こんにちは!プロモーション担当の渡邊です。
前回の記事では、フェンリルで働くメンバーを対象に、社内アンケートを実施し、子育て中のリモートワークの実態に迫りました。
今回は後編として、子育て中のデザイナー、エンジニア、バックオフィスの3名に、インタビュー!
1日のタイムスケジュールをはじめ、子育て体験談や今後の目標などを聞いてみました。フェンリルで子育てしながら働くイメージを掴んでいただけると嬉しいです。
2歳の男の子を育てる デザイナー
まずは、フェンリルのノベルティやホリデーカードをはじめ、コーポレート関連を担当するデザイナー。2019年に長男出産のため産休育休を取得し、翌年、職場復帰とともにコロナ禍でのリモートワークがスタートしました。現在長男は2歳で、保育園に通っています。
▼家族構成
▼1日の過ごし方
彼女は30分の時短勤務で普段は17時半まで働いていますが、フレックスタイム制度が導入された今は、その日の都合に応じて時間調整をしています。
ー リモートワーク開始当初と今の様子を教えてください
コロナ禍直後に2か月間、自宅保育しながらのリモートワークを経験しました。子供が小さいので、面倒を見ながら仕事をするのは本当に大変でした!
子供が毎日登園する今は、体調不良などで保育園からお迎え要請があっても「リモートワークだからすぐに対応できるぞ」という心の余裕に救われています。
ただ、「時短勤務」「リモートワーク」「フレックス」というを総動員しても、子供1人を寝かしつけるまでの1日をこなすのがやっとなので、毎日出社して子育てしている親御さんには、尊敬の念しかありません。
ー デザイナー にとって、リモートワークのメリット/デメリットは何ですか?
メリットは “リラックスできる静かな環境で、アイディアを練れる”ことです。
デメリットはインプットの機会が減ることですかね。リモートワーク中は、自宅にある図録や資料などをすぐに見ることができますが、外出した方がインプットの機会が多いかと思います。とはいえ、フレックスタイム制度が導入されたので、今後はインプットの機会を増やせると思っています。
ー 仕事、子育て、家事を両立するために工夫していることを教えてください
夫が早く帰れる日は代わりにお迎えに行ってもらい、少しでも仕事を進めておくよう心がけています。
家事に関しては、宅配食材を利用して食材調達と献立の考案をアウトソースしたり、お掃除ロボットやドラム式洗濯機などの家電に頼ったり。できないことがあっても許容するようにしています。
あとは当たり前のことではありますが、全てをこなすためにも「体調管理」には特に気をつけています。
ー 子育て中のリモートワークで、気づいたことや思うことはありますか?
私はもともと家事も子供の相手も得意ではないと漠然と思っていましたが、コロナ禍前の働き方では仕事を続けるのは無理だったかもしれません。リモートワークの導入は少子化対策になり得るとさえ思います(笑) 世の中の親御さんが、家にいる時間を増やせるような社会になれば良いなと思います。
ー 時短勤務とフレックスタイム制度を併用した、今後の働き方を教えてください
インプットの機会をもっと増やしたいです。フレックスタイム制度を活用して、美術館や図書館に行ったり、映画を観たり、ワークショップに参加したいと思っています。あとは、歯医者や皮膚科、整体に通うなど、自身のメンテナンスにも時間を割いて、生活の質もアップさせたいと思っています。
3人の子供を育てる Android エンジニア
Android アプリを開発しているこちらのエンジニアには、7歳の長男と6歳の次男、そして1歳の長女がいます。コロナ禍の2019年4月に長男が小学校へ入学、次男が幼稚園に入園し、さまざまな環境の変化を一気に経験。毎日賑やかな日々を過ごしています。
▼家族構成
▼1日の過ごし方
ー コロナ禍に子供の入学と入園を経験した、当時の様子を教えてください
コロナ禍前の段階で、長男の入学直後は毎朝見送りに行けるように、上長と勤務場所や時間を調整していたのですが、リモートワークになったことで、それらを気にせずできるようになりました。子供を幼稚園へ送るのは、ほとんど私が担当していて、妻の負担を減らせたと思います。
翌年(2020年)は妻の妊娠と出産があり、これまでの働き方なら長期間の育児休暇を取っていたと思いますが、リモートワークにより、短期間の時短勤務だけで対処できたのはありがたかったです。入学、入園と環境の変化があったのと、コロナによるストレスによって、子供の体調だけでなく、精神的にも不安定になることもありましたが、妻だけに任せっきりにならず対応できたのはよかったです。
ー エンジニアにとって、リモートワークの メリット/デメリット は何ですか?
メリットは、通勤時間がない分、コードを書くなどのアウトプットに時間を多く割けるようになったことです。コロナ禍前の通勤時間は主にインプットしかできませんでした。
デメリットは、子供がいる時間はどうしてもうるさくなりがちということ。コードを書くときはヘッドホンを付けていれば気になりませんが、打ち合わせが立て込む日などは声が入らないかなど注意する必要があります。フェンリルのみんなは優しく対応してくれますけどね。
ー 子育て中のリモートワークで、印象に残っているエピソードはありますか?
