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【CS/人事】超大手からスタートアップへ!辿り着いたのは“想像以上の価値”を創り出す喜び

創業3年目にしてDX分野で日本最大級の展示会を主催するなど急成長を続けるエバーリッジ社。今回は、大手企業を渡り歩き、展示会という未経験の業界に飛び込んだ堀井さんにインタビュー!大手企業とスタートアップ企業の違いや展示会CSの魅力、苦労した経験まで…率直な想いをお聞きしました。

▼対談記事はこちら
創業3年目でDX分野で日本最大級の展示会主催!創業秘話前編:急成長企業が生まれた瞬間とは
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創業3年目でDX分野で日本最大級の展示会主催!創業秘話後編:友人同士の共同創業そして今後の展望…
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堀井 誉美
一橋大学経済学部 卒業。新卒でキヤノン株式会社に就職、人事本部に配属。その後、自動車メーカー、電力会社に転職し、一貫して人事職に従事してきた。エバーリッジ社には創業直後から業務委託という形で参画し、2022年6月より社員として入社。現在は人事も担当しつつ、主にCSとして活躍している。

「あの感動をもう一度味わいたい」
転職を決意させたのは“初めて体感した展示会”

ーこれまで一貫して人事職に従事されていますが、なぜ人事だったのでしょうか。

正直、最初から人事にこだわっていたわけではなくて、新卒で入ったキヤノンで人事部に配属されたのがきっかけでした。メーカーに入るからには事業企画、商品企画をするのかな?と想像していましたが、蓋を開けてみたら人事だったという感じです。

ー転職後も人事を続けたのは、ご自身に合っていたからですか?

合っていたかどうかは分からないですが、キヤノンで6年弱、本社・事業所・工場といろいろなタイプの人事をやったんですね。その時に、自分の中でやりがいや楽しさを見出せたんです。だから、その経験を活かして人事を続けようと転職してきた形です。


ー前職はとても大手の企業ですが、転職を考えた理由を教えてください。

キヤノンは、働きやすく残業もほとんどない、事業も安定している、とものすごくホワイト企業なんです。不満は全くなかったんですけど、30歳が見えてきたところで、今後の自分のキャリアを考え始めまして。コピー機やプリンタといった主力事業が市場縮小傾向にあったこともあり、20年後も大丈夫かな?という不安も少しはありました。

でも一番の理由は、言わば“良すぎる環境”でした。キャノンは働きやすいがために離職率が低く、新卒で入社したら定年退職まで残る方も多く、中途採用もほぼないんです。当時、社内の方から「ここでしか働けない体になってしまった」というお話を聞くこともありました。「ここでずっと働くなら最高だけど、もし40代になって新しいこと始めたいと思ったら難しいかもよ」と。それで、転職するなら今かなと思うようになりました。


ーそこからどうやってエバーリッジに?

実は代表の石山さんとは以前から知り合いだったんです。石山さんの奥様が、私の古くからの友人なんですよ。だから友人の旦那様として交流があって、起業するんだよねっていうお話も聞いていました。その時は、一緒に働くなんて想像もしていませんでしたが(笑)。

石山さんが起業して1年くらい経ったとき、私は3社目にいて今後のキャリアに悩んでいました。雑談の中でそれを相談したときに「副業からでいいからジョインしてみない?」と言ってもらえたのが、エバーリッジに関わるきっかけだったんです。それから半年間、副業として週に2日くらいお仕事をしていました。


ーそれは人事業務だったんでしょうか?

人事もですし、CSのことも携わらせてもらっていましたね。出展社様との面談に参加させていただいたり…できることをひたすらお手伝いしている感じでした。


ーそこから社員として参画された経緯を教えてください。

副業を始めて4ヵ月目のときに展示会があって、それに参加させていただいたんです。そこで初めてリアルに展示会というものを見たんですよね。副業としてだったので、そこまで出展社様と深くは関われなかったんですが、それでも感謝の言葉をたくさん頂戴して、感動しました。「出展社様にとってそんなに貴重な場を提供できているんだ」というのが嬉しくて、やりがいがある仕事だなと心動かされました。

そこから本格的にエバーリッジで働きたいという気持ちが湧いてきて…2ヵ月ほど悩みに悩んで、石山さんともたくさん話して、入社を決意しました。


ー未経験の展示会のどこに、そこまで惹かれたんでしょう。

展示会のもつ“存在意義”ですかね。オンラインで手軽に情報収集・比較ができるご時世ですし、コロナ禍を機に利便性の高いオンラインツールの提供は加速していくと思います。でも、そこに加えてオフラインでしか会えない人がいる、オフラインだからこそ相手に熱意が伝えられる、そのようなオフラインの展示会ならではの良さを、多くの出展社様が感じておられるのを肌で感じました。

来場者側も、オンラインだと興味があるモノしか見に行かないけれど、展示会に行ったらたまたま面白いものを発見できる、というケースがあります。「目的だったブースのついでに会場を回ったら未知の世界に出会ったよ」という声を頂くこともあるんです。

こうした事例を見たり聞いたりして、これこそリアルな展示会の醍醐味だし、やっぱり展示会ってすごく必要とされる場なんだなと感じましたね。

そして何より、私たちが企画したイベントにこれだけの出展社様が熱意をもって取り組んでいらっしゃる、そのような姿を目の前で見ることができた感動が本当に大きかったです。

ーそれでも悩まれた転職、決め手になったことはなんでしょうか?

やっぱり最初に展示会を見た/関わった経験です。何度思い出しても、あの感動をもう一度味わいたいと強く思えたんですよね。それでも転職は今後の人生が変わってくるものなので本気で迷いましたが、ありがたいことに石山さんにはよく「早く入社してよ」と言ってもらっていたので、背中を押してもらった感じでした。

ー実際社員になられてみていかがですか?

フルで参加できるようになったので、出展社様との関わりも濃くなりました。社員となったことで責任も多くなったんですけど、その分やりがいも倍増して、転職して良かったと思っています。

もちろん今まで経験してきた会社にはそれぞれの良さがたくさんありましたが、個人的には今の仕事がすごく合っていると思えるので、まったく後悔してないですね。

お客様に寄り添い成果へと導くCSの魅力

ー今の仕事というのは人事とCSだとお伺いしましたが、CSの経験はあったのでしょうか?

全くの未経験でした!でも、CSも人事の仕事に近しい部分があって。人事は、社員に対してキャリアや働き方をサポートするんですね。CSは出展社様に寄り添ってサポートする。サポートの対象が社内か社外かの違いはありますが、そのマインドやスタンスは共通する部分があるなと思ったので、すっと移れましたね。


ーCSという仕事についてお聞きしていきたいと思います。まずは、具体的な業務内容を教えてください。

弊社のお客様には来場者様と出展社様がいるんですが、その出展社様のサポートをしています。出展社様に対して、展示会当日までスムーズにご準備を進めていただけるようにする、そこからさらに成果を上げていただくための提案をするのが仕事です。

具体的にいうと、出展準備サイトを作るところからスタートします。書類、申請書の準備から始まって、実際サイトがオープンしてからは「登録の方法が分からない」などの問い合わせに対応するのも業務の1つです。さらに展示会に先駆けてオープンするオンラインページの作成をサポートしたり、ウェビナーを企画したりと、さまざまです。


ー何社くらい担当するんですか?

今、CS部隊が3名いるんですが、みんなで約250社を担当しています。リピーターの出展社様、展示会は経験されているものの私たちのイベントには初参加の出展社様、展示会そのものが初の試みの出展社様など、さまざまです。

ー普段の仕事の進め方を教えてください。

プロジェクトを進行するとか新しいことを始めるとかがあれば、毎週やっているCSメンバーの定例会議の中で共有しています。その中で決まったことをタスクレベルに落とし込んで、担当を決めて進行しているような形です。だから今は、この会社は誰の担当という感じではなく、業務内容で分けている形になっていますね。


ー展示会CSという仕事の魅力はどういうところにあると思いますか?

CSは出展社様との距離が最も近いポジションのひとつなので、1つ1つの仕事が出展社様の成果に直結すると思うんです。実際に成果をあげられるかどうかは、もちろん製品の魅力とか、当日の出展社さんの頑張りによるところが大きいですがこちらが用意しているツールやサービスを有効活用できるか、スムーズに準備することでプラスアルファで時間を使えるかも成果に直結するので、そういう部分はCSの力量も大きく関わってきます。責任ある仕事が出来るというのは魅力ですね。

それから、展示会当日に出展社様が成果をあげられているのを目の当たりにすると、やりがいを感じます。正直、CSから出展社様にお願いすることの多くは、最初は面倒だなという印象を与えがちです。「申請書を書いてください」「サイトに情報登録してください」とか。それが事前の認知拡大に繋がるからやっていただくんですけど、正直面倒じゃないですか?だから、なかなか登録が進まない出展社様にはしつこくお願いの電話やメールをするので「またお前か!」と(笑)。

でも、展示会当日に出展社様から「本当に意味があったんですね」と感謝される。それが醍醐味だなって感じています。


ー煙たがられることをやるのって大変だと思うんですけど、その仕事をする上で心がけていることはありますか?

“想像すること”です。例えば、1つの質問に対して1つ答えを返すのって簡単ですよね。だけど、なぜこれを聞いてきたのか?これに答えたら次はこれを疑問に思うんじゃないか?と想像するようにしているんです。そうすると、他にお伝えしておいた方がいいことも含めて回答できますよね。

みなさん通常業務の合間に展示会の準備をしてくださっているので、出来れば1ラリーで済むように、お手を煩わせないようにしたいんです。だから、可能な限り想像力を働かせて、必要な情報を的確にお伝えするように意識しています。

あと、少し面倒な印象を与えてしまう依頼事項についても、それをしていただくことの意義、魅力をいかに工夫して伝えられるかも常に意識しています。

私たちの展示会のサービスは今まで他の会社さんがやっていなかったことも多いので、明確な成果がわからないものをやっていただく難しさはあるものの、一度魅力を分かっていただければ強いと思って、日々取り組んでいます。

ーなるほど!そんなCS業務をしていて、印象に残っているエピソードがあればお聞きしたいです。

もともと最初はCS担当が私1人だったので、あれもこれも「堀井です」「堀井です」とメールをして名前が出ることも多くて…実はそれが少ししんどかったこともあるんです。でも、展示会当日に会場を歩いていると、名札を見て「堀井さん!」とたくさん声をかけていただけて。

普段CSは電話やメールでやりとりするので、お互い顔も知らないというケースが多いんですね。それなのに、出展社様に名前を覚えてもらえて、やっとご挨拶できました!って言っていただける。なんだか涙が出るくらい、それが嬉しくて。みなさんのそういう反応を見て“丁寧に早く”を心がけていたことは間違っていなかったんだなと思えましたね。

ーお客様に直接会えるCSって良いですね。逆に大変だったこと、苦労したことってありますか?

今でこそツールやサービスの内容が確立できてきたんですが、創業直後はもちろん試行錯誤でやっていたわけです。だから、やってみたら大コケだったというサービスもあります。CSとして「いいですよ」と宣伝してやってくれたのにダメだったということで、出展社様からお叱りを受けることもあって…過渡期の失敗によるお叱りとか、成果が出なかったことに対する申し訳なさとか、その部分が大変でした。


ーどうやって乗り越えたんですか?

お叱りや厳しいお言葉って、期待していたからこそじゃないですか。だからこそ、次にいいものを出せた時に出展社様も「やればできるじゃん!」みたいな(笑)。雨降って地固まるというか、一度厳しいやりとりがあるからこそすごく関係性がよくなったということも多いんですね。出展社様との関係性って振り幅が大きいなって気付きました。

そしたら、お叱りも悪くないというか。そう思えてからは、厳しいご指摘がきたら「これは挽回するチャンスかもしれない」と思うようにしています。


ーお叱りやクレームってご不満があるわけじゃないですか。それでも挽回するチャンスが回ってくるというのは、もう一度出展してくださるということですよね?そこがすごいなと思うんですが…

おっしゃる通りです。それはもう、こう持っていったらいいよと経営陣がアドバイスしてくれたり、私でカバーできない部分は営業の人たちが丁寧にフォローしてくれたり…何かあったときには全社一丸となってフォロー、サポートしてくれるおかげです。

あと、来場者数という客観的指標についてはいいものが出ている、というのも理由だと思います。展示会自体がダメだったなというよりは、“うちのブースには集められなかった”と感じてくださる方も多いんです。次回はたくさん人に来てもらえるようにCSとしてサポートしてほしいというご指摘・ご要望も多いので、それに応えられるように工夫していくという形です。

社員も出展社も驚愕!
強みは“発想力と実行力をもつ経営陣が隣にいる環境”

ーでは、ここからは会社についてお伺いします。大手含めいろんな会社を経験された堀井さんから見た“エバーリッジ社の特徴”を教えてください。

そうですね。スタートアップということもありますが、とにかく意思決定のスピードが早いです。それになにより決定権がある方と毎日こんな近いところでやりとりする機会は今までなかったので、それがすごく刺激的ですね。社長の石山さんは本当に気さくで、相手の立場や年齢にとらわれず、なんでも話を聞いてくれるんです。上に対してもっとこうしたい!と気軽に発信できる部分は、うちのすごく良いところかなと思います。

大手だと意思決定に時間がかかったり、そもそも意見があっても言ってくれるなという雰囲気があったりしますよね。もし何か意見したとしても先輩①→先輩②→課長→部長…で、そこから先はいかないみたいな。社長や会長なんて、天皇陛下かな?というくらい遠い存在です(笑)。

だけどエバーリッジではその立ち位置の社長や取締役がとても近い距離にいて、雑談まで出来る。こんなこと今までの会社じゃありえなかったですね。


ー会社の中には社長室とか役員室はあるんですか?

