こんにちは。
トレノケートで採用を担当している吉村です。
当社のIT講師求人には、「実務経験3年以上」「C#/.NET/VBのいずれかを使用した開発経験」...といった条件が並んでいます。応募を考えてくださる方から、カジュアル面談でよく聞く言葉があります。
「要件は満たしていると思うのですが、自分が求められている人物像に合っているのか分からなくて」
求人票は、どうしても条件の一覧になります。なぜその条件を書いているのかまでは書ききれません。今回は、書き手である採用担当の側から、求人票の読み方を補足します。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
――入口は、ひとつではありません
まず、IT講師といっても担当する分野ごとに必須要件は異なります。
- Microsoft開発分野:C#・.NET・VBなどを使った、アプリケーションの設計・開発の実務
- AWS分野:AWSでのシステム構築と、チームでの開発の実務
- インフラ・セキュリティ分野:ネットワーク・サーバー・セキュリティ領域の実務
- ビジネススキル・PMスキル分野:SE・PMとしてプロジェクトを動かしてきた実務
扱うテーマが違えば、土台になる実務も変わります。
年数はいずれも3年以上を目安にしていますが、詳しい条件は分野ごとに違うので、各求人をご確認ください。ご自身の経験に近い分野から読んでいただくと、必要な実務のイメージがつかみやすいと思います。
――どの求人にも、同じことを書いている欄があります
分野ごとに必須要件は違うのですが、すべての求人で似たことを書いている欄があります。「求める人物像」です。
- 技術を深めるだけでなく、他者に還元できる方
- 後輩育成や技術説明など、相手の理解・成長を支援することにやりがいを感じる方
- 新しい技術や知識への関心が高く、継続的に学び続けられる方
必須要件が技術の話であるのに対して、こちらは姿勢の話です。ただ面談では、この二つを分けてうかがっているわけではありません。ご経験をたどりながら、そのなかで人に教えることへの関心がどう表れてきたかをお聞きしています。
講師は、教えること自体にやりがいを感じ、それが仕事へのモチベーションのひとつになっている人が多いです。だからこそ、経験の中にその関心が一貫して流れているかを大切にしています。
――「講師もできる技術者」と「技術を教えられる講師」
ここが、求人票からは読み取りにくいところだと思っています。
IT講師と聞くと、高度な技術者でなければ務まらないのではないか。そう感じる方は少なくありません。もちろん、技術はこの仕事の土台になります。
ただ、この仕事を言い表すなら、「講師もできる技術者」よりも「技術を教えられる講師」のほうが、実際に近いと思っています。
技術者として優れていることと、人に教えられることは、別の力です。どちらも講師の仕事に欠かせませんが、同じ能力ではありません。
そして、身につくまでにかかる時間は、ものによって違います。基礎的な知識やスキルは、入社後の研修と日々の準備で補っていける部分があります。一方、専門的で高度な技術力や業務経験は、実務の中で時間をかけて積み上げるものです。受講者の状況に寄り添い、課題を共有する「伝える力」も、短い期間で身につくものではありません。求人票に、実務経験と、人に伝えてきた経験の両方を書いているのは、そのためです。
だからこそ、入社の時点で持っていてほしいことと、入社してから身につけていけることを分けて考えています。求人票の「必須要件」と「求める人物像」は前者です。教え方そのものは、入社後に身につけていけます。
――「講師未経験歓迎」は、言葉のあやではありません
求人票に「講師未経験歓迎」と書いてあると、本当だろうかと思われるかもしれません。
当社の講師の約9割は、講師未経験からスタートしています。
入社後は、講師養成研修「トレイン・ザ・トレーナー」を受講し、自分が担当する予定のコースを受講者として受け、模擬講義を繰り返し行い、先輩講師からフィードバックを受ける。この流れを経て、段階的に講師デビューを迎えます。