子供が仕事に興味を持つようになりました!私が作業中、長男がPCに映るスマホ(Android)のエミュレーターを見た時に不思議がっていました。以前はあまり聞かなかったように思いますが、どういったアプリを作っているのか、ゲームは作れるのかなどの質問をするようになりました。
ー 仕事、子育て、家事を両立するために工夫していることを教えてください
リモートワークになっても基本的には残業しないスタンスは変わっておらず、18時以降はすぐに家事、育児をします。料理は妻がやってくれて、子供達をお風呂に入れるのは僕がやるようにしていますが、片付けや子供達にご飯をあげたり就寝準備をするのは、手が空いている方がやるようにしています。
ー 世の中のリモートワークをしている同志に向けて、伝えたいことはありますか?
僕たちのように両親に気軽にサポートしてもらえる環境にない親は、1人で家事、育児、全てをやるのは体力的にも精神的にも不可能です。子供1人でも大変なのに、複数人だと尚更です。
リモートワークで日中家にいたことで、子供が小学校や幼稚園に行く前の朝の忙しさ、宿題を泣きながらやっている姿、理不尽な理由で泣き喚いて家事が進まない、などなど、今まで知らなかったことに気づけた人も多いかと思います。こういった家事、育児の大変さを理解する人が増えて、パートナーと乗り越えていければいいなと思います。そのためにも、リモートワークや業務時間の見直しなど、子供がいる家庭にとって安心して仕事ができる会社が増えていってくれると嬉しいです。
2人の姉妹を育て兼業する バックオフィス
バックオフィス業務に当たるプロモーションチームのリーダーには、姉妹の子供がいます。長女は小学1年生(6歳)で、次女は3歳の保育園児です。平日はフェンリルの業務、土曜と日曜はパン屋の経営をしています。(フェンリルでは、個々の才能をフェンリル以外でも活かし、社会に貢献すること、そしてさらなるプライベートの充足を図るためにも、副業/兼業が認められています)
2019年、兼業をスタートした直後にコロナ禍に突入。予期せぬ事態のなかパン屋を経営し続けることで、想像以上の経験を積んでいます。
▼家族構成
▼1日の過ごし方
ー 子育てしながらのリモートワークを経験して、感じたことを教えてください
リモートワークが始まったとき、通勤時間がなくなり、可処分時間が激増したのが印象的でした。保育園の送迎もだいぶ楽になりましたが、子供が自宅にいるときは仕事に集中しづらいです。とくに、最初の緊急事態宣言時に子供が登校/登園できなくなった期間は大変でした。こういうとき、リモートワークがなければそもそも勤務できなかったので、子供が家にいても勤務できるというのはありがたいですね。
ー 兼業によりプライベートの時間が減ると思うのですが、家族との時間は確保できていますか?
兼業を始める前と比べると、週末に家族で出かける機会は減りましたが、リモートワークになったことで、平日の家族との時間は増えました。有給休暇を利用して家族との時間を過ごしたり、適度にリフレッシュをしています。
長期休暇の際は、家族旅行に行くことが多いです。フェンリルで加入しているITS健保の保養施設を利用していますよ!
ー 兼業しているパン屋の働き方を教えてください
パン屋は現在、日曜日のみ営業しています。毎週金曜に1時間ほど準備をして、土曜日に仕入れ、仕込み、準備で8時間。日曜日には営業時間を含め12時間勤務しています。
ー 兼業を通して、改めて気づいたことや、得られた成果はありますか?
パン屋というフェンリルとは全く違うフィールドで、経営者の立場で働くことで、“ものを売る肌感覚” を実感したり、“オペレーション構築の重要さ” に気づきました。マーケティングやブランディングの実践の場として、ダイレクトに結果が出るので学びが多いです。組織で歯車のように仕事しているとわかりづらいことも、兼業を通して体験しています。
ー 2つの仕事、子育て、家事を成し遂げるために、どんな工夫をしていますか?
自分の人生で大切なことに時間を使い、そうじゃないことは惰性で続けず思い切ってやめるよう心がけています。お酒やゲーム、テレビを控えて、家族・健康・仕事のために時間を使うようにしています。
ー リモートワークで気づいたことや、今後の目標を教えてください
リモートワークで生活はとても良くなりました。 この状態を続けられるように、リモートワークでの仕事のパフォーマンスもこれまで以上を心がけていきたいと思います。
家族構成や職種が異なる3名に話を聞きましたが、いかがでしたでしょうか?
ワークスタイルはそれぞれ違いますが、みんな子供を育てる親であり、仕事、育児、家事を両立するために工夫している様子が伺えました。
前回の記事でもお伝えしましたが、フェンリルではクリエイティブな働き方として、ハイブリッドワークや、フレックスタイム制度といった新制度が導入され、子育て世代にとっても、今まで以上に仕事、子育て、家事を両立しやすい環境になってきています。
慌ただしい平日でも、公私ともに充実していると実感できることは、私たちにとってのハピネスであり、ひいては「ユーザーにハピネスを」というフェンリルの目指すものに通ずると考えています。
またいつか、みんなの働き方をご紹介したいと思います。