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ニュートン・コンサルティング創業ストーリー(後編)

ニュートン・コンサルティング 代表取締役社長の副島です。

前編では、会社員時代・イギリス時代のエピソードをお話しました。後編では、日本に戻ってニュートン・コンサルティングを創業してからのことをお話します。

帰国、ゼロからのスタート

イギリスで新会社の社長を務め、様々な国籍の人と働いたことは得難い経験でしたが、いつかは日本に戻って、子どもの頃からの目標でもある自分の会社を興したいと考えていました。
それが遂に実現したのが2006年。イギリスでの経験から、日本企業におけるリスクマネジメントの重要性を実感し、リスクマネジメントコンサルティングを始めることにしたのです。イギリスで共に働いていた仲間と日本に戻り、ニュートン・コンサルティングをスタートしました。ビルの一室の小さなオフィスで、社員4人だけでの出発でした。

ニュートン・コンサルティングの門出は思っていた以上に厳しいものになりました。実績もない小さな会社ですから、なかなか契約を取ることができないのです。
大手企業に積極的にアプローチしたのですが、大手が契約するのは同じような大手ばかり。営業先の担当者が当社を推してくれても、購買部などの信用調査が入るともう駄目でした。「BCPの仕事をすると言っているが、BCPなんて意味が分からない、将来性もない」と言われたこともあります。今でこそBCPという言葉は一般的になりましたが、東日本大震災以前ですから、まだ社会に浸透していなかったのです。

当社は「リスクマネジメント」や「事業継続」という概念を広め、マーケットを創造しながら、自社の地位も確立していく、という難行をおこなうことになりました。営業活動と並行してBCMNavi(現:リスク管理Navi)やセミナーにて情報発信を続け、何とかして日本企業の方々の危機対応への意識向上の促進に取り組みました。

リーディングカンパニーの支援で実績

契約が取れず厳しい日々が続きましたが、「一歩一歩へこたれずに食らいついていけば、大手企業にも入り込める」と信じて営業を続けました。そんな当社を認めてくださったのは、様々な業界の一番手、リーディングカンパニーです。業界の最先端を行く会社は、追いかける背中がありませんから、新しいことでも取り入れていこうというフロンティアスピリットがあるのです。当社の発信している情報にいち早く気が付き、頼りにしてくださり、実績がない私たちが新しい概念や方法を提案しても、内容が良ければ「よし、やってみましょう」と言ってくださいました。

リーディングカンパニーの支援で実績を上げれば、同業他社の方々にも一目置かれるようになります。次第にお客様が増えていき、その実績をセミナーやホームページで紹介すると、さらに引き合いが来るようになりました。仕事が増えるにつれて会社の規模も大きくなっていき、オフィス移転を繰り返しました。良い循環が回り始めたのです。

                【防災関連セミナーでの講演】

今では、営業をしなくてもお客様が当社を知ってお問い合わせをくださる状況に。創業当時には考えられなかったことで、とてもありがたく感じています。

現在の当社は「営業しないこと」を大切にしています。私自身は営業出身なので大好きですが、一般的には大変なことですし、効率も良いとは言えません。それよりも、お客様に当社を見つけていただくためのマーケティングを重視しています。

信頼し合えるお客様と、価値のある仕事を

辛い時期を乗り越え、ニュートン・コンサルティングはリスクマネジメントの世界では第一人者になったと自負しています。それに甘んじることなく、「ニュートンがコンサルティングに入っているならこの会社は安心だ、信頼できる」と思っていただけるように、これからも努力を続けなければなりません。

今後の目標は、社員一人ひとりに力を着けてもらいながら、一企業としても強くなること。そして、互いに信頼し合えるお客様と、価値のある仕事をしていきたいと考えています。

ニュートン・コンサルティング株式会社では一緒に働く仲間を募集しています
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