こんにちは!株式会社IGLOOO メディアチーム所属の坪井南実(つぼいみなみ)です。突然ですが、実は今、オフィスではなく日本各地を巡りながら仕事をしています。
「え、そんな働き方できるの?」
そう思われる方もいるかもしれません。私自身も数年前までは、こんな生活を送るなんて想像していませんでした。もともと旅行は好きでしたが、「ノマドワークをしたい!」という強い憧れがあったわけではありません。
それでも仕事を続ける中で、「もっと現地でしか得られない情報を仕事に生かしたい」と思うようになり、IGLOOOの柔軟な働き方を活かして、日本を旅しながら働く生活を始めました。
この連載では、実際に各地で暮らしてみて感じたことや、仕事を通じて見えてきた日本の魅力、そしてIGLOOOだからこそ実現できる働き方について、リアルな視点でお届けしていきたいと思います。また、私が所属する「メディアチーム」では、海外メディアとの関係づくりを主に行っていますが、実際にどのようなことをしているのかについても、私自身の経験を交えながらお伝えしていきます。
今回は、私がこの働き方を始めたきっかけについてお話しできればと思います!
幼い頃から、日本と海外をつなぐことが身近だった
私は岐阜県大垣市で生まれ育ちました。幼い頃から自宅でホストファミリーを受け入れる機会が多く、日本の文化や暮らしを海外の方に伝えることが当たり前の環境で育ちました。
高校ではカナダへ、大学ではイギリスへ交換留学を経験し、地方で育ちながらも、自然と海外と関わる機会に恵まれてきました。
その経験から、「旅が好き」「日本の魅力を海外に発信したい」「英語を使って働きたい」という3つを軸に就職活動をしていたところ、WantedlyでIGLOOOに出会いました。「まさに自分がやりたい仕事だ」と感じ、大学卒業後入社しました。
現在はIGLOOOのメディアチームに所属し、海外メディアやインフルエンサー、OTA(オンライン旅行会社)など海外媒体との窓口を担当しています。各市場の特性に合わせて、日本各地の自治体や観光事業者のプロモーションを企画・実施し、「日本のどんな魅力が、それぞれの国や地域の人々に響くのか」を日々考えながら仕事をしています。
ノマド生活のきっかけは、アメリカ出張だった
実は昔から旅行は好きでしたが、「ノマドワークをしたい」と考えていたわけではありません。
「どこでも仕事ができたら楽しそう。」そのくらいのイメージでした。そんな私の考えを大きく変えたのが、IGLOOOで経験したロサンゼルス出張です。
現地ではジャーナリストやPR会社、イベント会社との商談を担当しました。それまで日本で積み重ねてきた案件や知識を、自分の言葉で整理し、「日本にはどんなニーズがあり、どんなメディアを求めているのか」を英語で伝える必要がありました。その商談をリードした経験を通して、初めて「今の仕事って本当に面白いかも」と感じたんです。
それまでは目の前の業務をこなすことに精一杯でしたが、その場では、これまで携わってきたさまざまな案件や知識を整理し、自分の言葉で伝える立場になりました。点と点だった経験が一本の線につながったような感覚があり、「これまで積み重ねてきたことは無駄じゃなかったんだ」と実感した瞬間でした。
そして同時に、「もっと日本のことを知らなければ、この仕事はできない」とも強く感じました。海外に日本の魅力を伝える仕事をしている以上、自分自身がもっと日本を知り、その土地の文化や人、暮らしに深く入り込んで(immerseして)初めて、本当に価値のある提案ができるのではないか。そう思ったことが、日本各地を巡りながら働いてみようと考える大きなきっかけになりました。
北海道で暮らして気づいた、「現場に行く価値」
アメリカ出張から帰国して間もなく、「もっと日本を自分の目で見たい」という気持ちがどんどん大きくなっていきました。実は帰国から2週間も経たないうちに上司へ相談し、「ノマドワークをしながら、日本各地を巡ってみたいです」と思い切って話してみたんです。
ありがたいことに会社も私の挑戦を後押ししてくれ、3月上旬にアメリカ出張へ行き、5月末には北海道へ引っ越していました。今振り返ると、自分でも驚くほどのスピード感でした(笑)。
こうして最初のノマド先として選んだのが北海道です。理由はとてもシンプルで、「まだ行ったことのない場所で暮らしてみたい」と思ったからでした。現地では約1か月間、始業前に朝6時に起きて早朝はブルーベリー農園でボランティアとして活動し、その後はリモートワークをする生活を送りました。決して楽ではありませんでしたが、その土地で生活したからこそ見えてきた景色がありました。
農園で出会った人々
例えば、洞爺湖では台湾や香港など中華圏からの旅行者が多く、一方でニセコではオーストラリアからの旅行者が圧倒的でした。同じ北海道でも、エリアによって訪問者の出身の国や地域がこれほど違うことに驚きました。
