営業 小田嶋 慧一
僕は現在加藤貿易で、週3.5日勤務の『複業』の形態で正社員として働いています。
料理人や新規事業の立ち上げなど色々な経験を経て今に至りますが、今日は僕が『複業』することになった経緯や加藤貿易での働き方についてご紹介したいと思います。
自分でも予期していなかった料理人への道
僕は東京で生まれて東京で育った根っからの東京都民で、何か勉強したいものがあったわけではなかったけど何となく周りも行っているし…というような理由で東京にある大学に進学しました。
しかし 当時学費のほとんどを自分で払っていた僕の毎日は、明け方までコンビニの夜勤で働いてそのまま大学に通学するというような日々。次第に大学に行く意義を見出せなくなっていきました。そもそも勉強したいものがなかったので当然のことですよね、身体的にも精神的にも辛い状況でそこまでして大学に通って何が得られるのだろうか。
大学1年の終わりの頃からそう考えはじめ、自分と向き合いながらもう1年大学に通いました。最終的に自分のためにならないのであれば違う道を選択しよう、そんな決心がつきました。それが大学2年の終わりのことです。
そこから改めて自分が本当にやりたいことは何なのか考え始めました。まだ社会に出て働いた経験はありませんでしたが、大学での経験も踏まえてぼんやりと、学んだものがそのまま自分の力になる仕事が良いなと感じていたのを思い出します。
自分が興味を持ってできる仕事で且つ手に職がつくような仕事、そんな軸で考えてみると、日頃から仕事で忙しい親に変わり作っていたことで馴染み深かった料理の道に進みたいと考え始めました。その中でも特に、日本食に魅力を感じていたので日本食を学べる調理専門学校に1年間通いました。
その後料理人としてキャリアをスタートさせたのは神楽坂にある割烹料理のお店。ミシュランで星を取るなど、超一流の和食を提供しているお店です。
入社後は料理だけでなく、器や茶事について、お酒の仕入れや接客など色々な経験を積ませてもらいながら寮生活を送り、3年ほど料理人として修行しました。また「手を挙げればやらせてもらえる環境」であった事で非常に勉強させてもらえた事が多かったです。
料理の道は元々興味があったということもありとても楽しかったのですが、プライベートでは辛く苦しいことも経験しました。仕事はもちろん自分にとって大切だったのですが、それ以上に大切な人を時間や金銭面においても大事にしたい、それが両立できる環境で働きたい、そう感じたので新たな環境を探し始めました。そこで結果的に料理人からのキャリアチェンジをすることとなります。次に始めたのが飲食店に向けた日本酒・地酒を中心としたお酒の営業です
新たな環境に飛び込んでまた挑戦を
営業の中でも業務用酒販店の営業を選んだのは、料亭時代の経験も活かせると思ったからです。元々は自分が営業を受ける側(飲食店)だったので、顧客の気持ちも分かりますし、料亭時代にはお酒の発注業務も担当していたのでお酒のこともわかる、今までの経験を存分に生かしながらキャリアチェンジが叶う環境が日本酒・地酒の営業でした。
入社して初年度から営業成績は社内でもトップクラス、1位2位を取っていたました。そういったこともあり業務用酒販の営業自体は自分にとてもマッチしていた反面、組織としては少し物足りない部分も感じていました。社長を始め一緒に働くメンバーは温かく面倒見の多い方が多く居心地が良かったのですが、保守的な人が多く新しいことに挑戦するような組織風土ではありませんでした。そういった環境の中では、自身の成長はある一定のラインでストップしてしまう、そんな風に感じていました。
そういった中、もっと多様な人が集まる大きなフィールドで挑戦してみたいそんな成長欲で次のキャリアを考え始めました。新たな環境でより人間として大きくなる、視野を広げることを選びました。
設立間もないベンチャー企業で怒涛の日々
結果的にその企業では3年働いて、そのあとは当時設立3年目だったベンチャー企業に転職し6年間の経験を積みました。その会社は飲食店などが中食市場に参入出来るよう、ITを活用し、サポートする企業だったのですが、在職期間中に30名だった社員が350名程に増加する等、会社の拡大も間近で体感しました。
こういった会社の拡大は純粋にワクワクしましたね。会社の拡大はすなわちサービスの成長を表していましたし、会社全体で一致団結して育てたサービスが世の中に認知されていく様子は今まで生きてきた中で初めての体験でした。
取扱をしていた弁当の販路拡大の営業職として入社したので主に営業職の仕事を行っていましたが、お弁当の販路拡大だけでなく、その中で出てきた課題を解決したり、より良い営業に繋がるような提案を上司に対して繰り返し行っていました。
