こんにちは、株式会社nori・noriの採用担当です!
前回は、代表・服部のこれまでの歩みや、この事業にかける想いをご紹介しました。
ご覧いただけましたでしょうか?
「新しい当たり前をつくることが面白い。」ーそう語る代表がたどり着いたのが、貸切バスのタイムシェアサービス『NORI・NORI』でした。
しかしながら私自身も、
『貸切バスをシェアするってどういうこと?』
『普通の貸切バスと何が違うの?』
と、最初に話を聞いたときはピンときていませんでした(笑)。
でも、代表から話を聞くうちに、これは単に貸切バスを便利にするサービスではなく、「移動できないことで失われている機会」に向き合う事業なのだと分かりました。
子どもの体験や地域とのつながりなど、本来なら生まれるはずだった機会を、移動の壁によって諦める人をなくしたい。そのために、今ある仕組みを組み合わせ、新しい当たり前をつくろうとしている事業だったんです。
今回は、NORI・NORIの具体的な中身と、代表・服部が目指していることを詳しく聞いてみました。
——まず、この事業を一言でいうと、どんなサービスなのでしょうか?
「貸切バスを必要な時間だけ、もっと使いやすくするタイムシェアサービス」です。
一般的な貸切バスは、旅行や遠足のように半日や一日利用することを前提にした仕組みになっています。
安全確保のために出庫前後の点検時間も含めた料金体系になるので、30分や1時間だけ使いたい場合でも、最低5時間分の料金が発生してしまいます。
現場が使いたいと思っても、コスト的に選択肢から外れてしまうことが多かったんです。
一方で、「30分だけ借りたい」「1時間だけ送迎したい」というニーズは、実はたくさんあります。
そこで考えたのが、1台のバスを複数の利用者で時間帯ごとにシェアする仕組みです。
必要な時間だけ使えるようにすることで、「使いたいけど高くて使えない」という壁をなくしたかったんです。
誤解されることも多いのですが、私たちは貸切バス会社ではありません。
バス会社様と提携し、空いている車両や時間を有効活用しながら、利用者様とつなぐプラットフォームを運営しています。
——そもそも、このサービスはどのようにして生まれたのでしょうか?
きっかけは、独立後に行っていた保育園や歯科医院のマーケティング支援でした。
あるとき、『保育園の預かり時間中に、子どもたちを歯科医院へ送迎して予防歯科を受けられるようにしたい』という相談をいただいたんです。
保護者の負担も減りますし、子どもたちも予防歯科を受けやすくなる。
社会的にも意味のある取り組みでした。
でも、実際にやろうとすると移動手段がありませんでした。
公共交通機関では先生方の負担が大きい、タクシーでは子どもたちだけを乗せられない、貸切バスは便利ですが高いコストがかかる。
移動だけが理由で、実現できない。
そこにすごく違和感を覚えました。
最初は保育園だけの話だと思っていましたが、その後いろいろな事業者様と話をする中で、企業送迎や習い事、高齢者施設、医療機関、地域イベントなど、まったく違う業界でも同じ課題があることが分かってきました。
——そこで、タイムシェアという発想につながったんですね。
そうですね。
利用したい人はたくさんいる。一方で、バス会社様にも空いている車両や時間帯があります。
だったら、その空いている時間を複数の利用者でシェアできれば、お互いにメリットがあるんじゃないかと考えました。
例えば、
①午前中は保育園の送迎
②その後は歯科医院
③午後は企業送迎
というように、一台のバスを時間ごとに活用できればどうでしょう。
利用者は必要な時間だけ利用できますし、バス会社様も車両の稼働率を上げられますよね。
カーシェアやレンタルスペースのように、「必要な時間だけ利用する」という考え方を貸切バスにも広げられないか。
それが、この事業の出発点でした。
——形にするまでに、苦労したことはありましたか?
それはもう、たくさん(笑)。
特に大きかったのは、「バスのタイムシェア」という概念を皆さんに理解いただくことです。
まだ世の中になかったので、バス会社に理解してもらうだけで一苦労でした。
何社も断られて、それでも別の角度から説明し直して……を繰り返しました。
また、法制度も複雑でしたね。
貸切バスのタイムシェア事業を行うためには旅行業の資格も必要で、旅行業法・運賃制度・運行管理など分からないことだらけでしたが、一つひとつ自分の頭に叩き込みながら形にしていきました。
予約システムも既製品では対応できず、ゼロから自分で設計しました。それから、利用者の側にも「貸切バスを30分だけ使う」という発想自体がないので、理解してもらうまでに時間がかかりました。
でも、私は思うんです。
簡単にできるなら、もうとっくに誰かがやっているはず。
誰もやっていないことだからこそ、やる意味があると思っています。
——服部さんのそのパッションには、私もすごく勇気づけられます。ちなみに、実際の利用シーンはどんな場面が多いですか?
