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デザイナー5年目のデザイン学習を模索してみた話。

こんにちは。n2pデザイナーの千﨑です。Wantedlyストーリーでは、採用サイトデザイン分析の記事などを執筆しております。

今回は、デザイナーとして2022年上半期に行った学習のまとめを書いていきたいと思います!

プロフィール

まずは、わたしのプロフィールの紹介をさせていただければと思います。

名前:せんざき
職種:デザイナー(web、たまにグラフィック・ロゴなど)※事業部リーダー兼務です
社歴:5年目(2018年8月入社)
職歴:人材会社(総合職的な…)1年半→デザイナー(現職)4年半

経歴が近い方、特にデザイナー歴3~5年くらいの方に参考になればよいなという内容にしてみました。

3年未満の方でも同じような悩みを抱える方がいるでしょうし、「なるほど、こうなっていくのか〜」と見ていただいても良いかと!

それ以上の方々は、「そんな時期もあったな〜」などあたたかく見守っていただければと思います😂

経緯

私たちのチームでは、2022年2月から「学習プラン」と名づけて、自分の立てた学習目標に対して週次で報告を行っていく仕組みを導入しました。

  • 個人的に、「デザイナーとしてのスキルをもっと高めたい」という気持ちがあった
  • チームとして、「学習する組織」の土壌を作りたいと思った

導入した理由としては上記の2点が主なところです。

①個人的に、「デザイナーとしてのスキルをもっと高めたい」という気持ちがあった

3年目を超えた頃から、自分のデザインスキルに対して停滞感を感じはじめました。(これはあるあるなんじゃないかと思っているんですがどうなんでしょうか)

仕事はもちろん問題なくしているし、できているのですが、自分の中で「素晴らしい!!」と思えるデザインになかなか辿り着けないのがモヤモヤしていて。

素敵なあの会社のデザイン、あの人のデザイン、どうして自分はあれに辿り着けないんだろう…みたいな葛藤がずっと自分の中にありました。

また、自分が独学でデザイナーになったこともあり、自分が気づいていない視点があるんじゃないかとか、知らないことがあるんじゃないかみたいな不安があったことも事実です。(もちろん会社の先輩には教えてもらったりしているのですが)

そこで、なにか新しく手を打たねば〜と思ったのが理由のひとつです。

②チームとして、「学習する組織」の土壌を作りたいと思った

2022年2月から、はじめてチームリーダーを任された時に、チームに関する本を読み漁ったのですが、その中で下記の本に出会いました。

チームが機能するとはどういうことか──「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ エイミー・C・エドモンドソン
https://www.amazon.co.jp/dp/4862761828/ref=cm_sw_r_tw_dp_KBR2E85RY6D4PZRH5WCB?_encoding=UTF8&psc=1

ざっくりと要約すると、「常に学習をして、それを各々のメンバーが自分で考えて実行していくチームが強い!」みたいな感じの話なのですが、自分の中でかなり納得感がありました。

もちろん学習は各々するものではあるのですが、それぞれの学習を賞賛する文化や、学習した内容をチームに伝える文化がいままでn2pにはなかったので、それを作りたいと考えました。

これがふたつめの理由です。

目標設定とその理由

下記が、私が立てた学習目標になります。

大まかな立て方の思想としては、自分が細部のクオリティに弱いのではないか?と考えたのでそこを強化するものと、インプットしたものをアウトプットするようなものをバランス良く入れています。

あとは少しやってみたかったことなどを入れ込んでみました。

  • サイトトレースの実行 月2回
  • サイト分析、言語化 週1回
  • ベンチマークを決めて課題制作 月1回
  • アニメーションについてブログでまとめる 月1回
  • Blenderを学習し、ブログにアウトプット 月1回

①サイトトレースの実行 月2回

(実は今までサイトトレースというものをしたことがなく…w)

なんかこう、なぞるのが作業としてあまり好きになれないので、同じ練習なら新規で何か作りたいぜ〜〜!!になっちゃうタイプなんですよね…

でも、やっぱりなぞってみないとわからないことってあるんだろうな、こんなにやってる人がいるわけだし…って感じでいれてみました。

②サイト分析、言語化 週1回

サイトを見て、どういった経緯でこのデザインになったのか、コンセプトを表現するためにどういった工夫がされているのか?と思想のトレースをすることで、自分がコンセプトを元にデザインをする時に役に立つのではないかということでこちらを設定。

あと単純に週1くらいでできることを入れたかったのもあります。(これが功を奏した)

③ベンチマークを決めて課題制作 月1回

クラウドファンディングのページなどを見て、「そのプロダクトやサービスの公式サイトを作るとしたらどんなデザインにするか?」というお題で制作を行うといったものです。

トレースや分析はインプット系の学習なので、アウトプット系の学習を入れてバランスを取ろうというのと、
クラファンのページには
・写真などの素材
・コンセプトなどの文章
などが含まれており、かつサイトがないものが多いので題材として取り扱いやすいためこのような内容にしています。

