで。
成長企業ばかりでしたので、非常にスリリングで貴重な経験となります。

それ以外には、現在のマーケティング、メディア事業に通ずるものとして、
SEOサービス、ローカルSEOサービスの提供を本格的に開始していきました。
また、SEOを強みとしたアフィリエイトメディアを複数立ち上げ、
広告代理店を開拓し、独自にアフィリエイト契約を締結していきました。
ストック型の収益モデルに注力していくこととなります。

SEOを毎日眺め続けて、数十万のキーワード順位を追う日々はかけがえのない時間でした。
少額でも良いから、メディアやサービスへ愛のある会社にコンサルティングを行わせていただき、
それらが成長して、主要事業の柱になっていく姿を見ていくこととなります。
私自身で「SEOは20代の青春」と表現するのもこの時期が強く影響を受けているためです。

その後、お客様からの口コミで徐々に顧客接点が拡大していき、
SEMを軸とした、WEB集客のコンサルティング案件が増加していきます。
その頃からは一定の自由な時間と生活が確保されていくのですが、
今日へと続くターミングポイントが突然訪れます。

仕事を通じて人との繋がりは一定ありながらも、何か物足りなさと刺激を求めるようになり、
共通のビジョンや目標、成果への道筋を喜怒哀楽を共にしながら、
一緒に伴走してくれる仲間、チームが欲しいと思うようになります。

これまでの経験からか自身への過信が半分、挑戦大好きが半分。
この過信が後々に不甲斐ない結果を生み出していくこととなりますが、
当時は、根拠のない自信と猪突猛進で満たされていました。

2-2. 2012年から2015年~ITといえば「渋谷」移転へ。

早速、仲間を集うためには、ITといえば「渋谷」というノリと勢いから、
賃貸サイトで15坪ぐらいのオフィスを探していました。
そして、偶然にもマッチするオフィスを見つけてすぐに内覧予約へ。

初めての内覧日は生憎の雨でしたが、即決して申込みしました。
固定費もリスクも増えるけど困難な環境に身を置いて挑戦しようと。
目線は高くまだ見ぬ世界へのワクワクで燃えていたのを覚えています。笑

渋谷への移転後は、町並みから刺激に溢れている感覚があり、
それらに触発され、仕事により一層励むようになったのは良かったです。

メディアを通じたレベニューシェア事業を進めていくことや、
初めてのFindjobの掲載から、フリーランスデザイナーと出会うなど、
この頃からフリーランスチームでプロジェクトを担うようになります。
マーケティングから制作、一部システムも提供するようになっていきました。

今まで自身で完結していたものからチームで生み出す面白さと難しさを感じながら、
目指す先へプロセスを推し進めていくこととなります。

3. 2016年から2018年~致命的な失敗と負の連鎖

この頃から、大企業への提案コンペにも参加するなど、
少しずつ実績と信頼、挑戦の機会とそのハードルが高くなっていきました。
案件提案、価値提供、リスク管理への経験値を非常に多く積ませていただき、
個人的にもコーボー社としても、今日への財産となっていきます。

2016年10月には、渋谷移転の意思決定時から志していたことですが、
正社員を初めて採用し、立て続けに3名を採用させていただくこととなります。

それ以降も新規事業の成長と共に、
仕事の機会が比例して増え、収益が毎月積み上がっていく状態となっていくことで、
2ヶ月に1名ぐらいのペースで組織化のため正社員を採用していくこととなります。

当時の事業計画や戦略、CF管理は今思うと中身が思考され切れていない、
期待要素を多く含み、大風呂敷を広げたものであって、
大きなリスクと隣り合わせの場当たり的な経営であったと振り返ります。

私自身の性格上、慎重な選択を行う方だと思っていましたが、
経営、事業、組織に対する経験値の乏しさ、未熟さ、
何より先見性から来るリスク管理が熟考されていなかった。
まさに経営者としての資質の欠如、不甲斐ない仕事ぶりでした。

そして、その危機は、程なくして訪れることとなります。

2017年にお客様から大きなご期待を頂いたプロジェクトが期日に納品できずに、
補填を含めて納品を終えた頃には、致命的で多大な損害が生じる事となります。
それは非常に痛烈で残酷なものでした。

プロジェクトマネージメントの力量不足と大きな不運も重なったものでしたが、
何よりそれに対する経営判断、経営者としてのマネージメント能力の欠如であったと、
今の私ならば、少しでもお客様、関わる仲間達の負を取り除けたと今でも罪悪感を持ちます。

