こんにちは、総務、大泉工場と1110 CAEF/BAKERYのSNS担当tamuraです。
お茶所育ちの私にとって、お茶は空気のような存在でした。小学校の給食で牛乳とお茶がセットで出る環境で育ったからこそ、私の中には「お茶はお茶。アレンジせず、そのまま飲むもの」という強い固定観念ができあがっていました。
しかし、大泉工場に入社し「コンブチャ(_SHIP KOMBUCHA)」に出会ったことで、その価値観はガラリと変わりました。
会社の企画で自家製コンブチャ作りに挑戦した時のことです。発酵の力によって、見慣れたお茶の味わいがフルーティーに、そして無限に広がっていく奥深さを体験し、「お茶って、こんなにすごい可能性を秘めていたんだ!」と改めて実感したことを覚えています。
そんなお茶への愛が再燃していたある日、突然のチャンスが舞い込みました。
「永田茶園さんの見学、急だけど同行しない?」――私に断る理由なんてありませんでした。
_SHIP KOMBUCHAの原材料である有機お茶が作られている場所。そこで私を待っていたのは、想像をはるかに超える「熱い想い」の嵐でした。
永田茶園さんの哲学にある「家族に飲ませたくないお茶を、売るわけにはいかない」という初代の決意。1970年、効率重視の農薬まみれの時代にあえて無農薬の厳しい道を選び、守り抜いた信念。そのバトンを三代目の恭士さんが引き継ぎ、各地の農家さんと泥臭くやり取りを重ねながら「7種すべて有機栽培」という圧倒的な品質を証明していました。
道中に立ち寄った「和束茶カフェ」で、永田社長と大泉代表の対話を聞きながら、淹れていただいた新茶を一口含んだ瞬間のことです。一同から「旨味がとんでもない…」と言葉が漏れました。
しかし、お茶どころで育ったからこそ、私はここでハッとさせられたのです。オーガニックのお茶の本当の凄さは、化学肥料で無理やり作られた人工的な「強い旨味」ではありません。
ここで、オーガニックお茶と一般的なお茶(慣行栽培)の決定的な違いを整理させてください。
🍵 オーガニック vs 一般的なお茶(慣行栽培)
比較項目
オーガニック(有機栽培)
一般的なお茶(慣行栽培)
味の特徴
雑味がなくピュア。スッと体に染み渡るような優しい「滋味」と「香り」
ガツンとくる強い「旨味」と「コク」が人工的に作れる
肥料のアプローチ
植物性・動物性の有機堆肥。「土の中の微生物」を育てる
化学肥料(主に窒素)。「お茶の木に直接」栄養をドーピングする
目指すゴール
持続可能な「循環」(100年続く土壌)
効率的な「大量生産」(均一な品質と高収穫量)
一般的なお茶は、化学肥料を与えることで旨味成分を強制的に大量生成できますが、オーガニックのお茶はそれができません。
これはインタビューの中で永田社長が教えてくれたことなのですが、実際に永田茶園さんのお茶を愛飲している方々からは「飲むと胃がもたれない」「体がすっきりと軽い」といった声がたくさん寄せられるそうです。
そのお話を聞いて、すとんと胸に落ちました。そこには、自然から奪うのではなく土の力で返すという、50年以上の歴史と優しさが混じり合っていたのです。
このストーリーを知ったブルワーが仕込むコンブチャが、美味しくならないわけがありません。余計な雑味がないオーガニックの茶葉だからこそ、発酵の過程でお茶本来のフルーティーな可能性が美しく開花するはずです。
「この感動を、一刻も早く、一人でも多くの人に届けなきゃいけない!」
会社に戻った私は、猛烈な勢いでSNS発信の準備に奔走しました。インタビュー動画の生声をどう届けるか、映像のガタつきや音のぷつぷつ感と格闘し、18秒の黄金比に凝縮する日々に頭を悩ませました。どうすればあの「家族への愛」が画面越しに伝わるのか、試行錯誤を繰り返す毎日は、まさに執念でした。
「お茶を通して、みんな仲良くできればいい」
永田社長のその優しい、だけど芯のあるお言葉を聞いたとき、_SHIP KOMBUCHAの目指す未来がすべてそこに詰まっている気がしました。
私たちが一瓶に込めているのは、半世紀にわたり紡がれてきた命の哲学です。あの緑豊かな茶畑の風と、作り手のぬくもりが、あなたの元へ届きますように。今日も私は、画面の向こうのあなたへ、この愛おしいストーリーを発信し続けています。