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人生を見誤らないための工夫

もしも今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか?
NOと答える日が何日も続くようであれば、何かを変えなければならないということだ。

この、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式辞、多くの方が見たことあると思います。

自分もその一人です。

冒頭のような極端な問いをよく自分に投げてきました。


ただ、やられたことのある方であれば、分かると思いますが、

どれもフワっとした感じで終わったり、言葉遊びになってしまったりと、

なかなか上手くいきません。

できれば、自分も気付いていない感情や想い、行動に結びつくような具体的な気付きを引き出したいところです。


今まで、墓標、告別式、最後の床など色んなシチュエーションを試してきました(笑)

そんな試行錯誤の結果、今のところ最も効果的だったシンプルな方法を紹介したいと思います。


なかなか踏ん切りがつかない時、 日々に忙殺されて空虚さを感じた時、得体のしれぬ焦りや不安を感じた時に、

お試しください。


遺書を書く。

いきなり何を言ってるんだコイツは。。。

と思う方もいるかもしれません。

ただ、私の方は至って真面目でございます。

なぜこれが効果的なのか、ここに行きついた流れと、得た気付きを書いていきたいと思います。

いろいろ時間を使うハメになる

明日死ぬとわかったら、今何をするか。

まずはこの問いから始めました。

皆さんならどう回答するでしょうか。

私は正直そんなこと急に言われても、とても一つに絞れませんでした。

まずは思いついたことを書き出して整理しようと思いました。


と、ここでまず気付きます。

もし明日死ぬことになったら、今日何をするか考え整理することに時間を使うハメになるということ。

ならば、整理だけは今のうちにしとこうと始めたのですが、

1日となるとできることは限られます。現実的に考えると、大切な人と過ごし感謝を伝える以外に、遺産や経営権など色々伝えなきゃいけないことなどあり、遺書の必要性にかられました。


と、ここでまた気付きます。

もし明日死ぬことになったら、手紙を書くことに時間を使うハメになるということ。

そして、遺書は今でも書いておけるということ。

面倒だけど、死ぬ直前にこんな面倒なことをするのはもっと嫌だという思いから、妻、娘、両親、兄弟、仲間、友人などどんどん書いていきます。書き始めるとスラスラいけるものです。

誰かに伝えたいことの中に気付きがある

と、ここでまたまた気付きます。

ヤバイ。妻への遺書には”もっとこうしてあげればよかった”というセリフだらけだということ。

さらにヤバイことにまだ0才だった下の娘は、上の娘の遺書をコピペしたい衝動に駆られるということ。

そして、会社には信頼して株を渡せる人たちが何人かいること。

さっそく家族旅行の計画や週末の時間配分をカレンダーに登録し、下の娘への絡みを増やす。

そしてBCPに経営権に関わる追記事項の依頼をしました。


と、ここでふと気付きます。

色々気付けて、今のうちに準備もできて満足な感じだけど、

家族や仲間のこと以外で、死ぬ前にどうしてもやっておきたいことはないのか。

ということです。

そこで、自分にも同じように遺書を書いてみようと思いました。

幽体離脱するように、客観的に書くことで何か気付くのではないかと。

これがうまくいきました。恥ずかしいのでここでは書けないけど。

まるで自分以上に自分を知っている、そんな相棒が書いたような内容でした。

親身だけど、すごいエグッてくる。

元々計画されていたスケジュールたちを眺めて、今の面持ちから優先順位を入れ替えました。

そして、定期的に内容を見直すようにしました。


大切な相手に伝えたいことの中には、自分が大事にしていることが入りやすく、

かつ、無責任にも自分以上に制限なしの期待をする傾向があるのではないかと思いました。

最後に

今回は、なかなか踏ん切りがつかない時、 日々に忙殺されて空虚さを感じた時、得体のしれぬ焦りや不安を感じた時に、

遺書を書いてみては。というお話でした。

私は毎週日曜の夜、このような人生を見誤らないための時間を取っています。

月曜から始まる怒涛の毎日に飲み込まれずにいたい私にとって、とても重要な時間です。


最後に、遺書を書く時のコツを書いておきます。

まさに、この感覚です。


Don’t think. Feel.

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