困難は続くもので、相次ぐ退職者、社内からは不安、不満、不穏の連続。
経営者として少しでも目先の利益を作らなければならないという危機状態から、
仲間達とのコミュニケーションは更に減少していきます。

全ては、私自身の不甲斐なさくるものだった。
ただ、言い訳ができるならば、当時の自身の選択した数々は、
改善点は多くあるものの、当然ながら社や仲間の生活を守るという軸は一切ぶれてなかった。

責任を全うし続ける日々の中で、夜眠れない日々が多くあった。
少し狂っていたのかも知れない。でもそれぐらい狂気でなければ、
きっと初めて体験する本当の危機に立ち迎えなかったのだと想う。
気丈に振る舞っても日々疲れて怯えていた。心は泣いていた。

4-1. 2018年から2020年~原点回帰。責務の全う課題に向き合う。

課題が多く積み重なる中で、行き着く先は原点。原点回帰が求められていました。
経営理念、ビジョンを再思考し、仲間達と深く深く理解し合っていくこと、
私たちの在るべき姿をより明瞭にしつつも、
共通の価値観、認識、言語化の浸透、幾度も見つめ直す。原点回帰。

経営としては、危機的な状況は改善した理由ではないため、
目下の収益を改善したい。それが仲間の為になるのだからと幾度も思考してしまいます。

ただそれは経営者個人で早く行こうとしているだけであって、
組織として遠くに行く取組みを行えておらず、結果「大なり小なりの空回り」を生んでいく。
生存のために焦りつつも大切にしなければならないことに焦点を当て重んじていきます。

結果、組織では、日々の思考、意思決定、言動、行動にDNAたるものが宿るようになっていきます。
コミュニケーション上での不協和音が減っていき、
多角的な視点からよりよい選択肢、最適解へ仲間同士、意見交換するようになっていきます。

経営者として私のマネージメントで課題点となっていた、
コミュニケーションの数とその質の奥深さとその重要性に心底気付くこととなります。

そして、事業、組織を問わず課題があるならば、
その場しのぎではなく、重要な事項ほど先を見据えた意思決定を前提に、
いち早く丁寧に解決していくこと。そこに重点を置くことの重要性を深く学びます。

経営理念やビジョンに適応しながら、事業、組織も変化を続けていきます。
コーボー全体のチーム編成も増減を繰り返しながら、改善活動を積み重ねていきます。
この頃から既存事業の収益力向上以外に、部門間を越えた「相乗効果」を経営戦略に付け加え、
多角化してきているお互いの事業や顧客の理解、組織の理解を深め、
自社が最も強みであると考えている「相乗効果を生む事業形態」を推し進めていく事となります。

2019年には起業当初から念願としていた、メディア部発足、全工程を内製化した自社メディア、
テックタレントフリーランスをリリースできたことも良い挑戦の一つとなっています。

この頃も思い出すと課題が多すぎたこともありますが、
その中でも重要な要素は今日のコーボーに活きていて大切に取り入られています。
それはかけがえのない「目に見えない資産」になっていると確信しています。

4-2. 2018年から2020年~適応と改善・挑戦していくこと

2020年からは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界規模で蔓延し、
私たち一人一人の当たり前だった暮らしが急速に変化していきました。

この急速な変化はワークスタイルにも多大に影響し、
コーボーもいち早く適応すべく、関わる仲間達の健康と安全を最優先とし、
すぐにフルリモート体制に再整備、健康経営への取組み、未来生じる課題の掘り起こしなど、
比較的小規模だからこその強みを発揮し、一致団結して推し進めていく事となります。

一方で当然ながら業績にも影響が生じていくこと、
対面が激減した事によるコミュニケーション上の不安要素など、
不透明なリスクに対して、どのように思考し、意思決定すべきか。
私自身、日々情報収集しながらも最適案を模索する日々でした。
来るリスクに対して借入を増やすことや、
固定費をできる限り少なくする取組みも注視して取組んでいました。

それらの過程の中でも変わらず「生じる課題」に対しても、
皆一人一人に対して目線を合わせることを重視しながら、
業務面、組織面双方で「改善」を積み重ねていくことにより、
コロナ渦の影響を受けつつも、業績は一次下落から徐々に向上傾向を辿るようになります。

