1
/
5

仕事に活きる対話型鑑賞のススメ

「対話型鑑賞」という言葉をご存じですか?
対話型鑑賞とは、1980年代半ばにアメリカのニューヨーク近代美術館で開発されたアートの鑑賞法です。

対話型鑑賞の特徴は、美術の知識を基にするのではなくその場で抱いた感想や想像をベースに
対話を行うところにあります。作品の背景や作者の考えといった情報を抜きに作品と向き合います。

学生時代、とある芸術センターで対話型鑑賞について学びながら活動していました。
そんな僕が、会社員として働く中で「仕事にも対話型鑑賞は活きる」と感じました。
そこで、日々働く皆さんに対話型鑑賞を勧めたいと思います。

※体系的に学んだわけではなく、あくまで自分の経験から抽出した要素を基に記載しています。
予めご了承ください。

対話型鑑賞について

対話型鑑賞はグループで実施します。
具体的には10名程度の参加者に対して司会進行役を1人用意します。
司会進行役の事をファシリテーターと呼びます。
会の進行を行いつつ、参加者から自由な感想や発言を引き出していきます。
学生時代にはファシリテーターとして対話型鑑賞に関わっていました。

ファシリテーターの役目は一方的な説明ではなく、参加者同士の対話を促進することです。
他の参加者の考えを聞いて自分に取り入れるサポートをします。
近年ではアートだけではなく学びの場でも活用されるようになりました。

自分の今の仕事内容について

私の今の業務内容は、プロジェクトリーダーとして、お客様の要望を整理して仕様に起こし、開発メンバーにタスクを振ることです。
その傍ら、新人研修の責任者として講師陣のサポートをしつつ、新人さんのメンタルケアや成長の手助けも行っています。

プロジェクト業務と新人研修、それぞれの場面で対話型鑑賞の経験が活きると感じました。

対話型鑑賞が仕事に活きると感じた場面

プロジェクト業務にて

考え方や感じ方の違う社内外の人々と一つの目的達成を目指すプロジェクト業務では、対話型鑑賞の前提が役立ったように感じます。

対話型鑑賞の前提は、

「同じ物事を見る、経験しても、感じることは人によって異なる。差異があることを受け止めた上で楽しむ。」

ことであると私は考えています。

この前提を踏まえて業務に取り組んだところ、
お客様から期待した反応が返ってこなかった時や、プロジェクトメンバーと考え方が合わなかったときに、その事実を素直に受け止めることができました。
事実を受け止めた上で、「これからどうしたらいいだろう?」と考えられるため、物事が前向きに進んでいくように感じました。

新人研修にて

新人研修においては対話型鑑賞のファシリテーターとして活動した経験が役立ちました。

対話型鑑賞では参加者同士の対話を促進し、他人の考えを受容することが大切です。
この考え方は新人の教育や、講師育成にも当てはまります。

自分が知っていることを一方的に教えるだけでは情報が定着しにくいため、
目の前の課題や目標に対して新人さん同士、あるいは講師同士での意見交換をとても大切にしています。

問題の解き方だけではなく、これから自分がどうなっていきたいのか?
研修を通じて何を感じたのか?今自分に出来ることは何なのか?
そうした事についても意見を交換してもらうようにしています。

そうすることで、ただ知識をインプットするのではなく、実感を伴った経験ができると考えています。

最後に

近年ではビジネスの場に対話型鑑賞を取り入れる動きが広まっています。
人材育成や組織開発の手法として対話型鑑賞を行う企業も少なくないと言います。
対話型鑑賞はアートだけに留まらず「人との対話」において有効に機能します。

自分と違う考え、感じ方を受容する。
他人がなぜそう考える、感じるのかを想像する。
自分の感じたことを言語化する。

こうした力はあらゆる分野で重要な力だと思います。
皆さんもぜひ対話型鑑賞に触れてみてください。

▼リアルソフトでは中途入社を大歓迎しています。

子育て世代活躍中!
受託開発/上流〜下流工程まで!自由な社風の中でやりがいを感じて働きませんか
リアルソフトは横浜に拠点を置く、今期18期目のソフトウェア企業です。 「Make Everyone Happy with IT Solutions」という理念のもと企業向け業務システムの開発を中心に、システムの要件定義から設計開発、システム稼働後の保守・メンテナンスサービスまでをワンストップで対応しています。 当社ではSE派遣やSES契約ではなく一括請負による社内開発を行っており、そのため創業当時から責任をもってプロジェクト運営できる体制作りにもこだわってきました。 【システム事業について】 システム事業は「システムインテグレーション事業」と「ERPソリューション事業」を展開しています。 ・「システムインテグレーション事業」  お客様のご要望に合わせたオーダーメードの受託システム開発サービスを提供しています。 ・「ERPソリューション事業」 2013年インフォアジャパン社とサービスパートナー契約を締結し、インフォア製ERPパッケージ SyteLineの導入支援サービスを開始しました。 導入コンサルティングからプログラムのアドオン・カスタマイズサービス、さらには本稼動後のメンテナンスサービスまで一貫してリアルソフトで対応しています。 また、2014年と2020年にはインフォア社からサービスパートナーアワードを受賞。 私たちの仕事を評価していただいています。 【実は、ワイン事業も行っています】 システム事業のほかに「イタリアワインの輸入事業」を6年前にスタートさせました。 イタリアワイン専門のインポーターとして、現地ワイナリーから直接ワインを輸入し、都内のレストランさんや百貨店さんにご提供させて頂いています。 また自社で運用するECサイトでの販売も開始し更に事業領域を拡大させています。 売上も年々増加しており当社の新たな「軸」になるべく成長中の事業です。 ワイン事業部YouTube始めました! ▼YouTube「リアルなワイン」 https://www.youtube.com/channel/UCcEHlUa63okIy3JvoXZqbwA
株式会社リアルソフト
株式会社リアルソフトでは一緒に働く仲間を募集しています
3 いいね!
3 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社リアルソフトからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?