◆プロフィール
稲田 浩信|Hironobu Inada
2005年、エルゴブレインズ(現ユナイテッド)に入社し、ドリームメール(https://www.dreammail.jp/)のWebデザインを担当。その後、ゲーム等のアプリデザインを多数担当。2016年よりキラメックス株式会社に出向。主にTechAcademyのデザインを担当し、開発チームのマネージャーを務める。
◆デザイナーになるのは、自然な選択だった。
ーー稲田さんがデザイナーを目指されたきっかけを教えてください。
稲田:子どもの頃から、絵を書くことが好きだったんですね。高校生になって、進路を選ぶときにも「やっぱり、絵かな」と思って、美術が学べる学校に進みました。次は就職となったときも「やっぱり、デザイナーかな」と思って。僕にとって、絵やデサインの道に進むのはすごく自然な決断だったんですね。
最初は、印刷物のデザイナーをしていました。数年たった頃から、インターネットサービスが目立つようになってきたので「これからの時代はインターネットだ」と思い、スクールに通ってWEBデザインを学んでWebデザイナーへ転身しました。
ーー最初は紙のデザインをされてたんですね。Webデザイナーになられてからは、どんな会社で働かれてきたのでしょうか。
稲田:受託制作から、自社サービスまでいろいろ経験しました。受託制作は、お客さんあっての仕事なので色々な業種やサービスの仕事ができるという点は楽しかったですね。仕事の流れはすごくシンプルで、仕事を受けて、納品してという流れのものでした。自社サービスは、立ち上げるところから自分たちで決めなければならない。そこは大きく違いましたね。
受託制作の場合は、納品してクライアントに「いいですね!」と褒めてもらえると、ある意味ゴールなのですが、自社の場合は違います。ゴールはないので、自分たちで常に課題や企画を見つけてサービスを進化させていかないといけませんね。それは大変なことではありますが、やりがいはありますよね。
ーー受託・自社サービスの両方を経験された後に、自社サービスのデザイナーとしてユナイテッド(キラメックスのグループ会社)にご入社されたんですね。
稲田:そうですね。グループ会社のユナイテッドで、メールマーケティングの事業を担当した後、4年ほどスマートフォンアプリのデザインをしていましたね。全部で、20個弱のアプリをデザインしたと思います。ジャンルも、ツール、カジュアルゲーム、人と人のマッチングアプリなどいろいろですね。
◆サービスを「育てる」という感覚。
ーー稲田さんは、キラメックスに2016年の2年からジョインしていますよね。キラメックスでの働き方はどうでしょうか。
稲田:サービスを「育てる」という感覚が強いですね。今までこんなに長期間1つのサービスに関わることが僕自身はじめての体験で、それがとても新鮮なんですよね。2年前に比べて、コース、ユーザー数、メンターの数も何倍にも大きく成長していて、「TechAcademyキャリア」「TechAcademyキッズ」という新しいサービスも生まれて、みんなでサービスを育てているという感じがしますよ。
あと、サービスの性質上、ユーザーとの距離が近いですね。受講生は、数ヶ月間サービスを利用してくれますし学習の目安時間も160時間とかなので、利用時間も長いです。その他にも、受講生の学習をサポートしてくれるメンターがいたり、Webサービスを作っているんですけど、直接人に向き合っている意識が強いです。
ーーお電話で話す機会も多いので、ユーザーの存在は常に意識しますよね。アンケートやレビューのコメントもかなり熱量が高いなと思います。
ーーキラメックスのデザイナーはどんな文化ですか?
稲田:そうですね。一言でいうと、任せる文化ですね。「こうしたい」という本人の意思を大事にしていますね。具体的な指示があって作るということはほとんどないかもしれません。ただ、みんな意見は言いますよ。企画段階から、アイディアや意見をフラットに言い合うことができているチームだと思います。自分の意見を通しやすい環境だからこそ、まわりの意見やフィードバックを積極的に聞くことは大事だと思います。
◆チームづくりで大事なことは、コミュニケーション。
ーー開発・デザインチームで大事にしていることはありますか?
稲田:コミュニケーションですね。社内には複数のサービスがあって、開発チームが横串で開発・デザインを担当しています。そのため、他のサービスのエンジニアやデザイナーがどんな仕事をしているのか分からなくなってしまうこともあります。デザイナーやエンジニア同士で学べることは多いし、困った時は助け合えます。常に相談できる距離であることや、相談を受ける側も前提情報を知っていることは大事です。週に1回、開発、デザインのメンバーで会議を設けて、今取り組んでいることを共有する時間を設けています。各メンバーからフィードバックする時間もあります。
これは、最初はゆるくやっていたのですが、1人のメンバーから発案があって、その週に各自リリースしたものを事前に共有して会議前までに実際に触って、会議ではディスカッションというものに変更しました。事業部の会議では出なかったいいアイディアが出たりもしますよ。
ーーフィードバックをしあう文化を大事にしているんですね。
稲田:そうですね。あとは、個人の目標も大事にしています。会社では四半期に一度、個人の目標を立てて評価しています。チームの定例会議では、個人の目標と進捗を各自話してもらっていますね。日々、各方面からの要望に対応したり、やらないといけないことが増えると、個人の成長目標は優先度が下がる傾向にあります。貢献心の強いメンバーだからこそ、「早く対応したい」という気持ちも強くて目の前の作業を優先するケースが多いと思います。個人としての成長目標も達成できるよう、会議では個人目標の進捗も共有するようにしています。ちゃんと目標を達成するという意識づけと、応援や相談をできるようにしていますね。
◆子どもたちが感動する体験を生み出す。
ーー稲田さんがデザインを担当されたTechAcademyキッズ(https://kids.techacademy.jp/)は、TechAcademyとはユーザー層が全然違いますよね。やってみて、そのあたりはどうでしたか。
稲田:TechAcademyのユーザーは、20-30代のビジネスパーソンが多いです。TechAcademyキッズの場合、小学年のお子さんや保護者の方なのでこれまでとユーザー層は大きく異なりますね。僕には幼い娘がいるので、子どもを対象にしたサービスは日頃から見てはいるし、Webサービスに関わらずいろんなものを参考にしましたね。できるだけ文字を読まなくても、感覚的に操作できるデザインを気をつけましたね。
プログラミングを学ぶなかで、自分の組んだプログラムが動かせた瞬間というのは、すごい嬉しい体験なんですよね。そういったことが体験ができるように設計は気をつけていますね。デザインの力で、楽しい、嬉しいという感情を引き出せたらいいなと思ってます。学びの意欲に繋がりますから。
◆「こだわり」と「柔軟さ」
ーー稲田さんは、どういう人と一緒に働きたいですか?
稲田:やっぱり「いいものを作りたい」という拘り強い人がいいです。あとは、業務に対する柔軟さですね。キラメックスでのデザイナーの業務は、絵を書いたりコーディングするだけではありません。テキストを考えたり、資料作成、グロース施策も考えたり幅は広いです。いいサービスをつくるために、今どんなことが必要なのか考えながら、楽しめる人がいいですね。
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