バリキャリも、海外永住も。どちらも諦めない3つ目の道——Amazon Japanを辞めてブリスベンへ。ブルード海外現地採用第1号が描く未来。
インタビュー記事をご覧いただきありがとうございます。人事部の竹内です。
今回は、新卒で入社したAmazon Japanで築き上げた5年半のキャリアを手放し、オーストラリアに移住。ブルード初の海外現地採用メンバーとして「Brisbane Area Manager」 を担う河越さん(以下、エミさん)にインタビューしました。
エミさんは、ブリティッシュコロンビア大学を卒業後、Amazon Japanに新卒入社。5年半でキャリアを段階的に積み上げてきました。「英語ペラペラで、グローバル企業で働くキャリアウーマン」という幼少期からのバリキャリ像を、Amazonで叶えました。
その後、30歳を目前にAmazonを退社。その後オーストラリアへ移住し大学院でホスピタリティ・観光学を学んだ後、ブルードに出会いました。
現在はブリスベンを拠点に、日本人へ向けた住まい提供・仕事紹介・空港送迎・通信・保険までを支える教育旅行事業の最前線で重要なポジションを担っています。
そんな「海外永住もキャリアも両立させたかった」と語るエミさんに、「Amazonを辞めると決めた瞬間の葛藤」「ブルード入社の経緯」、「Brisbane Area Managerとして描く今後のビジョン」を伺いました。
優等生キャラへの違和感と、芽生え始めたキャリアウーマンへの夢
──よろしくお願いします!まずは、エミさんの幼少期について教えてください。
よろしくお願いします。
東京生まれ、東京育ちです。幼稚園から高校まで一貫の私立校にずっと通っていて、物心ついた頃にはもうそこにいた、という感じでした。
幼少期はめちゃくちゃ真面目な子でしたね。クラスの中だと「真面目」と呼ばれる、眼鏡をかけて本を読んでいるタイプで、図書室が遊び場でした。副委員長をよくやらされてて、ガッツやリーダーシップがあるというよりも、人をサポートする側の子だったと思います。
──なんかちょっと、意外かもしれないです、それ。
ですよね(笑)。
今の明るさは海外で開花したので、今はだいぶ違うんですけど。
ただ正直、当時から本当はもうちょっと遊びたかったし、ギャルにも憧れていたんですよ。
もっと派手な方に行きたかったのに、ちゃんと勉強もするし、本も本当に好きで読みすぎるから、勝手にそのキャラに固定されてしまう。それがちょっと不服でした(笑)
ずっと。「私もうちょっと面白いんだけどなー。」「もうちょっと目立ってもいいんだけどなー。」と思っていました(笑)。
──そんな中学の頃には、もう将来像みたいなものはあったんですか?
中学の頃から周りに「エミってめっちゃ仕事する、バリキャリになりそうだよね」と言われていて、それが嫌じゃなかったんですよ。
むしろ「お、いいじゃん、バリキャリ!いいな!」と思っていました。
私の中のバリキャリ像は「英語をペラペラ喋って、グローバル企業で働いているキャリアウーマン」という、ざっくりしたものでしたけど。(笑)
理想のバリキャリに到達するためには、どこかのタイミングで留学しなきゃいけないよな、と思っていたんです。
姉が5歳上で、先にカナダ・トロントの寄宿校Appleby College に単身留学していたのも大きかったですね。
海外に出るオプションがあるかないかって、周りにそういう人がいるかいないかだと思うんですけど、姉が行っていたから、自分にもそのオプションがあると自然に知っていました。
「アメリカは銃社会なのでやめて欲しい」という親の意向もあって、自分も自然とカナダ。中学卒業のタイミングで、姉と同じApplebyに留学しました。
Amazonで憧れのグローバルキャリアを実現してわかった、本当の仕事の面白さ。
──カナダの高校卒業後は、そのまま現地に残ってUBC(The University of British Columbia)に進学されたんですよね。UBCの4年間はどうでしたか?
