「AI を入れれば、すべてが自動化される」
そんな期待を、私たちも最初は少しだけ持っていました。
でも実際に作り始めて、すぐに分かったことがあります。
小さな場面の AI Agent ひとつ作るだけでも、まったく簡単ではない。
私たちが取り組んでいるのは、
イベントやコミュニティ運営を支援する AI Event Assistant です。
やっていること自体は、決して派手ではありません。
- ユーザーの曖昧な文章から情報を集める
- 足りない点を判断する
- 複数案を比較する
- 「この内容なら公開して大丈夫」と判断する
一見すると「LLM に聞けばできそう」に見える作業ばかりです。
でも実際には、一つの AI に全部を任せるとうまくいきません。
だから私たちは、
Event Assistant を次のように分解しました。
- Collecting:情報を集める役割
- Decision:判断だけを担当する役割
- Compare:選択肢を並べて比較する役割
- Ready:最終的に「公開できる状態か」を確認する役割
それぞれが明確な責務を持つ、小さな AI Agentです。
ここに至るまで、
何十回、何百回というテストと失敗がありました。
- 指示を少し変えるだけで挙動が壊れる
- うまくいったと思ったら、別のケースで破綻する
- 「賢すぎて余計なことをする」問題
- 「分かっているようで、実は分かっていない」問題
AI は魔法ではありません。
きちんと設計し、何度も向き合わなければ、使える道具にならない。
それでも、私たちはこの作業を続けています。
なぜなら、
コミュニティ運営という領域は、単なる効率化では解決できないからです。
人が集まり、続き、関係が育つ。
そこには「判断」や「文脈」や「空気」があります。
私たちは、
AI にすべてを任せたいわけではありません。
人がやるべきことを支えるために、
AI を“きちんと使える形”にする。
それが、私たちの仕事だと考えています。
「AI を使っています」では終わらせない。
「AI をどう設計し、どう失敗し、どう育てているか」を、
これからも正直に発信していきます。
AI でコミュニティの未来を本気で考える。
私たちは、その途中にいます。