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「自分たちが自慢できるものを生み出したい」――MIT出身エンジニア、アウスさんがGLを選んだ理由

アフリカのコートジボワールで生まれ、フランスで育ち、イギリスの大学卒業後はマサチューセッツ工科大学(MIT)の修士課程に進学したエンジニアのアウスさん。

MIT卒業後、AI開発会社、その後フリーランスとして働いていたアウスさんは、ある理由から組織で働くことを選びました。アウスさんがなぜGLナビゲーションを選んだのか、現在R&Dチームの立ち上げ責任者として今後どのようなエンジニア組織を作っていきたいのかについてお話を聞きました。(聞き手:GLナビゲーション 代表取締役社長 神田 滋宣)

※本インタビューは2023年2月に実施されました

――初めにこれまでの経歴について教えてください。

アフリカのコートジボワール生まれで、フランスで育ちました。高校卒業後、2008年にイギリスにあるインペリアル・カレッジ・ロンドンという大学に入学しました。エンジニアと医学分野に強い理工系大学で、プログラミングのアルゴリズムを正しく使うための「Computational engineering」と呼ばれる研究を行い、数値流体力学に興味を持ちました。

2012年大学卒業後、2013年からマサチューセッツ工科大学(以下、MIT)の修士プログラムで計算理工学を学びました。MIT卒業後は子供の頃からの憧れだった日本にやってきました。MIT在学時は数値流体力学を研究していましたが、日本にはAI(人口知能)関連の募集職種が多く、AIの勉強もこの頃から本格的に始めました。

計算理工学には元々アルゴリズムの領域が関わっているため、AIに関する勉強もスムーズに進めることができました。日本ではフリーランスをしながらAIアルゴリズムを活用して画像や動画内における人間の身体から関節の位置を推測し、姿勢を推定する「姿勢推定」などを働きながら勉強してきました。

――そんななか、GLナビゲーションに入社を決めた理由を教えてください。

2019年から2023年まで長くフリーランスとして働いてきましたが、異なる会社の案件を受け、1人で仕事するのではなく、また皆で仕事をしたいと思う気持ちを持つようになりました。

起業の道も考えましたが、自身の経験を考えると今はその段階ではないと感じました。一方、フリーランス時代も長かったため、会社に所属することには少し不安もありましたね。

ただ神田さんと面接した際、GLナビゲーション(GL)は、デジタルだけでなくダイバーシティの変革にも挑戦する会社だと聞き、多様性を大事にしている会社だとわかりました。また、私はフランス語、英語、ペルシア語、スペイン語、日本語を話すことが出来るのですが、語学学習はとても面白いと思っています。そして、日本語は自分でつくったアプリケーションで学習しており、個人的に言語学習のAIの研究もしていました。

会社の方向性が合っていて、自分が好きな言語学習、そして得意であるITのスキルを活かすことができるので、ここならやっていけそうだと思い入社を決めました。

GLはエンジニアの成果に対する考え方についても理解があり、裁量労働制で仕事をすることができる点も魅力に映りました。日本の多くの企業は、時間給の考え方がベースになっていますが、古い考え方だというのが個人的な意見です。特にエンジニアは能力によってアウトプットが大きく異なります。あるエンジニアが2ヵ月掛けて対応することを、あるエンジニアなら2週間で完了してしまうこともよくあります。

神田さんと話した際、トップダウンで従業員を支配するような風土が無いと感じたこと、上場を目指しており、社会を変えようとする気概のある環境だと感じことも印象的でした。

――今後はエンジニアやデザイナーは裁量労働制に移行していく予定ですが、裁量労働制が適用される第一号社員がアウスさんです。GLの社内で働いているメンバーには「とにかくよく喋ってほしい」と「眠い時は寝ても良い」という2つのことを大事にして欲しいと伝えています。要するに生産性の高い働き方を会社として従業員に提供したいというのが狙いです。

