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ストレスはともだち

『ストレスを味方につける~Making Stress Work for You』
Everything DiSCブログ “Insights to Action”より

https://www.everythingdisc.com/Blog-Detail.aspx?itemid=26&title=Making+Stress+Work+for+You&fbclid=IwAR3vv0VHbBiC9M3-ZyauMhFu10z63xedpUHCVqLhjCXHx3YpKkODoIxaAdQ

※著作権は米国Wiley社が保有しています
 日本語訳:HRD株式会社

毎日、私たちの周囲には、自分の考え方を見直すための情報が押し寄せています。食生活を見直すダイエット法、お金の使い方を見直す資産管理セミナー、家族関係改善のためのハウツー本など。それらは、人によって必要ものが異なるでしょう。では、誰にでも共通で見直しが必要なものは何でしょうか。

それは「ストレス」です。

日常のなかで、多かれ少なかれ、我々は皆、ストレスを体験しています。とても強いものもあれば、ちょっと気になるな、という程度のものもあるでしょう。いずれにしても、ストレスは我々の生活の中で避けられないものです。問題は、ストレスを軽減させるために何ができるのか?もっというと、ストレスを我々の味方につけてしまうことはできないのか?ということです。

心理学者のKelly McGonigal博士が、TEDにおいて衝撃的な話をしています。調査によると「ストレス自体が身体の健康に悪影響があるわけではない、疾患率や死亡率と関係があるのは、ストレスに対する我々の考え方だ」というのです。彼女が言及した研究では、8年間にわたって3万人の成人を追跡しました。研究参加者は、「昨年どれくらいのストレスを経験したのか」と同時に、「ストレスはあなたの健康に悪いと思うか」、という質問に回答しました。その後、公的な記録を使って、どの参加者が亡くなったのかを調べました。

判明したことは、強いストレスを経験したがストレスを悪いものだと考えていない人たち、が比較的ストレスの少ない人たちを含めても、死亡率が最も低い、ということでした。McGonigal博士は言います。「ですから、私の、健康心理学者としての目的は180度転換されました。もはや、ストレスを取り除きたいとは思いません。ストレスと「よりよく」付き合うようにすることです」

私たちに必要なのは、このような観点なのではないでしょうか。なぜなら、私たちはたいがい、「多少のストレス」以上のストレスを感じているのですから。

つまり、「ストレス自体」は良いものであり、「ストレスは害があると考えること」が良くないのです。では、ストレスをどのように考えればうまく対処できるのでしょうか。今までの観点よりも、ポジティブな方法で。

このマインドセットの切替は、簡単なものではありません。ストレスを、自然とポジティブに捉えるのは無理があります。しかし、パーソナルスタイルに基づいて、私たちは自身のアウェアネスを深め、ストレス要因を詳細に理解することができます。DiSC® によると、各スタイルのストレス要因の概要は以下のとおりです。

<DiSCスタイルごとのストレス要因>

D:自分の考えや権限が疑われる
意見を自分の内に留めておく
 独立性がほとんどない

i:人と関わりの持てない環境で働く
 ペースを落とさなければならない
 大胆な考えを否定される

S:強引な意思決定をする
 人に否定的な意見をする
 自分の立場を強く主張する

C:非効率的なやり方に従う
 非論理的な人に頼る
 共感し感情を表に出すよう強いられる

「ストレスを味方につける」ための第一歩は、自分自身のDiSCスタイルを知り、ストレス要因を把握することです。TEDにおいてMcGonigal博士が指摘するように、ストレスとの付き合い方を改善するには、ストレスへの認識そのものをネガティブからポジティブに変換する必要があります。

例えば、あなたがSスタイルで、厳しい締切に追われてストレスを感じているとしたら、その状況を、1)素早い意思決定をする練習の機会と捉え直すか 2)「あなたならその仕事ができる」と周囲の人が信じているからこそだと考えるのです。また、あなたがiスタイルで、大きな仕事で周囲と協力できないことにストレスを感じているなら、それはチームを同じ方向に鼓舞してまとめあげるために、あなたにしかできない仕事だと、捉えるようにしてみるのです。

人は皆、ストレスの心地悪さは避けたいものですが、新たな、よりポジティブな観点でその心地悪さと向かい合えば、それは成長の機会でもあるし、さらには健康にも好影響なのです!

ストレス自体は、避けられないものです。しかし、健康に有害かというとそうではないのです。McGonigal博士がまとめています。「ストレスを役に立つものと見る視点を選択すれば、生物学的に勇気を生み出します。そしてストレス下でも他者とのつながりを持つことを選択すれば、レジリエンス(復元力、弾力性)を生み出すのです。そのようにストレスを捉える選択をする効果は、単にストレスと上手く付き合う、ということに留まりません。それは、人生における変化を制御できる、という自信を得ることになるのです。そして、それに独りで立ち向かう必要はないのです。」

Everything DiSC ワークプレイスは、米国John Wiley & Sons社のツールで、世界中で利用されています。その正確性に定評のある「適応型テスト」の回答結果から、パーソナライズされたレポートの入手が可能です。

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