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宿泊業未経験の僕が今、Hotel Noumでゲストの“特別な日”を作る理由

沢畠有太郎です。Hotel Noumのキッチンスタッフとして働き始めて、もうすぐ1年が経ちます。

宮城で生まれ育った僕が、大阪にあるHotel Noumでどうして働くことになったのか、実際に働いてみてどう感じたか、そしてHotel Noumとはどういう場所なのか、僕なりの言葉で皆さんに伝えられたらと思っています。


まずはざっくりと僕の経歴をお話しします。中学の時、設計事務所で職場体験をしたのがきっかけで、建築に興味を持ち、建築科のある工業高校に進学しました。さらに学びを深めようと大学へ進んだのですが、そこは僕が想像していた以上にクリエイティブな世界だったというか。周りの人の感性や創造性の豊かさに、僕は打ちのめされてしまい、大学は1年で辞めました。これからのことを考えたときに、元々料理をするのが好きだったことや、アルバイトで調理の経験があったことなどから、飲食をやってみたいなと思うようになりました。ご縁があって、宮城県に店舗を立ち上げようとしていた、福島県に拠点を置くカレー屋さんで働くことになったんです。


当時の僕は、お金をもらうためにやりたくないこともやるのが仕事だと、そう思っていました。ですが、カレー屋さんの社長が本当に楽しそうに働く姿を見ていたら、僕もいつの間にか仕事に夢中になって、やりがいも感じるようになりました。もうそこからはずっと社長についてまわって、ひたすら勉強させてもらいました。


未知の世界に足を踏み入れたあの日

大阪に出てきたのも、このカレー屋さんがきっかけです。新しく大阪に店舗を出すことになり、僕も大阪へ。オープンして2年が経った頃、大阪店を取り巻く環境に様々な変化があり、大阪店は閉店することになりました。このタイミングで社長と僕以外のメンバーは全員福島に戻ったのですが、僕はこのタイミングで、より大きな規模感で違うことをやってみたいと、このまま大阪に残ることを決めました。そんな時に、社長と昔からの知り合いだったみやさん(Noum代表)が店に来てくれたんです。3人であれこれ話していたら、みやさんが「Noumで働く?」って。でも実は僕、Noumのことを全然知らなかったので、正直に「大変申し訳ないんですが、ちょっとNoumのことを存じ上げなくて」と言ったら、「わかった。私案内するから。明後日来られる?」って(笑)。で、本当に行って、案内してもらったら、今まで自分にはなかった世界観に魅了されてしまったんです。新しい場所に飛び込んでみたいという気持ちが湧き上がってきて、その日のうちに「働きたいです!」とみやさんに伝えました。


宿泊業へのイメージが変わっていく

Noumで実際に働いて思ったことは、まず働いている人のプロ意識が高いということ。これはキッチンチームだけでなく、メンテナンスチームに対してもそう思います。宿泊業は部屋を提供して、掃除して、それで終わりという、すごく淡々としたイメージを持っていたんですが、実際に働いてみると、何泊もしてくれるゲストと毎日挨拶したり、観光から戻ってきたゲストと会話したり。飲食店で働いていた頃から、お客さんが来て帰るまでのひとときを大切にしようとは思っていましたが、今はその大切にしたいと思う時間の幅がすごく広がったような気がします。ゲストがカフェラウンジを利用している時間だけではなく、ホテルに滞在している時間もすべて、心地良い時間や空間にしたいと思っています。


バータイムを充実させていきたい

僕は今、カフェラウンジで取り扱うワインやビールなどの仕入れを担当しています。フードメニューに合わせて選んだり、季節によって種類を変えたり、また数字を見ながら予測を立てて仕入れをしたり、あれこれ考えながら試行錯誤することがすごく楽しいです。僕がこれからやりたいことは、Hotel Noumの夜を創っていくこと。カフェラウンジは、コロナ禍もあり、夜営業をしていなかった時期が長くあったので、朝に比べて夜のイメージというのはまだ弱いです。ゲストが1日を振り返りながらゆっくり飲んでいたり、ふらっと立ち寄った人がゲストと盛り上がったり、そういうバーの景色をこれからもっと見ていきたいです。


誰かの特別な1日のために努力を惜しまない

僕たちがHotel Noumで過ごす毎日は、ゲストにとっては特別な日なんだということを、僕はいつも思います。例えば、朝食のワンプレート。僕たちにとっては、いつもと変わらない一皿かもしれないけど、ゲストにとっては、旅の思い出に残るようなワンシーンになるかもしれない。だからこそ、丁寧に、手を抜かず、美しく盛り付ける。外に荷物を持っているゲストが見えたら、ドアを開けて迎え入れる。Hotel Noumで働くということは、そういうことだと思うんです。だから、そういうことができる人と一緒に働けたら、僕はうれしいです。



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