社員一人ひとりの取扱説明書を作ってみた。
皆さんこんにちは、おなじみ戦略人事です。今日は”社員の取扱説明書”についてです。
取扱説明書ってなんだよ(笑)って思いますよね。
安心してください、はいてますよ。今からたっぷり説明します。
キーワードは「自己理解」「他者理解」「チームワーク」あたりでしょうか。
「自己理解を深めたい」「社内のメンバーに、もっと自己理解・他者理解を促したい」という人には参考になるのではないかと思います。
さぁ、はじまるよ〜〜〜。(拍手〜)
私が社員の取扱説明書を作ろうと思うまで
この記事を読んでいる皆さんは、自己理解や他者理解をどれだけ意識しているでしょう。
自己分析なんて、就活時代にちょろっとやったっきりで、社会人になってからはまともにやってないーーなんて人が多いのではないでしょうか。
自分の強み、弱み、価値観(大切にしていることや考え方)、どんな時にストレスを感じるのか、どうすればストレスを緩和できるのか、などなど知るべき項目はたくさんあります。
例えば自分の強みを理解していれば、自分に自信が持てるし、実際にその強みを伸ばしていけば、業務内容や人間関係・プライベートなど、あらゆる面で活きるでしょう。
強みと同時に自分の価値観を知れば、「自分ってこういう生き方をしたいんだ」「こんな人間になりたいんだ」と自分のビジョン・志を見つけることにも繋がります。このビジョンが見つかれば、自分の進むべき道がわかり、壁にぶつかったとしても日々前向きに生きることができます。
弱みを理解していれば、不必要に自分に自信を失うこともなくなり、自己肯定感にも繋がります。また、その弱みを克服するために「こうしよう」という目標を、明確に立てることもできるでしょう。
自分がどんなときにストレスを感じるのかわかっていれば、その状況を避けることができますし、「あ、今自分ストレス感じてるな」と客観的に自分を見ることができ、冷静になることができるでしょう。
これと同じように、他者のことを理解していれば、強みの部分に頼ることができるし、その人の弱い部分やストレス状態に直面した時に「この人はこういう人なんだ」と受容できます。要は、相手との関わり方が分かるんですよね。
相手との関わり方や強み弱みを理解していれば、チームワークも良くなります。そうすると、成果も出しやすくなるし、お互いに居心地が良くなります。
・・・と、このように、自分や他者のことを理解するだけで、本人的にも組織的にもたっくさん良いことが起こるんです。
つまり、自己理解&他者理解って、あらゆる場面で活きる最強スキルなんです。
これはもう、自己理解&他者理解、促進するしかない。
そうだ、社員一人一人の取扱説明書を作ろう!
一人一人の取扱説明書があって、それをいつでも皆が見れて・・・
って状態作れたらめっちゃ良くない??と、私は考えたわけです。
まずはMBTIについて説明する
ただ、いきなり真っさらな状態から取扱説明書を作るのは難しいな・・・そう思った私は、性格検査を利用することにしました。
(画像引用:wikipedia)
利用した検査は、16Personalitiesという診断テスト。
「MBTI」という、欧米で伝統的に使われている性格検査が元になっているテストです。
MBTIの判断基準を軽く説明すると、
・エネルギーの方向性が、外向き(E)か内向き(I)か
・物事の見方が、現実型(S)か直感型(N)か
・意思決定や判断の仕方が、論理型(T)か道理型(F)か
・外界との接し方が慎重型(J)か探索型(P)か
検査を受けると、これらの要素が掛け合わされ、以下の16のタイプのうちのどれかに分けられます。
【組織人タイプ】社会の屋台骨
ESTJ 「誠実なデキる管理者」良くも悪くも厳しく、自分にも他人にもしっかりとした型を求める優れた組織人
ESFJ 「グループ内の世話焼き女房役」皆のために粉骨砕身、人のために生きる社交家
ISTJ 「クールなデキるビジネスマン」責務や役割に忠実で、落ち着いて堅実な道を選ぶデキる人
ISFJ 「ザ・常識人」良識的で心優しく、空気を壊さない常識人
