ワーキングペアレンツ座談会|フルフレックスと理解ある職場が、子育てとの両立を可能に
保育園の送り迎え、突然の発熱、時間に追われる日々―子育てをしながら働くことは、想像以上に大変です。「キャリアも諦めたくない」でも「子どもにもきちんと向き合いたい」。そのせめぎ合いで、両立の難しさに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
今回は、異なる年齢の子どもを育てながら活躍する3名の社員に集まっていただき、フェズでの働き方やカルチャーについて語っていただきました。
― PROFILE ―
服部 咲歩(写真左:サイネージ事業部)
上田 芳治(写真中央:ビジネスプロデュース本部/ビジネスプロデュース1部/ブランドソリューション1グループマネージャー)
笹平 加奈子(写真右:ビジネスプロデュース本部/アカウントマネジメント部/統合プランニング1グループ)
ーまずは自己紹介からお願いいたします。
上田: 営業の上田です。主にメーカーさま向けにご提案をしています。子どもは小学6年生と3年生です。勤務形態は、全社の方針に合わせて週3日出社が基本ですが、営業職なので得意先への訪問なども含めると、週3〜4日は出社しています。
服部: サイネージ事業部の服部です。クリエイティブのリードとBizDevを担当しています。子どもはもうすぐ1歳になります。リモート特例*を使ってフルリモートでもいいという形にはなっているのですが、新規事業のチームにいるので、週1回だけ自主的に出社するようにしています。
笹平: プランナーの笹平です。Urumo Adsデータを活用した広告配信のプランニングを行っています。4歳の子どもがいます。働き方は、リモート特例*申請をさせていただいて、原則週3回の出社を2回に減らしています。フルフレックスの制度もあるので、すごくありがたいなと感じています。
*リモート特例:育児・介護・治療など、ライフステージ上の事情がある場合に、原則週3日のオフィス出社ルールを個別に緩和できる制度。
―育児と仕事を両立するために工夫していることを教えてください。
笹平: 私は今年6月に転職してきたのですが、転職先を探す際に条件としていたのが「フルフレックス」と「週2日在宅勤務」でした。あとは「入社初日から有給が使えること」も、あればより良いなと思って探していました。子どもが熱を出したり、インフルエンザになったりすると、一気に何日も休まなければいけなくなります。有給なしで半年間休まずに過ごすというのは、自分一人の時より難易度が高いんです。入社初日から有給がもらえる会社はすごく少ないので、フェズはその点でもありがたかったですね。
特にフルフレックスは、子どもと向き合う時間の質に直結していると感じています。例えば靴下を履くという、大人なら2秒で終わることも、子どもだと1分、2分とかかるんですよね。フルフレックスがない会社だと、1分遅刻しただけで1時間の時給控除や半休取得が必要になり、有給がどんどん削られていきます。そうなると心の余裕がなくなってしまって、子どもの「自分でやりたい」という気持ちに寄り添えなくなってしまう。フルフレックスだから、打ち合わせ以外なら業務は後でリカバリーできますし、それが子どもと接する時の心の余裕につながっています。
服部: 私もフルフレックスにはとても助けられています。夫が週3日出社しなければいけないので、月水金は保育園のお迎えなど全部自分が対応しなければいけません。その時間を避けて、朝早めだったり、夜家事育児を終えた後に時間を作って業務をしています。
また、カレンダーに朝と夜に2時間ほどブロックの予定を入れて育児の時間として確保し、そこは原則ミーティングが難しいとチームの皆さんに伝えています。周りから何も言われることもなく、すごく理解していただいているのでありがたいですね。
ちなみに、妊娠が分かった時も、幸いつわりはあまりなかったのですが体調に波はあったので、基本的に在宅でフルフレックスを活用して、体調の良い時間に集中して働くという形で勤務できました。
上田: 私の場合は子どもが小学生なので、比較的時間の制約は少ないのですが、それでもなるべく子どもと関わる時間は取りたいと思っています。週1回はリモートにして、夕方以降、一緒に食事をとったり、片付けを手伝ったりした上で、また少し残っている仕事をするという形です。フレックスを活用して、夜は家族の時間に当てて、早起きして朝1〜2時間仕事をするということもしています。
―職場でのサポートについて、感じることはありますか?
