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大手IT企業から当時十数人のスタートアップへ成長機会を見出したエンジニアの視点とは

前職では大手IT企業で、研究開発職に就いていた28歳のエンジニア・横田直彦。さらなる成長機会を得られる場として、またビジョンに心から共感できる企業として、KAKEHASHIを次のステージに選択。そんな横田に、KAKEHASHIにジョインして感じていることを聞きました。


100%全面的にプロダクトにかかわれる成長機会、そして明快で共感できるビジョン

私は、2017年5月にエンジニアとしてKAKEHASHIに入社しました。その前は、新卒で入社したヤフー株式会社で3年間、キャリアを積んでいました。新卒ばかりでチームを組み、新しいプロジェクトを自分たちで進めていく、という少し特殊な部署で、2年目からは、画像検索をする仕組みを作るというプロジェクトに携わっていました。

手探りながらも自分たちで考えて、道を切り拓いて進めていく仕事はとても刺激的でおもしろく、かなり成長できた3年間だったと思います。その間、副業でスタートアップの手伝いをしていたなかで、スタートアップならではの働きかたに興味をもつようになりました。

大企業は資金も人員も潤沢で、大きなプロジェクトにかかわれます。しかしそれだけ作業が細分化されていて、ひとつのプロダクトのすべての面にかかわるのは難しいことも……。仮に将来、自分がゼロからサービスを立ち上げる立場になったとき、ひとつのサービスにはどういう構成要素が必要なのか、全体像をつかめていないようでは動きづらいでしょう。そこで、一度はプロダクトの全体を見るという経験が自分には必要だと思ったのです。

そんなときにちょうど、すでにKAKEHASHIにいた前職の同期から、カジュアルな場である社内で開催しているピザパーティーに誘われました。またKAKEHASHIの社員が10人ほどのころのことです。

正直なところ、誘われたときは、転職しようと意思が固まっていたわけではありませんでしたが、「いろんなスタートアップを見てみるのもおもしろそうだな」といった気軽な気持ちでパーティーに乗り込んでいったんです。

でも実際にパーティーでCOOの中川に話を聞いたら、本当に患者さんの医療体験を変えようとしているんだという、確固たる思いが伝わってきたんですね。そのあとCEOの中尾とも話しましたが、二人には共通点があったんです。それは、会社や事業について話をするときに、とても生き生きとしているのが印象的でした。とても熱く自信を持って話をするのですが、その自信の裏側には、ちゃんとリサーチを重ねてきたうえでの根拠があるということもわかりましたし、信頼できる企業だなと感じたことも決定打となりました。

「医療と患者さんを繋ぐ」、そして「Musubi」というプロダクトで薬局での患者さんの医療体験を変えるという、とても明快で共感が得られるビジョン。そして、自分のエンジニアとしての成長機会。このふたつが、KAKEHASHIにジョインした決め手になりました。


エンジニアにとって最高の環境が整備。求められるのは、みずから課題を推進する力

入社してすぐに感じたことがあります。それはKAKEHASHIには、経験の豊富なエンジニアがいるので、課題に対して解決を得られるスピードが速いことです。それは前職で新卒だけでのチームで課題に対して取り組んでいたときには得られなかった経験でした。

またCTOの海老原は、エンジニアのための職場環境をすごく重要に考えていると感じます。あるとき、営業面で必要だからと新機能の開発を求められたことがありました。しかしエンジニアからすると、新機能よりも先に不具合の解消する防御的施策を打って、顧客が増えても耐えうるようにしたいという思いがありました。

そこで海老原は経営陣を含むKAKEHASHIのメンバーを説得し、新機能の開発を半年止めて、不具合の解消に専念させてくれました(2年目のスタートアップにして、半年間新機能開発を止める勇気)。投資家からはシビアに成果を求められるところだったと思いますが、私たちの気持ちを代弁してくれて、経営陣もそれに応えてくれました。とても嬉しかったですね。

