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五感で「食」を楽しむために。作り手と食べ手が出会うきっかけを作りたい

「ふるさと食体験の準備室」インタビュー、第9回目は手嶋芽衣さんです。

昔から「生産者さんの魅力を発信したい」と考えていた手嶋さん。キッチハイクに入社する前から食の魅力を伝える仕事に携わってきたそうです。食に対する想いや、キッチハイクで実現したいことなどをお聞きしました。

やりたいことを応援してくれる社風に惹かれた

― 手嶋さんは入社してまだ3週間ですよね。なぜキッチハイクを選ばれたんですか?

キッチハイクを選んだ理由は3つあります。ひとつは自分がやりたいことができること。小さい頃から食に関心があり、これまでも作り手の魅力を発信する仕事に携わっていました。新たな挑戦がしたくて転職を考えていたところ、前々から興味のあったキッチハイクが「ふるさと食体験」の仲間を募集していたんです。

2つめがフルリモートなのでどこにいても仕事ができる点。働く場所を選ばず「ふるさと食体験」を通して地域の独自性のある食材や人と出会えることにすごく魅力を感じました。

3つめはキッチハイクで働く人たちの温かい人柄です。採用面談のときに、メンバーの纏う空気感やコミュニケーションの取り方が心地よかったので、この人たちと一緒に働いてみたいなと思い、入社を決断しました。

― 手嶋さんはキッチハイクでプロデューサー業務兼デザイナーをされていますよね。具体的にどんなお仕事をされているんですか?

入社したばかりなのでまだ仕事を覚える段階ですが、地域の生産者さんや食べものの魅力を伝える「ふるさと食体験」を作るプロデューサー業務がメインですね。デザイナーとしては、小さい業務からやらせていただいています。

魅力を発信するスキルの幅を増やすために、デザインの勉強をしたいと考えていました。デザインの勉強をするか、転職するか迷っていることをキッチハイクのみんなに相談したところ、メンバーのやりたいことは応援したいということで、デザイナーとしても採用してくれたんです。独学で未経験ですが、受け入れてくれたことがとても嬉しかったです。

繋がれてきた命を私も誰かに還元したい

― 以前から生産者さんの魅力を発信する仕事がしたかったとのことですが、そのきっかけはなんですか?

昔から食に興味があって、小学生の頃から料理やお弁当作りをしていたんです。学生の頃は趣味や家事のお手伝いの範囲で料理が好きだったんですが、ある本との出会いが私の価値観を変えました。食べものを作る生産者さんや運搬の方、販売する方など、食べるまでに関わっている人たちの命が私の体を支えてくれていることを初めて理解して、その人たちのために自分の命を使いたいと思うようになりました。

せっかく生を受けて生まれてきたので、さて何のために生きようと考えたときに、これまで繋がれてきた命を、私も誰かに還元していきたいと思い、今に繋がっています。

― 食に関わる、という意味は手嶋さんにとって自分の元に食べものが届くまで関わっている人への思いが大きく占めているんですね。キッチハイクで実際に働き出してみてどうですか?

会社自体の風通しがすごくいいですね。私はフルリモートなので直接みんなと会ったことはないんですけど、コミュニケーションに細やかな思いやりがある方ばかりなので安心して仕事ができる環境だなと。リモートでも働きやすいように環境を積極的に整えてくれたり、Slackでもオンライン会議でも、雑談を交えて緊張をほぐしてくれるので仕事がやりやすいです。

入社するまでかなり緊張していたのですが、楽しいコンテンツが盛り込まれた入社式を準備してくださり、歓迎モードで受け入れてくれました。そこで緊張が解けて安心してキッチハイクにジョインできました。

― 手嶋さんはすぐに溶け込めていましたよね。手嶋さんから見て、キッチハイクはどんなメンバーが多いですか?

キッチハイクのメンバーは食に対する愛に溢れた人たちで、みんなが食に関する「好き」を話すとそれぞれジャンルが違うんです。

毎日、朝会をしているんですけど、火曜日と木曜日の朝だけは10分ずつ持ち回りで「おいしい話」をテーマにプレゼンするんですよ。そこで自分だけじゃ知らなかっただろうなという地域や食べものの話をされるので、また新たに面白いことが知れて嬉しいですね。ほかの食オタクの推しとかも知れますし。

食べもののストーリーを知れば、五感で食を楽しめる

― 手嶋さんは以前の職場から現在に至るまで、生産者さんと関わるお仕事をされていますよね。その中で特に印象的だった出来事はありますか。

私には苦手な食材があるのですが、仕事でその食材の生産者さんへ直接取材する機会がありました。小さい頃から苦手だったんですが、食べものが作られるまでのストーリーを知った上でいただいたら、不思議とおいしく食べられたんです。作り手の努力や思いを直接知ることで、改めて食べものと向き合うことができました。

― 食べもののストーリーを知ると味に深みが出て、よりおいしく感じられますよね。仕事をする上での信念はありますか?