例えば当初は他社から仕入れてお弁当とセットで販売していたお茶を、PB商品として新たにコストを抑えて開発して利益にしたり…等の提案です。実際にこの提案は社内で新たな事業として立ち上がりました。
そういった姿勢を上司や会社にも認めてもらえて、2年目には新たに立ち上がった新規事業チームに配属されました。ベンチャーならではの裁量の大きさで色々なことを経験しましたね。自分で課題に対して立案することができ且つそれを行動に移すことができる環境がとても楽しかったです。
そこで6年間営業や新規事業など色々なことに携わり、仕事の充実感は日々感じていました。しかしそれと同時にどんどん規模が拡大する会社に対して、自分が好きだったベンチャーらしさのある企業体質が少しずつ薄れていっているのも感じていました。そういったこともあり、僕は再び自分の力を活かせる新しい環境を求めて転職を考え始めたのです。
転職活動を始めてみたものの、ワクワクするようなものが見つからず。では何をするのか?と考えた時に自分がこよなく愛していて、社会人人生の中で1番楽しかった日本酒・地酒の営業に行きつきました。
働き方の多様化、複業という選択
世の中にはとても美味しい酒を造っていたり、良い酒ばかりを扱っているにもかかわらず、潰れていくような蔵元さんや酒屋さんがたくさんあります。ある種閉鎖的な業界でもあるので、自分たちで積極的に新規の顧客を開拓することがあまりないようなところもあります。
まずはこだわりの地酒屋さんの主に日本酒を飲食店さんに広めることから始めています。久々に帰ってきた業界なので変化している部分もありますが、再度お酒や業界の事を勉強しています。日本酒は海外への輸出量が増えてきていますが、日本の家庭で日常的に飲まれるようになって欲しいという想いがあるので、それに貢献できるよう、さらなる活動を模索しています。今は個人で酒の営業を行いつつ、もう一つの軸として加藤貿易で営業を行っています。
加藤貿易との関わり方
加藤貿易と出会ったのは去年の夏、Wantedlyで“複業”を探していた時でした。
当時面談は3~4回にも及びました。そしてお互いのことをしっかりと伝え、すり合わせを行いました。僕は自分自身の考えや今後やりたいこと、望んでいる環境を正直に開示しましたし、代表の加藤も加藤貿易について隠すことなく色々な情報を開示してくれました。そういった事前の丁寧な面談を通して、お互いがお互いにとってプラスの影響を及ぼすことができると感じたので今回加藤貿易にジョインしました。
実際に加藤貿易に入って感じたことは二つあります。まず第一に『社員全員人がいい』という点です。社員全員の人柄が良い会社なんていうのははそうそうないのではないかと思います。皆それぞれ担当している職務のプロフェッショナルで仕事ができるのはもちろん、人間性も優れている、そういった面でこんなにも働きやすい環境は今まで経験したことがありませんでした。
加藤貿易の男性陣は家庭を持っているメンバーがほとんどなんですが、皆が皆自分の奥さんのことを大好きなんですよ。残念な話ですけどある程度結婚生活が続くと奥さんのことを好きだと堂々と言える男性って減っていくじゃないですか。そんな中で加藤貿易では皆愛妻家、これってすごく素敵なことだと思うんですよね。自然と仕事も頑張って家庭も大切にしようという意識になる、そうなると決められた時間の中でいかに仕事をこなすのかという考えの下で仕事ができるようになるので自然とパフォーマンスも上がっていきます。
そういった面で人柄もそうですが、仕事も一人一人が大きな力を発揮している加藤貿易は良い会社だと感じています。
二つ目は『個性を活かそう』ということ。多かれ少なかれ、誰にでも業務に得意不得意はあるもの。そこについては、互いの良さは生かして苦手な部分は補完しよういう考えがあります。社員の数も少ないので、どのようにすれば効率的に皆がのびのびと結果を出しやすくなるのか、考えながら業務を進めるようにしています。
現在はこれから新発売する商品に携わっています。今まではメーカーさんからの良い商品を卸してもらい集めて売るような立場での、営業職での経験しかありませんでした。それが自社開発の商品を売り出す立場となり勉強することがとても多いです。
これについては個人でやっている日本酒の営業において、蔵元さんの立場や気持ちが分かるという意味では非常に良い経験になっています。加藤貿易での経験を自分の事業にも生かしていき、自分が持っている知識や経験を加藤貿易に共有していく、そんな関係を続けて行ければお互いにwin-winの関係で高め合うことができ、複業の醍醐味になるのではないかと思っています。
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