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エンジニアだけのカンファレンスではない!WWDC 2018 にデザイナーが参加してきました

こんにちは!デザイナーの福原です。

毎年フェンリルから数名のスタッフが参加している海外カンファレンスWWDCですが、今年もエンジニア4名とデザイナー1名が参加できることになり、デザイナー枠としては私、福原が参加させていただきました!

主にエンジニアが参加するカンファレンスではありますが、デザイナーの視点からも様々な学びがあったのでレポートしたいと思います!

WWDCに関する説明は「開催間近!WWDC2018注目ポイントをまとめてみた。」、Keynoteで発表された内容の詳細に関しては「WWDC 2018 参加レポート!」をご覧ください。

出発前にタイムスケジュールを作成

私にとってはじめてのカンファレンス参加でしたが、実はアメリカへの渡航もはじめてのこと。英語、治安など不安要素も多々ありましたが、参加したことのある方たちのアドバイスを元に、ある程度の計画を立てておくことができました。社内に相談できる人がいるのはありがたかったです!

ただ、セッションの情報などカンファレンスの内容に関してはWWDCアプリ内で直前に発表される部分も多く、渡航中どのようなスケジュールで行動するか見えない部分もありました。そこで移動や宿泊先に関しての情報も盛り込んだタイムスケジュールをまとめた「自分用しおり」を作成し、常にスマホで確認できるようにしていました。

抽選型のラボに関しては当日時間が判明するため、現地で常に更新をかけながらにはなりましたが、あらかじめしおりをつくっていたことでスムーズに予定を組むことができました。

※ 投稿用に一部改変しています。

会期中の大まかな流れはこちら

前日:WWDC会場にチェックインし、入場用カードと参加ノベルティを受け取る
1日目:朝から並んでKeynote (基調講演) の発表を聞き、Platforms State of the Unionと呼ばれるさらに詳細な発表を聞く
2日目 / 3日目(〜最終日まで):イベント、セッション、ラボ をまわり、合間に他の参加者の方々と交流したり会場周辺を散策したり、イベント後も交流会に参加し情報交換やつながりをつくる
4日目:Bash(野外フェスのような打ち上げ)に参加
5日目(最終日):2、3日目と同様

基本的には例年通りの流れということですが、はじめて参加する私にとってはどれも新鮮でわくわくすることばかりでした!

豪華なノベルティ

WWDCでは参加者に配られるノベルティが豪華!今回は、WWDC18のピンバッチがついたデニムジャケットをいただきました。サイズ展開も豊富でしたよ!

デザイナー目線のKeynote

AR技術の向上

今回の改善により、読み込みスピードが格段に速くなるため、複数人で対戦できるゲームのようなARの新しい活用方法が考えられるようになりました。会場内でも対戦ゲームのトーナメントが催されるなど、AR推しな印象を受けました。

例えば、Adobeのアベイ・パラスニス氏によるProject Aeroというオーサリングツールのプロジェクト。Photoshop CCやDimension CCで簡単にAR用データ(usdzフォーマット)を作ることができるようになるというプロジェクトが進行しており、秋に開催予定のAdobe MAXでさらに詳しく発表されるとの情報が!とても楽しみです。

デザイナーもエンジニアも、ハードルを感じることなくどんどん良質なARコンテンツを生み出して欲しいという意図を感じました。

カスタマイズ性の重視

自分の顔アニメーション文字のミー文字 (Memoji) の追加や、macOSでのダークモードの発表は、より個人の趣向に特化されたカスタマイズ性を重要視していくのだろうかという印象も受けました。

これらの発表を聞く中でカンファレンス自体のメインビジュアルについて、なるほどと感じるところがありました。

WWDCのメインビジュアルは、平面の方眼シートの上に浮かぶオブジェクト(AR)のようになっていたり、ティム・クック氏がKeynoteで話されている時のプレゼンにはそのブラック版が表示されるなど、ダークモードを意図していると感じるビジュアルもありました。ビジュアルにもメッセージが込められているなんて、とわくわくしますよね!

今後のメインビジュアルにも注目したいです。

WWDCのメイン?デザインラボに挑戦!

WWDCに参加経験者は口を揃えて「WWDCはラボがメインだから優先したほうがいいよ」と言うので、ラボメインでまわるように意識しました。ただ、デザイン系ラボ (アクセシビリティとUI) は抽選になるため、毎朝7時〜7時半の間に予約が必須。(7時半以降にメールで抽選結果を通知)

社内のエンジニアにも抽選に協力してもらい、アクセシビリティラボ2回、UIラボ3回 (内1回は5分間だけの分) の計5回訪れることができました。

当たり前ですがAppleのデザイナーは英語で会話されるため、スピード感のあるやりとりを聞き取るのはとても難しいです…。聞き取れるようになるのが一番ではありますが、今回は抽選応募の際の備考欄に通訳希望の旨を記載し、日本人の通訳を担当する方に5回ともフォローしていただけました。

User Interface Design By Appointment Lab

今回アプリデザインでのUI的な大きな変更はなかったため、Apple Booksの新デザインに関して質問したり、案件の中で出てきた個人的な疑問点に関して聞いてみました。

デザインデータのつくりかたについて質問したのですが、「面白い質問だね!」と楽しんで回答してくださいました。基本的には作ったアプリに対する率直なアドバイスをもらう場とされているため、質問メインとしてデザイン系ラボを使用するのはイレギュラーなようですが…。来年は実装も施された状態のアプリを持参し、がっつりアドバイスをいただいてみたいとも思いました。

Accessibility Design By Appointment Lab

今年はアクセシビリティのアドバイスをもらえるラボが新設されました。

アクセシビリティに対する意識の高まりは身近にも感じており、社内でもよく話題に上がっているのですが、自分自身実際の案件で取り入れられているのか?と言われると、まだまだ実践できていないと感じています。そこでこのラボでは、どういうところから意識していけばいいのかなど、基本のところから教えていただきました。

対応してくださったAppleのアクセシビリティデザイナーは、色盲・弱視・光に弱いなど複数のハンディキャップがある方でした。「一つの課題を解決することでアクセシビリティが最適だということはない。障害を持つ人の中には、自分のように複数の課題を持つ人がいるということも併せて考えていかなければならない。」という話を伺い、アクセシビリティについて深く考えるきっかけとなりました。

新しい体験がアイデアにつながる

どんな経験が企画やプロジェクトでのアイデアにつながるかわからないので、積極的に未体験のことに挑戦してみることも大切だと考えています。今回の渡米においても、様々なことに挑戦しました。

・トランスレーターを試す

・Limeで街を観光してみる

・アプリで配車できるタクシー(Lyft)を使ってみる

・サンノゼ美術館など近隣の施設に行ってみる

・スーパーに行ってみる

・電車に乗ってみる

・現地の人と交流してみる

など、カンファレンス以外の場所で、海外ならではの体験をしました。海外で感じたことや得た知識も今後の提案などに活かしていきたいと思います!

デザイナーにとっても学びの多いカンファレンス

WWDCの参加者はやはりエンジニアが多く、デザイナーはめずらしがられましたが、デザイン系のラボもありましたし、社内に持ち帰っても活かせることがたくさんあるので、デザイナーの方にもっと参加してほしいと思いました!

また、国籍を超えて普段出会うことのないような様々な職種、立場の方々の貴重なお話を聞くことができ、たくさんの出会いと、新たな体験を通じて多くの発見や学びを得ることができ、とてもいい経験となりました。

会社からこのような機会をいただけたこと、サポートしてくださった周りの方々にも感謝するとともに、社内でのナレッジの共有や案件への導入を勧めていきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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