そういう特別な部屋はなくて、みんな同じ部屋でカタカタとやっています。弊社の経営陣3人は、責任感は強く持っているんですけど、会社の階層や役職を意識はしていなくて。3人ともよく「役員だから…と思ってほしくない」と言っていますね。社員との間に変に垣根は作りたくない、という想いを感じます。

ー例えばどういうことを経営陣とお話しされるんですか?

私がCSを担当して1年経ったので、結構慣れてきたんですね。だから、今まではMUSTを回すので精一杯だったけれど、これからはサポートというよりサクセスという意味合いでCSをしていきたいとご相談したり…。じゃあこれをやっていこう!とかすぐに反映してもらえるので、仕事も楽しいです。

あと、私はまだ発想力が乏しいので、フワっとした感じで話しに行ってみたりするんですよ。そしたら経営陣がそれを具体化してくれたりもします。こうしたいけどできないだろうなというときも、実現する方法を示してくれたり。経営陣と話すことで、不鮮明だったモノが具体化されたり、ブラッシュアップされたりするんです。思っていたモノより、さらに良い形で実現できるのが嬉しいですね。


ーそんな経営陣の発想で驚かされたこととかはありますか?

たくさんあります。直近のケースだと、今年7月の展示会から新しく提供を始めた“ダッシュボード”ですね。ダッシュボードというのは、出展社様がそのとき会場の中にいる来場者数をリアルタイムで見られるサービスなんです。それだけじゃなくて、来場者数を時系列でも追えるので、いつ来場者様が増えているかなんかも見られます。

これは石山さんが1人で考えて、協力会社さんと話して「こういうのができるようになったよ」と持ってきてくれたんですけど…本当に画期的なサービスだったので衝撃を受けましたね。出展社様も、この時間に人集めなきゃいけないんだなと分かるし、来場者数だけじゃなくて役職や職種の内訳までリアルタイムで見れる!と、みなさんすごく感動していらっしゃいました。

私たち社員側ではそんな発想すらなかったので、一段階どころか十段階以上、上を考えているんだなというのを実感する場面でした。

ー堀井さんの今後の目標を教えてください。

私の目標は、CSとしてもっともっとプロフェッショナルになることです。今までは、やるべきことを出展社様にきちんとやってもらうことに注力していました。今後は「さらに満足してもらうためには何ができるか」を考えていきたいです。

例えば、出展社様の満足度って各会社によってばらばらなので、満足度が低い会社を高い方に持っていくことに力を注いでいたわけです。ただ逆にいうと、80%満足しているよという会社にはそれ以上のことがあまりお手伝いできていない部分もあって。だからこれからは80%を100%にするサポートもしていきたい、そんなイメージです。


ー実際に担当されていて、CSにはどういう人が向いていると思いますか?

想像力と共感力が高い方は向いていると思います。例えば問い合わせひとつとっても、その裏に何があるのかまで想像して対応する事によって、サポートに対する満足度って変わって来ると思うので。一番大事なのはそこなのかなと思いますね。

あと、クレームって機械的に処理できた方が本人は楽ですよね。でもご意見やお叱りを受けたときに、それをその時その場だけ収められればいいやではなくて、「せっかくこんなご意見をいただいたから次は…」と前向きに受け止められたりとか。そういったマインドをもてる方が向いていると思います。

ー候補者のみなさんにメッセージをお願いします。

まだ小さな組織ではあるので負荷も高いですが、この規模で回しているからこそ得られるやりがいの方にフォーカスできる、ポジティブな方と仕事をしたいと思っています。それから自発性を大事にする会社なので、自分でサービスを生み出したり、お客様により満足していただくために何が出来るかを考えてくださったり、そんな方と一緒に働けたら嬉しいです。

エバーリッジという会社には、「自分が想像している以上に大きなことができる」そんな仕事があります。そういう意味でのやりがいや、得られる達成感はお約束します!

ーCSは、心持ち次第で展示会事業の柱にもなり得るんですね。責任も達成感も大きなお仕事だということが分かった気がします。ありがとうございました!


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