日頃から議論を交わしながら会社を作っているフェーズだということは感じて、すごく良いなと思っています。

飼育されているオオカミの群れには、最上位の個体をα(アルファ)、その次の個体がβ(ベータ)、さらに次の個体がθ(シータ)というように、社会的階層構造が築かれることがわかっていますが、私は飼育される狼ではなく、一匹狼(シグマ)だと思っていて、あまり支配されたくありませんし、他の人も支配したくないので働き方がマッチしています。

――アウスさんらしい面白い例えですね(笑)

ーー次に、今やってる仕事について教えてください。


日本でハイキャリアを目指す外国人向けキャリアサポートサービス「JapanWing」の育成プログラムに関連する業務に携わっております。語学教育は属人的になりがちで、教える人によってその後の成長が大きく変わります。そういった状況をGLはテクノロジーの力で変えていきたいので、将来的にはITを活用して授業やユーザーの成長をモニタリングしたり、授業レベルの判定をしたりといったサービス化にも繋げる構想です。

具体的な業務としては、日本語授業の録画データをAIやITツールを活用して分析しています。語学の上達が早い人とそうではない人を判定して、傾向分析をおこなっています。

GLのビジネス領域のITコンサル業界に関するネット記事から特定の単語をスクレイピングして、使われる単語の登場頻度や一般的に使われる単語の基準値が格納されているデータベースと照合して、頻出度の高低で専門用語かどうかといった判定をしています。

日本発で商業化、ビジネス化したAIを開発した会社はまだ存在しません。これが作れれば実は日本初なんですよ。

――オフィスで仕事をする機会がありますがどうですか?

多国籍でたくさんの国の人が集まっているのが特徴だと思います。あと皆話しやすい人柄なのと一生懸命働いている人が多いですね。他の会社はダラダラしたり、やることがなかったりする人も多いので(笑)

あと異分野から転職してきている人も多いですよね。良い意味で違うことをやってきているので多様性に繋がっているように感じます。


――今後のキャリアプランについてはどのようにお考えですか?

エンジニアチームのマネジメントにも挑戦したいです。今は私もプログラムを書いていますが、近いうちに他のメンバーにどんどん任せていきたいです。私自身、たくさんの先輩エンジニアに育ててもらいました。その方々から受けた恩を別の方に返していきたいと思っているんです。

長期的には、神田さんのように自分の会社を創業したいです。普通は起業したいという社員がいると否定したり、煙たがったりされますが、神田さんは絶対否定しないのも良いところです。従業員が何をやりたいのかを理解してくれる会社だと感じます。

――会社は個人がキャリアを実現するプラットフォームだと思っています。GLで実績を作って、自身のキャリアを実現することを会社として応援したいと思っています。GLで働く目的が明確だから主体的に一生懸命頑張れるんだと思っています。アウスさんは、今後GLをどういう会社にしていきたいですか?

短期的にはAIだけに限らず、色々な技術問題に対応できるようなチームを立ち上げたいです。1年以内には実現できる計画です。色々な技術の問題を解決できる生産性が高いチーム、だらだらしないチーム、議論ができるチームを作りたいです。

長期的には「JapanWing」のサポート提供範囲をアジアから全世界に広げたいです。特にアフリカですね。日本には良い文化が色々あって、留学するメリットがたくさんあります。例えば私が驚いたのは、日本の公務員の対応がものすごく丁寧なことです。アフリカの国が今後さらなる発達を目指すなかで、日本の公務員の在り方を日本で学ぶことには大きな意義があると信じています。


――どんな人がこの「R&Dチーム」に向いていると思いますか?

「できるだけ完璧に近づきたい、美しいものを作りたい、自分が自慢できるものを生み出したい」という強い気持ちを持った方ですね。

あとGLに向いている人は責任を持って働ける人です。GLには誰かが、「これをやって」「こうしろ」という人はいませんので、責任感が無い人は大変だと思います。

先ほどの話にも重なりますが、私がもしチームを立ち上げたら、責任を持って仕事に取り組める人、イニシアティブを取れる人、成長意欲が高い人、より良い形を追い求められる人、偏見がない人と一緒に働きたいです!

――ありがとうございました!

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