もう、超楽しかったです。卒業したくなかったぐらい。
──大学在学中はインターンも色々やられたんですよね。
外資系投資銀行(Bank of America Merrill Lynch)と、株式会社ガイアックスでインターンをしました。
これがすごく自分の方向性を決めるきっかけになりました。外銀のインターンが、楽しくなさすぎたんですよ。「第三者目線でビジネスを見ている」というあの感覚が、コンサル系もそうだと思いますが、自分にはまったく面白くないと気づいてしまったんです。
逆にガイアックスでは、訪日外国人向けの観光プラットフォーム立ち上げの2番手として、Facebook広告から現地農家との交渉まで、自分でガッツリ事業を動かしていました。それがめちゃくちゃ楽しくて、「あ、自分はこっちが楽しいんだな」とはっきりわかったんです。
──新卒ではAmazon Japanへ。5年半で3つの部署を経験されたんですよね。1番楽しかったのは?
CX戦略部にいた2年半が、1番楽しかったかもしれません。
Amazonの顧客体験を競合と比較・分析して、社長やディレクタークラスにプレゼンするポジションです。プレゼン相手にはアメリカのVPまで来るので、やり取りもアウトプットも、すべて英語でした。
「英語ペラペラで、グローバル企業のキャリアウーマン」。中学の頃から描いていた私の"バリキャリ像"が、ここで全部叶ってしまったんです。
英語しか使わない部署だったんです。レポートもアウトプットもすべて英語。バリキャリ感が、ちゃんとあったんですよ。
ただ、当時の私が考えたのは、「Amazonの外に転職するとしたら、コンサルしか行けなくないか?」ということでした。当時やっていたことがほぼコンサルだったんですけど私、コンサルには興味がなかったんです。
人生の半分を使う仕事だから。私が「パッション」にこだわった理由
──違和感を感じたあと、最終的にAmazonを離れることになりますが最終的なきっかけはなんでしたか?
きっかけは、夫との結婚でした。
Amazonに文句はなかったんです。
何もやめる理由がない。逆にそれが、私の中ですごく引っかかっていて。
結婚の話が現実的になって、次は子供のことを考え始めたとき、「今の状態のまま子供を産んだら、私多分Amazonを一生離れないな」と思ったんです。離れる理由がないので。
特段「人生をかけて熱量を注ぎたいこと」とは違っていましたが、育休もちゃんと取れるし、戻ってきてもポジションはあるし、それなりに稼げるし、株も上がっている。
でも仕事って結局、人生の半分以上を使うものじゃないですか。
だったら、そこに自分の中のパッションは持っていたい。熱量は持っていたいと思っていました。
「自分がやっていることは意義があることだ」と感じられたり、「この仕事に熱中して良かった」と思える瞬間があったほうが、人生は楽しいだろうし、カッコいい。
それが、Amazonで働き続けている未来像の中にはなかったんです。安定してはいるけれど、なんとなく日々を過ごしていく未来しか、見えませんでした。
──そこでオーストラリア移住の話が出てくるんですね。
そう、夫がオーストラリアの空気にすごく合うタイプなんです。性格も趣味もそう。サーフィンが好きで、遅刻癖があって、時間の捉え方がゆったりしている。
「なんかオーストラリア合うんじゃない?」と冗談で言っていたところから、「本気で考えてみる?」という会話が始まりました。
結婚の話が決まり、海外で子供を産むなら早いほうがいい、バイリンガルに育てたい、という方向で意見が一致していきました。
ただ、ここで私はもうひとつ条件を立てたんです。オーストラリア移住と一緒に、自分が熱量を注げるキャリアも見つける、と。
Amazonの内部移動でオーストラリアに行くのが近道だったんですが、それだとキャリアチェンジは当面できません。だったらいっそ興味のあるホスピタリティ/観光系の大学院で専門性を磨こう、という結論に至りました。
運命の出会いはブルード。永住権のための妥協キャリアは選びたくなかった。
──オーストラリア移住後、現地で働きながら大学院に通われていたんですよね。
バイトはずっとしていました、いろいろ点々と。
最初はホステルの受付から始まったのですが、バイトを探すのも本当に大変でした。「Amazonにいました」と言っても、「だから何?」という反応で。
やりたかったバイトとあまりに関係なさすぎて、カナダで居酒屋で働いていた古い経歴を引っ張り出したりもしました。(笑)
最終的にはホテルや旅行エージェントのような仕事を経験しましたね。
──その後、卒業と同時にオーストラリア企業の現地就職は考えたんですか?
考えていました。でも、そもそも経験が足りないんです。
現地で働くためのビザサポートを依頼する必要もあるので、ローカルの人と比べられたら100%不採用になる。
Amazonで働いていた経歴も、あまり活きない。
海外は日本と違ってジョブ型採用なのでバイトで経験していたようなポジションにしか就けないんですよ。そうなるとホテルのバックオフィスをずっとやっていくのかー。という未来になる。
だったら他に自分がやりたいことができる環境が揃っている日本に帰ったほうがいい、というのが当時の結論でした。やりたくないことをやってまで、オーストラリアに残ろうとは思っていなかったんです。
これはずっと夫とも話していました。永住権を目指すために、キャリアをぶん投げる人ってすごく多いんですよ。でも、私たちはそれは違うよね、と。
お互い日本人だし、帰ろうと思えば帰れる。だから自分のやりたいことで残れるオプションがあるなら残るし、なければ帰る、というスタンスでした。
──そこで見つけたのが、ブルードの求人だったと。
そうなんです。
どこかのサイトでブルードの求人を見て、とりあえずそれをきっかけにウェブサイトに飛んだら、清家さんとアンジーさんが出てきて。
「あ、この人たち、会社をやっていたんだ」と。
それでよくよく調べてみると「面白いことをやろうとしているな」と思ったんです。私はベンチャーに入りたかったので、その点でも合っていました。
日本国内の教育旅行事業がシェアNo.1になっていて、その上で今後グローバルのトップを目指すビジョンの壮大さ。海外への渡航から、空港送迎、住まいの提供から仕事探しまでを垂直統合して顧客のライフチェンジを一貫して届けようとする既存事業と、今後の事業構想への勝ち筋がある点にも惹かれていきました。
さらに、これからブリスベンに拠点立ち上げをするとの記載もあったので私が探していた条件がここで全て揃いました。面接で話したブルードの人たちの熱量にも惹かれ、入社を決めましたね。
教育旅行は私の原点。海外だからこそ実感するサービスの価値。
──実際入ってみて、今もう5ヶ月ですよね。ちょっとざっくり、振り返ってみてどうですか?
私的には、めちゃくちゃ楽しくやっています。
教育旅行はちゃんとパッションを持てる対象なんです。自分が経験してきたことだし、それで今の私が成り立っていると言っても過言ではないくらい、私の人生に深く関わってきたテーマなので。そのもの自体に、自然と熱量を持って向き合えています。
そして、「人の体験を直接変える」感覚は、現地オフィスにいるからこそ強く感じられるものなんです。
最近はオリエンテーションの機会が増えてきて、お客さんに「海外楽しいです!」と言ってもらえたり、仕事の面接練習をしてあげて「面接うまくいきました!」と報告をもらったり。1人1人にどんな価値を届けられているかが、とてもはっきり見えるんですよ。
しかも海外にいると、なんとなく日本人同士の心の距離が近い気がします。日本だと「サービス提供側と顧客」という関係になりがちですが、こちらでは、もちろん一定の壁はあるものの、お互いに距離を縮めようとできる。私はできる限り素のままで「オーストラリアのお母さん」くらいの距離感で関わりたいと思って動いています。
──ブルードで今後やりたいことは?
