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「まったくの未経験から社長へ」超急成長企業の“型にとらわれない”組織作り


友人同士で創業されたエバーリッジ株式会社は、創業3年目にしてDX分野で日本最大級の展示会を主催するなど、急激に成長しています。しかし、この会社を作った石山代表は、なんと展示会業界まったくの未経験者!共同創業者との対談では、起業したきっかけなどを赤裸々に語っていただきました。ここでは、実際に起業して感じたギャップや組織作りについてなど、代表取締役としての想いをさらに掘り下げてお聞きしました。

▼対談記事はこちら
創業3年目でDX分野で日本最大級の展示会主催!創業秘話前編:急成長企業が生まれた瞬間とは
https://www.wantedly.com/companies/everidge/post_articles/531021
創業3年目でDX分野で日本最大級の展示会主催!創業秘話後編:友人同士の共同創業そして今後の展望…
https://www.wantedly.com/companies/everidge/post_articles/531026

石山 文彦
一橋大学卒業後、トヨタ自動車株式会社に入社。経理、グローバル経営管理を見直すプロジェクトに従事する。リクルートホールディングスへの転職を経て、エバーリッジ株式会社を創業。代表取締役を務める。

周到に事前準備して臨んだ起業
それでも読みきれなかった展示会の“想定外”

ー対談では、展示会という想定外の分野で起業された経緯をお伺いしました。創業してみてなにかギャップはありましたか?

ギャップといえば「展示会ってこんなにすごいと思ってなかった」ということですかね。

今の時代わざわざその場に赴かなくても、極論を言えばインターネットで商材を見つければいいじゃないですか。出展社さんに関しても、展示会以外でお客さんを見つける方法ってたくさんあるんじゃないかなと思っていたんです。でも展示会でしか出来ないことも、展示会だから出来ることもこんなにたくさんあるんだって分かって。展示会のポテンシャルを見誤っていたな〜って。想定外でした。

同時に、これまでの展示会がポテンシャルを全然発揮できていなかったということも分かりました。展示会って、工夫すればもっと価値提供できるし、もっともっと素晴らしい場になる。その3割くらいしか業界が実現できていない気がしていて、伸びしろがすごくあるなと思っています。


ーそんな展示会の世界に飛び込んで、どんなことに“やりがい”を感じますか?

まず創業者対談で秋野も言っていた「自分たちのノウハウと味付けで出展社さんが満足してくれる、自分たちがゼロから生み出したもので価値提供できている」ということ。それに加えて「いろんな仲間ができた」ということも大きいです。

その一つが社員たちの存在です。もともとは雇用関係だったのが、今は同じベクトルにむかう“仲間”になっている。一緒に良いものを作り上げたいねと思える仲間がいる。あと、出展社さんも私たちを応援してくれる“仲間”だと思っています。私たちが良いものを作り続ければずっと展示会に出続けていただける、お互いに支え合う仲間です。

他にも、いろんな協力会社、例えば展示会当日の装飾をお任せしている会社さんも、システム会社さんもそうです。本当に力強くサポートしてくださるんですよ。会社間の契約なので、お願いしたことだけをやってもらう関係でもおかしくないんですが、そうじゃなくて「こうしたらもっと良くなりますよ」と提言をしてくれる。能動的にいろいろやってもらえる関係性を築けている。それも、一緒に良いイベントを作りたいと思える“仲間”になれたからです。

1つのイベントを作るためにこうしてたくさんの仲間ができる、それもこの仕事の醍醐味だなって思いますね。

「ガンガン引っ張っていくリーダーではない」
業界未経験の社長が描く代表像とは

ー社員も仲間というお話がありましたが、そのチームのためにこんな代表でありたいなというイメージはありますか?

