こんにちは!
この記事ではエンジニア4年目の私が、4年間かけて気づいた「当たり前」の大切さについてお話しします!
まずは私の経歴を簡単にご紹介します。大学卒業後、未経験でエンジニアになりました。1〜2年目は給与計算システムの保守運用、3〜4年目は銀行系システムのミドルウェア実装などの業務に携わっています。
業務をしていると、時間の制約やタスクの優先順位、仕様の曖昧さなど、小さな迷いがたくさん生じます。私自身、複数の業務を経験する中で「あのときこうすればよかった」「こうしておけばもっとスムーズに進められた」という後悔がたくさんありました。
この記事では、私が普段の業務で特に意識している3つのことについて共有します。どれも「当たり前」のことですが、その当たり前をしっかりと実行できることが、どんな仕事でも活かせる強みになると思います。
”曖昧さを放置しない”
もちろん当たり前のことだ、と思うかもしれません。
しかし、その当たり前こそが大事なことだったりします。
■この記事の対象者
• 仕事の進め方に迷うことが多い人
• 自分の仕事の効率が悪いと感じ、落ち込んだことがある人
■この記事を読んで得られること
• 業務の進め方を見直し、効率を上げるヒント
• 日々の仕事に対する漠然とした不安を解消するきっかけ
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💻仕様の曖昧さとの向き合い方
仕様や要件が100%固まっている案件はほとんどありません。今担当している案件でも、「これどうなんだろう?」と困る場面は多々あります。
このような曖昧さを解決するためにまず行うのは、「過去の資料や類似案件を調べる」ことです。皆さんの中にはすでに実践している方も多いと思いますが、既存の情報から答えが見つかることもよくあります。
また、過去の対応で使われたファイルやコードを流用することで、ある程度の動作が保証されます。この方法は、後述する動作確認を劇的に楽にしてくれます。
📚知識不足と仕様未確定の区別
過去の対応を見てもわからない場合は、早い段階で関係者に確認します。まずはチームリーダーに確認し、必要に応じてエスカレーションする流れです。
単に私の知識不足である場合もありますが、そもそも仕様がまだ決まっていないというケースも少なくありません。
曖昧な点を一時的に無視して進めても、最終的には確認せざるを得なくなります。
最近では、曖昧なまま進めるよりも、早い段階で聞くタイミングを逃さないことのほうが重要だと感じています。
👥共有と合意形成
もう一つおすすめしたいのが、「〜というやり方で進めますね」と報告してから作業に取り掛かることです。これは複数の選択肢があり、自分の中で有力な案がある場合に有効です。
これにより、チーム内で共通認識を持って業務を進められます。確認する側も、そのやり方に問題があるときだけ反応すればよいため、相手の負担を軽減できます。
全体からではなく、部分から固めていく
一つの成果物を最初から完璧に作ろうとすると、かえって確認漏れや手戻りが増えてしまいます。パラドックスですね。
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📝段階的な確認の重要性
完璧を目指す際には、確認の範囲を区切り、確認Aが確認Bの前提を担保するように段階的に仕様や成果物を固めていくようにしています。
例えば、あるパッケージシステムの設定ファイルを作成する業務を想定しましょう。「クライアントBのために、開発環境用と本番環境用のファイルをそれぞれ作成する」という目的があるとします。
まず、問題なく稼働しているクライアントAのファイルをベースに、クライアントB向けにどこを変更すべきか検討します。次に、Aを元に作成したBの開発環境用ファイルを、Bの本番環境用ファイルに流用します。
このとき、Bの開発環境用と本番環境用を一気に作ってしまうと、開発環境用が間違っていた場合に修正箇所が増えてしまいます。
しかし、先に開発環境用の正しさを確認しておけば、本番環境用を作成する際は、異なる箇所のみを確認すればよくなります。これはバグの原因特定にも非常に有効な進め方です。
💻開発作業への応用
この考え方は、コードにも応用できます。例えば、同じ処理が複数の画面で使われている場合、複製する前にその処理単体で動作確認を済ませておくことで、原因箇所の特定が容易になります。先にそのコード自体が間違っている可能性を潰せるからです。
また、人に説明する際も「①〇〇はこの方法で確認しました。②は①をベースにこの部分だけ変えて確認しました」と伝えることで、確認する側も問題箇所を特定しやすくなります。
このように、部分的に正当性の確認や合意を積み重ねていくことで、全体の精度が上がり、安心感も増します。
タスクを細分化して具体化する
「仕事が多すぎる」「全部時間がかかりそう」と漠然と考え、勝手に追い込まれてしまう人は少なくないと思います。仕事量がキャパシティを超えていると感じると、心理的な負担が大きくなりますよね...。
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💭漠然とした不安の解消
そんなときは、まず全体のタスク量を正確に把握します。そのために、大きな仕事を小さな作業単位に分けることを意識します。具体的な指標で言うと、「今すぐ着手できるレベル」まで作業の解像度を上げることです。
タスクを細分化すると、見積もりがしやすくなり、「意外と短時間で終わるタスク」も見えてきます。
📝夏休みの宿題を例に
小学校の夏休みの宿題を例に考えてみましょう。
「宿題がいっぱいある。算数のプリント、ドリル、漢字練習、自由研究、読書感想文...終わるわけない...やらなきゃ、やらなきゃ...」
この思考に陥ると、「やらなきゃ」というプレッシャーだけが大きくなり、逆にハードルが上がってしまいます。
そんなときは、冷静にドリルを見てみてください。ページの半分はコラムを読むだけかもしれません。自由研究の内容を先に決めてみてください。日々観察する系なら一日の負担は少なく、お菓子作りなど継続的にやらなくてもいい場合は1〜2日で終わることが明確になります。そう考えると、全然余裕だと思えるはずです。
このように、先に作業量を把握することは、漠然とした不安を抱え続けるよりも、はるかに効率的で有意義です。
🚀スキルの獲得
タスクを細分化することで、作業の優先順位も付けやすくなり、進捗管理や報告も楽になります。
驚くことに、小学生の頃からこうしたことが自然にできる人もいます。私自身は、エンジニアになってから初めて「計画を立てる」「工数を見積もる」という壁に直面しました。しかし、後からでもこのスキルの必要性に気づき、獲得できてよかったと心から感じています。
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🌟おわりに
今回ご紹介した3つのことは、特別なテクニックではありません。しかし、実際に続けてみると、ミスや手戻りが減り、チーム全体のスピードも上がります。
同じような悩みを持つエンジニアの方々の参考になれば嬉しいです。
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