先日、5人で美々卯に行きました。美々卯をご存じでしょうか?美々卯は、大阪発祥で、「うどんすき」で知られる老舗の日本料理店です。
今回、美々卯に行くことになったきっかけは、岡部伊都子さんの『伊都子の食卓』を読んだことでした。本の中に美々卯が登場し、「美々卯ってどんなところなんだろう」「うどんすきって、食べたことある?」と話が広がり、実際に食べに行くことになりました。
5人のうち、うどんすきを知っていたのは関西出身の3人。関東出身の2人は、うどんすきそのものを知りませんでした。
私にとって、うどんすきは、うどんと鶏肉と白菜などを入れてみんなで囲む、冬の簡単な家庭料理というイメージでした。なので、美々卯のうどんすきを見て、びっくり仰天!!
「えっ、これがうどんすき?」魚介や肉、野菜、湯葉などが美しく盛り付けられ、私の知っているものとはまったく違いました。
そして、「それにしても、この真夏にうどんすきだなんて!」と思っていたのですが、店内は涼しく、むしろ冷房で冷えた身体が温まり、とても心地よかったのです。
行く前に思っていたことと、実際に体験してみたことは、全然違いました。そこで、改めて思ったのです。
本を読んで「ここ、行ってみたいな」と思っても、そのままページを閉じてしまえば、そこで終わってしまいます。でも、気になったことを実際に見てみたり、食べてみたり、やってみる。そうすると、本の中にあった情報が、自分の経験になりますね。
今回も、『伊都子の食卓』に出てきた美々卯を実際に訪れたことで、「うどんすき」という一つの言葉から、思いもしなかった発見がありました。この「実際に行ってみる」という行動につながったのは、うどんすきを知らない人がいたからでもあります。
「知らない。食べてみたい」その一言があったから、私たちは美々卯に行きました。
もし5人全員が「うどんすきを知っている」ならば、わざわざ食べに行くことはなかったかもしれません。行ってみたことで、私自身も「知っているつもりだったんだなぁ」と気づきました。
さらに、5人で一緒に行ったからこそ、それぞれの「知っていること」と「知らないこと」が見えてきました。
「私はこう思っていた」
「実際はこうだった」
「私は知らなかった」
それぞれが感じたことや知っていることを話すことで、同じものを見ても、人によって受け取り方が違うことが分かります。
知識や経験は、自分の中だけに置いておくよりも、人と話すことでさらに面白くなるのだと思います。
これは、UCHUの仕事でも同じだと思っています。スタッフそれぞれが、
「これってどうなんだろう?」
「私はこう感じた」
「こんなことをやってみたら面白いんじゃない?」
と思ったことを、声に出して話してみる。その一つの発言に、誰かの経験や知識が加わることで、自分ひとりでは思いつかなかったアイデアになることがよくあります。
だからこそ、こうした会話を日々の仕事の中でも大切にしたいと思っています。
「知らない」ということが、新しい行動のきっかけになるのです。誰かの「知らない」が、別の誰かの「知っている」を揺さぶるんですね。話してみることで、それぞれの経験や知識が深まり、新しい発想につながっていきます。
今回のうどんすきも、そんなことを改めて感じる出来事でした。