こんにちは!キカガク 人事部の藤岡です。
「あの学びがなかったら、今の自分はいない」——そう思える経験はありますか。
多くの人にとって、学ぶことは楽しいことばかりではありません。仕事の合間や終業後の時間などを割き、うまくいかず投げ出しそうになりながら、それでも続けた先に何かを掴んだ経験がある人も多いはずです。
今回は、キカガクでeラーニングの企画・制作を担当する小佐田茜さんにインタビューしました。「学びに救われた」経験が、なぜ「学びを届ける側」になる選択につながったのか。その理由を伺いました。
小佐田 茜(こさだ あかね)
2026年4月キカガク入社。現在ToB事業部 ソリューション部門 eラーニング/アセスメントグループ所属し、企業向け・自社企画のeラーニング教材の企画から制作までを担当。これまでは資格予備校での建築士講座の教材制作、SaaS企業でのイネーブルメント(人材育成支援)を経験してきた。
教材づくりから見えた、教育の面白さ
これまでのキャリアの変遷を教えてください
最初のキャリアは、資格予備校で建築士講座の教科書やワーク教材を作る仕事でした。
建築士は合格率が低く、難易度の高い試験です。受講生の方が思うようにいかず悩んでいる姿をたくさん見てきました。「なんとか力になりたい」という思いがふつふつと湧いてきたのを覚えています。
そして、その方たちが実際に合格をつかみ、心から喜んでくださる姿を目にしたとき「人の役に立てている」という手応えを実感しました。この経験が、教材づくりという仕事にのめり込んでいく原点になっています。
学びに救われた経験
ご自身にも、学びに救われた経験があるそうですね
はい。資格予備校で建築士講座に携わっていた頃の話です。自分のキャリアビジョンがなかなか描けずにいた時期があり、「このままではいけない」と一念発起して、当時関わりのあった宅建士資格の取得に挑戦しました。
仕事をしながらの学習は想像以上に過酷でした。仕事が終わってから、夜眠る時間を削って勉強する日々。正直、いつ挫折してもおかしくなかったと思います。それでも、会社の支援や周りの人たちに助けられながら、なんとか合格までたどり着くことができました。すると、会社からの評価や自分への見られ方が、大きく変わったのを感じたんです。
一つの学びにこれだけの価値があるのだと実感すると同時に、一歩間違えば挫折してしまう現実も痛感しました。同じような状況にいながら、力を発揮しきれずに終わってしまう人がたくさんいるとしたら、それはすごくもったいないことだと思ったんです。学びに救われた経験があったから、今度は自分が誰かの学びを支える番になりたい——そう思うようになっていきました。
生成AIとの出会い、そしてキカガクへ
そこから、なぜキカガクへの入社を決めたのですか
前職では、一度資格予備校の世界を離れ、あるSaaS企業でプロダクトマーケティングマネージャーという職種の人材育成(イネーブルメント)を担う仕事に就きました。海外で広く参照されているスキルマップや、その職種でよく読まれている入門書をもとに業務を一つずつ分解し、自社に合った人材定義やスキルマップをつくり現場に落とし込むことを行っていました。
ただ、実務を担当していない立場から、受講者一人ひとりの業務内容や理解度に合わせた教育をつくるのは、想像以上に難しいことだと感じていました。
ちょうどその頃、生成AIが急速に普及し始め、それをうまく活用すれば一人ひとりに寄り添った教育を実現できるんじゃないか——そう思えたんです。学びに救われた経験がある自分だからこそ、今度はその学びを一人ひとりに届ける側になりたい。そう考えたときに、実現できそうだと思えたのがキカガクでした。
「疑問が浮かばない教材」へのこだわり
教材づくりで大切にしていることは何ですか
キカガクに入ってからも変わらず大切にしているのは、受講者が学んだときに疑問が浮かばない教材を作ることです。
学んでいる最中に疑問が浮かんでしまうと、そちらに思考が持っていかれてしまいます。特に動画は自分で止めない限り、どんどん流れていってしまうので、順序立てて説明し、ストーリーとして通せるようにすることを意識しています。
このこだわりは、資格予備校で働いていた駆け出しの頃、建築士教材を担当していた上司に鍛えられたものです。少しでも疑問があると「なんでここはこうなるの?」と深掘りされて、答えられないとやり直し。それを何度も繰り返すうちに、受講生としてどんな疑問が湧くだろうという目線に自然と立てるようになっていきました。
この目線は、キカガクでの制作の中にもそのまま息づいています。設計→レビュー→台本・スライド作成→レビュー→動画化→レビュー、というようにお客様や社内のメンバーとバトンを渡し合いながら仕上げていくフローの中で、チームのメンバーは皆、教え方の質にこだわりを持ち、お互いに率直なレビューを送り合っています。当時上司から受けた「なんでここはこうなるの?」という問いかけは、今ではこうしてチームの中に息づいていて、日々自分たちの教材が良くなっていく手応えを感じています。
技術に助けられながら、なお向き合う壁
キカガクに入って感じた技術の進歩や、今の課題はありますか
生成AIの進化は日々実感していて、特に大きいのはナレーションです。以前は人が吹き込んでいたんですが(実は私自身も、何度かナレーションを吹き込んだことがあります)、今は短い時間で聞きやすい音声が生成できます。ナレーション生成の工程だけで見ると、体感で以前の十分の一ほどの時間になりました。全体の制作時間で見ると十分の一とまではいきませんが、それでも数割は短縮できている実感があります。
一方で、キカガクに入社して新たな気づきもありました。講師が画面に登場する形式では、その存在自体が学習を支えてくれます。一方、スライド形式では、音声と画面の表示がずれると視聴者の視線が迷ってしまいます。そのため、両者のタイミングを細部まで合わせることを意識しています。
もう一つ、まだ向き合い続けている壁があります。eラーニングという非同期の学習は、そもそも見てもらえないという課題を抱えています。会社の中で視聴を案内されても、実際に見ているのが100%の人ではないだろうことは、多くの方が実感としてお持ちだと思います。そこをどう100%に近づけていくか、100%見たいと思っていただけるものにしていくかは、一生かけて考えていきたいテーマです。
企業への提案でも同じ視点を大事にしていて、生成AIの活用を推進したい企業には、いきなり業務フローの変革を提案するのではなく、「まず触ってみる」「日常的に触れる」「一歩業務に関わる使い方へ広げる」というように、段階を踏んでゴールを引き上げる設計を心がけています。
これから見ていきたい景色
今後挑戦していきたいことを教えてください
eラーニングというかたちだけに閉じず、これから挑戦していきたいことがまだまだあります。プラットフォームや学習外の支援も組み合わせながら、企業に所属する一人ひとりに合った学びを届けられる形を検討していきたいです。
社会人の方が欲しいと思った教育が、いつでも手に入るような世界観を作っていきたいと思っています。まだ遠い未来ではありますが、一歩ずつそこに向かって進めていきたいです。
編集後記
学びに救われたからこそ、今度は自分が届ける番でありたい——小佐田さんの言葉には、キャリアの迷いも技術の進化も、すべて「受講者にとってどうか」という一点に集約されていく芯の強さがありました。
小佐田さんのように、学びと真剣に向き合いながら次のキャリアを描きたい方は、ぜひ一度カジュアル面談で話をしてみませんか。