④アニメーションについてブログでまとめる 月1回

弊社はコーディングとデザインが分業になっているため、わたしは「コーディングができないWebデザイナー」なのですが、アニメーションをつける際に元々動きが想定されたデザインと、動きを想定していないデザインでは実装された時の結果が大きく異なると思いこのような目標を設定してみました。

⑤Blenderを学習し、ブログにアウトプット 月1回

これは単純に自分の興味というか、3Dそろそろ作れるようになりたくない??みたいなノリでいれたものです。こういうのに入れとかないとやらないので…笑


その他やったこと:外部のアドバイザーさんにフィードバックをもらう

弊社にはデザイナーが4名いるのですが、全員が弊社に入ってはじめてデザイナーになったのでノウハウのガラパゴス化というか、デザインの知識の広がりがない感じを感じていました。

もちろん本で知識を入れたり、情報収集をしたり、外部のデザイナーさんとお話をしたりなどは普段から意識的にしていたのですが、やはり「一緒に仕事をする」のが大事かなとここ1~2年くらいで思ったところがあり、外部のデザイナーさんに実案件や課題に対してフィードバックをいただける体制を作りました。

アドバイザーをお願いした方々

平尾 誠さん|ARUTEGA
https://twitter.com/Makopontass

webデザインマニア|㍿ARUTEGA代表 CI Director|http://arutega.jp|デザインコンサルティングスタジオ|@cssdesignawards審査員|#NOT4H 合同会社代表発起人|#ForMeFM|海外エンジニア→大阪|#MENTA|Web制作/コンサル・ヴィーガン焼き菓子店経営


西長正輝さん|Havvvna
https://twitter.com/n_masateru

Webデザインアワード@cssdesignawardsのWebsite Of The Day受賞×3/2015〜同審査員/デザイナー&AD(主にWeb)/松竹芸能漫才師→タワーレコードバイヤー→今/子供に誇れることをする/クリエイティブユニット #NOT4H メンバー/Havvvnaとして独立。

結果

  • サイトトレースの実行 月2回→達成率75%
  • サイト分析、言語化 週1回→達成率100%
  • ベンチマークを決めて課題制作 月1回→達成率60%
  • アニメーションについてブログでまとめる 月1回→達成率0%
  • Blenderを学習し、ブログにアウトプット 月1回→達成率0%


よかったところ/改善点

よかったところ

  • はじめてサイトトレースをしたが、とても勉強になった。細かいところで、「ああなるほど、こうしているのか」とか、「ここまで細かく調整しているのか!」みたいな気づきもたくさんあった。トレースやったほうがいいはマジだった。
  • サイト分析を週1で、軽めのものを高頻度でいれるのは常に学習を意識できてよかった。心なしかコンセプト立案能力が上がったような気がする。
  • 課題制作は楽しかった。(良くも悪くも)普段できないような案件を想定してできるので制作意欲が満たされた。
  • アドバイザーさんに入っていただいたのはめちゃめちゃよかった。改善点が見えてくるのはもちろん、今まで積み重ねてきたものへの自信にもなった。(ガラパゴス化していると、自信もあまりなかった)丁寧に優しくフィードバックくださったアドバイザーのお二人に本当に感謝です…。あと定例を設けさせていただいていたのですが、デザインに対してきゃっきゃとお話できる機会があったのがとても楽しかった。

改善点

  • アニメーション、Blenderなどの新しいインプット系がことごとく失敗した。
    要因としては
    ①わからないがために計画がざっくりすぎて、やることを決めるところから入るのでなかなか進まなかった
    ②月1の設定がまずかった。月末になってやることも決まってなくて何したら良いかわからず時が過ぎていってしまった
    など。次回気をつけていきたい。

まとめ

ゆるっとではあるのですが、チームの監視の目があることで、なるべく計画通りに実行していこうという意識が働いたのはとてもよかったように思います。

他のメンバーの学習の成果が見れるのも良い仕組みかなと思いました。

経緯に記載した「自分のデザインスキルに対して停滞感があった」件に関して、100%解決したとは思わないのですが、なんとなくモヤモヤ〜今のままじゃだめそう〜だけどどうしたらいいんだ〜って感じだったのが、これができていて、これができていない、理想のデザイナーになるにはこれが足りない、みたいなのが少しずつクリアになってきた感じがします!大きな進歩!

また、「チームとして、「学習する組織」の土壌を作りたいと思った」件に関しては、かなり大きく雰囲気が変わったように感じます。現状維持ではなく、常に何かを学び、向上していくという意識が全体に広がっているような気がする。気がするだけじゃないことを祈ります!!


とっても長めになってしまいましたが(?)、以上デザイナー5年目がデザイン学習と向き合ったお話でした🙌読んでいただきありがとうございました〜!!

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