年間流通総額約800億円。ECサイトの戦略策定から泥臭い現場の運用までを一気通貫で支援し、現在は「地域創生」に熱中しているオンサイト株式会社。100名以下の少数精鋭を掲げるこの組織には、元ライブドア副社長である代表・岸をはじめ、個性豊かなプロフェッショナルが集まっています。
そんな環境に、新卒1年目ながらホームのように馴染み、のびのびと個性を発揮しているメンバーがいます。社内で「いつも笑顔で、いるだけで場が明るくなる」と愛される寺門さんの武器は、一つのことを徹底的に突き詰める「オタク気質」と、誰の懐にも飛び込む「愛嬌」でした。
「憧れの業界を目指していたけれど、現実の壁にぶつかってしまった」そう語る彼女が、なぜオンサイトを選び、未経験からどうやってECコンサルタントの道を歩んでいるのか。泥臭くも熱い、成長のリアルを語ってもらいました。
寺門 芽生 / ECコンサルタント(25新卒)
茨城県出身。学生時代は航空業界を目指すも、インターンで直面した現実に挫折し断念。そんな中でオンサイトと出会い、「人」と「カルチャー」に惹かれ入社を決意。内定者インターンを経て、現在は大手食品メーカーやアウトドアブランド等のECコンサルティング・制作ディレクションを担当。持ち前の明るさで、社内外から愛されるムードメーカー。
「何かに熱中できる」ことこそが才能だった。
ーー寺門さんは、社内でも「元気印」として有名ですよね。学生時代はどんなことに熱中していたんですか?
実は私、一度ハマるととことん突き詰めるタイプなんです(笑)。学生時代はアイドルにどっぷりハマっていて。「推し」のコンサートがあれば、アルバイトで貯めたお金を握りしめて、日本全国どこへでも飛んでいくような学生でした。
興味を持った対象については、納得いくまで調べ尽くさないと気が済まないんです。「好き」となったら、寝食を忘れて没頭してしまう。この「一度スイッチが入った時の追求心」や「フットワークの軽さ」は、今の仕事にも通じる私の原点かもしれません。
ーーなるほど、「追求心」の原点は推し活にあったんですね(笑)。アルバイトや学業ではどうでしたか?
アルバイトは、ラーメン店の「一風堂」で4年間働いていました。接客やホスピタリティの教育がしっかりしているだけでなく、すごく活気がある職場だったので、忙しい店内で連携をとるためには、自分から大きな声で発信しないとやっていけなかったんです。 その環境で揉まれるうちに、相手の目を見て話すことや、どんな時でも笑顔でいることが、無理なく自分のスタンダードになっていきました。
あと、大学のゼミ活動も大きかったですね。 特に、担当教授との出会いが私の価値観を一番大きく変えるきっかけになりました。その教授は、固定概念にとらわれず物事を多角的に見て的確に分析する方で、今の岸代表と思考や人間性がすごく似ているんです(笑)。
教授の影響もあって、障害者アートのワークショップを企画・運営した際にもハッとする気づきがありました。障害のある方と接する時、勝手に壁を作ったり「配慮しなきゃ」と構えたりしているのは、実は自分たちの方だけだったんです。
「個性を大切にする」という環境を好むようになったのは、このゼミでの経験が原点です。それからは、相手が誰であろうと――たとえ企業の社長さんであっても――バイアスを持たずに、一人の人間としてフラットに接することができるようになりました。
ーーそんな寺門さんが、就活でオンサイトを選んだ決め手は何だったんでしょうか?
実は最初、航空業界を目指していたんです。でも、インターンに参加して現場の厳しさを目の当たりにしたり、専門学生の方々との熱量の差に圧倒されたりして…。「憧れだけでやっていける世界じゃない」と痛感し、正直に言うと挫折してしまったんです。給与面や体力面での不安も重なり、一度立ち止まって考え直そうと。
そんな時に出会ったのがオンサイトでした。決め手は、間違いなく「人」と「カルチャー」ですね。他社の形式的な面接とは違い、いきなり「ECって知ってますか?」というフランクな会話から始まり、私のゼミやバイトの話を本当に面白がって聞いてくれたんです。
「その追求心は、ウチですごく活きるよ」。そうやって個性を否定せず「武器になる」と言ってくれた。マニュアル通りではなく、一人の人間として向き合ってくれる姿勢に、「ここなら私の自然体が活かせる」と直感しました。
あと、代表の岸さんとの出会いも衝撃でしたね(笑)。求人サイトの写真はスーツでキリッとしていたのに、実際の面接に出てきたのはTシャツ姿のラフな方で(笑)。最初は社長だと気づかなかったくらいです。でも、話していく中で「うちの子たちはね」と社員のことを話す姿がとても自然で。「社長なのにこのギャップ、なんかいいな」って、飾らない人柄に惹かれました。
素直さと「オタク気質」が活きる場所。
ーー入社後は、すぐに活躍できたのですか?