上田: 私の場合、上長もメンバーの一人も、どちらもお子さんがいて似たような環境で働いているので、お互いに時間の使い方について理解しています。夕方は早めに帰るとか、その代わりに別の時間でやろうとか、お互いに調整できています。
子どもがいながら働いている社員を当たり前のように尊重しながらも、遠慮するわけじゃない。子どもがいる人もいない人も、お互いに理解し合いながら、とはいえちゃんとやることはやるという文化があるのは良いなと思います。
笹平: 制度の面で言うと、子どもを持たない人や結婚していない人もフルフレックスを活用していますし、有給も旅行などでたくさん取っています。自分だけがフルフレックスを使っているとか、自分だけがしょっちゅう有給を取らなければいけないということがないので、とても気が楽です。
また、実は入社後にプランナーには結婚している人も子どもがいる人もあまりいないことを知って、最初は少し構えてしまいました。でも、事情を説明すれば「ああ、そうなんですね」と普通に理解してもらえて、嫌なことを言われることももちろんありません。また、業務についてはそれぞれの人が自分の担当領域を持って取り組んでいるので、自分がいないことで必ずチームにしわ寄せが行くという業務体制ではないのも大きいかもしれません。
服部: やるべきことを自分の時間の中でやり切る、自分が追っている責任の範囲できっちり成果を出して価値を返すということができれば、働く時間について何か言われることもありません。
それさえできていれば、休みも自由に取っていいし、子どもがいるとかもはや関係がない。プライベートに過度に踏み込む文化ではないというところがあります。個人の状況に変に固執したり干渉したりしないのは、ものすごく気が楽ですね。
―育児経験によって、仕事への向き合い方や価値観が変わったことはありますか?
服部: 価値観で言うと、正直そこまで変わっていなくて。結婚とか子どもを持つとか、そういうものがあっても、やっぱり仕事は仕事だと思うんですよね。会社に所属するというのは、会社の事業を通して社会に価値を提供するとか、自分のスキルを会社に還元するとかそういうことだと思っているので、あまりそこにライフステージ的なものは関係がないと思っています。
一方で、使える時間がすごく限られたと感じるので、いかに1時間を生産的に使えるかという、時間への捉え方は前とは変わりました。あと、本当にこれはただの事実として、子どもがいないと育児のことはわからないなと身をもって知ったので、改めて、育児をしながら仕事をしている人たちの大変さを理解できるようになりました。自分もサポートしてもらっているし、そういう方たちをサポートしたいという気持ちも強くなりましたね。
笹平: 前よりも優先順位をつけて、重要度の高い方から仕事をするようになりました。子どもがいると働ける時間が限られているし、保育園から「熱が出た」など迎えの依頼の電話がかかってくることもあるので、その限られた時間も働ける保証はどこにもありません。だからこそ、働ける時は密度濃く仕事をするようになりました。
価値観の変化としては、人に対して前よりも寛容になれるというか。「この人にも大切に思ってくれる人がいるんだ」と思うと、冷静に対応できるようになりました。相手を尊重するという気持ちは、前よりも圧倒的に強くなりましたね。
上田: 仕事や事業を通じて社会に貢献するという大切さは変わらないのですが、それを大事にしつつ、家族の時間も意識して確保するようにしています。また、子育てを通じて、人ってそれぞれの個性があるということを実体験として理解するので、人の多様性とか、そういうものに対する理解や受け入れには、すごく役立っているかなと思います。
―最後に、これから入社を検討しているワーキングペアレンツの方へメッセージをお願いします。
笹平: 上司も周りの人も理解してくれる人ばかりなので、すごく働きやすくスタートを切れています。心配せずに入ってきていただいて大丈夫だと思います。制度を使いこなしながら、自分のキャリアもしっかり築いていきたいという方には本当にフィットする環境だと思います。
服部: ベンチャー企業として、これからどんどん事業を伸ばしていきたい、会社のいろんな可能性を探っていきたいというフェーズだと思うので、そこにライフステージや子どもがいるいないとか関係なく、力を貸してくれる方に入ってきていただきたいと思います。
育児をしている方、これから子どもを育てたいと思っている方で、仕事も頑張りたいという方には、カルチャー面も含めてすごくフィットする会社です。「子育ても大事だけど、自分のキャリアも同じくらい頑張りたい」という方にこそ、来ていただきたいですね。
上田:時間を柔軟に使える制度もあるし、何よりカルチャーは、お子さんがいらっしゃる方にとてもフィットできると思っています。仕事も育児も自律的にやりたいという方に、すごく向いていると感じます。積極的に仕事をしたいし、育児の時間もきっちり取りたい。自分で組み立てて、自律的に進めていきたいという方にはとても向いている環境ですね。
育児と仕事の両立は、制度だけでも、カルチャーだけでもなく、その両方が揃って初めて実現できるものです。フェズでは、フルフレックスやリモート特例といった柔軟な制度と、「やるべきことをやり切る」ことを前提に個人の状況を尊重するカルチャーが、ワーキングペアレンツの働きやすさを支えています。
子育てという大切な時間を守りながら、自分のキャリアにも真剣に向き合いたい。そんな思いを持つ方々が、自律的に働き方をデザインし、成果を出し続けられる環境が、ここにはあります。
ライフステージが変わっても、仕事への情熱を諦める必要はありません。
フェズは、そんなあなたの挑戦を待っています!