「自分のする仕事が誰のためになるのか」は常々考えています。仕事はもちろん、普段の買い物や食事もなるべく「どこにお金が落ちるのか」、行動のあとの終着点が何になるのかを意識しています。仕事もプライベートも私の持つ術で誰かのために何かをしたいと思っているので、持てる術を増やすべく、日々勉強と失敗を恐れずに挑戦しています。

好きなものといい関係性を持つために

― 手嶋さんは共働きをされているとのことですが、食生活についてこだわっていることはありますか?

お互いに疲れてご飯を作る気力がないときもたくさんあります。昔はご飯を作れない自分を許せなかったので、無理するうちに大好きだったはずの料理がストレスになっちゃったんです。そういう経験も踏まえて、できない自分も受け入れていくことにしました。

こういう考えができるようになったのは、料理研究家の土井善晴さんや自炊料理家の山口祐加さんの影響を受けています。「しんどいときは手を抜いてもいい」「一汁一菜で充分」という発信をよくされていて、食事への固定概念がいい意味で壊されました。それで「好きなものといい関係性を持つために、無理せずやっていこう」という気持ちになれました。

パートナーもよくご飯を作ってくれるのですが、「笑顔で楽しく過ごせることが大事」とよく言っているので、2人で無理のない食の楽しみ方をしています。

だからご飯と一品だけのときもありますし、お惣菜やコンビニご飯で済ませることもあります。昔は「今日は惣菜でごめんね」と謝っていたんですけど、今では「お惣菜パーティー」とか「コンビニパーティー」となんでも「パーティー」と付けて、楽しく食卓を囲っています(笑)。

― 工夫されているんですね。よくお弁当作りをされているとお聞きしました。

お弁当は家事や義務感として作っているというよりは趣味で作っています。余計なことを考えずに集中できるので、日々のリフレッシュになっています。みんなが映画を観たりスポーツしたりするのと同じように私はお弁当作りを楽しんでやっていますね。創作や作品作りに近いかもしれません。

メニューは家にあるものや、夜ご飯の残り物とかササっと作れるもので。卵が大好きなので、卵焼きは絶対入れます。漬物はいいアクセントになるので、前日に仕込んでご飯のお供としてよく登場しますね。

昔からお弁当箱を集めるのも好きなので、気分に合わせてお弁当箱を選ぶ時間も好きです。

― リモートワーク中もお弁当作りをされているんですか?

そうですね、リモートワーク中もお弁当を作ってお昼を食べています。作りたいときに早起きして気分転換がてら、大好きなラジオを聴きながら作っています。お弁当は冷めているので、お昼に食べても胃に負担がかかりにくい気がしています。温かい食事を取るときよりも、午後の仕事がしやすいです。

「五感を使って味わう食」を発信していきたい

― 半年前に大阪へ引っ越されたとのことですが、印象はいかがですか?

大阪は江戸時代には「天下の台所」と言われていて、すごく商業が盛んな町だったらしいんです。日本の潮の流れ的に大阪へいろんな物資が集まる地形だったので、それがきっかけで商業や取引が盛んな町になっているそうです。だから、個人店や古くからあるようなお店がたくさんありますね。

実際に私が住んでいる近くに日本一長い商店街があるんですが、そこにも昔ながらの飲食店があるので、大阪にいる間はそういった昔から続く料理屋さんや職人さんと交流できたらいいなと思っています。

​​― その交流で得た学びが仕事にも活きていきそうですね。今後、仕事で実現していきたいことはありますか?

つくり手と食べる手が出会うきっかけを作り、自分のアンテナだけでは、出会わなかったであろう新たな食の発見を提供していきたいですね。

目と口だけで味わうご飯もおいしいですが、五感を使いながら味わうご飯って、もっとおいしく感じられるので、作り手の魅力をいろんな角度から発信していきたいです。


手嶋 芽衣(てしま めい)
2021年10月入社
現在「ふるさと食体験」プロデューサー兼デザイナー

小学生の頃、母親からご飯のお手伝いを褒められたことをきっかけに、食の世界にのめり込む。食べることはもちろん、料理や食カルチャーにどっぷりハマった人生。
いろんな形で食を楽しむために、日々はらぺこアンテナを張り、食にまつわるおいしい情報を追い求めて、今日も強く生きている。

<趣味>
お弁当づくり
ハムスターを嗅ぐこと。
ラジオ・漫画・アニメ鑑賞

<好きな食べもの>
おにぎりとさかな

<暮らしの変遷>
広島、宮崎、大阪キッチハイク

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