TAMメンバーにインタビューする「TAMのお仕事図鑑」シリーズ。今回はUXデザイナーとして活躍する坂井さん。現在はカナダを拠点に、日本のTAMとアメリカのスタートアップの2つの会社でダブルワークをしています。
これまでに様々なキャリアを通ってきた坂井さんがデザインの世界に飛び込んだきっかけから、現在国をまたいで働く彼女の原動力まで、詳しくお話を聞きました!
ー坂井さんのキャリアについて教えてください。
パティシエやアミューズメントカジノのディーラーなど、いろんな仕事を経験しました。知人と一緒に共同でお店の経営をやっていた時期もありました。
デザインに触れるようになったのは、コロナ前に1年で4カ国留学に行ったことがきっかけです。留学中、仕事とプライベートのバランスをうまく取ろうという海外の文化に強い刺激を受けました。自分の時間を大事にしたいとか、そのためにリモートでも働けるようなスキルを身につけたいと思い、独学でデザインを学び始めました。
デザインについてもっと深く知りたいと思って、カナダのカレッジでUI/UXについても学びました。卒業後も学習を続け、日本や海外のお仕事を受けたり、昨年まではカナダのローカルカレッジで講師としてUX/UIについて教える立場も経験したりしていました。
ー講師経験まであるなんてすごい!講師になった経緯を詳しく聞いてもいいですか?
講師をしませんかとお声がけいただいたのですが、最初は自信がなくてお断りしたんです…
そしたら、ゲストスピーカー登壇という形で再度声をかけていただきました。実際に登壇して生徒の反応や感想を目の当たりにしたら、お話した時間はもちろん、準備していた期間も含めて良い経験になったなと感じました。
その一方で、「実務でどれだけデザインを経験していても、登壇したら全然喋れないんだな」と改めて実感しました。自分の言葉でデザインやUXについて論理的に伝えることができないということは、クライアントさんや社内のデザイナー以外の方と話す時も障壁になってしまうのではないかと考えるようにもなりました。
でも、講師として生徒と対等に話せるようになったら、それ以外の誰とでもデザインについて議論や説明ができるような気がして、教えることにも挑戦しようと思いました。
ー自分が手を動かすのと他人に教えることでは大きく違いますよね…良いスキルアップに繋がりそうです。その後どうやってTAMと出会ったのでしょうか?
講師をする中で「アジアと北米のデザインの違い」というテーマに触れる機会が多かったのがきっかけです。
カナダで講師をしていたので、北米の人に対して説明することが多かったのですが、日本人の生徒さんにも説明することもあって。私はデザインを英語で勉強していたので、日本人に合わせた形式で説明するのが難しかったんです。
そこから、なんで日本やアジアのデザインってこういう作りなんだろうと考えるようになりました。UXの界隈でも「アジアと北米のデザインの違い」って結構話題として出てくるんですよ。独自性が強い日本のデザインに対して、なんでこうなのか?みたいな。
そういうことを考えるうちに、日本の企業でもデザイナーとして仕事をしてみたいという気持ちが生まれました。
TAMは、Wantedlyやnoteでインタビュー記事を読んで、良い意味で「日本っぽくない会社だな」という印象を持ちました。柔軟な働き方を推奨していたり、仕事がきちんとできていれば自分のスタイルで働けるというのを見て、海外に住む私でも受け入れてもらえそうだなと思って応募しました。
ー現在TAMではどんな仕事をしていますか?
ファミリーマートさんのオンラインショップ「ファミマオンライン」の改修案件にUX改善の担当として入っています。他には、AIの写真解析や性格診断を入れたおもちゃのポータルサイトや塗料関連のサイト制作をしています。今だと、ウェブサイト制作の案件が多いですね。
ー「UXデザイナー」って言葉は聞きますが、一般的なデザイナーさんとの違いってなんですか?