普段は自治体ごとに「どの市場をターゲットに、どのようにプロモーションを行うか」を考える仕事をしていますが、現地で実際にその成果の一部を目の当たりにしたことで、「自分たちの仕事はこうして地域につながっているんだ」と実感できた瞬間でもありました。
ネットではわからない、日本の魅力がある
また現地で改めて感じたのは、インターネットでは分からない情報の大切さです。例えば、日本語しかホームページがないお店でも、実際に訪れてみると海外のお客様をとても歓迎していたり、「もっと海外の人と話したい」と笑顔で話してくださる店主の方もいます。そうした温かさや空気感は、現地へ行かなければ決して分かりません。
以前、New York Timesで取り上げられ話題となった山口県の国宝・瑠璃光寺五重塔を、海外メディア向けに取材した際の出来事もそうでした。現地の社務所の方が、寺だけでなく陶芸工房みたいなアトリエを案内してくださったり、地域にまつわるエピソードや土地ならではの魅力をたくさん教えてくださいました。
観光地として有名な場所そのものだけではなく、その土地で暮らす人との何気ない会話や、温かなおもてなしこそが、ジャーナリストの心を動かし、「この場所を伝えたい」と思えるストーリーにつながるのだと実感しました。
週末にドライブで訪れた洞爺湖
だからこそ私は、もっと日本各地を歩き、自分自身の目で地域の魅力を見つけたいと思っています。インターネットやAIでは得られない、その土地の空気感や人との出会いを自分の言葉で理解し、海外メディアやジャーナリストへ届けることが、これからの自分の仕事の価値になると考えています。
AI時代だからこそ、「一次情報」が価値になる
AIの発達によって、誰でも簡単に情報を集められる時代になりました。だからこそ、本当に価値があるのは、自分自身が現地で見て、聞いて、感じたことではないのだろうか、と最近は感じています。もちろん観光情報はインターネットでも手に入ります。でも、その土地で暮らす人との会話や、偶然出会った景色、その場の空気感は、実際に足を運ばなければ知ることができません。
私自身、海外メディアやジャーナリストの方々と仕事をする中で、彼らが書きたがっているものは単なる観光スポットの紹介ではなく、「その人だからこそ書けるストーリー」だと感じています。だからこそ私は、ジャーナリストがその土地を最大限楽しめるような情報を、一番知っている存在でありたいと思っています。
日本は決して大きな国ではありませんが、地域ごとに文化や食、暮らし、人の温かさまで驚くほど多様です。まだ海外では知られていない魅力が、日本にはたくさんあります。これからも実際に全国を歩き、自分自身の体験を通して見つけた「まだ知られていない日本」を、世界へ届けていきたいと思っています。
無料でクラフトビール工場のツアーをしてくれたフィルさん
IGLOOOだから、この働き方が実現できた
友人にもよく話すのですが、「もしIGLOOOじゃなかったら、今頃日本にはいなかったかもしれない。」そう思うくらい、この会社には一人ひとりの挑戦を後押ししてくれる文化があります。
IGLOOOはリモートワークが基本ですが、ただ自由なだけではありません。オンラインで仕事を進める一方で、対面で集まる機会もあり、メンバー同士のコミュニケーションをとても大切にしています。
東京オフィス出社時に飲みに誘ってくれた先輩
また、住んでいる場所やバックグラウンドも本当にさまざまです。全国各地で働くメンバーや海外経験のあるメンバーなど、多様な価値観を持つ人たちが、それぞれのスタイルで仕事に向き合っています。そんな環境だからこそ、私が「日本各地に住みながら働いてみたい」と相談したときも、「やってみよう」と自然に背中を押してもらえました。
もちろん、旅をしながら働くことは楽なことばかりではありません。移動もあれば、仕事との両立に苦労することもあります。それでも、自分で考え、責任を持って成果を出すことを前提に、「挑戦したい」という気持ちを信じて任せてくれる。この信頼のカルチャーこそが、IGLOOOならではの魅力だと感じています。
これからも日本各地を巡りながら、自分自身が見て、感じた地域の魅力を世界へ届けていきたいと思います。
次は東北へ
北海道での生活も、気づけばあっという間に1か月が経ちました。
次は東北へ移動し、夏祭りを巡る予定です。実はこの旅も、仕事で青森の津軽藩ねぷた村を訪れたことがきっかけでした。仕事を通じて地域を知り、その土地を好きになって、プライベートでももう一度足を運ぶ。そんなふうに、仕事と旅がつながっていくのも、この仕事ならではの魅力だと感じています。
この連載では、拠点を移すたびに、その土地で出会った人や文化、仕事を通して感じたことを発信していく予定です。
「旅をしながら働くって実際どんな感じなんだろう?」
「IGLOOOではどんな働き方ができるんだろう?」
そんな疑問を持っている方に、リアルな働き方や日々の気づきをお届けできたら嬉しいです。次回は、東北でのノマド生活と夏祭りを巡る旅についてお届けします。ぜひお楽しみに!