こんにちは、ファストドクターの豊則(とよのり)です。
先日、株式会社GENDA様が主催されたプロダクトマネージャー向けのミートアップイベント「GENDA Growth Lounge #3」に登壇いたしました。
モデレーターの船坂さん、GENDA千葉さん、そして共演いただいたカケハシの二木さん、ラクスルの澤田さん、ありがとうございました!このnoteでは、イベントでお話しした「プロダクトマネジメント × PMI(事業統合)のリアル」をテーマに、ファストドクターが向き合っている現場の熱量と、大切にしている価値観を改めてお伝えしたいと思います。
「1億人のかかりつけ機能」を支える、第3の柱
ファストドクターは現在、Vision2030として「1億人のかかりつけ機能を担う」を掲げています。創業時の救急医療から対応領域を拡張し、今私たちが最も注力している挑戦の一つが「医療経営支援」事業です。
現在、全国約10万の診療所のうち、約7割が「後継者不足」に直面し、特に地方部では「医師の偏在・不足」が今後さらに進むと見込まれています。この地域の医療インフラを絶やさないために、地域の医療機関の「事業承継・経営支援」をするのが医療経営支援事業です。そしてさらに、私たちがこれまで救急往診やオンライン診療といった新しい医療サービスを運営するなかで培ってきたオペレーションやテクノロジーのノウハウを活かし、「患者さんへの医療体験(提供価値)の向上」と「医療機関としての経営・運営の持続可能性」を両立させていく。これが私の所属する「医療価値創造部」のミッションです。
いわば、医療機関運営を支える「OS」のような共通基盤をつくろうとしているイメージです。OSが共通化されたフォーマットとして多くのデバイスで活用されるように、医療機関でも共通の仕組みを活用(=インストール)できる状態を目指しています。
具体的には医療関連データや院内システムの統合を含め、将来的には全国の医療機関が共通でインストール可能な「医療OS」の設計・開発・実証に取り組んでいます。
現場の「これまで」をリスペクトし、共に「これから」を創る
当社のValueに「Go,GEMBA」というものがあります。一次情報から課題解決する大切さを表すものですが、代表の水野はこのValueを「現場に行ってなんぼ」と多用しており、Valueの中でも社員みんなが特に大事にしている印象があります。医療従事者の方々、医療を必要とする方々に何が起こっていて、そこでは何を必要としているのか、そうした声や状況に自ら触れにいくこと。経営支援の現場ではまさにこのValueが大事です。
事業承継という形で地域のクリニックをご支援させていただく際、私たちがまず最初に行うのは、そのクリニックが長きに渡り、あるいは何十年もの間、どうやって地域の方々の健康を守り続けてきたのかを深く知ることです。
- 一人ひとりの患者さんの歴史が刻まれた「カルテ」
医療機関には多数のデータが存在していますが、その中でもカルテは患者さん一人ひとりの歴史そのものを映す重要な記録です。効率だけでは測れない患者さんとの密な対話が、時には紙カルテに手書きで記録されています。
- 「数字」以上に大切にしてきた、目の前の「患者さん」への向き合い方
医療現場の皆さんは、ただ「治して終わる」だけでなく、「目の前の患者さんにどれだけ向き合えたか」という本質的な価値を追い求めてこられました。その尊い姿勢は、私たち事業会社側が最も学ぶべき点でもあります。
- 地域医療を繋いできた「責任」と「自負」
私たちはあくまでも承継やその後の経営支援の形ではありますが、時には外部の人間が関与することに戸惑いを覚えられるのは無理からぬことです。その根底にあるのは、「自分たちの手で地域を守ってきた」という強い誇りです。その想いをリスペクトせず、正論を振りかざしても、本当の経営支援は成し遂げられません。
ファストドクターが強みとする『リアルオペレーション』に、従来の医療機関にはまだ十分に実装されていない『AX(※1)』を掛け合わせることで、医療者がより患者さんと向き合える環境を作りたいと考えています。
(※1 AX=AIトランスフォーメーション(AI Transformation): AIを業務プロセスやビジネスモデルに深く組み込み、組織全体を根本的に変革していく取り組み。)
私たちが「承継・経営支援×AX」を推進するのは、単なる効率化が目的ではありません。重要な経営指標を可視化し、データに基づいた意思決定を支える基盤を作りながら、複雑なオペレーションが絡み合う医療現場の業務をテクノロジーが肩代わりすることで、先生や看護師さんに「もっと患者さんと向き合う時間」を取り戻していただくことを目指しています。
現場の皆さんが大切にしてきた想いを、次の世代へ持続可能な形で引き継いでいく。そのために、私たちが得意とする「AX」を使いたいと思っています。
AI時代にどういうキャリアを作るのか
私の所属する医療価値創造部は、代表と私だけの組織です。代表直下の特命事項として、AIを最強の相棒にしながら、経営支援で現場に入っているメンバーや医療機関の皆さんと会話をし、一次情報を得て、仮説の設定、ソリューションの設計、実装、検証まで1人で行うチャレンジをしています。このプロセスは非常に難易度が高いですが、その分裁量も大きく、他では味わえない手応えがあります。
今回のイベントを通じて再確認したのは、『PdM』という職種名はあくまで一つの職種名でしかないということです。PdMの定義は色々あると思いますが、「プロダクト・事業の成功のために必要なことは何でもやる、何とかする」だとすると、今回登壇されていた方々は皆さんそのような役割を担っていらっしゃって、私もそういう意味ではPdMにかなり近いことをやっていると感じました。私自身は肩書きとしてPdMを名乗っているわけではありませんが、肩書きよりも「事業と顧客のために何をやるか」が本質だと改めて思います。今まで幅広く色々な業務を経験させていただきましたが、いずれも会社や事業にとっての課題をなんとかして解決するということに一貫して取り組んできました。その経験が活きてきていると日々感じます。AIによって実装のハードルが下がる時代だからこそ、プロダクト作りを超えて、組織や経営の課題まで染み出していく『なんとかする力』がより重要になり、これからのキャリアの軸になると感じています。
そしてまだまだやりたいことがたくさんあります。同じミッションに取り組んでくれる仲間を募集しています。医療×経営×テクノロジーの交差点で、肩書きにとらわれず「なんとかする」ことに面白さを感じる方、ぜひお話ししましょう!
全力採用中です!
現在、私たちはこの「医療経営支援事業」を共に加速させる仲間を募集しています。
- プロダクトマネージャー(PdM)
現場のオペレーションとテクノロジーを繋ぎ、汎用的な「医療OS」を構築していく役割です。リアルな手触り感のある社会課題に挑戦したい方を求めています。
https://www.wantedly.com/projects/2360993 - イベントに登壇します!
少しでもご興味お持ちいただけた方は、5月21日に私が登壇する別のイベントでもお話しさせていただくのでぜひ覗きにきてください!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000338.000000486.html
—
セミナー名:実装力のその先で、何が問われるのか?AI時代に次のキャリアを切り拓くエンジニア像とは
開催日時:2026年5月21日(木)19:30~21:00
会場:渋谷スクランブルスクエア 39階(WeWork内)/ Zoom
※参加申し込み後に、視聴URLをお送りします。
参加費:無料
対象:ITエンジニア、開発組織のマネージャー(CTO、PM、EM)、経営者・事業責任者、ITエンジニアの採用担当者 など
参加申し込み:お申込みはこちらのページにて受け付けております。
—
ぜひお気軽にご参加ください。お会いできることを楽しみにしています!