いえ、最初は全然ダメでした(笑)。内定者インターンとして働き始めた初日、飛び交う言葉がCVRだのLTVだの横文字ばかりで...。メモを取ることすらできなくて、呆然としてしまいました。
正直に「すみません、何もわかりませんでした!」と申告したら、先輩の江原さんが「だよね(笑)」と笑ってくれて、一から丁寧に教えてくれました。「わからないことは、素直にわからないと言っていい」。その心理的安全性があったからこそ、萎縮せずにスポンジのように吸収できたんだと思います。
それからは、疑問をとことん突き詰めるようになりました。例えば、使用するシステムやツールの資料で少しでも「?」と思う部分があれば、納得がいくまでサポートや担当者に問い合わせ続けたり。
ーーそこから、どうやって自分の価値を発揮していったのでしょう?
転機になったのは、膨大なデータ集計の業務でした。一つひとつの数字と向き合う根気のいる作業ですが、そこで私の中の「突き詰めるスイッチ」が入ったんです。「このデータが、クライアントへの提案の根拠になるんだ。だったら、どこよりも正確で、わかりやすいデータにしよう」と思って。
そうしたら、定例会の場で先輩が「これ、寺門が一生懸命集めてくれたデータなんです!」とクライアントに見せてくれて。先方からも「わかりやすく作っていただいて、ありがとうございます!」と感謝されました。
ーー自分の強みが仕事で活きると実感できたエピソードですね。
岸さんがよく「インターネットビジネスは細部への執着がすべてだ」と言うのですが、実際に先輩たちも驚くほど細かい現場のTIPSやデザインにこだわっています。
そんな環境だからこそ、私の「好きなことを突き詰める性格」や「しつこさ」が、ここでは仕事の質として高く評価されるんだと実感しました。
「One for All」の精神。チーム全員が「JIBUNGOTO」として向き合うカルチャー。
ーー現在はどのような業務を担当されているのですか?
ECサイトの制作ディレクションやコンサルティングのアシスタントを経て、今はフロント担当としてクライアントと直接やり取りを始めたところです。担当しているのは、食品メーカーや越境ECを展開する企業など様々です。
最近では、クライアントの広告運用も担当しています。まだ完全には独り立ちしていないので、社内のマーケティングチームに協力してもらいながらですが、領域を広げられるのが楽しいですね。
オンサイトで働いていて一番驚いたのは、チーム間の壁が全くないことですね。「One for All」の精神が本当に浸透していて、私がわからないことがあって全然違う部署の先輩に聞きに行っても、誰も嫌な顔一つせず、自分の手を止めて教えてくれます。
岸代表が「会社を大きくしすぎず、100名以下の少数精鋭にこだわる」と言っている理由が、働いてみてよく分かりました。この一体感とスピード感は、この規模だからこそ出せるものなんだなと。
ーー素敵な環境ですね。「JIBUNGOTO(自分ごと)」というフィロソフィーについてはどう感じていますか?
尊敬する先輩たちの姿を見て、その意味を学んでいる最中です。オンサイトのメンバーはクライアントのためを思って、時には耳の痛いこともハッキリと提案します。単なる御用聞きではなく、相手のビジネスを経営する視点に立って「自分ごと」として考えているからこそできることです。
その上で私が期待いただいているのが、岸さんがよく口にする「愛嬌」という武器なんです。採用の時も、一風堂やゼミで培った、誰とでもフラットに接して懐に入ることができる人柄を高く評価していただいたと聞きました。笑顔で、でも目は真剣に。「御社のために、本気でこう思ってるんです!」と伝えて、人を動かす。ロジックだけでは埋まらない隙間を、熱量と人間力で埋めること。それこそが、AIにはできない「ラストワンマイル」として、会社が私に求めている役割なんだと実感しています。
▼オンサイトの4つのフィロソフィー
ーー仕事をしていて、一番テンションが上がる瞬間は?
やっぱり、クライアントから直接「ありがとう」と言われた時ですね。
以前、担当しているクライアント様がオフィスに来社された際、「いつも本当にありがとう。寺門さんのおかげで助かってるよ」と声をかけていただきました。PCの画面上の数字が増えるのも嬉しいですが、その向こうにいる「人」の感情が動いた瞬間、そしてその商品が世の中に届いていく過程に関われることに、すごくやりがいを感じています。
「プロフェッショナル」としてオンサイトに不可欠な存在へ
ーーこれからの目標を教えてください。
まずは、クライアントから「新人」というフィルターを外して、「一人のプロフェッショナル」として信頼されるようになることです。将来的には、オンサイトの「戦略チーム」に入って、言われたことをやるだけでなく、自分のアイデアで新しいプロジェクトやヒット商品を生み出せるようになりたいです。「寺門がいないと困る」と言われるような、会社にとって不可欠な存在になるのが野望です。
ーー最後に、未来の後輩へメッセージをお願いします。
オンサイトに向いているのは、「周りに流されず、自分の『好き』や『意志』を持っている人」だと思います。それがアイドルでも、ラーメンでも、何でもいいんです。何か一つのことに没頭できるエネルギーは、必ず仕事の「こだわり」に変換できます。
そして、やっぱり「愛嬌」がある人!オンサイトは、とがった個性も、ちょっとした失敗も、「面白いじゃん」と笑って受け入れてくれる懐の深いチームです。だから、変に優等生ぶる必要はありません。素直で、元気で、ちょっとオタク気質なあなたと、一緒に働けるのを楽しみにしています!
/assets/images/260749/original/7a605cb9-8430-4d68-b247-982b2094cec2.png?1497450021)