金融の常識が変わる時代に、新しい挑戦を仕掛ける
キャッシュレス化の波が加速する中で、デジタルフィンテックが描く次のステージ
近年、キャッシュレス決済の浸透、デジタル給与払いの解禁、暗号資産(仮想通貨)の社会的認知拡大などを背景に、お金の受け取り方・使い方は大きな転換期を迎えています。
こうした流れの中で、資金移動業やデジタルマネーを中心とするフィンテック領域が急速に存在感を高めています。
株式会社デジタルフィンテックもまた、この変化の最前線を走ってきました。
資金移動業取得を掲げてから3年、2025年6月に第二種資金移動業としての登録が完了しました。
マネーロンダリング規制の強化への対応等により、当初の想定よりも時間を要しましたが、その課題を乗り越え、ようやく実現に至りました。
一方で、大きな転換期を迎えています。
今年にはJPYC株式会社が日本円建てステーブルコイン発行に向けた資金移動業の登録完了など、フィンテック業界全体が新たなフェーズに突入しています。
規制対応や新たなルールメイキングが進む中で、金融事業者が「信頼性」と「イノベーション」の両立が問われる時代を迎えています。
この変化の波をつかみ、サービスを成長軌道に乗せるべく、2025年10月にデジタルフィンテックは新たに代表取締役社長として 【牧】 を迎えました。
今回は、牧さんにキャリアや代表就任への想い、そしてこれから共に挑む仲間へのメッセージをお聞きしました。
牧 太郎(まき たろう)|株式会社デジタルフィンテック 代表取締役社長
経歴
メガバンクでの融資・リスク管理からキャリアをスタート。
その後、ローソン銀行の立ち上げやネット銀行の経営企画など、金融の現場と経営の両方を経験。
2025年7月にデジタルプラスに入社。現在は、デジタルフィンテックの代表として「お金の未来をつくる」ことに挑戦中。
インタビュー|デジタルフィンテック社長・牧が語る「逆境があるから、楽しい」
Q. なぜ、デジタルプラスに入社しようと思ったのですか?
デジタルプラスに入社したのは、「自分の知識やスキルを本気で必要としてくれる場所」だと感じたからです。だからこそ、挑戦しない理由はありませんでした。
働くうえで私が一番幸せなのは、人から必要とされることだと思っています。
誰かの「こうなりたい」「これを叶えたい」という想いに、応えられたとき、その人も、幸せになることができるでしょうし、私も幸せを実感できます。
その実感こそが、仕事の醍醐味だと思います。
銀行員時代には、内部の与信企画やリスク管理といった守りの仕事もしていましたし、
一方で営業としてお客様と直接向き合う攻めの仕事も経験してきました。
その両方を理解したうえで新しいことに挑戦できることが、自分が持つ最大の価値だと思っています。
「リスク感覚を持ちながらも、前向きに新たな事業を推進できる人が必要だ」と社長就任の打診を受けた際に、自らの経験と志をもって、その役割を担うべきは自分であると感じました。
Q. 実際に入社して感じた、会社やチームの雰囲気はどのようなものですか?
入社してまず驚いたのは、全社員の一体感です。
若手がエネルギッシュに働いている傍らで、ベテランも同じ空間で、黙々とではなく、コミュニケーションを取りながら仕事を進めています。
そんな光景を見て、「生き生きとした会社だな」と感じました。
私はいくつもの会社を経験してきましたが、部署間のコミュニケーションが断絶している職場も少なくありませんでした。その中で、当社では「聞いたらすぐに教えてくれる」「気軽に意見を交わせる」文化があります。
少数精鋭だからこそ、誰もがチームの一員として主役になれる。
立場や役職を超えて会話が生まれる環境が、この会社の強みだと思います。
Q. 社長に就任したとき、どのような想いを持たれましたか?
正直、就任当初はものすごい責任と重圧を感じました。
しかし同時に、強い覚悟も芽生えました。必ずこの事業を成功へ導くという思いで、日々取り組んでいます。
私たちが取り組むフィンテック領域、特に資金移動業を扱うこの事業は、
お客様の資産を守るために多くの法律や規制を尊守しなければなりません。
それ故に誰でも簡単に成功できるビジネスではありません。
それでも、難しいからこそ挑む価値があります。
他の人には難しくても、自分たちならやり遂げられると信じて、
私はこの事業を日本を代表するサービスに育てたいと思っています。
Q. 今後、「デジタルウォレット」をどんなサービスにしていきたいですか?
目指しているのは、誰もが知っているサービスにすることです。
PayPayや楽天ペイのように、誰でも知っていて、日常の中で当たり前に使われているようなサービスにしたいと思っています。
「デジタルウォレット」という選択肢が普通に選ばれる未来を目指しています。
もちろん現時点では、課題も少なくありません。
法制度との調整や使いやすさの改善、システムの磨き込みなど、取り組むべきことが山積みです。
それでも、資金移動業の登録完了からわずか3ヶ月で、課題の全体像やその乗り越え方が少しずつ見えてきました。
目の前の山を一つひとつ越えていけば、その先にはきっと「とてつもなく眺めのいい景色」が広がっています。「その景色を、仲間たちと一緒に見に行きたい」
今は、そんな思いを胸に日々挑戦しています。
Q. 新しく入ってくる仲間に、どんなことを期待しますか?
正直に言うと、私たちの事業はハードルが高いです。
最初は壁の高さに驚くかもしれません。
でも、その逆境をどう乗り越えるかを考えること自体が、ものすごく面白いんですよ。
言われたことだけをやる仕事なんて、面白くないです。
大事なのは、「どうやったらできるか」を自分で考えること。
一つの答えがダメでも、別のアプローチを見つける。
まるで数学の問題を解くように、最適解を探しながらチームで前に進む。
そんな逆境を楽しめる人と一緒に働きたいです。
Q. 今後、どんな組織文化をつくっていきたいですか?
私が目指しているのは、「いつまでも活気のある会社」です。
完成したものに満足せず、「もっとこうしたほうがいい」「この仕組みを超えていこう」と、社員から自然に意見が出てくるような環境をつくりたいと思っています。
サービスを育てるだけでなく、会社そのものをみんなで創っていく。
新しい壁が現れたとき、「また来たか!」と笑って挑めるような組織にしたい。
そのために、私自身が率先して楽しみながら壁を乗り越える、そんな背中を見せ続けたいと思っています。
Q. 最後に、この記事を読んでいる未来の仲間へメッセージをお願いします
これから加わるみなさんは、未知の世界に飛び込むことになると思います。
でも、その未知を恐れないでください。
怖さよりも、楽しさのほうがずっと大きいです。
フィンテック領域は、まだ誰も正解を持っていない世界です。
だからこそ、自分たちの手で「未来のお金の仕組み」をつくるチャンスがあります。
一緒に、未知の世界をワクワクしながら切り拓いていきましょう。
デジタルウォレットで、お金の未来を変えていく仲間を待っています。