準備が整わないまま、お客様の前で講義を担当することはありません。
「教えられる状態になってから担当する」ことを前提に、育成の手順が組まれています。

トレイン・ザ・トレーナー ~研修講師養成講座~
――年数で見ているのは、単純な「年数」ではありません
「実務経験3年以上」という数字を見ると、年数の線引きのように感じられると思います。
この数字で表したかったのは、現場の文脈を持っているかどうかです。
研修では、受講者から「なぜこの設計にするのか」「実際の現場ではどう運用しているのか」という質問が出ます。手順の説明であれば教材がありますが、こうした問いに自分の言葉で答えられることが、実務を経験してきた方の強みです。
そのため面談では、技術の広さよりも、どんなシステムを、どんな体制で設計・開発してきたかを詳しくうかがいます。あわせて、後輩への説明や社内勉強会などで「相手に合わせて伝え方を変えた」経験があれば、ぜひ聞かせてください。この二つが重なると、入社後の立ち上がりがよりスムーズです。
受講者は、理論とあわせて現場感も求めているように感じます。要件定義でお客様と何度もすれ違った記憶、プロジェクトが難しい局面に入ったときの判断。そうした経験を持つ方の研修は、受講者と同じ目線で話が進みます。
――これから、受講者の幅が広がります
もうひとつ、育成の対象が変わってきていることも、この考え方の背景にあります。
たとえばセキュリティの領域では、「プラス・セキュリティ人材」という言葉をよく聞くようになりました。営業、企画、製造といったそれぞれの業務を主戦場に持ちながら、自分の仕事の中でセキュリティと向き合う人たちのことです。数のうえでは、この方々が圧倒的多数になっていきます。
こうした受講者にとって、セキュリティは目的ではなく、自分の業務の一部です。だとすれば、研修を担当する側に必要なのは技術の深さだけではありません。受講者の業務を理解し、「あなたの仕事では、こういう場面で必要になります」と、相手の文脈に翻訳して語れること。
技術の深さと、相手の文脈に翻訳する力は、それぞれ別に磨くものだと考えています。だからこそ、業務経験の厚みと、受講者と同じ目線に立てることの重みが、これから増していきます。
――学び方が変わっても、変わらないもの
生成AIの広がりも、この流れを後押ししています。
知識や技術を調べる手段は、確実に増えました。受講者がご自身で調べられることも多くなっています。だからこそ、研修の場で講師が提供できる価値は、実務の中で積み上げた判断と、それを伝える力に寄っていきます。
「こういう場面では、この選択をした。その理由はこうだった」。正確な知識を体系立てて伝えることは変わらず必要ですが、そこに実務の判断が重なると、受講者が持ち帰れるものの厚みが変わります。
――実際に、いろいろな経歴の講師がいます
当社の講師には、開発の現場から来た人、インフラや運用を担ってきた人、セキュリティの実務を積んできた人、SE・PMとしてプロジェクトを動かしてきた人、製品の導入支援で教える役割を担ってきた人など、さまざまなバックグラウンドをもった人がいます。
共通しているのは、技術の専門性を持ちながら、それを人に伝えることに関心があったことです。分野も経歴もばらばらですが、そこだけは重なっています。
――迷っている段階で、お話ししませんか
求人票をご覧いただき、「自分の経験がどう活きるのか分からない」と感じたら、その状態のままお話しできればと思っています。
カジュアル面談では、ご経験やご志向をうかがったうえで、どの分野の研修と相性が良さそうか、入社後にどんな順番で立ち上がっていくのかをお話ししています。その時点で応募を決めている必要はありません。
技術を「使う側」で積み上げてきた経験を、次は「広げる側」で活かす。その選択肢を一度、ぜひ一緒に検討させてください。
カジュアル面談・オフィスツアーは、お気軽にご連絡ください◎
現場で活躍しているメンバーとの面談の場もご用意できます。
オンライン/対面どちらでも、15分程度~柔軟に調整可能です!
ご応募をお待ちしています。