このエピソードからもご理解いただけるように、KAKEHASHIの企業風土として、課題があれば発言することは許されている雰囲気は保たれていて、経営陣もそれをちゃんと受け止めてくれます。

ただ一方で、リソースも限られているなか、挙げられた課題をすべて実行できるわけではありません。課題に対してみずからがリードをとって、周りも巻き込みながら推進していく力は必要だと思います。

進めていく力にもいろいろあって、どんどん経営陣に談判してスピーディーにことを進めていく、という人もいます。じつは私はそうやって積極的にみんなを巻き込んでいくのは得意ではありません。そこで、自分なりにできることを考えて、毎週定例で「データ分析勉強会」を開いています。

Musubiは現在、数千件もの問い合わせをいただいており、順次導入している状況です。サービスを利用いただくことで蓄積されてきたデータを分析することで、薬剤師のシステム利用状況を把握したり、今後の営業活動に役立てたりすることができます。データ分析は自分自身が深めていきたいテーマでもあるので、実際にMusubiで得られたデータを分析してアウトプットしていくことで、勉強会を進めています。

興味がある人に参加を呼びかけて、少しずつ参加者を増やし、ともに勉強を進めて、その成果を2週間に1回の全社成果報告会で報告する……という地道な方法で進めているところです。

すると最近、データを使って指標を計算して活用するプロジェクトが発足しました。社内には、もともと他にもデータ分析の重要性を訴えていた人はたくさんいましたが、なかなか前に進めることができずにいたようです。私の勉強会が実施の後押しのひとつになれたかなと思っています。とても嬉しいですね。


ゆくゆくはMusubiを活用したデータ分析を患者さんの健康管理に役立てたい

KAKEHASHIのエンジニアは大きく分けて、Musubiというプロダクトそのものの機能を高めて成長させていくチームと、別の視点で成長させていく機能づくりに取り組むチームがあります。私は2018年3月から後者のチームに入りました。いま取り組んでいるのは、Musubiを他のプロダクトと連携する仕組みづくりです。

ひとつは「電子おくすり手帳」というアプリとの連携です。このアプリの情報をMusubiに提供してもらえると、その薬局以外で処方された薬のデータも統合できます。そこで薬剤師は薬の組み合わせや副作用のリスクなどをより適切に判断できるようになります。

Musubiは薬局向けのサービスであり、単体では患者さんに直接情報を届けることはできません。しかし「電子おくすり手帳」のような患者さん向けのアプリと連携することで、たとえば、以前薬剤師から聞いたアドバイスをあとで見返せるといったサービスの可能性も生まれます。

もうひとつは、同一チェーンの店舗間でデータ連携をする機能です。同一チェーン店であれば、訪れた患者さんのデータを統合できるように開発を進めています。これにより薬剤師にとっては、他店舗での薬歴も参照できるため、薬を処方する判断材料が増えます。それによって、患者さんにはより適切な服薬指導を受けられるというメリットがあります。

KAKEHASHIは「Musubi」というプロダクトを通して、患者さんの医療体験を変えることを目標にしています。このビジョンを軸にしながら、展開していけることはさまざまな方向で可能性が考えられます。私自身は、やはりデータ分析を活用したサービスの発展に興味があります。

たとえば自分が患者さんの立場で考えると、薬局にいったときの履歴を自分で健康管理に役立てられたらいいなと思います。いまはまだ漠然としていますが、データをうまく活用して、自分の健康状態を把握する仕組みをつくっていきたいですね。

また、薬歴と患者さんの健康状態の変化の相関関係について大規模なデータを集められれば、医学的な知見として、大学など研究機関とコラボレーションして研究を進めることもできると思います。

もちろん個人情報を保護した上での分析であることが大前提ですが、プライバシーの問題と医学的なメリットのバランスをとって、ヘルステックとしてインパクトのある価値をつくりだしていきたいと考えています。


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