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freeeの監査役は2児のママ!キャリアを通してチャレンジを続ける内藤が、働き方を語る。

こんにちは、採用広報の西木です。今回は「freeeで働くママ企画」の第5弾をお届けします。

登場するのは、freeeで常勤監査役を務める内藤陽子。
監査役という仕事の内容や心がけ、働くママとしての在り方など色々と語ってくれました。
ぜひお読みください。

(第一弾・広報チームのally、第二弾・労務チームのanna、第三弾・人事労務のQAのZC、第四弾・マーケティング恩田のインタビューもおすすめです。)

プロフィール
内藤陽子(Naito Yoko)

茨城県出身。公認会計士。キャリアの大半を占めるのは監査法人での金融機関の会計監査業務。2018年、常勤監査役としてfreeeにジョイン。2児(10歳の男の子、6歳の女の子)の母である。Tech企業で働くことになったので、長男と一緒にプログラミングでも勉強しようかと思案中。趣味はヨガと、コーヒーを豆から挽くこと。

ー前職は何をしてましたか?

大手監査法人で、証券会社や銀行などの法定監査を行っていました。13年半いましたが、最初の4年間は東京の金融部、途中3年間は夫の転勤に伴って大阪事務所にお世話になり、また東京に戻ってきました。

ー監査って簡単に言うとどんな業務ですか?

ざっくり説明してしまうと「決算書が正しいかチェックすること」と言っていいと思います。もう少し詳しく言うと、「企業等の財務情報について監査を行い、財務情報の適正性を利害関係者に対して保証すること」です。

私がやってきた監査法人での業務は主に会計監査でしたので、会社の業務フローを見るとしても最終的に財務情報に繋がる部分に限られていました。

会社の財政状態、経営成績が、適正に財務情報として表示できているか、そのための会社の体制(内部統制)は適切か、ということについて、ヒアリングや様々な資料の閲覧を通して「これなら大丈夫!」という心証を形成していくわけです。

今、freeeでは監査役なので監査法人の時より業務範囲が広がっています。会計だけじゃなく事業活動全てが対象で、ちゃんと法令を遵守しているか日々チェックしています。

ーなぜfreeeに?

前職で働き続けることも選択肢の一つでしたが、10年以上経ったので、さすがに会計監査はもういいかなと。自分の中で新しいことやりたいなと思っていたんです。そのとき興味が湧いたのが、金融業界を揺るがす存在として注目されていたFintechでした。

面接を通して感じた印象は、優秀な人が多くみんな楽しそうに仕事をしているということ。それは入社して一年以上たった今でも変わってないですね。

ー入社してからのキャッチアップするまで、苦労や工夫はありましたか?

IT企業で働いた経験がなかったので、会社のカルチャーに慣れるのには大変でしたね。今までの職業柄、コンタクトするのは経理や総務の人でしたし、エンジニアの方は、freeeに来て人生で初めて喋ったかもしれません(笑)

実はfreeeへの転職は自分にとってもかなりチャレンジで、業務監査にガッツリ入るのは初めてだったんです。自分の円を広げないと対応できないことはわかっていたので、正直に言うと不安もありました。入社前はあるべきガバナンス体制の在り方とか、監査役として会社が事業運営していくための見るべきポイント、会社としてリスクになりうることなどを勉強しました。

あとは社外で、頑張って人脈を作りました。前職の同僚からのツテで同じ会計士出身の、女性監査役のグループに入れてもらったんです。みんなそれぞれ会社の監査役で、20人近くいるんですけど、困りごとの相談とかをしています。今は月に一回の勉強会が、楽しみの一つになってますね。

ー業務上心がけていることなどありますか?

まず法令・定款・社内規定など、社会のルールや会社内のルールに逸脱してないかどうか、また法令改正にちゃんと対応してるかどうかなどを見ます。

さらに大事なのが、悪意がなくても放っておいたらルールから逸脱する場合があるということ。ルールを知らなかったというのは許されない。法令違反になったら社会から罰せられるので、ちゃんと会社を見ておかないといけない。責任は重いですね。

そして何か問題が起きる前に話を聞いたり、「そっち進むとこういうリスクがありますよ」ってきちんと伝える。「中にいるけど外の人」みたいな立ち位置で、教科書的ににいうと、会社が健全に発展していくように一緒に考え、助言しています。

リスクの芽を早い段階で摘み取るためには、できるだけ多くのことが私の耳に入ってきた方がいい。一番怖いのは、私の耳に情報が入ってこないようになり、知らないところでリスクが巨大化すること。だから常にオープンな態度でいて、気軽になんでも話かけてもらえる存在にならないといけない。愚痴でもなんでも。監査される!って思われてしまうと逆効果なので、味方だと知ってもらうのが大事です。

ー味方と思ってもらうために行ったことってありますか?

この前1ヶ月かけて、マネージャー約50人全員と1on1しました。組織が大きくなると、現場に近いところの声って聞こえてこなくなるじゃないですか。だから直接、聞きたくて。

先ほど話した女性監査役の集まりでも、現場のマネージャーと話したらヒントが得られたと言っていたので、ぜひfreeeでもやりたいと思ったんです。

すると業務上共通している問題意識があぶり出されてきたので、まとめて役員にフィードバックしました。私もアドバイスはするんですけど、根幹に関わる部分の業務執行するのは経営陣なので、意見を吸い上げて伝えることができました。

また初めての人もいて、顔を知ってもらうだけでもよかったなと思います。事業内容だけでなく、それ以外の一見些細なことに見えることでも実は組織課題だったということもありますし、労務的なことも話したり出来ました。あらゆる問題の網羅は無理ですけど、今、社会のトピックになっているところについては、freeeではちゃんとできてるかなって視点は持っています。

ーここからは、働くママとしての視点でお伺いします。キャリアを振り返るとどんな感じですか?

ちょうど前職の大阪事務所勤務の前後に、2度の出産・育児休暇をとりました。特に1人目の時は初出産・初育児・初関西圏在住となるので、とても不安だったのを覚えています。

ふたを開けてみれば、大阪事務所にはロールモデルとなる女性先輩会計士が数名いたので、大変助けられました。東京に戻ってからも、理解のある上司・先輩・同僚と共に仕事ができたのは、とても恵まれた環境だったと思います。

freeeに入る時には、下の子供ももうすぐ小学校に上がるという時だったので、生活も少し落ち着いていました。転職のタイミングはベストだったなと思います。

ー家庭との両立は、どうですか? また何をもって『家庭との両立ができている状態』と考えますか?

実は夫は転勤族で、直近3年間は単身赴任だったんです。両親も遠方に住んでいるので平日は完全なるワンオペ育児でしたね。今は役員なので定時はないんですけど、外せない会議などは死守し、早く帰れる時はさくっと帰るなどして、柔軟に働いてます。

まあ仕事でも家庭でも、他人様にあまり迷惑が掛かっていないのであれば、そして自分も周りの人も笑顔で過ごせていれば両立できてると思います。あんまり両立・両立!と追い求めると疲れちゃうんで、割り切りが大事ですね。ほどほどでもどうにかなります。

ただし、仕事の面ではプロフェッショナル魂を忘れない、子供との時間は大切にする、といった信念は持っていたいですね。

ー二度の出産や自分の中での新しい領域へのチャレンジなど、いろんな変化に柔軟に対応して来られてると感じるんですけど、その行動を支えてるものっでなんでしょう?

基本的に楽天家で、成るように成ると思ってるからですかね。それとは別の軸で、正しいと思うことをしたい、正しくないことには流されたくないっていう芯も持っていると思います。意外と見た目は穏やかなんですけど、違うと思ったことは言うし、実は気が強い面もあったりするんです(笑)。負けず嫌いでもあるので、女性だから・母だからという理由で不当な扱いされるとムキになる。私はそういった扱いはあまり受けませんでしたが、自分に続く後輩達のためにもチャレンジする姿を見せることは意味があると思っています。もちろん、夫や家族の協力が得られるという幸運もあります。

ー仕事での夢はありますか?

今の仕事面だと、freeeのような若い会社はスピード感もとても大切だと思います。監査法人時代は金融機関のガチガチの内部統制を見てきましたが、今の会社のステージや業態に合った内部統制が敷かれるように、うまく導いていけたらと思っています。

人生でいうと、おばあちゃんになっても何かしらの仕事をしていたいですね。

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