デザイナーではあるんですけど、TAMの案件の中ではデザインフェーズに入らないような動きをしています。
担当領域は、要件定義からワイヤーフレームの設計ぐらいまでがメインになります。上がってきたデザインに対して趣旨通り作れているかレビューしたり、クライアントさんと会話して内容を詰めていったり、ちょっとディレクションに近いかもしれないです。UXデザイナーって言うとちょっとややこしいんですけど、ディレクター兼デザイナーみたいなところですかね。
ファミリーマートさんの案件では、現状のサイトでどんな課題が起きているのか分析する、その課題がなぜ起きてるのかを深掘りする、その上で課題に対してどういう改善策が取れるのかを検討していくような動きをしています。
挙がってきた改善策を整理して、どんなプロセスで進めていくかも考えました。「この課題だったらこういうこともできるんじゃないですか?」「この改善策について検討したことが無かったので、みんなでワークショップしませんか?」と クライアントさんに提案をしながらプランニングから再構築していくような役割です。
ープランニングや課題の再定義に関わるとなると、かなりディレクション寄りの立場ですね。そんな中でのUXデザイナーの難しさってどういうところにあるんでしょうか?
TAMが受託だからという前提はあると思うんですけど、インハウスと違って限られた時間とお金の中で成果を出さなきゃいけないというのは、UXを考える上では難易度が高いと感じています。
UXって一見デザイン領域っぽいんですけど、リサーチや分析の側面もあるので、やろうと思ったらどこまでも深掘りすることができるんです。短期間でサイクルを回す形で、これとこれを試してみて反応が悪かったら次はこういうやり方で、というプロセスを組んでトライアンドエラーで最適解を出していくのは結構難しいなと思いますね。
ー逆にTAMでのやりがいはどんな部分ですか?
デザイナーでも開発メンバーでもクライアントさんと直接会話をする機会がすごく多いので、直で反応が見られるのは本当に大きなやりがいだと思います。
受託だと、PMとかディレクターさんがクライアントさんと会話して、私たちデザイナーは相手の反応が見えない状態で降りてくるタスクをこなすのが、制作や開発の現場では一般的だと思います。でも、TAMだとデザイナーでもクライアントさんと直接話す機会があるので、考えや発言の意図を組み取りやすいですし、こちらの提案に対してその場でヒアリングや議論ができたりもします。これはTAMでどの案件に入っていても感じることですね。
ー現在、TAMでの仕事以外に住んでいるカナダの方でもお仕事をしていると聞きました。どんなお仕事をしていますか?
アメリカのスタートアップでAIを活用したプラットフォームの制作に携わっています。
プロダクトリードという役割なのですが、一般的なポジションに言い換えるとサービスデザインという感じでしょうか。手を動かしてデザインを作るだけではなく、こういうサービスを作ったらどうなるのかを深掘りしながらプロダクトの方向性を考えていくような仕事です。
ーTAMの仕事とはまた違う頭を使いそうで大変なのでは…?なぜ国籍が違う2つの会社で働いているんでしょうか?
海外に住んでいるから海外の仕事だけする、とかではなく「自分が日本と海外を繋ぐ架け橋になること」をずっと私の中のスローガンにしているんです。どちらも知っている自分が、知識や考え方を翻訳して橋渡しのようにできたらいいなと思い、これを自分のデザイナーとしてのキャリアの目標として掲げています。
今はデザイン領域でもAIの活用が進んできているので、うまくやれば1個のデザインを作って言語を変えるだけで、どの言語にも対応できるサイトを作れちゃうんですよね。でもやっぱり国や文化圏によってデザイン特性や使いやすさの基準は違ってくるし、伝えきれない部分があるとも思っています。日本のデザインと北米のデザインを理解した上で、広い視野を持ってデザインについて考えられる立場を確立させて、UXの世界でキャリアを積んでいきたいという思いで活動しています。
ー日本と海外を繋ぐ架け橋って素敵!そんな目標を持ちながらTAMで働いてみて、いかがですか?こんな人にTAMをお勧めしたい!があれば教えてください!
現状に物足りなさを感じていたり、自分はここで終わりたくないと思っている人がTAMに入ってくると、今まで見えなかったものが見えるんじゃないかなと思っています。
TAMは挑戦させてくれるカルチャーがある会社だと思います。私も最初はデザイナーとして入ってきたけど、ディレクション寄りの仕事とかPMの方が好きだなという思いをチームに伝えた時も、すぐに「やってみたらいいじゃん!」と言ってもらえました。
北米の企業では担当分野ごとに完全に仕事が分かれていることが多いので、自分の担当範囲以外はタッチしません、もう見ません、みたいな感じなんです。でも、TAMは良い意味でその線がないからすごくいいなと思っています。
あとは、チーム関係なく多様なメンバーと関わる中で「あ、こういう方向性で自分を作っていったらいいんだな」っていうのが描きやすくなるのも良いなと思います。
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