1
/
5

アウトプットの正体

【学校の勉強は社会で役に立たない?】

「徳川将軍を全員覚えても社会に出たら何の意味もない」 「掛け算や割り算なんてパソコンや電卓があるのだから不要だ」 小学生のころ、一度は思ったことがあるのではないでしょうか? 確かに、ただ徳川将軍を全部覚えているだけでは何の役にも立ちません。 しかし、価値あるアウトプットをするには必ずインプットが必要です。学校の勉強が役に立たないと言われるのは、インプットした知識を役立てる能力が欠けているからです。言い換えれば、学校でのインプットを価値あるアウトプットに変換する力が失われているのです。

【他人の言葉を垂れ流していませんか?】

ただ教わったことを何も考えず丸暗記するのは、本当にインプットと呼べるでしょうか。 そして、それをそのまま自分の言葉のように発信することは、本当にアウトプットと呼べるでしょうか。 私たちの考える言語化能力とは、得られた情報を鵜のみにせず自分で考えながらインプットし、それを自分の言葉としてアウトプットする力のことです。

小さいころを思い出してみてください。周りに気兼ねすることなく、自分の思ったことや考えを発言していたのではないでしょうか。また、その言葉は学者や偉人の言葉を借りたものではなく、自分の言葉であったはずです。 しかし、中学、高校、大学と歳を重ねるごとに、周りの目を気にして自分の考えを発信する機会が減り、思考が介在しないインプットに終始するようになったのではないでしょうか。その結果、学生の言語化能力も衰えていっているように感じます。

そういった言語化能力が衰えた結果、「本音で話せる人がいない」などと身の回りの環境を言い訳にして、他人の言葉をさも自分の言葉のように垂れ流すようになっていませんか? これは私たちに言わせればアウトプットではありません。繰り返しになりますが、真のアウトプットとは「インプットした情報を自分の頭で考え、自分の言葉で発信する能力」だと考えます。  



【社会人に求められるもの】

社会に出ると、学生時代とは求められるものが大きく異なってきます。 今の学生に求められるのは何も考えずインプットする能力です。受験でも定期試験でも、より多くの情報を丸暗記し、それをそのまま答案用紙に書くような力が求められています。

しかし、社会に出るとそういった力は役に立ちません。過去の仕事を真似て価値を生み出せる時代は終わりました。今の社会で求められるのは誰でも調べれば分かるようなことを多く知っていることではなく、そこから誰も思いつかないような新しい価値をアウトプットすることです。

アウトプットの機会が減少し、本来学生時代に身に着けておくべきアウトプット能力が育たないのが今の教育環境です。そういう意味で言えば、小学生の「徳川将軍を全員覚えても社会に出たら意味がない」というのは本質を捉えていると言えます。重要なのは徳川将軍全員を覚えていることではなく、徳川家を歴史や世界などの多様な観点から見つめなおし、そこから新しい価値を創造する力なのですから。

【パーツワンの勝算】

パーツワンでは、2014年度より長期インターンシップの受け入れプロジェクトを始動し、現在は2020年度新卒採用の真っ只中です。 社員・インターン生を合わせて10名程度の小規模な会社が5名の新卒メンバーを採用しようというのは、身の丈にあっていないと思われるかもしれません。

それでも、私たちには絶対的な勝算があって新卒採用に挑んでいます。 パーツワンで行われる朝のミーティングでは、決められた議題に対し一人ずつ自分の考えを述べ、真のアウトプットをする力を高めています。誰かの言葉を借りてきたような発言をするメンバーは一人もいません。

全ての業務の中で言語化能力を大切にしながら、真のアウトプットができる集団を育ててまいります。それが、私たちの掲げる「新たな価値観の創造」というビジョンの達成に不可欠な能力だからです。

株式会社パーツワンでは一緒に働く仲間を募集しています
4 いいね!
4 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング