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ぼくらが学童保育を起業したワケ 〜トライエッジ創業ストーリー②〜

それでは、トライエッジの創業ストーリー、第二回です。
今回のカバー写真はサマーキャンプの様子。みんなで流しそうめんをしている様子です。

そうなんです、ちゃんと学童保育所を運営していました(笑)


こちらはサマーキャンプの時の炊事場の様子ですね。
今となれば懐かしい思い出です・・・


創業時に「何をするか」を決めておらず、後から学童保育をやると決めた私達。

でもやることさえ決まれば、後は進むのみ。

メンバー全員で猛烈に前に進んでいきます。そして、早速壁にぶつかるというお話です。

第一話はこちら



民間学童保育とは

学童保育とは、小学生を放課後や夏休み・冬休みなどにお預かりする事業のことです。

通常学童保育というのは、市区町村が運営していることが多く、(市区町村から運営を委託されるというケースを除き)民間事業者に出番はありませんが、公設の学童保育は様々な問題を抱えています。



一番の問題は、運営時間です。

市区町村が運営する学童保育は、通常18時くらいまでしか子供を預かりません。
保育園では公立でも延長保育が当たり前になっていますが、公立の学童保育は運営時間について改善を行ってきませんでした。

18時に預かりが終わると、子供はすぐに家に帰らなければなりません。
子供を一人にしないためには、子供が帰宅する18時30分ごろまでに親が帰宅しなければならないことになります。

しかし、フルタイムで働いている方にとって、18時30分までに帰宅するのは結構大変です。
たとえば郊外から通勤して都心で働いていたら、定時退社しても18時30分までに帰宅できないという方も多くいます。

そういう方々をカバーするために、民間事業者で運営する学童保育は、22時など遅い時間帯までお子様をお預かりして、公立の学童との差別化をしているのです。



また、公立学童の大きな欠点として「施設内で行われるプログラムがあまり充実していない」という点が挙げられます。

公立学童では、「子どもたちを安全に預かる」という部分に主眼が置かれがちです。
付加価値の高い教育プログラムを行う余裕はなく、子どもたちを単に預かるだけの運営になるケースが多いのです。

民間学童が選ばれるためには、この部分もカバーしなければなりません。
基本教科の学習塾的な機能だけでなく、プログラミングやロボット制作、英語、そろばん、習字など、多種多様なプログラムを豊富に用意する必要があります。



私達もそういった学童保育を目指し、サービス開発や、場所の選定・物件探しなどを行いました。
そして、子供の人数や競合の状況などを調査した結果、板橋区に学童保育を作ることを決めました。

それが、現在も板橋区で運営を続けている民間学童保育「こどもの杜」です。

既存の公立学童と一線を画すため、施設内はおしゃれでシックな雰囲気にし、預かり時間は21時まで。子供の送迎完備。習い事も、国語・算数・そろばん・習字・英語・体操、とフルラインナップで揃えました。

会社を創業したのが2011年の9月、施設が完成したのが2011年12月でしたので、かなりスムーズに準備を進められたのではないかと思います。


「こどもの杜」の誕生と最初の挫折



こちらが、当時設立したばかりの学童保育「こどもの杜」です。
カフェ風のシックな内観をイメージしたので、見た目はかなりカッコよかったと思います。
ホームページもしっかりと作り込んだので、あとは子供が来るのを待つだけでした。

そして、2011年12月。

施設が完成したときは、すぐに子供がいっぱいになると信じて疑いませんでした。
「定員がいっぱいになって、逆にクレームが来たらどうしようか」というような、今思うと馬鹿げているような心配を本気でしていました。

その当時、BtoB領域のマーケティングを専門にしていた私達は、小規模な店舗への集客というマーケティングについて、全く携わったことがありませんでした。
そのため、学童の認知度を高める手段がさっぱり思いつかなかったのですが、当時は単純に「チラシでも作って配布すればお客さんが押し寄せるだろう」と安易に考えていました。

そして私達はチラシを作り、新聞の折込チラシやポスティングとして、周辺地域に配布しました。



問い合わせは来ました。たしか10件程度だったと思います。

「4月に向けて入会を検討したい」という前向きなお客様もいましたが、単なる情報収集の方も多く、実際に入会しそうな方は2〜3人程度。

施設の定員は40名です。
30名程度は集客しないと採算が合わない上に、保育については素人同然の私達は、社員を3名も採用していました。
家賃や人件費などが嵩んでいるにもかかわらず、入会希望者が2〜3人しかいない・・・。

私達経営陣は、ようやく事態が深刻であることを理解しました。
すでに施設を作るために数百万の投資をしていて、社員は複数採用済み。でもお客様はほとんどいない。

致命的だったのは、自分たちがこういった施設の運営や集客に全く知見がなかったことでした。
このような状況に陥っても、何をしていいのか皆目検討がつかなかったのです。

「自分たちの知見がある領域」つまり「自分たちがやれること」ではなく、単に「自分たちがやりたいこと」を優先してしまった結果が、惨憺たるものとして目の前に現れたわけです。



年が明けて2012年になり、相変わらずチラシを撒き続けました。

施設周辺のありとあらゆるマンションや家に、チラシを配布していた記憶があります。しかし、全く反応はありませんでした。

2012年1月の終わりになってもに4月以降の入会希望者は2〜3人。検討中の人を入れても5〜6人です。採算が合わないどころか、やる意味があるのか問い直すレベルでした。

学童保育の入会者がもっとも多いのは4月です。小学校入学の際に検討するというケースが一番多いのです。
逆に言えば、4月入会を逃すとほとんど新規入会者を探すことは出来ません。つまり3月末までが勝負で、基本的には2月くらいまでが事実上のデッドラインといえます。
ここまでに入会者を集められなければ、もうそこから一年間その人数で運営するしかないのです。



そして入会者を集められないまま2月になり、経営陣でこの先をどうするのかを考えるミーティングを行うことになります。

今でも思い出すのですが、都内のファミレスでソフトドリンクだけを注文し、深刻そうな男たちがボソボソと話し合っている様は、かなり異様ではなかったかと思います。
将来の展望も何もあったものではなく、単にこの状況からどうやったら抜け出せるかを必死に考えていました。

そんな中、私達に一つの転機が訪れます・・・。


③へつづく!

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