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「コロナ禍の先を見据えて始動 DX要員をこの1年で3倍増に」DXチームストーリー連載 第4弾

こんにちは。

採用広報を担当している大塚です。

今回は前回に引き続き、DX推進チームを率いる水野さんに、求める人材やチームのミッション、これから目指すことなどを伺いました。

ぜひご覧ください。

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水野敬志プロフィール

愛媛県出身。京都大学大学院農学研究科修了後、外資系コンサルティングファームのBooz&Company(現PwC Strategy&)、楽天株式会社 にて戦略および組織マネジメントの経験を積む。2017年よりファストドクターを含む複数ベンチャーを支援、 2018年からファストドクター株式会社の代表取締役に就任。

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医療の現場を理解し、本質的な課題に迫れる人

━━はじめにファストドクターにおけるDX推進チームの役割を教えてください。

水野 一言でいうと、プロダクトを開発するエンジニアチームと、患者さんに診療サービスを提供する現場の双方をつなぐポジションがDX推進チームです。診察や問診の現場からは「ここを改善してほしい」「システムのこの部分が使いづらい」といった要望がいくつもあがってきます。その中から改善すべき課題を抽出してエンジニアに「こういったプロダクトに変えていきましょう」と伝える役割です。一般的にはプロダクトマネジメントと言われる仕事で、患者さんや医師、看護師にとって使いやすくて生産性が高まるシステムづくりに取り組んでいます。

━━そうした役割を担う人材に求められることは何ですか。

水野 大きく2つあります。1つは現場への理解を通して課題や改善策を見つけられる能力です。ファストドクターは医師が自宅で患者を診察し、看護師を含むメディカルコールスタッフが電話で患者の症状を聞き取るリアルなオペレーションによるサービスです。プロダクトマネジメントという言葉を使うと、なにかデジタルな世界で、画面を見ながら課題を探すイメージがありますが、私たちの仕事は現地現物からしか課題は見えてきません。そのことを理解して働ける人を求めています。

そしてもう1つは、本質的な課題に迫る力のある人です。例を挙げると、新型コロナウイルス感染のPCR検査結果が陽性だった場合に入力する画面のボタンの色を、押し間違えないように赤色にしてほしいという要望が医師から来たとします。そうした声を右から左に流して「赤色にしましょう」と進めるのではなくて、陽性、陰性の入力エラーが本当にボタンの押し間違いによるものなのか、その手前の検査段階で間違いが起きていないかと踏み込んで考えて、課題を特定できる人です。

また、現場からの個々の意見に対応した課題解決が、かえって全体をゆがめてしまうことがあります。医師の作業負担を減らそうとカルテの入力を簡略化したことで、保険請求を担うレセプトチームの患者への確認作業が増えてしまったということも起きてしまう。フロー全体をみて、全体最適になるポイントがどこにあるのかを特定する。これは結構難しい作業ですが、この仕事の面白いところでもあります。

実装した結果がすぐに現れる、その手応えがやりがいに

━━やりがいもありそうですね。

水野 こういうやり方が良いと考えて実装した結果はすぐに現れます。患者さんや医師、看護師から「使いやすくなった」などの感謝の声が届きますし、改善結果は定量的なデータとしても確認できます。自社サービスだからこそのダイレクトな手応えは、やりがいにつながるのではないでしょうか。

━━2022年9月現在のDXチームの体制、構成メンバーを教えていただけますか。

水野 DXチームができたのは2021年ですからまだ1年経っていません。現在は4名で、ITコンサルや事業会社で業務改善を経験した方たちです。AIを使った業務の効率化や自動化に取り組んでいたシステムエンジニアや、KPI(重要業績評価指標)の設計を得意とする人などがいます。

━━今後どれくらいの要員増を考えていて、どんなスキルを備えた人を希望していますか。

水野 DX推進チームのスタッフ数は1年以内に3倍にしたいと考えています。求めているのはプロダクトマネジメントのスキルです。私たちにとっての顧客は患者さんであり、医師、看護師ですが、その顧客のニーズを把握し、”カタチ”にできる人ですね。