WBC日本代表の栗山元監督みたいになりたいなと思っています。世の中には“超リーダーシップを持っていてガンガンみんなを引っ張っていく”というタイプのリーダーもいると思うんですね。でも、栗山元監督のリーダーシップはそれとは違っているなと考えていて。“選手の能力を最大限発揮させる場を提供して、その結果組織として強くなっていく”というタイプなんですよね。

私もどちらかというと後者の方が好きだし、そっちしか出来ないと思うんです。だからエバーリッジ社でも、私が強いリーダーシップで引っ張っていくというより、「私が社員みんなが活躍できる場を提供して、その集合体が最強の会社になる」という存在でありたいなと考えています。ある意味、私は裏方でいいと思っているんです。

ーそうあるために、心がけていることはなんですか?

とにかく相談されやすい雰囲気作りです。「悩んだらとりあえず石山と壁打ちしよう」と思ってもらえるようにしたいんです。


ー簡単に聞こえますが、実際は難しいですよね。具体的にはどう行動されているんですか?

人に“話しかけたくないな”“相談したくないな”って思う理由って実はそんなに多くないですよね。だから、その原因を潰していく。例えば、これ良いなと思ったアイデアを話も聞かずにシャットアウトされたら「こいつにはもう話さない!」と思われてしまう。そうならないように、どんな提案であっても一回飲み込むことにしています。そしてその後に、それが良いか悪いかを一緒に考える。

あとは普段の雑談のなかで、誰かが「こういうことやりたいな」とポロッと言ったりするんですよね。そのときに「こうやってやったら良いよね」とか、背中を押す発言をする。さりげない会話から、まずは自分がやりたいことを見つけてもらう。そして、それを本当に行動に移してもらうようにしています。


ーその経験は、間違いなく社員の方たちの成長に繋がりますね。

そうですね。自分が言ったことなので、やりたいこととやってることのベクトルが合うわけです。おっしゃる通り社員の成長にも繋がるし、なにより本人が楽しいと思うんですよね。社員的に全然違ったらすごい傲慢な発言ですけど(笑)心がけはそうです。

ーいえ、みなさんにお話をお聞きしていて、きっとそういう環境なんだろうなと伝わってきますよ。

そうだといいですけどね。これからもっと社員のインタビューをされると思うので、そこで是非ご確認いただいて…もし社員たちがそれで悩んでいたら、こっそり教えてくださいね。

ー分かりました(笑)。いろんな心がけをされているとのことですが、社員のみなさんの雰囲気はどうですか?

仲はいいけど馴れ合いは無い、という感じですね。みんながみんな、相手に対して良い感じに期待値を持っています。そのぶん自分も期待されている部分があるので、そこをクリアしようと頑張るという感じで切磋琢磨しています。でもドライな関係という感じではなく、仲は良いですよ。

ビジネスの新たな出会いを生み出すために
“型にも 枠にも フィールドにすらこだわらない”

ー確かに、みなさんの集合写真がとても印象的で仲が良いんだろうなぁと思いました。ああいった楽しい空気感もやはり石山さんが作られるんですか?

あれは…完全にカメラマンさんですね(笑)。


ーなるほど(笑)。組織作りも事業も上手くいっていると思うんですが、そのなかで課題はあるとお考えですか?

課題は1つしかないですね。すごく良い商品はできたんです。商品には絶対の自信があるんです。だから、それをいかに早く普及させるか、それだけです。広めるための人を増やす、売る場所を増やす。そして、みんなに私たちと私たちの商品を知ってもらう。

今はどんどんアイデアが出てきて、新しい展示会やりたいって鼻息荒くても、人が足りないから難しいね…ってなっている状態なので。一緒に前に進んでくれる方がいたら、とても嬉しいです。

ー最後に、社長としての今後の目標をお聞かせください。

展示会にこれまでなかった新しい価値”を創り出していきたいと思っています。出展社さんにも来場者さんにも「展示会ってこんなことも出来るんだ」と感じてもらえるといいなと。

それと実は、ある意味では展示会の枠組みから出たいとも考えています。ビジネスをマッチングするというのは変わらないんですが、それが必ずしも展示会の場じゃなければならないとも思っていなくて。

詳しくはまだ言えませんが「展示会で新しい価値を創る」そして「展示会以外でも新しい価値を提供する」。どちらもやりたいなと考えています。


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