最近よく耳にする“健康経営”という言葉。企業が従業員に対して、健康的に働けるよう健康支援や働きやすい環境づくりに取り組む経営の考え方が、普及しています。
一方で、「制度を作ること」が目的となってしまい、その後の運用や改善まで充分に取り組めていないケースも少なくありません。
プリメディカでは、“すべての従業員が心身共に健康でクリエイティブに活躍できる環境づくり”を目指して、日々健康経営に取り組んでいます
その取り組みが実を結び、優良な健康経営を実践している企業として、 2026年4月に経済産業省と日本健康会議 が認定する 「健康経営優良法人2026」の認定を取得しました。また、あわせて「健康優良企業 “金の認定”」も今回初めていただくことができました!
もちろん、ここに至るまでの道のりは決して簡単なものではありませんでした。
「どんな課題を解決するべきか」「本当に従業員のためになる施策とは何か」ーー。社内ではさまざまな議論や試行錯誤を重ねながら、取り組みを進めてきました。
今回は、健康経営を推進する担当メンバーに、取り組みの背景や実際に起きた変化について聞いてみました。
左:Well-Being事業部 佐藤さん
右:人事部 人事グループ 高橋さん
「プレゼンティーズム」に注目した理由は?
Q. 昨今、健康経営の分野で注目されている指標のひとつに“プレゼンティーズム”があります。プレゼンティーズムとは、出社はしているものの、心身の不調によって本来のパフォーマンスを発揮できていない状態を指すといわれています。
こうした指標が注目される中で、プリメディカが“プレゼンティーズム”に着目した理由は何だったのでしょうか?
A.
高橋さん:“すべての従業員が心身ともに健康で、クリエイティブに活躍できる環境をつくる”というゴール自体は、最初から明確でした。
ただ、そのためにどんな指標を設定すれば良いのかは、本当に手探りな状態でした。
健康経営は、“施策を実施したら終わり”ではありません。
どんな取り組みが従業員のウェルビーイング向上や、生産性向上につながっているのかを継続的に見ていく必要があります。
プレゼンティーズムについては、多くの企業が採用している指標でもあるので、他社と比較がしやすいというメリットがありました。
まずは一般的な指標を使って長期計画を作りつつ、プリメディカにとって本当に意味のある“労働生産性”とは何なのか?を、並行して考えていこうと思いました。
自社サービスを社内制度に取り入れた理由
Q. 自社サービスを活用した健康支援制度を導入した背景を教えてください。
A.
佐藤さん:プリメディカの検査サービスは、科学的根拠のあるエビデンスに基づき、将来的な疾患リスクや現在の心身のコンディションを可視化し、一人ひとりの健康管理や行動変容につなげるための検査サービスです。
大切な従業員の皆さんに、元気に、長く活躍してほしい。そのためには、我々の検査サービスが社内でも必要なのでは?と思いました。
また、自社プロダクトを取り入れることで、従業員自身がサービスの活用方法や価値を深く理解できるきっかけにもなると思い、健康支援制度に取り入れた形となります。
<毎年、35歳以上の従業員にLOX-indexを受検できる健康支援制度を実施しています>
Q. 制度導入後、社内にはどんな変化がありましたか?
A.
高橋さん:社内で“健康について自然に話せる空気”が生まれたことは、大きな変化だと思っています。
健康診断は受診タイミングは人によってそれぞれ違うため、意外と会話のきっかけになりづらい傾向があります。一方、健康支援制度で行う検査は、同じタイミングで受検・結果返却されるため、自然と会話が生まれやすくなったと感じています。
最近、若手メンバーがカフェスペースで「先日のココシルの結果、あまり良くなかったんですよね。。」と話していたのが印象的でした。他部署のメンバーや上司もいる場で、自然に話せていたんですよね。
メンタルヘルスは、一人で抱え込みやすいテーマでもあります。そういう話題をオープンに話せるのは、心理的安全性の高さや、フラットな関係性があるからこそかなと思っています。
ウェルビーイング支援(カウンセラー面談)への反響は?
Q. 外部カウンセラーによるウェルビーイング支援には、どんな反響がありましたか?
A.
佐藤さん:今回は、メンタルストレス尿検査『ココシル』やストレスチェックの結果が良くなかった方を対象にカウンセラー面談を実施しました。実際に利用した方からは、「また利用したい」という声を多くいただきましたが、一方で、具体的な課題解決にもっと深く伴走できる仕組みが必要だと感じました。
今後は、マインドフルネスやコーチングなど、継続的な支援も取り入れていきたいと思っています。
Q. 実際に検査の数値や、何か変化を感じたことはありますか?
A.
佐藤さん:ウェルビーイング支援後に、『ココシル』のストレススコアの値が改善した方がいらっしゃいました。
もちろん制度自体はまだまだブラッシュアップしていきたいですが、実際に変化が見えたのはうれしかったですね。
今後は、“アラートが出た人だけ”ではなく、従業員全員が気軽に利用できる制度へ拡大していきたいと考えています。
一人ひとりのウェルビーイング向上を支えながら、その声をサービス改善にも活かしていく。そんな循環をつくっていきたいと思っています。
今回の認定取得に向けた、一番大変だったことは?
Q. 認定取得に向けて、特に苦労したことは何でしたか?
A.
佐藤さん:一番大変だったのは、“現状把握”と“職場環境の改善”でした。
現状把握では、どんなアンケートを取れば本当の課題が見えるのか、さまざまな指標を比較して試行錯誤を重ねながら、ゼロから設計しました。今後はアンケートだけでなく、従業員の皆さんから直接話を聞き、よりリアルな状況把握をしていきたいと思っています。
また、職場環境改善プロジェクトは、初めての取り組みでした。数か月にわたり、従業員全員を巻き込みながら改善施策を検討していったため、想像以上にエネルギーのいるプロジェクトでした。
ブレストでは「こんな制度があったら、もっと働きやすくなるのでは?」という壮大なアイデアが数多く挙がり、従業員それぞれが会社や働く環境について、真剣に考えていることを改めて実感しました。
一方で、実際に制度化するには、運用面や他部署との調整、優先順位など、さまざまな壁もありました。だからこそ、“まずは小さなことでも主体的に動くこと”を大切にしながら、少しずつ改善を積み重ねてきました。 このような活動を通して、これまで気づかなかった“他のメンバーの小さな困りごと”を知る機会も増えていったのは、とても良かったなと感じています。
また、ウェルビーイング支援をはじめとする外部相談サービスの導入については、この職場改善プロジェクトも後押しになり制度化につながったという経緯があります。
<より働きやすい環境づくりに向けて議論を重ねるプロジェクトの様子>
今後のプリメディカの健康経営について
Q. 今後、プリメディカの健康経営をどのように発展させていきたいですか?
A.
高橋さん:課題に対して仮説を立て、施策を実施し、効果検証を行いながら、より良い取り組みにブラッシュアップしていきたいです。
そして、常に立ち返りたいのは、“健康経営で本当に実現したいことは何か?”という原点です。
認定取得がゴールになってしまいがちな健康経営ですが、本当に大切なのは、従業員一人ひとりが楽しく、ワクワクしながら働けること。
その結果として、組織全体の生産性向上や価値創造につながっていくのだと思っています。
最後に
プリメディカでは、“予防医療を社会に広げる”だけでなく、自分たち自身も実践することを大切にしています。
・自分たちの健康を守れること。
・困ったときに相談できること。
・安心してチャレンジできること。
そんな環境づくりを、これからも本気で続けていきます。
「人の健康に関わる仕事がしたい」
「社会課題に向き合う会社で働きたい」
「働く環境も大切にしたい」
そんな想いを持つ方と、ぜひ一緒に働けたらうれしいです。