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チャレンジか安定か迷っているあなたへ。西日本ベンチャー100に選ばれた企業の代表が語る、起業についての話。

福岡で生まれ育ち、小中高大と学生時代の全てを福岡で過ごしたFusicの納富(のうとみ)代表。

納富さんは学生時代から漠然と「社長になりたい」という想いを掲げて過ごしてきたそうだ。

今回は「社長になりたい」という漠然とした目標から、実際に納富さんを起業へと駆り立てた動機は何だったのか・・・

納富さんへ『起業』をテーマにインタビューをしてみた。

―本日はよろしくお願いします。早速ですが、納富さんが起業を現実的に考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?

昔から漠然と「社長になりたい」という想いはあって、
大学に入学してたまたま同じ学部だった現副社長の浜崎と意気投合して、会社を創ろうという話になりました。

しかし、会社を創ろうという話はでていたものの、
当時は一旦社会に出てから起業するか、すぐに起業するか迷っていました。

学生だったし、起業への自信があったわけでもなかったので、力のつく企業で3年とか5年とか死ぬ気で働いてみて力をつけてから起業をしようかな、と。

―就職と起業で迷われていたんですね。その選択肢の中、起業という道を選んだのはなぜだったのでしょう。

自分の動機としては大きく3つありました。

一つ目の動機は、就職活動の最終面接です。
僕は進路を迷っていたこともあり、実際に就職活動を行いました。
受けた企業様からは幸いほとんど内定をいただくことができて、いろいろな会社の最終面接を経験しました。

最終面接なので、それなりにどこの企業も偉い人たちが出てくるんですが、そこで出会った大人たちを見た時に“なんかつまんなそうだな”と感じました。

自分がこの会社に勤め、数年身をおいたとして、
延長線上にこの人たちの姿があるのかって考えた時に、
なんか面白そうじゃないなと思いました。

将来自分がこういうおじさんたちになるかもしれないと想像した時に全然ワクワクしなかったんですよね。

二つ目は、大学生時代にバックパッカーとして一人で海外放浪している時に感じたことです。

僕は旅行の中で結構貧しい国に行ったりもしたんですが、貧しい国に行くと、道端とかに死にそうな人とかがたくさんいて、

その時に、
「あぁ、自分はなんて恵まれている環境にいるんだ」
と思ったのがきっかけでした。

普通にアルバイトしたら吉野家で牛丼をお腹いっぱい食べられて、もし貧困になっても生活保護とかの制度も整っていて・・・
日本はセーフティーネットが半端なく整っているな、と。

そう考えたら、会社を創ろうとか、ベンチャーに入ろうとか、そこにあるリスクって鼻くそみたいなもんだなと思ったっていうのが二つ目の理由です (笑)

三つ目が、内定者交流会。
自分が内定をいただいた企業の一つは何百人も新卒を取る外資系の大手IT企業で、いわゆる高学歴の優秀層の人たちもたくさんいました。

入社していればそれなりに頑張ったと思うんですが、
ふと思ったのが、「この場において、自分である必然性って何だろう」ってことでした。

新卒だけでも数百分のうちの1人、
入社したらそこには何万人を超える社員がいて、僕がそこに居ても居なくても当然ながらその会社は問題なく進んでいく・・・
みたいなことを考えると、

わざわざここで、One of themになる意味はあるんだっけと思いました。

そんなこんなで、「もうこれは自分でやろう」
そう決意したのが起業を決めた動機です。

―なるほど。納富さんは三つの動機から「起業をする」という決断を下されましたが、「起業をする」ことについてどのように考えていますか?

一般的にどんどんチャレンジしよう!みたいな流れがありますが、
僕は意外と「ベンチャーどんどん作っていったらいいじゃん」とは思っていないんですよね。

ベンチャーを起こす、ベンチャーで働くってのは、
やっぱりそれなりに大変です。

実際そういうことに向いている人は全体からするとマイノリティで割合的に多いわけではないので、迷うくらいだったら就活して働くって道を取ったらいいのではないかと思います。

また、大義名分がないと起業できないというのは違うなと思っていて、
僕らが起業した時は“世の中を救いたい!”みたいな大義名分があったわけではなかったです。

普通に働くのは面白くなさそうとか、
福岡でイケてる会社を創りたいとか、

ある意味そんなノリみたいな理由ではあったんですが、
間違いなく言えるのはめちゃくちゃ働いたっていうことなんですよね。

最初の頃は「キツい思いをするのが普通」だと思っていたかは覚えていないですが、今思うと異常なほど働いたな、と思います。

覚悟を決めたというわけではないですけど、
大変だろうなっていうのは思っていたことだったし、
そこを享受するメンタルと体力はあったんだろうなと思います。

なので、全員に対してのメッセージとして「起業しよう」とか「ベンチャーで働いた方がいい」というのはあまり思っていなくて、
キツさや大変さを享受した時に、何かを楽しめる人は起業したらいいんじゃないかなと思います!

<編集者メモ>
こんにちは。
Fusicインターン生です。

転機というのは皆さんあると思いますが、
その転機をどのように捉えるかというのは一つの難しい議題だと思います。

自分の感じたことに素直に、
決めたことに向かってがむしゃらに突っ走ることができる納富さんの姿は
とても学ぶことがあるなと感じました。

Fusicではともに働く仲間を募集しています!

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是非一度お話ししましょう!

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