本当にさまざまです。
例えば、保育園や学童保育の課外活動、習い事への送迎、医療機関への団体送迎、商業施設のシャトルバス、企業の従業員送迎、地域イベントの来場者輸送などもあります。
一見するとまったく違う用途に見えますが、共通しているのは「大人数を移動させたいけれど、既存の移動手段ではコストや手間が合わない」という課題です。
実際に、現在は横浜・川崎エリアを中心に、行政や上場企業、保育園、医療法人など、さまざまな企業・施設で導入いただいています。
業種も規模も異なる方々が利用されていますが、皆さんが抱えていた悩みは同じでした。
「移動手段があれば実現できることがあるのに、今の仕組みでは難しい」
私たちは、そんな移動にまつわる課題を解決し、新しい選択肢をつくることに取り組んでいます。
——サービスは、どのような流れで提供されるのでしょうか?
利用者様から、日時や人数、乗降場所などをご相談いただきます。
その内容をもとに、私たちが提携しているバス会社様と調整しながら、最適な車両や運行スケジュールを組み立てていきます。
予約を受けて終わり、ではありません。
時間やルート、車両の空き状況、採算性、安全面など、さまざまな条件を考えながら組み合わせていく必要があります。
AIも積極的に活用しながら、最適な配車や価格設計ができる仕組みをつくっていきたいと考えています。
——実際にサービスを提供してみて、印象に残っていることはありますか?
やはり最初の実証実験ですね。
保育園から歯科医院への送迎を実際に行ったところ、利用された保護者の方へのアンケートでは満足度100%という結果になりました。
もちろん評価いただいたのは、歯科医院さんや保育園さんの取り組み全体です。
でも、その取り組みは、移動手段がなければ実現できませんでした。
『仕事を休まずに子どもが歯科検診を受けられた』
『暑い日や雨の日でも安心だった』
そんな声をいただき、「移動を変えるだけで、こんなにも新しい体験が生まれるんだ」と改めて実感しました。
また、朝日新聞・東京新聞・テレビにも取り上げていただき、横浜ビジネスグランプリ2025ではスタートアップ賞も受賞できました。
社会的にも、この課題への関心の高さを感じています。
——最後に、この事業で目指していることを教えてください。
よく誤解されるんですが、私は貸切バスを安くしたいわけじゃないんです。
本当に解決したいのは、「移動できないことで失われている機会」をなくすことです。
子どもの体験、高齢者の外出、企業の活動、地域の交流。
本来なら実現できるはずなのに、「移動できない」という理由だけで諦められていることが、社会にはまだまだたくさんあります。
ホテルも、レンタカーも、カーシェアも、会議室も、時間単位で使うのが当たり前の時代です。
なのに貸切バスだけは、まだ長時間利用を前提とした仕組みが中心でした。
その当たり前を変えたい。それがこの事業の本質です。
2027年には横浜・川崎で圧倒的なシェアを確立して、2028年に関東圏、2029年に地方都市、2030年には全国展開を計画しています。
でも、そこがゴールじゃないんです。
移動が理由で諦めている人が日本中にいるから広げていく。
移動できないという理由だけで誰かの機会が失われない社会をつくりたい。それが本当のゴールです。
そして、この事業はまだ完成形ではありません。
サービスも、オペレーションも、仕組みも、これからもっと良くしていける余地があります。
だからこそ、「新しい当たり前をつくること」にワクワクできる仲間と、一緒に育てていきたいと思っています。
「移動の壁をなくせば、新しい体験が生まれる。」
今回は、貸切バスのタイムシェアというサービスの仕組みと、その先にある代表・服部の目指す未来についてお届けしました。
まだ完成されたサービスではないからこそ、一人ひとりのアイデアや挑戦が、そのまま新しい価値づくりにつながる。そんな創業フェーズならではの面白さが、この事業にはあります。
次回は、「どんな人と、この事業をつくっていきたいのか」という、コアメンバー募集に込めた代表の想いをお届けします。
創業フェーズだからこそ挑戦できる環境や、一緒に働くからこそ感じられる面白さについてもご紹介します。
ぜひ、次回もご覧ください。