みんなの「ブリスベンのお母さん」みたいな存在になりたいですね。
これからオーストラリアへ来る日本人はどんどん増えていきますし、その中で永住を目指す方も出てくるはず。
すでに今も永住の相談を受けることがあるので、そういうコミュニティが自然に出来上がっていったら素晴らしいと思っています。
常に海外に挑戦する日本の「頼れる先」でありたい。そういう存在になりたいんです。
あとはブリスベンオフィスから、同じ拠点のメンバーや東京本社のメンバーにまで熱量を伝播させていきたいと思っています。オーストラリアで少数精鋭でやっていると難しいですが、それができる人になりたいですね。
──客観的に見て、ブルードってどんな組織に映っていますか?
本当に、みんなすごいなと思いながら日々を過ごしています。
まず、全員が同じくらいの熱量を持っているのが、結構すごいことだと思っているんです。責任者は当然として、プレイヤーレベルでも「この仕事が好きなんだろうな」と感じられる熱量で動いている。これって、なかなかある光景じゃないと思っています。
特に大企業では、上に行く人はある程度パッションを持っているとしても、みんなパッションを持っている"風"を見せるのが上手いだけだったりするんですよね。
私は結構俯瞰して見てしまうタイプなので、「あ、これは言っているだけだな」と気づくことも多くて。「このプロジェクトでどうやってそんなに熱量を持てるんだろう」と感じる場面もたくさんありました。少し嘘くさく感じてしまうこともあった。その点で、ブルードはまったく違います。
挑戦の裏側にある苦悩。リモート×海外のリアルな課題
──実際に働いてみて、リモート×海外で難しさを感じている部分はありますか?
ありますね、やっぱり。
日本のみんなが頑張っているのはSlackからも伝わってきますが、本当の温度感は、先日日本出張に行ってようやくちゃんと分かりました。何も知らずにリモートで働き始めて、いきなりSlackや会議での意思決定スピードに触れたら、圧倒されてしまう人はきっと多いと思います。
加えて、オーストラリアのシェアオフィスで働いていると、ネイティブの人たちは本当に「いつ仕事しているんですか?」と聞きたくなるくらいゆったりしているんです。(笑)
その中で「熱を持って働く」というスタンスを自律的に保つのは、簡単ではないと思います。
──それでも続けられている理由は?
ブルードのみんなが、全員同じくらいの熱量を持っていることが、結構すごいことだと改めて思うからです。
Amazonの方向性なんて、こちらが知る前にニュースで報じられるレベルでしたし、急にレイオフされる人もたくさんいました(笑)。それと比べると、ブルードはみんなが同じ方向を向いて動けている。今振り返ると、これはすごく価値のあることだと思います。
新しく採用された人は、最初に1ヶ月くらい日本で働いてもらうのも、全然ありだと思いますね。最初のタイミングのほうが効果も大きいはずなので。
悩むなら挑戦を。海外でキャリアを再構築したい人へのメッセージ
──最後に、エミさんと同じように海外現地採用で、もう一度キャリアを築いていきたいと考えている人へ一言かけるとしたら?
ブルードの海外現地オフィスは、人の「ライフチェンジ」を1番感じやすいポジションだと思います。
これはこれから立ち上がる他の国でも変わらないはずです。
教育旅行事業でライフチェンジを直接サポートできて、しかも目に見えて手応えが返ってくる。
「自分のお客さんに、ちゃんと価値が届いている」と感じられる仕事って、唯一無二だと思っています。
それができるのは、もちろん日本のみんなのこれまでの積み重ねや努力、サポートがあってこそ。バックアップは全力でやってもらえます。違う国で働くことのブロッカーはもちろんあるし、大変なことも本当にたくさんあるけれど、ブルードには頼れる人がたくさんいる。日本の人たちもみんな頼れるし、頼ってもいいチームばかりなんです。
うまくまとまらないですが、興味があったら、まずは飛び込んできてみていいんじゃないかな、と思います。