【探検家タイプ】 そこに山があるから登る
ESTP 「ザ・フルスロットル」今この瞬間をエキサイトする命知らずな人気者
ESFP 「今を生きる爆走インフルエンサー」人がいて、一緒に騒いでこそ自分も楽しいし能力も発揮。「とにかく楽しむ!話はそれから!」
ISTP 「意外と世間に順応した一匹狼」スリルを求めるマイペースな実務家
ISFP 「沈黙する協調主義者」物静かで行動的な縁の下の力持ち
【理想主義タイプ】人生の探求家
ENFJ 「理想の主人公」人の幸福を願う前向きな主人公・理想の上司。
ESFP 「無軌道人間砲弾」想像力がバーストしてるハートフルストーリーの主人公。
INFJ 「不思議な魅力のカリスマ教祖」ブレない信念を持ち、人を感化させる洞察の鬼
INFP 「ふわっとおっとり想像世界の住民」おっとり天然気味に見えて、自分の信念を曲げない想像世界の住民
【分析家タイプ】生まれながらの科学者
ENTJ 「生まれつきのボス」魔王のように人の上に君臨するリーダー
ENTP 「生まれながらのベンチャー起業気質」興奮と挑戦を好むアイデアだらけのベンチャー起業家
INTJ 「高性能ボッチ」建前や社交を嫌う孤高の天才
INTP 「熟考分析する批評家」頭を使うために生まれてきた、一筋縄ではいかない理論家
自分っぽいタイプ、ありましたか?笑
まずはこの検査を全員に受けてもらい、全員をタイプ別に分けました。
オリジナルのタイプ別説明書を作成
16Personalitiesのサイトで診断結果は出て来るのですが、それでは私は満足できず。笑
MBTIの結果を探し漁り、全ての情報を統括したオリジナルのタイプ別説明書を作成しました。(↓こんな感じです)
(ちなみにINFJは私のタイプです。笑)
主な項目は以下。
性格概要/長所/自分の確固たる強み/関心ごと/短所/もっと伸ばしたいこと
嫌悪感を抱くこと/嫌な職場/不満を感じるとどうなるか/ストレスを溜め込むとどうなるか/ストレスから抜け出すために必要なこと
リーダーシップの取り方/部下の場合/適職/
このタイプへのアドバイス/このタイプと関わる上でのアドバイス
おまけで恋愛観と同じタイプと思われる有名人・キャラ
これだけ項目があったら、自己理解&他者理解、めちゃくちゃ進むと思いませんか?
もしかしたら項目は増やすかもしれません。
このタイプ別説明書を元に、個人オンリーワンの取扱説明書にグレードアップさせていきます。
一人一人のオンリーワン取扱説明書を目指して
まずやってもらったのは、このタイプ別説明書の添削。
ペアを組んでもらい、タイプ部説明書を一緒に読みながら、「当たってない」と思うところは消して、「めちゃくちゃ当たってる」ところは赤文字で強調、「こういうところもあるな」というところを追加してもらいました。
現段階では、ここまでです。
これから私が自己理解&他者理解の方法を勉強しながら、いろんなワークをやって行こうと思っています。そしてそのワークで得た新たな情報を、この取扱説明書に追加していく、というようなイメージです。
ふと、何かの壁にぶつかって自分に自信がなくなった時や、「自分ってどんな人間だっけ」と思った時、「もっと自分の力を有効活用するにはどうすればいいんだろう」、チームメンバーに対して「あの人と関わるにはどうしたらいいんだろう」なんて思った時に、この取扱説明書を読んでもらえたらいいなと思います。
たとえインビジョンを辞めたとしても、この取扱説明書は、一生使える財産のような、迷った時に立ち還る場所のような、そんな位置付けにしていきたいな。
自己理解&他者理解、やっていきましょう
ーーそんなわけで、いかがだったでしょうか。
この取り組み、面白そうじゃないですか?(我ながら)
自己理解&他者理解は、業務的に生産性を上げるためにも、より良い組織を作るためにも、その人が前向きに生きるためにも、スゴク大事です。
ぜひ、皆さんの会社でも意識してみてください。以上、「社員一人ひとりの取扱説明書を作ってみた。」でした。
終わり〜〜(パチパチパチ)