5 2021年 起業から10年、節目の年

そして、2021年は起業から10年目の年となります。

2021年も社内外問わず、変化に富んだ期間でしたが、
以前のような迷いや揺らぎではなく、在るべき姿をより明瞭に。
言語化し、意思決定、行動に落とし込み、徹底していくこと。
課題が新たに生まれつつも、より一歩を踏み出し、
その一つ一つは熟考して丁寧なものだったと振り返ります。

2021年の経営戦略ではこのような景況だからこそ、
より一層、お客様に選ばれる存在を目指すべく、下記に注力してきました。
(1)徹底改善思考:徹底的に改善思考をもって組織、事業の課題に取り組む。
(2)徹底改良思考:今が当たり前の品質ではなく、サービスの改良に取り組む。

そして、ターニングポイントも訪れることとなります。
2021年10月は、自社のローカル向けマーケティングサービスが評価を得て、
コーボー初の上場企業へのM&Aが半年を経てクロージングとなったこと。
多くの方が知っているサービスを提供している会社と提携したこともあり、
仲間達がその話を非常にポジティブに受け取ってくれたのは感慨深いものでした。

その後、2021年12月にかけては、各既存事業の足下となる収益は向上傾向を辿り、
当社ならではの強みを評価して頂いた大型案件の受注。新たな採用活動の成功など、
起業以来で最も素晴らしいクオーターとなりました。

2021年12月は過去最高の単月業績に到達したのも感慨深い想いです。
※2022年1月~3月も4ヶ月連続で最高値を更新する見込となります。

過去5年間は大なり小なりのうねりの中で営みを続け、幾度と挑戦と失敗を繰り返し。
2021年を締めくくる最終月での「ギネス更新」は格別で間違いなく生涯忘れないものになります。
言葉では表現できない想いですが、皆の尽力とお客様のご期待に感謝の限りです。

6. 2022年の抱負

2022年は、人とのご縁から多角化してきたコーボーの事業が重なり合っていきます。
マーケティングからはじまり、クリエイティブ、開発、HR事業へ。
収益化まで時間を要した事業もありましたが、2021年は事業単位の収益化が毎月安定しました。
フリーランスの皆様にもお力添えを頂きつつ、組織化が徐々に強化されてきています。

既存事業の成長を推し進めながら、事業間を超えた「相乗効果」を強く発揮して、
お客様に選ばれ続ける存在へ。更に生産性の高い仕事の受注と付加価値を創っていきます。

7. あとがき

仲間達へ。退職された方々へ。

私と共に非常に険しく不安に駆られたであろう、
茨の道を歩いてくれて感謝の限りです。そして申し訳ない想いです。

全ては私の至らなさ。不甲斐なさが招いたものでしたが、
今ではそれらの多くの学びが身体に染みこんだことを信じています。
未来をより良くするための知恵に変えていきます。責務と覚悟を持って。

これらの経験を経て、自身のマネージメントの課題に多く向き合ってきました。
その中でも「甘さ」と「放任」からくる結果については、痛みを得て初めて知るようになり、
業務においても、マネージメントにおいても、その場しのぎの甘さは、決して優しさではなく、
本当の優しさは、厳しさにあるということ。伝える方も信念と覚悟が同様に伴うことを知ります。

昔と比較すると、今では、日頃から厳しいこと、時に高い要求を伝え続けていますが、
そのような想いがあることと、それらが結果的に関わる方々のより良い未来に通ずると信じています。

これから、更に仕事の引き継ぎと、組織内のポジションも増え、権限移譲を進めていき、
コーボーがしっかりと挑戦し続けられて公平に評価される場を確立させていきたい次第です。

そして、これからも、我が人生のモットーである、
「素直」「誠実」「謙虚」であれ。を信念に。一歩ずつ踏み出すことを止めずに歩み続けます。


ここまで、永らくお付き合いをいただき有り難うございます。

ご覧頂いて何か有益なこと、気付きがあったのならこれ以上ないです!
こちらのストーリーが少しでも良き時間になりましたら、
「ハート(いいね!)」やシェアしてもらえたら感激です。
それでは、皆様にとっても素晴らしい2022年になることを願っています。

最後に私、成田も「Twitter」やっています。
URL:https://twitter.com/narita_cooboo
※こちらもこの機会にフォローしていただけたら嬉しいです。

ではまた次回もよろしくお願い致します。

株式会社コーボーでは一緒に働く仲間を募集しています
18 いいね!
18 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング