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リモートワーク都市伝説について考えてみる話。

こんにちは!株式会社9課のCEO(ちょっと、ええかげんな、おばさん)をしています abenger です。

ついに東京都知事からの外出自粛要請も出たということで、今更ながらリモートワーク(テレワーク)の噂やメリット・デメリットについて自分が思うところをまとめてみます。

ちなみに、根っからの引きこもり大好き人間である私にとっては、毎週末が外出自粛のようなものなので一切の不満を感じておりません。( ^,_ゝ^)ニコッ

私たちの職場環境について

まず前提として、この記事をどんな立ち位置・目線で書いてるかをお伝えするために、我が職場環境について少しご紹介をば。

9課(弊社)は「小さなチーム、大きな仕事」を理想とする少人数精鋭の組織でして、現在おおよそ6人ほどで約1,800社に導入されるサービスを開発・運営しています。

メンバーの殆どがフリーランス(長期参画)で構成されており、週2,3日の稼働だったり、専属でのフル稼働だったり、はたまた他社で正社員をしながら週1日だけうちで働いてくれたり…と多種多様。

私や正社員メンバー、インターン生は基本出社して業務を行いますが、フリーランスメンバーの多くはリモート業務がベースで、週1,2日はMTGや細かな確認等のため出社するものの、そこも特に絶対ではないという感じです。

さらには、9課設立以前から二人三脚で開発を進めてきたメインエンジニアはリモートワークどころか、かれこれ6年ほどのお付き合いになるのに未だ会ったことがなく(電話もない)、顔も、声も、何も知らぬままゼロイチで共に新規事業を作り、創業前も現在も支えてくれています。
(高性能AIという噂あり…)

そんな9課ですので、「リモートワークには結構慣れ親しんでいる」という前提での所感になります。

噂その1.リモートワークにするとサボる


まず私にはこの発想が全く無かったので、こういった意見が多いと知ったときには「ほへー!なるほど!」と驚きました。
確かにどこで何してるのかチェックしづらいですものね。なるほど。

この意見については「確かになぁ」と思う反面、リモートワークでサボる(効率が落ちるのではなく)人というのは、出勤しているときも何かしら隙あらばサボっているのでは?とも思います。
SNSしたり、うたた寝したり、しょっちゅうタバコ休憩行ったり等々。

うちの場合はこの問題を感じたことがないのですが、その理由としては以下2点が大きい気がします。

1.フリーランスなので結果が出せなければ即自分に返ってくる
2.みんな仕事が好き

特に1は会社に守られているサラリーマンとは違い、フリーでやっていく上での重要かつ必須の心構えだと思うので、「結果を出す=サボってられない」のでしょう。凄く良い意識ですよね。

もちろん、例えサラリーマンであったとしても、会社が年功序列的思考を捨て去り、成果主義にてしっかり制度化すれば同じことが可能だと思いますので、仕事にやりがいを持ってもらうことを含め、サボるだろ!と思うのならそうならない対策を皆で考えるのが吉かと。

個人的結論:
サボる人はどこでもサボる!サボる気がなくなるような対策を打つべし。

噂その2.リモートワークのほうが集中力、生産性が高まる


こちらもよく聞く意見ですね。
ただ、個人的には「これって本質的にはリモートとかオフィスとか関係ないのでは?」と思ってます。

例えばオフィスに出社することで集中力が阻害される原因ってなんでしょ?

オフィスで発生するなんやかんや
・突然の割り込みタスク発生
・強制的に会議に入れられる
・周囲に話しかけられる、話し声が気になる
・電話がかかってくる
・デカいくしゃみに驚かされる
・お菓子のお裾分けが回ってくる

たぶんこんな感じですよね。特に9課では最後のお裾分け攻撃が頻繁です🍡

ただ、これらに関してはリモートワークになったからといって無くなるものではありません。
変わらずタスクは横入りしてくるし、Web会議は発生する。
Slackでの連絡もビュンビュン飛ぶし、電話が鳴らなくてもメールは受信する。
独身貴族もしくはパートナーが対応してくれる以外の場合、自宅のほうが子供の相手や生活音など気になる項目が増える可能性もあります。

もし、それでもリモートワークのほうが上記のような邪魔が減っていると言うのであれば、おそらくそれは物理的に切り離されることで本来発生していたはずの会議やちょっとした相談等が抑えられているのでしょう

これを「重要性の高いものだけが届くようになった」と判断してよいのかどうかはちょっと難しいところですが、本質的に解決したいのが上記による集中の阻害なのであれば、おそらく仕組みを作ることでオフィスに居ても生産性は向上できるのではないかと考えています。

例えば、集中タイムを設け、その時間帯は会議は勿論のこと私語やチャット、電話対応なども一切禁止する…といった取り組みをされている会社さんもありますし、集中エリアを設けてそこに篭もるといった手もあります。

なお、9課では以下のような「ぼっちてんと」の導入を真剣に考えています(笑)

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ちなみに、私個人は週末によくスタバで作業をしているのですが、隣に座った人によって激しく集中度合いが変わります…。
特におばさま方は話にツッコミどころが多すぎ&声もでかいので、場所は変われど阻害要因は色々あるなぁと感じます😅(家はゲームの誘惑がある)

また、一時的に環境が変わったことによる集中力アップ効果については大いにあると思いますが、これもリモート期間が長期化すると結局飽きて元に戻るという感想が多いようですね。


個人的結論:
リモートだから集中力・生産性が高まるというより、オフィスに阻害される要因が多い可能性あり。
ただし、たまに環境を変えることで集中力がアップするということは大いにあると思うので、週1リモートとかそういった仕組みは超アリ。

噂その3.リモートワークだと通勤ストレスが無く、時間も節約できる


これは間違いなくメリットですね!

特に都内は通勤ラッシュが激しく、毎朝電車に乗って降りるだけでメンタルがすり減りそうです…。
クサクサした気持ちで仕事を始めるとモチベーションも上がらないので、こういった無駄なすり減りは極力抑えたいところ。

ただ、例えば出社時間をずらしたり、フレックスタイム制にしたりと、リモートワークにしなければ解決できないというわけではありません

とはいえ、出社する=身なりを整えて、着ていく服を選んで、女性はメイクをして……と電車に乗る以外の事前準備にも時間がかかるので、それをせずに済むだけでも結構な時間節約になるかもしれませんね。

個人的結論:
リモート化しなくても出社時間をずらす等の対応策はあり。
けれど出社に伴う準備時間を節約できるので余裕が生まれるメリットはある。

噂その4.リモートワークだと寂しくなってくる…


なんとなく寂しくなったり、虚しくなったりして、結局出社するといったケースはあるあるです。

それはそれで出社したくなるのであれば「せいせいするわ!」とか思われるオフィスよりずっと良いことだと思いますが、この<寂しい感じ>はツールや仕組みで多少解消できるかもしれません。

寂しい、虚しいという感覚は「自分が一人で働いている」と認識することで発生します。
本来はオフィスだろうとリモートだろうと仕事はチームで進めているはずですが、物理的に切り離されることでそう感じづらくなります。

例えばMTG時だけWeb通話を繋ぐのではなく、仮想オフィスツールなどを取り入れることで常時人のいる気配、声かけや雑談が気軽に行える状態を取るのは良い手だと思います。

https://www.remotty.net/

後述しますが9課は雑談からの閃き推奨の組織なので、それらが発生する空気作りがどこまで現代のリモート技術で可能なのかにはとても興味があります。


個人的結論:
寂しさの感じ方は人それぞれだけれど、ある程度は仕組み化で軽減できる。
単にリモート作業環境を整えるのか、仮想オフィス化するのかが考えどころ。

噂その5.リモートワークだとインスピレーションが沸きづらい


個人的にリモートワークに感じている一番のハードルはここです。

単に新しいアイデアだったり、コードのより良い書き方だったりであればオフィスでなくても閃きはあるでしょう。
(私は自宅の洗面所でなんやかんやしてるときが一番思考整理&閃きます)

しかし、プロダクトやチームをより良くするための発想はメンバーが集まり苦楽を共にする場=オフィスのほうが生じやすいと感じています。

オフィスに集うメリット一例
・相手の目線や身振り手振りに刺激される
・他人同士の会話や独り言からヒントが得られる
・何気ないメンバーの動きを観察することで問題点が見える
・ちょっとした独り言、つぶやきから良いアイデアに繋がる
→ これらはリモートでは拾いづらく流れてゆく

例えば、UI/UXのユーザテストを実施する際は可能な限り現場に足を運び、生のユーザの動き(目線やこぼす言葉等)を拾うべきだと言われますが、それと近しいかもしれません。

プロダクトやチームをより良く作り上げていく際にその場の雰囲気や人々のざわめき、何気ない発言に注目することは非常に重要であり、人間相手の商売に携わる以上はそういった言葉にし難い空気を掴むことが大切だと個人的には感じています。

ただ、そもそも上記のような事を常日頃意識している人というのはPdMやマネージャーの職に就く人が多いので、他職種メンバーからすると重要性を感じづらい面もあるかもしれません😅


個人的結論:
同じ場を共有することの見えない閃きの力は大きく、完全な仮想オフィスが再現できない現状ではリモートワークより出社のほうに恩恵がある。
ただし、取り扱うプロダクト次第では増減する可能性あり。

噂その6.リモートワークだとセキュリティが大変


その会社の対応レベルにもよると思いますが、確かにこれは一理あります。

リモートワークにするということは、各々が様々な場所で作業をする可能性がありますので、不正アクセス、覗き見、データ持ち出し…堅い会社ほど考える項目が多そうです。

ちなみにリモートワークとは関係ないのですが、前職で私の後輩がリュックにPCとお持ち帰りの焼きそばを詰め込み、帰って開いてみたら焼きそばから溢れ出した油が液晶に入り込んで壊れたというアホみたいな事件がありました…😇
持ち帰りPCの取り扱いについても要注意ですね。


個人的結論:
どこまで徹底するか次第だけれど、セキュリティに関しては対策が必要。

噂その7.リモートワークで生活が豊かになる


リモートワークを推しポイントにしている企業、サービスなどでよく見るキャッチコピーです。
が、リモートワークにすることで生活や人生は豊かになるのでしょうか?

遅くまで残業することなく家で過ごせる?
本当に残業の必要性がある業務なら、家に居るほど稼働時間が延びるのが普通です。
◯時までに退社というルールが無いので、際限なくやってしまうのが日本人。
もしリモートワークに切り替えることで残業が減るのであれば、それは本来必須の業務ではない可能性を疑います。

上司や周囲からの圧力、嫌な雰囲気から逃げられる?
確かに逃げられるかもしれませんが、できれば転職したほうがよい環境です…。
そういった会社では往々にしてチャットの空気も悪いものです。

こだわりのデスク環境で自由に仕事ができる?
9課も含め、スタートアップなんかだと結構自由にデスク周りをカスタムできたりしますが、そうではない環境の人にとっては嬉しい点かもしれません。
あと、大きめの鼻歌(もはや鼻歌ではない)を歌ってみたり、爆音で好きな曲を流してみたりとか、人目を憚らずに済むのはちょっといいw

子供の近くに居ることができる?
特にお子さんが小さいうちは大きなメリットかもしれません。
作業効率を落とさないよう工夫が必要にはなりますが、子供の成長を見守りつつ、身近で子供に働く姿を見せることができます。
ただ、共働きのバリキャリに育てられた私個人の感覚としては、幼少期に親がすぐ傍にいなかったとしても案外子供は働く背中というものを見てますし、距離が近いかどうかより仕事や人生を楽しんでいるかどうかのほうが重要な影響を及ぼす気がします。

合間に家事や好きな息抜きができる?
これもメリットかもしれません。
梅雨の時期なんかは洗濯できる日も限られてくるので、フルリモートでなくても「今日晴れてるからリモートします!」ぐらいの感覚でもいいんじゃないかな〜と思います。
なお、9課を手伝うデザイナーさんはネコちゃんの調子次第で出社が決まります🐱


個人的結論:
「出社しているから豊かでない」というのは間違いかも。
ただ、家族との時間確保や自分の好きな空間で働けるというメリットは確かにある。

結論:リモートワークでなければ実現しないことは案外少ない


さて、主だったリモートワークに関する噂についてまとめてみましたが、個人的な結論としてはやっぱりメリット・デメリットあるし、リモートワーク最強ガハハ!とは一概に言えないなぁという感じです。

また、リモートワークについて語られる多くのことは方法次第では出社してても実現可能なので、リモート化への過度な期待と思考停止はなるべく避けたいところ。

ただ、通勤時間の節約や子供との触れ合いといった明確なメリットもありますので、自分たちの環境における両面を踏まえつつ、常にアップデートする前提で挑むことで「なんだ、リモートワークって効率下がるだけじゃん」という残念な結果を回避したいですね!💨

9課正社員メンバーが週1リモートを実現するために力を貸してください!


ということで偉そうに長々と自論を述べてみましたが、現状の9課では私たち正社員メンバーはCSを兼任していることなどもあり、基本的には出社スタイルです。
(オフィス行ったほうが楽しいってのもありますがw)

家の都合等の際には気軽にリモート切り替え可能ではあるものの、制度として週1リモート化を導入・検証してみたいと考えていることもあり、ただいまCS(カスタマーサクセス)メンバーを絶賛募集中!

未経験・異種OK!熱意重視
異種歓迎|マーケティングまで関わるユーザ直結型カスタマーサクセス募集!
株式会社9課は【創るを楽しむ】を組織理念とした、少人数精鋭ベンチャーです。 ユーザ直結型のWebサービスをフリーランス含めた約6人で開発。 約 1600 社にご導入いただいています。 「小さなチーム、大きな仕事」をモットーとし、会社の規模感よりも一人あたりの影響力・貢献力の高いチームを理想に、「どうすればユーザの役に立つか?」を毎日真剣に考え、楽しんでいます。   ーーー主力事業(100%自社サービスのみ)ーーー 1.SUMAOU!(スマオウ!) https://sumaou.com/ 【最短10分でスマホECサイトが作れる】をキャッチコピーにサービス展開中しており、WEB知識が無くても【一瞬】でスマホECサイトを構築出来るツールです。 2.Biiino(ビーノ) https://biiino.com/ SUMAOU! ユーザからの熱烈な要望に後押しされて開発した新規PC版サービス。まさに今成長中です! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    2020年は、さらに新しい分野でのSaaSサービスを立ち上げることも決まっており、まさにこれから次のステージを目指す私たちです。 ぜひ、このタイミングで一緒に最強のCSチーム作りをゼロから楽しんでくれる、頼もしいメンバーを求めます!
株式会社9課

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ご応募お待ちしています!!

最後に・・・

よく考えたら、もう1つリモートワークの大きなメリットがありました。

それは、備品の消耗が抑えられること…!
スタートアップや中小規模のオフィスではトイレットペーパーなどの消耗品を自分たちで確保せねばなりませんので、この紙不足の中ではリモートに助けられているかもしれません。。

マスクとトイレットペーパーは早く供給なんとかしてほしいですね🙈

それではさらだばー

株式会社9課では一緒に働く仲間を募集しています
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