また、具体的な例で説明すると、コールセンターには新型コロナ患者からの電話が日々入ります。看護師の問診に1件10分ぐらいかかるのですが、コロナの症状でのどが痛くて話すのがつらい、チャットで対応できないかと患者さんから言われることがあります。一方で、電話の受け手の看護師からは、毎回同じことを尋ねる問診をAIで自動化できないかという声があります。さらに医師からは、看護師によって聞き取った情報量にばらつきがある、平準化してほしいと。こうしたそれぞれのニーズを踏まえて最適なプロダクトに仕上げるのがDX推進の仕事です。データベースを使いこなすためのプログラム言語であるSQLが書けること、PoC(概念実証)のためのプロトタイプが作れること。プロトタイプで提案できれば、実際に使いながら実用性が検証できます。この2つのスキルを備えた人はすぐに活躍できると思います。

医療をデジタル化する「スマートヘルスケア」の取り組みを加速

━━新メンバーを迎えて取り組んでいきたいことは何ですか。

水野 これまでは医師や看護師の業務を効率化、省力化することで手一杯でしたが、新たな仲間を迎えるなかで、医療の体験を対面からデジタルに切り替えるスマートヘルスケアへの取り組みを加速させたいと思っています。国は、新型コロナの軽症患者は医療機関を受診せずに自宅で療養する方針に切り替えました。そうした患者が在宅で安心してセルフメディケーション(自主服薬)できるサービスやプロダクトをつくることにリソースを向けていきたいと思います。

━━ファストドクターのプロダクトマネージャーは、他ではできない体験やスキルアップが図れそうですね。

水野 先ほどお話ししたように、ファストドクターはリアルなオペレーションが間近にあります。現場を知りたければ医師に同行することも可能で、取り組んだ改善策は現場ですぐに導入され、その効果が実感できます。これはソフトウエア会社のプロダクトマネージャーではなかなか体験できないことです。

また、決められたスケジュールやタスクを管理して、スムーズにことを進めることにとどまりがちなプロジェクトマネジメントとは異なり、私たちはこれまで世の中になかった付加価値をつくりだし、提供することに挑戦しています。このチャレンジングな体験はプロダクトマネージャーとしてこの先、新たな事業やプロダクトを任せられるキャリアに確実につながると思います。

━━最後にこの記事を読まれて応募を考えている方にメッセージをお願いします。

水野 日本は2040年に高齢者数がピークを迎えることで医療需要が最高潮に達します。その一方で、日本社会が直面すると予測されている内政上の危機として「2040年問題」があり、医療・介護の担い手が急減することが懸念されています。また、2024年からは「医師の働き方改革」という法律が施行され、これまでのように医師の激務でなんとか患者を受け入れる、ということもできなくなります。持続可能な医療のために、特に休日や夜間の救急医療を支えるシステムづくりにファストドクターは取り組んでいます。医療ひっ迫の課題は、私たち世代が解決するんだという気持ちをもって、日本のど真ん中の課題に挑戦しています。医療改革は自分の子や孫たちの世代に残せる仕事です。そうした課題感が共有できて、チャレンジする面白みを感じた方は、ぜひ飛び込んできてほしいと思います。

DX推進チームによるブログリレーは次週も続きます。

以下のような思いに1つでも当てはまる方はぜひお話ししてみたいです!

  1. 少子高齢化社会の行く末に漠然とした不安があり、課題解決してみたい
  2. 自分の子どもたち・孫たちの世代に何か残せる仕事をしてみたい
  3. デジタル世界に閉じず、リアル世界のデジタル化にチャレンジしたい
  4. 現職でも「それ人力でやる必要ある?」がつい気になっちゃう
  5. 「なんで医療にはこういった体験が存在しないんだろう?」という疑問をもっている
  6. もう一度、心を燃やして仕事をしてみたい
  7. 私、起業します。でもちょっと助走はしておきたい

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※水野さんの前回の記事はコチラからご確認ください!

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